Posted in 08 2004
先日の乱歩展とのコラボレーション企画というところか。本日の読了本は『国文学解釈と鑑賞別冊 江戸川乱歩と大衆の二十世紀』。
叢書の性格を考えれば当然なのだが、ミステリとして純粋に解説したものではなく、文学的・社会学的アプローチの評論集である。個人的にはこういうのも嫌いではない。乱歩の残した業績はミステリ的価値だけでは括れないものであり、そういう意味でさまざまな研究が行われていくことが理想である。
ただ、執筆者の方々はミステリをどの程度読んだ上で書いているのだろうか。いわゆるミステリ関係の執筆者がほとんどいないのである。
ミステリ以外の部分から評価するにしても、最低限ミステリ作家としての乱歩の価値・ポジションは認識しておく必要があるだろう。なかにはちょっとピンと来ない叙述もあったので、気になったところである。
叢書の性格を考えれば当然なのだが、ミステリとして純粋に解説したものではなく、文学的・社会学的アプローチの評論集である。個人的にはこういうのも嫌いではない。乱歩の残した業績はミステリ的価値だけでは括れないものであり、そういう意味でさまざまな研究が行われていくことが理想である。
ただ、執筆者の方々はミステリをどの程度読んだ上で書いているのだろうか。いわゆるミステリ関係の執筆者がほとんどいないのである。
ミステリ以外の部分から評価するにしても、最低限ミステリ作家としての乱歩の価値・ポジションは認識しておく必要があるだろう。なかにはちょっとピンと来ない叙述もあったので、気になったところである。