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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "海外作家 リューイン, マイクル・Z"

Category: 海外作家 リューイン, マイクル・Z    11 03, 2022
マイクル・Z・リューイン『父親たちにまつわる疑問』(ハヤカワ文庫)
 リューイン生誕80周年記念の掉尾を飾る作品『父親たちにまつわる疑問』を読む。なんと私立探偵アルバート・サムスン・シリーズの最新刊でもあり、邦訳では十六年ぶり。しかもシリーズ初の連作中篇集で、いろいろと気になる一冊である。 まずは収録作。Who I Am「それが僕ですから」Good Intentions「善意」Extra Fries「おまけのポテトフライ」A Question of Fathers「父親たちにまつわる疑問」  独特の味わいを持つ中篇集だ...

Category: 海外作家 リューイン, マイクル・Z    10 07, 2022
マイクル・Z・リューイン『祖父の祈り』(ハヤカワミステリ)
 前回の読書がヘビーだったので、今回は少し質量ともに軽いものをと思って手に取ったのがマイクル・Z・リューインの『祖父の祈り』。あのリューインもとうとう八十歳になったということで、それを記念して早川書房から復刊やら新刊が相次いでおり本書もその一環。リューインについては先月だったか『ミステリマガジン』の九月号でも特集が組まれており、リューインも現況に関するエッセイを寄稿していたが、ペースが落ちたとはい...

Category: 海外作家 リューイン, マイクル・Z    01 27, 2022
マイクル・Z・リューイン『カッティングルース(下)』(理論社)
 上巻の段階で早々と傑作認定していたが、幸い下巻でもそれを裏切られることなく、無事『カッティングルース(下)』を読了。いやあ、面白かった。  上巻の記事でも少し書いたが、本作は二つの時間軸の物語が交互に語られる構成をとる。 ひとつはジャック・クロスという男装の少女が、親友を殺した犯人を追うという物語だ。親友が亡くなる場面から始まり、彼女は犯人を追ってイギリスに渡る。しかしイギリスに不案内なのはもち...

Category: 海外作家 リューイン, マイクル・Z    01 23, 2022
マイクル・Z・リューイン『カッティングルース(上)』(理論社)
 早川書房から年明け早々に今年のラインナップがアップされていたが、その中でちょっと驚いたのはマイクル・Z・リューインの新刊が三冊も出ることだった。まあ、そのうちの一冊は『沈黙のセールスマン』の復刊なんだけれど、そのほかの二冊は完全な新作で、アルバート・サムスン・シリーズの最新連作中編作も含まれているという。 個人的にはネオ・ハードボイルドばかり読んでいた時期もあり、邦訳されたリューインはもちろん全...

Category: 海外作家 リューイン, マイクル・Z    05 02, 2015
マイクル・Z・リューイン『神さまがぼやく夜』(ヴィレッジブックス)
 先日プロンジーニを読んだからというわけでもないのだが、今度はマイクル・Z・リューインの新刊『神さまがぼやく夜』を読んでみた。  リューインはプロンジーニと同様、ネオ・ハードボイルド系の作家である。私立探偵アルバート・サムスンやパウダー警部補、探偵家族ルンギ一家のシリーズなどが知られていて、どれもオススメなのだが、代表シリーズをひとつ挙げろと言われればやはりサムスンものを推したい。  サムスンものに...

Category: 海外作家 リューイン, マイクル・Z    01 29, 2007
マイクル・Z・リューイン『眼を開く』(ハヤカワミステリ)
 マイクル・Z・リューインの『眼を開く』を読む。いやいや、久々のアルバート・サムスン物だ。前作から何と十年以上も間が開いてしまったが、まずは心から復活を祝いたい。リューインのサムスン物に限らず、ネオ・ハードボイルドとして持てはやされたシリーズの数々が、最近では滅多に翻訳されることもなく、こちとら実に寂しい思いをしていたのだ。 なんせ日本でいまだに刊行されているネオ・ハードボイルドといったら、スペン...

Category: 海外作家 リューイン, マイクル・Z    09 23, 2006
マイクル・Z・リューイン『探偵学入門』(ハヤカワミステリ)
 DVDで『サウンド・オブ・サンダー』を観る。監督ピーター・ハイアムズ、原作レイ・ブラッドベリという組み合わせには期待できたものの、できあがりはなかなか無惨なものであった。華に欠けるキャスト、素人目にもしょぼいCG、粗っぽいストーリーと、あまりお勧めできる代物ではない。実は制作途中でいろいろなアクシデントに見舞われたようで、かなり不運な映画ではあったらしい。しかしこれを劇場で観せられたお客さんこそいい...

Category: 海外作家 リューイン, マイクル・Z    06 06, 2004
マイクル・Z・リューイン『探偵家族/冬の事件簿』(ハヤカワミステリ)
 関東地方は本日より梅雨入り。鬱陶しい日々が始まる。 マイクル・Z・リューインの『探偵家族/冬の事件簿』を読む。 リューインと言えば私立探偵アルバート・サムスンやパウダー警部もので知られているが、ここ最近はまったく新作が紹介されず、寂しいかぎりであった。その隙間を埋めるように登場したのが家族全員で探偵業を営む(実際は全員というわけでもないのだが)探偵家族のルンギ一家シリーズである。 ややコミカルな...

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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