Posted in "海外作家 スミス, マーティン・クルーズ"
- Category: 海外作家 スミス, マーティン・クルーズ 02 21, 2006
- マーティン・クルーズ・スミス『ハバナ・ベイ』(講談社文庫)
- 読了本は実にひっさびさのマーティン・クルーズ・スミス。レンコ・シリーズの『ハバナ・ベイ』。 ロシア検察局の捜査官レンコ。彼のかつての仇敵にして友人、プリブルーダが、キューバで謎の死を遂げた。最愛の妻を亡くし、失意の日々を送っていたレンコは自殺さえ考えていたが、身元確認のためやむなくキューバへ飛ぶ。そして、そこでレンコを待っていたのは、ロシアに見捨てられたかつての革命国家の荒んだ姿、ロシア人に対す...
- Category: 海外作家 スミス, マーティン・クルーズ 10 24, 2002
- マーティン・クルーズ・スミス『スタリオン・ゲート』(角川書店)
- 先日本屋に行ったときマーティン・クルーズ・スミスの最新刊『ハバナ・ベイ』が出ているのを発見。しかもお懐かしや、『ゴーリキー・パーク』で知られるレンコ・シリーズである。このシリーズは他にも『ポーラ・スター』と『レッド・スクエア』があり、これでシリーズは全四作。ノンシリーズや別名義のシリーズがあるにせよ、ここまでで十九年という歳月が流れている。最近の出版界の風潮とは対極のところで書いているようで、著...
- Category: 海外作家 スミス, マーティン・クルーズ 04 02, 2002
- マーティン・クルーズ・スミス『ナイトウイング』(早川書房)
- 一昔、いやもう二昔前になるだろう。動物パニックというジャンルが、映画や小説で流行ったことがある。火付け役はもちろんピーター・ベンチリー作の『ジョーズ』。その後、熊やらワニやら犬やらヘビやらピラニアやらミミズやら蜂やら、もう数え切れないくらいの獣が人間を襲ってきた。そして『ジョーズ』から遅れること二年。ある作家がコウモリをネタに作品を書き上げた。 それがマーティン・クルーズ・スミス作の『ナイトウィ...