Posted in "国内作家 柴田錬三郎"
- Category: 国内作家 柴田錬三郎 03 22, 2015
- 柴田錬三郎『幽霊紳士/異常物語』(創元推理文庫)
- 柴田錬三郎の『幽霊紳士/異常物語』を読む。時代小説の大家、シバレンがミステリも残していることはあまり知られていないが、それでも大坪砂男が協力したという『幽霊紳士』は上質な連作短編集であり、比較的知られている方だろう。本書はながらく入手難だったその『幽霊紳士』に加え、さらにマイナーな連作短編集『異常物語』を加えたお得版である。 まずは収録作から。『幽霊紳士』「女社長が心中した」「老優が自殺した」「...
- Category: 国内作家 柴田錬三郎 06 28, 2004
- 柴田錬三郎『幽霊紳士』(集英社文庫)
- 意外な拾いもの、と言っては失礼か。なんせ著者はあの時代小説の大家、シバレンこと柴田錬三郎である。しかし、そのシバレンが書いたミステリと聞くと、ミステリプロパではないだけに、「どうよ?」という気持ちも沸いてくるのも確か。正直やや眉唾気味に読み始めたのだが、うむ、これは悪くない。本日の読了本は『幽霊紳士』。 『幽霊紳士』は、見た目がグレー一色というスタイルの紳士を探偵役にした連作短編集である。物語の...