Posted in 08 2004
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エドワード・D・ホック『サム・ホーソーンの事件簿II』(創元推理文庫)
エドワード・D・ホックの『サム・ホーソーンの事件簿II』読了。
ノースモントはアメリカのどこにでもあるのどかな田舎町。ところがなぜかそこは不可能犯罪が頻発する不思議な町でもあったのだ(笑)。探偵役の青年医師サム・ホーソーンはレンズ保安官に請われ、数々の難事件を解決してゆく。
収録作は以下のとおり。
The Problem of the Revival Tent「伝道集会テントの謎」
The Problem of the Whispering House「ささやく家の謎」
The Problem of the Boston Common「ボストン・コモン公園の謎」
The Problem of the General Store「食料雑貨店の謎」
The Problem of the Courthouse Gargoyle「醜いガーゴイルの謎」
The Problem of the Pilgrims Windmill「オランダ風車の謎」
The Problem of the Gingerbread Houseboat「ハウスボートの謎」
The Problem of the Pink Post Office「ピンクの郵便局の謎」
The Problem of the Octagon Room「八角形の部屋の謎」
The Problem of the Gypsy Camp「ジプシー・キャンプの謎」
The Problem of the Bootlegger's Car「ギャングスターの車の謎」
The Problem of the Tin Goose「ブリキの鵞鳥の謎 」
The Oblong Room「長方形の部屋」(ノン・シリーズ作品)
基本的にはいつものホック。これだけの不可能犯罪をさらりとこなしてしまうところは感嘆に値するが、クセのなさもあって少々薄味。サムという主人公、牧歌的な設定も影響しているのだろうが、個人的にはもう少しアクが強ければとつくづく思う。
そんな中で気に入った作品を選ぶとすれば、やはりケレン味の強いものになってしまう。しかし、実は本書で一番好きなのが、最も地味だと思われる「長方形の部屋」。なぜ殺人を犯したか、という動機の謎に迫った作品だが、これは絶品(ただし、これはボーナス収録のレオポルド警部もの)。本作を読めただけでも本書を買った甲斐はある。
ノースモントはアメリカのどこにでもあるのどかな田舎町。ところがなぜかそこは不可能犯罪が頻発する不思議な町でもあったのだ(笑)。探偵役の青年医師サム・ホーソーンはレンズ保安官に請われ、数々の難事件を解決してゆく。
収録作は以下のとおり。
The Problem of the Revival Tent「伝道集会テントの謎」
The Problem of the Whispering House「ささやく家の謎」
The Problem of the Boston Common「ボストン・コモン公園の謎」
The Problem of the General Store「食料雑貨店の謎」
The Problem of the Courthouse Gargoyle「醜いガーゴイルの謎」
The Problem of the Pilgrims Windmill「オランダ風車の謎」
The Problem of the Gingerbread Houseboat「ハウスボートの謎」
The Problem of the Pink Post Office「ピンクの郵便局の謎」
The Problem of the Octagon Room「八角形の部屋の謎」
The Problem of the Gypsy Camp「ジプシー・キャンプの謎」
The Problem of the Bootlegger's Car「ギャングスターの車の謎」
The Problem of the Tin Goose「ブリキの鵞鳥の謎 」
The Oblong Room「長方形の部屋」(ノン・シリーズ作品)
基本的にはいつものホック。これだけの不可能犯罪をさらりとこなしてしまうところは感嘆に値するが、クセのなさもあって少々薄味。サムという主人公、牧歌的な設定も影響しているのだろうが、個人的にはもう少しアクが強ければとつくづく思う。
そんな中で気に入った作品を選ぶとすれば、やはりケレン味の強いものになってしまう。しかし、実は本書で一番好きなのが、最も地味だと思われる「長方形の部屋」。なぜ殺人を犯したか、という動機の謎に迫った作品だが、これは絶品(ただし、これはボーナス収録のレオポルド警部もの)。本作を読めただけでも本書を買った甲斐はある。