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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "海外作家 クイーン, エラリー"

Category: 海外作家 クイーン, エラリー    07 05, 2020
エラリー・クイーン『ミステリの女王の冒険』(論創海外ミステリ)
 エラリー・クイーンの『ミステリの女王の冒険』を読む。1970年代にアメリカで放映されたテレビドラマ『エラリー・クイーン』のシナリオ傑作選であり、『刑事コロンボ』で知られるリンク&レヴィンソンが制作総指揮を務めている。残念なことに商業的にはコロンボのような成功を収めなかったものの、そのクオリティはファンや専門家の間で高く評価されたという。 The Adventure of the 12th Floor Express「十二階特急の冒険」The...

Category: 海外作家 クイーン, エラリー    06 04, 2020
エラリー・クイーン『死せる案山子の冒険』(論創海外ミステリ)
 先日読んだエラリー・クイーンのラジオ・ドラマ集『ナポレオンの剃刀の冒険』に続いて、第2集となる『死せる案山子の冒険』を読む。とりあえず収録作から。The Adventure of the Last Man Club「〈生き残りクラブ〉の冒険」The Adventure of the March of Death「死を招くマーチの冒険」The Adventure of the Man Who Could Double the Size of Diamonds「ダイヤを二倍にする男の冒険」The Adventure of the Woman in Black「黒...

Category: 海外作家 クイーン, エラリー    05 23, 2020
エラリー・クイーン『ナポレオンの剃刀の冒険』(論創海外ミステリ)
 基本的に叢書やシリーズ本などはなるべく若い番号順で読むことにしているのだが、買った本をどんどん積んでいると、いつのまにか目当ての本がどこにあるかわからなくなり、いつしか読み忘れのままになってしまうことはよくある話。積ん読の悲劇である。 本日の読了本、エラリー・クイーンの『ナポレオンの剃刀の冒険』も、やはり長らく埋もらせていた一冊で、先日、ようやく積ん読のなかから発見して読むことができた次第である...

Category: 海外作家 クイーン, エラリー    08 27, 2016
エラリー・クイーン『熱く冷たいアリバイ』(原書房)
 エラリー・クイーン名義で書かれたパイパーバックから、本格テイストの傑作?を集めた「エラリー・クイーン外典コレクション」の三冊目、『熱く冷たいアリバイ』を読む。 『チェスプレイヤーの密室』、『摩天楼のクローズドサークル』と読んできて、いずれもまあまあの出来だったが、掉尾を飾る本作の出来は果たしてどうか。 舞台はアメリカのとある小都市。その一角で暮らす四組の夫婦がいた。高校教師デイヴィッドとナンシー...

Category: 海外作家 クイーン, エラリー    02 06, 2016
エラリー・クイーン『摩天楼のクローズドサークル』(原書房)
 原書房からスタートした「エラリー・クイーン外典コレクション」の二冊目『摩天楼のクローズドサークル』を読む。 ハウスネームとしてのエラリー・クイーン作品から本格テイストの傑作?を紹介するこの叢書。今回の実作者は、パルプ雑誌中心にライトなハードボイルドを量産した作家リチャード・デミングである。わが国ではポケミスの『クランシー・ロス無頼控』が知られているが、まあ、知られているといっても普通のミステリフ...

Category: 海外作家 クイーン, エラリー    11 21, 2015
エラリー・クイーン『チェスプレイヤーの密室』(原書房)
 エラリー・クイーンの『チェスプレイヤーの密室』を読む。原書房からスタートした「エラリー・クイーン外典コレクション」全三巻の一冊目である。 1960年代に入って作品の発表ペースが落ちてきた頃、クイーンは新しい読者や市場を開拓するためのブランド展開を考えていた(といってももっぱらマンフレッド・B・リーの考えで、フレデリック・ダネイはほぼ関与していなかったらしい)。そこで発案されたのが、複数の作家でひとつ...

Category: 海外作家 クイーン, エラリー    04 15, 2010
エラリー・クイーン『エラリー・クイーンの国際事件簿』(創元推理文庫)
 『エラリー・クイーンの国際事件簿』を読む。 クイーンファンには常識だろうが、本書は聖典ではなくノンフィクション。しかもマンフレッド・B・リーが単独で書いたという犯罪実話集である。  そもそもは1940年代に「アメリカン・ウィークリイ」という雑誌で著名ミステリ作家の書いた犯罪実話を連載した企画があって、それにクイーンも二篇ほど寄稿したらしい。その企画が好評だったようで、今度はクイーンのみ、しかもリー単...

Category: 海外作家 クイーン, エラリー    02 08, 2009
エラリー・クイーン『間違いの悲劇』(創元推理文庫)
 遅ればせながらクイーン最後の聖典とされている『間違いの悲劇』を読む。それまでの既刊短編集には収められていなかった中短篇七作に、未完の長篇の梗概を加えた構成で、本国での刊行は1999年。邦訳版では「結婚記念日」が追加されているのが嬉しい。以下は収録作。The Motive「動機」Wedding Anniversary「結婚記念日」Uncle from Australia「オーストラリアから来たおじさん」The Reindeer Clue「トナカイの手がかり」The Thre...

Category: 海外作家 クイーン, エラリー    03 26, 2008
ダニエル・ネイサン『ゴールデン・サマー』(東京創元社)
 本日の読了本は、ダニエル・ネイサンの『ゴールデン・サマー』。 ちょっとした海外ミステリのファンなら、このダニエル・ネイサンが、あのエラリー・クイーンの片割れ、フレデリック・ダネイその人であることはご存じだろう。本書はダネイが単独で書いた唯一の長編小説。しかも1915年当時の少年時代を描いた自伝的小説なのである。  基本はトム・ソーヤー的少年小説だ。ただ、トム・ソーヤーと違って、主人公のダニーは腕っ節...

Category: 海外作家 クイーン, エラリー    01 22, 2002
エラリー・クイーン『青の殺人』(原書房)
 渡辺啓助氏が亡くなったそうだ。戦前の探偵作家としては最後の一人になるのでしょう。でも百一歳だったそうだから、これは大往生と言ってよいのかな。ご冥福をお祈りいたします。 さて、本日の読了本は、エラリー・クイーン『青の殺人』。 知ってる人は知ってるだろうが、念のために書いておくと、これはクイーン本人が書いたものではない。あの短編の名手として知られるエドワード・D・ホックが若い頃、クイーンの監修を受け...

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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