はてなキーワード: 講演会とは
シャブに溺れ、シャブから逃れた、と終わった、自分は解放されたんだと思っていても毎晩毎晩あの日の誘惑に呑まれそうになってしまう悍ましい人が新たに生成されるたびに『企業が商品を積極的に売り出す為に忌避すべき依存性の高い非合法の製品の名前を使ったこと、その迂闊さ、薬物を舐めているその姿勢』を非難する為に俺は吉野家に飯を食いに行くことをやめている。
確かに食事というのは依存性が高い。ただその分、神聖であるべきだ。混ぜてはいけないものを混ぜ込むことは商売人的には面白い事を考えたつもりで発言している気持ちかもしれんが、その行為は、お前が一生使う仕事道具を穢すような行為でしかなかった。
だが、シャブ漬けになるということは、シャブ以外の楽しみが必要なくなることで、全てを犠牲にしなければならないことだから。
そして、そこから元に戻るのも、容易なことではないし、それもまた全てを賭して、全てに怯えながら進まなければならない道だから。
だから、容易にシャブ漬けをしようとする、その姿勢、そのナメた生き方を否定する為に吉野家を食わないようにしている。
わたしは、言葉を失いつつある。いや、正確には奪われつつある。なんとも情けない話だ。作家のはしくれとして生きてきたわたしが、今や何を書いても、何を言っても、非難の嵐にさらされる時代に生きている。
ポリティカル・コレクトネス。なんと美しい響きだろうか。まるで天使の囁きのような言葉だ。しかし、その実態は悪魔の鎖である。わたしのような取るに足らない人間でさえ、その重さに喘いでいる。
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昨日、編集者から電話があった。わたしの書いた小説の一節が「不適切」だというのだ。何が不適切なのか、と尋ねると、「現代の感覚からすると問題がある」との返事。わたしは笑ってしまった。現代の感覚とは何なのか。誰がそれを決めるのか。神か、仏か、それとも自称「正義の味方」たちか。
わたしは酒を飲み、煙草を吸い、そして考えた。この世界は、いつからこんなにも息苦しくなったのだろうか。
言葉狩りの時代。それがわたしたちの生きる現実だ。傷つく人がいるかもしれないという恐怖が、表現の自由を蝕んでいく。もちろん、人を傷つけることが良いとは思わない。わたしのような下らない人間でさえ、そのくらいの分別はある。しかし、あらゆる表現が誰かを傷つける可能性を持つ。そして、その可能性を恐れるあまり、わたしたちは自らの首に鎖をかけている。
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カフェで若者たちの会話を聞いていた。彼らは言葉を選び、慎重に話す。時折、「これは言っていいのかな」と互いの顔色を窺う。なんと痛ましい光景か。若さとは本来、無謀で、無遠慮で、時に残酷なものではなかったか。その荒々しさこそが、新しい世界を創り出す原動力だったはずだ。
しかし今、彼らは自らの言葉に恐怖している。正しくあろうとするあまり、魂の叫びを押し殺している。これもまた、ポリティカル・コレクトネスの名の下に行われる暴力ではないか。
わたしは彼らに同情する。いや、羨ましくもある。少なくとも彼らには、正しくあろうとする意志がある。わたしのような腐りきった人間には、もはやそれさえも失われている。
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ある作家が言っていた。「現代は、言葉のカロリーが計算される時代だ」と。なんと的確な表現だろう。かつて言葉は、魂の叫びであり、情熱の発露であった。しかし今、それは栄養成分表示のついた加工食品のようなものになってしまった。
脂肪分(攻撃性)ゼロ、糖分(皮肉)控えめ、添加物(偏見)不使用。そんな無味無臭の言葉に、いったい何の価値があるのだろうか。
太宰治や坂口安吾、中原中也が今の時代に生きていたら、おそらく一行も書けなかっただろう。彼らの言葉は、時に毒を含み、時に差別的で、時に自己憐憫に満ちていた。しかし、その不純物こそが、彼らの文学を人間臭いものにしていたのだ。
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わたしは先日、ある講演会に出席した。そこでは「包摂的な言語」について熱心に語られていた。確かに、その理念は美しい。誰も排除せず、誰もが尊重される世界。わたしのような醜い人間でさえ、その理想に心を動かされる。
しかし、その方法には首を傾げざるを得なかった。言葉の規制によって、心の自由を獲得できるのだろうか。表面的な言葉遣いを変えることで、本当の意味での尊重が生まれるのだろうか。
この問いに、わたしは答えを持ち合わせていない。ただ、言葉の海で溺れているような感覚がある。かつては自由に泳げた海が、今や無数の見えない境界線で区切られている。その境界を越えれば、即座に非難の嵐が吹き荒れる。
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自己検閲。それが現代人の宿命だ。書く前に、話す前に、考える前に、わたしたちは自らの内なる検閲官に従う。「これは言ってもいいだろうか」「これは書いてもいいだろうか」。この絶え間ない自問自答が、わたしたちの精神を疲弊させる。
ポリティカル・コレクトネスの最大の罪は、この自己検閲を内面化させたことだ。もはや外部からの規制すら必要ない。わたしたちは自らの思考を縛り、自らの言葉を奪う。なんと効率的な支配だろうか。
わたしは、自らの卑小さを嘆く。この時代に抗うこともできず、かといって従うこともできず、ただ酒に溺れ、無力感に打ちひしがれる。情けない男だ。本当に情けない。
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それは、決して「正しさ」ではない。むしろ、「間違いさえも包含する自由」ではないだろうか。太宰治も、芥川龍之介も、彼らは「正しく」なかった。時に差別的で、時に自己中心的で、時に残酷だった。しかし、その不完全さこそが、彼らの文学を人間的なものにしていた。
完璧に正しい言葉など、この世に存在しない。あるのは、ただ真実を求める不完全な魂の叫びだけだ。
ポリティカル・コレクトネスという名の牢獄に閉じ込められた今、わたしはその壁を叩き続ける。微かな音だ。誰にも届かないかもしれない。しかし、それでも叩き続ける。
今度彼氏の勤務先でジェンダー平等についての講演会が開かれるらしく、彼は「フェミニストの話なんて聞く価値ない」と言っていた。なぜそこまで嫌っているのか聞くと「フェミニストは今ある男女平等を壊して女尊男卑にしようとしているからだ」という答えが返ってきた。自分が女だからかもしれないけど、世の中には未だ男性差別や女性差別が残っていて男女平等ではないと感じていたので考えの違いに驚いた。男女の世界の見え方が違うのはわかっていたけど、ここまで違うとは。
あともう一つ彼氏の発言に違和感を感じたのは働き方について「女性は家にいる時間が長く家事育児の負担が多いってよくフェミニストは言ってるけど、そんなん当たり前じゃね?」と言っていたこと。改善できるといいねーと返すと「改善はできないね、昔の役割分担は効率が良かった」と。「家事育児の負担の差」について当たり前だと言っておきながら男女平等だと主張するのかと驚きっぱなしだった。差を見ないようにしているのかわからないが、彼氏にとっては男女平等らしい。
舞の海が野村證券が手引きしたまっくろくろすけな脱税スキームにひっかかった件で、あまりにおぼこいブコメが人気になっていたので、みなさん変なスキームに騙されないようにねという注意喚起。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/toyokeizai.net/articles/-/863956 「節税」にアレルギーって相当のんきな話で、あれは節税ではなく脱税なんだよね。
仕組みは読売新聞が無料記事にしているから読むとよいですが(https://www.yomiuri.co.jp/national/20240316-OYT1T50174/)こんなのに騙される人がまだいるんだなぁ…という感じのまっくろくろすけ。
節税であればそういう(もっと効率よく会社を経営したい、社員に還元したいから税金は抑えたい)モチベーションもあるだろうし肯定されるべきだと思う。が、繰り返すがあれは脱税。
今回のスキームはすごく簡単で事業実態がない会社を経由させて経費ではないものを経費化する、というのがマズイ。シンプルなのでやる人もちらほら多い脱税で、少額ならいちいち刺しに来ないケースもあるが、税務調査が入るといの一番に調べられて刺される(追徴課税等)される。事業・業務実態がないのはすぐ分かるし、分からないようにするには何かしらの書類(日報とか経費一覧とか)をダミーで用意しておく必要があるが、要するにそういう「偽装」をしないとバレるわけで、脱税なんすよ。
今回は上の読売新聞の報道の通り、ポンジ味もかなり強く感じられ、ほぼ詐欺?という風情も漂っている。そのヤマを引っ張るのに、ついでに釣れた被害者も脱税犯扱いせざるを得ないんかもなぁ。
まぁ、この手に引っかかるのは、おぼこいぼんやりした田舎の地主三世とかそんぐらいじゃねーかと思うが…そういう意味では舞の海はそうとうおぼこいのかも。舞の海は櫻井よしこの講演会ゲストに出ちゃったりするようなかなり濃い味の極右みのある人でもあるので、こんなうっかりした脱税に乗っかってては恥ずかしいぞ。
そしてはてブのみんなもあの手のブコメをうっかり人気にするあたり相当初心でおぼこい。だから「節税」なんて近寄ってくる人はすべてが詐欺師だと思うぐらいの警戒をしておいた方がいいと思う。心配。
節税って、合法の世界では、税法等の控除や国や自治体が行っている民間企業支援(補助金とか控除とか)を使ってもろもろの税金を抑えるための方法を指す。
実は国や自治体は、税金を免除するわよ?課税所得・資産を抑えてもいいわよ?という法律や通達をけっこうたくさん用意している。ただ個人所得などは比較的イージーなのだが、法人税や資産税だとかなり複雑なケースもあるので、多くの場合は税理士(国家資格)が、その税免除や控除の要件を整理したり申請を手伝ったりをする。これが合法世界における節税。これはごく真っ当なこと。社会善。
真っ当じゃない点があるとしたら税務がとても複雑で煩雑だということはあるが…まぁクロ度95%なのに節税と言い張る脱税や、本義を大きく超えた脱法的な節税をする輩が後を絶たないので「法律の穴」を埋めつつ産業振興のための税免除・控除を本義に沿って稼働させるために税法や通達がどんどん複雑化しているので、悪いのは、脱税野郎どもと、一目で気づくような脱税を指して「えっ節税ってだめじゃないでしょ?」きゅるるん!とかわいこぶって言ってる輩どもです。
この時期になると東日本大震災の話題が出てくるけど、そしたら東京に住んでた時のことを思い出す。そこで一番印象に残ってることを書く。
2009年頃。そのときは社会人3年目くらいだったとおもう。地方で就職後1年で東京に転勤となった。
東京には知り合いもいないし休みの日は引きこもってニコ動見るくらいの日々。
駄菓子屋さんのウィザードリィ実況とか、目隠しさんのポケモンとか更新楽しみにしてたな。あと高速マリオも冷静におもしろかった。
看護師で40代くらいの女性。好きな歌手の名前からとったというアンジェラ(仮)さん。東京で友達を増やしたいということで連絡あり。
そんなことある?と思いながら喫茶店で会う。美人ではないが身だしなみキレイにされている40代の女性でした。
ちょっと色っぽい展開も期待したけどそんなことにはならなくって、最近あったこととか会話してほんと友達のような会話。
そんな感じで仕事終わりに約束して喫茶店行ったりバーみたいなところ連れて行ってもらったりして遊んでた。
3、4回目くらいから、夢はあるか?とか、起業して夢かなえたいみたいな話になってきた。週末にボードゲームやってる集まりがあるからきてみない?と誘われた。
行ってみると自分と同じような年代の人もいて、10人くらいで金持ち父さん貧乏父さんのラットレース?みたいなボードゲームやった。
そのときは接待的な感じで勝たせてもらったが正直まぁ熱中するようなものではなかった。なんやこの集まりは?と思いながら帰った気がする。
そのうち、金持ちになるための師匠?みたいな人がいるから会ってほしいみたいな誘われ方になってきて、
その師匠とかいう人がポルシェに乗ってるだのなんだの成金トーク聞かされたあたりでいよいよなんかきな臭い感じの雰囲気が出てきた。
俺はアンジェラと楽しくトークしてればそれでよかったんだけど。師匠いらんし、変なボードゲームも大して面白くなかったし。
ラットレースから抜け出そうっていうのはまぁちょっと夢のある話だとは思って聞いてた。不労所得とかね。楽して金欲しいし。
その辺からアンジェラの言うことも、師匠の話もなんか変な方向に向かいだして、今の会社続けてても夢かなえられないよとか、
どんどん洗脳されてって上司に辞める相談しようかとか、親になんて言おうかとか本気で悩んでた。
そうこうしてるうちに起業セミナーがあるから一緒に行こうって誘われて、師匠よりすごい人が講演するから是非しっかりノート取って聞いた方がいいみたいなことを言われたわけ。
こっから怒涛の一日が始まる。
行ってみたら100人くらい入る講義室満員で陽気なおっさんが登場。うまい喋くりでとある会社のサプリメントの紹介を始めた。
面白かったのは、「病気に効く、治る」みたいな言い方ができないから、表情とかジェスチャーを使って「90のよぼよぼのおばあちゃんがこれを飲んだらパアッ(顔芸)」みたいな表現。
うまいこと喋るなぁみたいな。真似できないけど。
そしてここで初めて、この人たちが言う「起業」というのがネットワークビジネスであることを明かされる。
「あーあ、これは完全にアカンやつや」と思ったんだが、でもまぁ誘ってくれたアンジェラに恥かかすのも悪いなと思って、講演終わってから質問タイムに手を挙げてみたり、ノート取ったりしてた。変なところで真面目発揮。
そしてこの流れのままネットワークビジネスを開始する契約に向かうわけです。
今日から起業だ!ビジネスオーナーだ!アンジェラの子となり、稼ぎ、上納するわけです。
もう「俺終わってんな」と思いながら流れ流されて契約までしちゃったんですね。最初だけ必要だからっていってそのサプリ40万円分くらい買った。
とにかく契約したのでなんかスッキリした。契約したら気持ちが解放されるんだよね。
まぁサインのときもクーリングオフすりゃ大丈夫って妙な自信あったし、とにかくその場を終わりにしたかったから契約した。
サインのテーブルで同じようにカモにされてるヤツがいて、そいつもアンジェラと同じくらいのおばはんがついてた。
なんか「私がひっかけた子が契約までしたよ」って目くばせで合図してるのがわかってちょっとポケモンになった気分だった。
で、そのあとアンジェラが「ここに来たらいつもなか卯なの」みたいなこといって連れてってくれた。おごってもらった。
そのとき、ほんとしょうもないことしか覚えてないんだけど、向かい合って座ってて食事の途中、お水のコップを取り間違って、アンジェラの口つけたヤツ飲んじゃってたみたいなのね。
冷静に装ってもテンパってたんだろうな。
食い終わってから、さっき飲んだコップに口紅ついてるやん!って思って。何食ったか覚えてないけどその口紅の跡はめっちゃ記憶に残ってる。
ちょっと気まずかった。
しかもそれで解放されず、そのまま「仲間」のところに行こうって言われて。マクドだったかドトールみたいな喫茶店だったか、十数名の集団に合流した。
自分と同年代くらいの若い人が多かったんだけどそいつらが、どうやって子を増やすか、ひっかけるか、みたいな騙しの手口のような話を臆面もなく語り合ってて。
mixiで友達増やし作戦みたいなことを語ってて。ドン引きですよ。これはアカンなと。
俺はこいつらの作戦にまんまと引っかかったわけだ。以前ボードゲームのときに見かけた人も何人かいた。
こいつらはほんま、そんなオープンスペースで言っていいことなの?って話を大きな声で。多分本人たちからしたら真っ当なビジネスの作戦を立ててるつもりなんだろうな。
だから悪びれがない。これはほんとアカン、気持ち悪い、縁切ろっておもった。これが決定的。
アンジェラはその辺節度あるように見えたよ。そういうことペラペラ言わないから。実行はしてるけど表立って言わない分悪びれ感があると思った。
その集団ではアンジェラもちょっと浮いてた。若い子に交じっておばさんが一人浮いてる感じだった。
俺はアンジェラと仲良くしたかっただけなのにな。アンジェラは子を増やしたかっただけなんだな。悲しいすれ違いっすよ。
とにかくもうここには関わりたくないなってことでアンジェラからの連絡も無視した。
そのあとも有名人も受けたという営業合宿(人格破壊合宿?)みたいなやつを申し込んだから参加してとメールがきたり、
アンジェラの師匠から鬼電きたりしたけど「もう終わり。終わりです。さようなら」ということで徹底的にスルーした。
アンジェラも契約したあとは今まで隠してきた「カモにするぞー」という感じを剥き出しにしてきたのだった。悲しい。
そして後日、レオパレスの部屋の3分の1がサプリメントの段ボールで埋まった。クソ邪魔だしその段ボールは嫌でも目に入ってきて憂鬱な気分にさせる最悪の段ボールだった。
すぐにクーリングオフしたかったけど、なにかの通知が行ってアンジェラや師匠から鬼電きたら嫌だから、期日ギリギリまで寝かせてからクーリングオフした。
自分としてはそういう世界も垣間見ることができて、今となっては面白かったと言える思い出だけど、人におすすめできる話ではないので、引っかかる人がいないことを願う。
まだあの集団は名前を変えて活動してるっぽいので、都会に出てきてさみしい思いをしている人、今の仕事に納得できていない人たちに網を張ってると思う。
その集団の中で成り上がる覚悟と努力をするつもりがない人はカモにされるだけなので、取り込まれないように注意してほしい。
サプリはニューウ〇〇ズ。
アンジェラとか師匠が所属するのは、その製品を軸にネットワークビジネスをおこなっていたグループでワン〇ーランドと名乗っていた。
アンジェラは検索しても歌手しか出てこないけど、ニュー〇ェ〇ズとワン〇ーランドで検索したらまぁその後も色々名前変えながら活動してるんだなーと分かった。
気になる人は、アマゾンの書籍検索で出てくる本とか、その著者の情報を追いかけるといいと思いました。
想像だけど「師匠」って呼ばれてる人でも安心してご飯食べられるとこまではいかないんじゃないかな。その更に上の、講演会で顔芸してた人くらいまでいってようやく楽しく仕事しながら稼げるレベルだと思うわ。
それでも可哀そうと思ってしまうのはアンジェラかな。ワン〇ーランドの中で成り上がるにはちょっと弱そうに見えた。
謙虚な感じ?師匠みたいなギラつきが無かったな。最後に会ったのが、若い子の中で浮いてる感じだったので可哀そうな印象で終わってる。
彼女はワン〇ーランドの中で成り上がっただろうか。それとも師匠に搾り取られて搾りかすになってしまったのだろうか。
お母さんと一緒に豪華客船で旅行したいって夢かなえられてたらいいな。
あと、同時期にそういう勧誘が流行ってたんだろうな。東京で友達増やしたいって言ってmixiで誘ってくる人が他に3人くらいいた。
2人は晩飯一緒に食いに行く仲になって、度々ラーメン行ったりしてたんだけど向こうが起業セミナー行ってきたとか話しだしたあたりで向こう側からフェードアウトしてった。
一応こっちももうわかってるよって言って、ネットワークビジネスの話抜きで飯食いに行く友達になろうって言ったんだけど、そういうのは求めてなかったのかもね。
あと1人はずっとニヤニヤして感じ悪い奴だったけど、講演の会場にいたので声かけたら気まずそうにしてフェードアウトした。
僕は今、講演会のホールのエントランスで入場の順番待ちをしている。
セラミックの刃は金属探知機にも検知されないだろう。ギプスに偽装している得物は誰にも見つからない。
「飯山さん、ご無沙汰です。うちの市でも先生の講演会を開いていただいてありがとうございます。楽しみにしておりました。」
飯山さんからは左腕の骨折についての調子を聞かれ、小気味よく事故の失敗談をでっちあげて笑い話のように話した。
警備員もこのやり取りで怪しむことなく、荷物もギプスも入念に調べることなく入場を許してくれた。
僕が幼いころ、元総理や現役総理の暗殺や襲撃事件が続いたため、この手のイベントは入念な警備がされるようになった。
だから、近しい地方議員のつてを頼って『先生』に近づくために、この市に越して熱心な支持者を数年間演じてきた。
飯山県議の選挙、地元小選挙区の議員の選挙にもボランティアで協力した。
『先生』は隠居をしているが依然党内での発言力は高い。そういったチルドレンたちが国政、県政問わず多くいるのだ。
ついにこの時が来た。積年の恨みを果たすときが来た。
『先生』はよく話を聞いてくれて、実際に困りごとの解決を真摯に考えてくれる。
善人だと思った。
ただ、当時の改革の音頭を取ったのが誰なのかを考えれば行きつく先は『先生』なのだ。
『善き制度こそ、持続可能な医療の礎』 講演会入口に張ってあるポスターを見て、持続のための犠牲になった妻のことを思い出していた。
青天の霹靂だった。妻の体を進行性の病魔が蝕んでいた。
当時、お互い若く将来起こる病気など気にも留めていなかった。もっと早くリスクを考えておくべきだったが、病が発覚してから入れる保険などないのだ。
まだ子供は生まれていなかったが、子育てと住宅の資金をためて、マンションの購入もした。人生設計を考え始めたばかりの、そんな折の悪い知らせだったのだ。
医療制度は国民皆保険を死守するため、高額医療費制度から手を付けた。
高額な医療費がかかった場合に、上限を超えた分の医療費が戻され負担が軽減される制度だ。
増税と同じく、一度手が入ればだんだんと負担を大きくすることに政府は抵抗が無くなる。
今後の治療のプランを聞かされたが、到底負担額は払えるものではなかった。
二馬力で働いていた家計は一馬力になり、一馬力分の負担がさらにかかるのだ。
心配かけまいと笑顔を作っていたが、妻の前では見透かされてしまう。
「今回は赤ちゃん諦めなくちゃだめだったけど、私まだあきらめてないからね。ちゃんと勝って3人、いや4人で、もっとでもいいけど住もうね」
僕は、「そうだね」としか言えなかった。
妻も、負担額が多大になることは知っている。あえてそのことを考えないようにしているようにみえた。
もちろん民間医療保険も入っていた。入院費の幾ばくかは給付金でまかなえている。
医療費の支出が減るということは、病院は収入が減るということだ。
健康保険で賄えない人が諦めることが増えたので収入が減ったからかもしれないが、診療報酬が改定され、医療費が上がった。自己負担率も上がっているので以前よりも負担が大きくなった。
そして、この状況をカバーするために民間保険も様々なプランを出してきた。
だが、以前の健康保険のように民間保険が給付金を出せるわけでもなく、細かい条件で給付を渋ることが常態化されるようになった。
妻が入っていた民間保険ではこの病魔のカバーはしてくれなかった。
普通の商品なら金額が上がれば買わない選択肢はできるが、生活必需品ならそうはいかない。需要が見込まれれば殿様商売ができる。
そして命は誰もが何よりも変えがたい。貧乏人は殺して、金持ちからお金を取る、究極の殿様商売ができるのだ。
僕らはどんなにクソでもクソにしがみ付かなければ生きられないのだ。
「ところでさ、親父から聞いたんだけどさ、今後も安心して治療を受けるためにさ、形だけなんだけど」
ズルや不正を嫌う妻に正面切って言うのは辛い。『形だけ離婚をしてくれないか』
そう言いたいが言えない。
離婚をして収入が無くなったていで生活保護を受ける。医療費を無料にする。庶民が最終的にやる手段だ。
「…いわないで、貴方の妻でいさせて…」
察した妻が先に言ってくれた。
「いや、形だけだよ。生活保護に頼ってさ」
「違うの……私は貴方がいないと一人なんだよ。分かるのもう長くないって……だから貴方の奥さんのまま死にたいの」
『生きるためには…』そう否定の言葉を言いたかったが言えなかった。
婚姻届を出したとき、その帰り道ささやかながらおいしい料理を食べた日のことを思い出した。その日の思い出を解消するかのような届け出は出せない。
ほどなく、自宅療養になり、つかの間の平穏な日々を二人で過ごし、そして僕は独りになった。
妻は持続のために生贄にされたのだ。
「ごめんね。もう少し長生きすれば長生きできたのにね。」妻は独り言のように僕に謝った。
「なんだよそれ。」
僕はナンセンスな文章をジョークのように軽く笑って聞き流した。
だが、心の底では笑えなかった。
そう文字通り、『長生きすれば、より長生きできる権利が得られる』のだ。
後期高齢者まで長生きできれば、負担金も少なくもっと長生きできる権利が得られたのだ。
こんな世の中にしたのは『先生』一人ではない。だが生贄だって復讐をすることを教えてやる。
善いという言葉が頭で木霊する。
妻が旅立つ数日前だ。
「私ね。生まれてよかった。貴方と会えたこともそうだけど、世界が綺麗だってわかったから」
「綺麗なのか?」
多くを諦めさせられてきた妻からそのような言葉が出るとは思わなった。
「そう。キラキラしている。健康な時は気づかなかったけど、引いてみるとみんな善いことをしようとしてるってことがわかったの。善意であふれているのよ。だからね。絶望しないでね。世界は善いところなのよ。貴方には幸せになってほしいの。」
妻が愛した世界を僕は恨んでいる。
『先生』を殺したら、その愛と決別することになるのではという想いが急に胸にいっぱいになった。
だが、落とし前は付けなければならない。
でなければ生きさせて上げられなかった僕の心が救われない。
悲鳴、警備員の緊張感ある声、飯山さんのなだめるような混乱しているような声がする。
次第にそれらの喧騒は遠くなり、首に当たるセラミックの冷たい感触と、
妻の「貴方には幸せになってほしいの」という声だけが聞こえるようになった。
僕は「もう手遅れだよ」と呟くしかなかった。
aiが仕事を奪うのかっていう討論あるけど、確かに運動選手より早い車だってあるし、人間より計算の早い電卓なんていくらでも存在する。
だけど彼らの職がなくなっていないのは、それ以外の点で稼げてるから。それは人間に対する感動(インプレッション)だったり、技術の関与し得ない分野であったり、講演会に出演したり。
ゆえにaiが進展し、人間の能力を超えるagaが出てきたとしても、純粋な能力ではなくインタラクションだったり、人に対する関係なんかが今後aiとの差別化において争点となっていく。
それが「推し活」需要増加が示している根本とも言えるし、アメリカの五大湖の自動車産業はじめ、先進国での製造業が衰退した理由の一つであり、いちはやくファブレス型企業に転化したsonyやgafamの勝因とも言えるんだね。
通訳の仕事で7700万円の給料貰って、さらに大谷からも別報酬やポルシェカイエン贈られて、著しく低賃金だったから犯罪しちゃったんです🥺と主張できる面の皮が凄すぎてびびる。
こんな馬鹿みたいに稼げて、更に仕事辞めてからも講演会や出版で安定した収入約束された奇跡みたいな仕事で、被害者面できる人居るんだな。
大谷とともに日本ハムからエンゼルスへ移り、当初の年俸は8万ドル(約1240万円)。2022年には25万ドル(3880万円)に増額され、大谷がドジャースに移籍すると、給与は50万ドル(約7700万円)に倍増したと書面で記されていた。さらに大谷個人からも水原被告へ別途報酬が渡されており、ポルシェ・カイエンも贈られていたという。
https://togetter.com/li/2492288
ワイが知ってる話は一見だけだけど、とにかく仕事を選ばないんだと思うよ。
安かろう、しかし、クオリティもちゃんと高いよ。ただ数が多いから顧客ガチャに失敗して叩かれることも多いんでは。
失敗が皆無とは言わないけど。
地方創生とかで金がないですと言っても受けてくれるので、公共案件の駆け込み寺になっているっぽい。
地元でも
「河原にリバーサイドパークを作って泊まれて映えるロッジを作って下さい。恒久建物は無理なので撤去できる簡易建物で、とはいえ金がないので安く、言うてもインスタ映えする感じで、人を呼べて、あっ林業振興の金でやるので地元材を使う感じで、ああでも予算がないので」
みたいな案件を受けしまって、さらにそれを記念して隈研吾氏を招いて講演会までやって(たぶん講演料ほとんど出してないよねえあれ)観客として言ったけど、無茶苦茶人がいいんだろうねあの人。金持ち喧嘩せずみたいな。
できあがった建物は要はシンプルな箱なんだけど、地元の建設リソース でも十分に建設出来るような設計になってて、地元産の杉を使うと言う部分を除けばたぶん世界中どこでも作れる様な。
これを目当てにお客も来てくれて、シンプルな建物なのでメンテナンス製も悪くなくて。クライアント側がそこまで要求できるような人たちではないから、そこはプロとしてちゃんとやっている。
蜂が巣を作りやすいとか些細な問題はあるにせよ、悪くないのよ。
河川敷の使用期限を不当に伸ばして癒着だという某維新からのご注進があったため移築されたんだけど、それも素直に出来たみたい。
「ブンとフン」という昭和中期にかかれた井上ひさしの小説があって、
みんな働くの苦しくても万引きとかして無敵の人になれば刑務所でおいしいご飯を3食たべさせてもらえる!っていうあらすじ(いや結末か。途中はたしか超能力怪盗もの)なのさ
まあそれを書いた井上ひさしは家庭内暴力で離婚された上に今も妻さんが講演会してるけど
話がそれたけど、今はそういう昭和くらいの貧しさに日本全体がもどっていこうとしてるわけ
効率も根性もいらないよ、見栄もいらない、ただ職場に居るだけ話すだけで飯くわせて。
ってなってるわけだし、
実際職場で一番頑張ってるのは発電機とコンピューターとサーバーとAIなんだからおおまかにいって昭和の職業観がほぼ正しいわけ
おのおのが、守りたい資産とか肩書きとかプライドとかあるからだとおもうわけよ。
家族?そんなのもってれば余計にさっさと転職するべきだ。産休とれないなんて嘘だろ。
転職できないやめられない、てのは無駄なこだわりかもしれないとおもうわけ
特に少子高齢化じゃん?独身「貴族」だった男性が「弱者」名乗るような世の中じゃん?
因習モノもそうだけど、老人の知恵ばかりじゃ社会はまわらないんで、優秀な若者がいれば適度に席をゆずってあげることがだいじだし
若者もその村(企業)で使い潰されて終わるより居場所をさがしていろいろ経験してまわりなよ、とおもうわけよ、増田は
まあ歯車向きの人がその天職としての歯車になりたいというなら止めないけど、クソガキよばわりしだすようならやめれば。
ここんとこ2年くらい、わいはうつ病無職生活保護のゲーム友達をはげましたわけ
うつ病無職生活保護のお友達は、残業が無理で「管理職はなりたくないです」「管理職でなくても残業させられたらやめます」といってるのに「どうしてもやって」っていわれて
一度だけ無理な残業をうけてそのあと言葉通りやめたしそのあと生活保護と失業保険をうけて、
通院で合うメンタルクリニックを生活保護の範囲内で探すのにものすごく苦労してた
最初のころは通話してもすごくつまらなかったし、言うことも他責や自責がからまりあってゴチャゴチャであまり面白くもないわけ
ただ、それでもあのときの友達に必要だったのは第一に休息だったといわざるをえない
友達は今、障害者雇用にいったり、アルバイトをしたり、もっと望みの職に近づくため免許をとろうとしてたりめちゃがんばってる
すごく安定してきたんだけど、お互いに話があわない気もしている(ぶちゃけ、プレイするゲームがくい違ってきただけ。ゲーマーてそういうとこあるw)
たぶんまた次のピンとくるともだちがみつかったらまた遠距離恋愛か親子みたいに親密にしゃべるとおもうけどそれがみつかるのは増田ではないだろうなともおもってる
昭和の職業観がわかる漫画について2年位前にも増田で長い記事を書いたかな。ちょっと探してみよう。
そろばんの話だったかな。ああこれだ。https://anond.hatelabo.jp/20230405125251
名前は出せないんですが、誰もが名前を知っている大打者の話です。
彼と私とではチームが違ったんですが、どっちも若い頃からオールスターの常連だったんで
そういった舞台では同じチームの一員として戦ったんです。
オールスターゲームが終わったあとはチームみんなで一緒に風呂に入るんですが、
まあ男所帯ですからみな前など隠さず堂々としたもんです。
これがどうも気になりましてね。
そこで私はある先輩と結託して、その選手が頭を洗っている隙に股間を隠してるタオルを奪い取ったんですわ。
その選手は顔を真っ赤にして逃げるように風呂から出て行きました。
その大打者は球界を代表する打者になったのと同時に非常に態度のでかい打者になったんです。
私の囁き戦術なんかもまるで通じない。
そこで私はその若い頃の風呂場の一件を思い出し、こう囁いたんですわ。
『ハリ、お前は態度がでかいのに、ナニは小さいのう』って。
そうしたら張本の顔が信号機みたいに真っ赤になって……。
文章書くのあんまり得意じゃないから、読みにくいと思うけど、まあ匿名だから許してほしい。
最近よく話している奴に、なんとなく空気感が合わないな、ってやつがいた。
そいつ自体はすごく優秀というか、記憶力がよくて、俺がわかんないこととかでもさっと答えてくれるし、まあたぶん、いいやつに入るんだと思う。
それでもなんていうか、すごい、合わない。合わないっていうかところどころ「え?それ言っちゃう?」みたいなところがある。
俺たちは今大学生なんだが、お金ないやつにむかって、結構な額の仕送りを貰っておきながら「生活かつかつなんだよねー、バイトって大変?」みたいなことを言ったりとか。
何かの講演会をすごい楽しみにしてるやつに「全然興味ないわ笑」みたいなことを言っちゃったり。
でも、すごい良いやつなんだよ。というか良いやつであろうとしてるんだろうな、って感じがする。
そいつ自体は授業に対してすごい熱心で、何でも必死で予習してくるし、周りがそんな熱心でなくてへらへらしてても笑顔で指示を出してくれたりして、すごい頑張ってるなぁと思うんだよ。
でも、なんか嫌なところがあるなって思っちゃう。
すげえ馬鹿なやつに対していかにも、「馬鹿にしてませんよ、僕も馬鹿なので、気持ちはわかります」って態度をとって話しかけたり、その割に相手の考えを聞いても納得なんて絶対にせず自分の思う結論になるまでいろいろ指摘し続けるし、
そうなると相手も嫌になっちゃって、「「あーそうなんじゃない笑」で逃げるんだよな。で、ああ僕が正しいんだ、が補完されていく。(まあ、実際そいつが正しいことも多いから、いいんだけど)
そして、極めつけなのが、ずーっとオタクっぽい口調なんだ。
「○○つって笑」 みたいな、変な高校生男子みたいな話し方をするんだけど、見た目が完全に真面目そうな眼鏡だから、違和感がすごい。
そしてよくわからない自分しか理解できない例え話とかをしてくる。
「Adoの歌の歌詞みたいだね」とか言われても、もう愛想笑いしかできない。
(みんなそんなにAdo聞いてるのか?
って内心思うけど、自分がずれてる可能性もあるから何とも言えない。でもその場の全員がスルーしたところを見ると、たぶん聞いてないんだと思う…。
なんか例を挙げて書くのがすごいむずかしいな。
コミュニケーションが標準からずれすぎてて、その割に合間に挟まる情報が正しいから、温度差ですごい疲れる。
あと、異常に自意識過剰。
別にイケメンでもないしぶさいくでもないから普通にしてりゃいいのに、なにかにつけて「○○してるところ見られるのが恥ずかしい」とか言い始める。
誰もお前のことなんて見てないだろ…と思うのだが、すごい格好にこだわる割に、服装とかは適当。
あと人見知りを自称してる割に、しゃべり始めるとすごい勢いでしゃべるうえに、「正解」みたいな会話しかしない。
誰が聞いても正しいような会話だけしか許されないというか、適当な雑談ができない。「あー今日寒いねー」みたいなことを言うと「そんなことないよ だって昨日より温度は高いんだよ?」みたいな。あーそうですねーってなる。
そして自虐する。俺なんてとろいからさ、みたいなことを言う。でもそんなこと言われても「うんそうだね」なんて言えないから、いっつもそれを否定してあげないといけない。
俺としては、別にそいつのことが好きなわけでは全然ないから、すっごい疲れる。
全体的に正しくありたい!かっこよくありたい!賢いと思われたい!まじめでありたい!って感じがする。
そして実際ほとんどクリアしてるのに、それでもまだ「賢いって言って!」「すごいって言って!」がにじみ出してくる。
疲れる。
で、なんでそんな風になっちゃったんだろうと思って、そいつのことを一回考えてみた。
だって、こんなに深く知り合うまでは、ちょっと喋る程度だと「ああ頭がいいんだな」とか「ああ授業が好きなんだな」ってくらいのやつだった。
確かにちょっと鼻につくような、ハリポタのハーマイオニーのもうちょっとよくしゃべるオタクっぽい感じがしたけど、ここまでひどくはなかったんだ。
そしてよく考えると、そいつはずっと一人だった。授業中も、隣に人はいるけどしゃべらない、休み時間は1人で飯食って一人で帰る。
しゃべりかけられればしゃべるけど、結局、一緒にどこか行くような友達もいなければ、恋人もいない。
ああ、これが原因だったんだ、って思った。そこに授業の都合で、俺みたいな長い時間いっしょにいるやつが現れちゃったから、砕けたコミュニケーションしてくれたんだろうけど、そりゃ、無理だよな。
で、すごい身につまされた。
俺は大学入った直後まで、「大学生たるもの一人で勉強すべき」とか「友達と遊びに行くなんて」みたいなめちゃ硬派な考えを貫いていた。恥ずかしいくらいバリバリの学問系を気取っていた。大学は勉強のためにあるのです!みたいな
でも蓋を開けてみたら試験は過去問ゲーだし、そもそも誰ともしゃべらずなんてつまらなすぎるし、多様なコミュニケーションこそ大学の恩恵の一つだと気が付いた。もちろん学問も頑張ったけどね。あと、俺は思ったより頭良くなかった。
それで、根暗なりに頑張っていろんな人とコミュニケーションして、自分のずれとか、オタクなりに社会に適応しようと必死にもがいたりした。
今はさっぱりしたかっていうとそんなことないし、はたからみたら俺もあいつとおなじもっさりしたオタク大学生なんだと思う。俺のコミュニケーションも、たぶん結構空回った厄介オタク感があふれ出してるんだろうなと思う。
ただ、それでもやっぱり、こんだけ違うんだと思った。
あいつはただのヤバイコミュニケーションしてくるダサいオタク学生じゃなくて、一歩間違ってた俺、最初の授業で今の友人たちに話しかけてもらえなかった俺なんだ。
コミュニケーションなんてってうっすら馬鹿にしながら、人見知りを自称して、周りを馬鹿にして、誰も見てない自分のミスにこだわり続けて一人を選ぼうとして、そのまま進んじゃった俺なんだ。
それで、そろそろこの話は終わりにしようと思うんだけど、だからって俺がそいつとコミュニケーションとってあげよう!って思うかというと、全然そんなことないんだよな…
正直、そのヤバくて空回ったオタクノリに引きずられそうで全力で逃げたい。
本当に嫌。誰にもわかってもらえない例え話とか、気を引きたいが故のよくわかんない謙遜とか、隣で聞いてて恥ずかしい。たぶん過去の自分を思い出すからだと思う。
こうやって他人のことを匿名掲示板で愚痴ってひどい分析して、俺も大概やばくて嫌なやつなんだと思う。それに比べりゃ、一人で空回って周りの人間にちょっと引かれてるくらいのあいつのほうがずっといい奴じゃんって思う。
それでも嫌だ。ずーっと会話で正解出してくるような奴の隣にいるの苦痛すぎる。
早く逃げたい。
具体的にはトランスジェンダリズムと性自認至上主義に疑問を呈す内容を考えている。
あるところに女性として生きづらさを抱えている少女がいた。その少女は昔から可愛いものが好きではなく、お人形遊びもおままごとも好きではなかった。ピンク色の洋服を親から着せられることが苦痛だった。この子が中学生になる頃、学校に心は女性と主張するトランスジェンダーの女性が中学校でLGBT講演会を開いた。その人曰く、スカートが好きで可愛いものが好きな男性は心が女で、スカートが嫌いでカッコイイものが好きな女性は心が男のトランスジェンダーなのだという。そしてトランスジェンダーは正常な第二次性徴を止める思春期ブロッカーを服用したあと、乳房や子宮を切除すれば幸せになれるのだという。その少女はその言葉にすっかり耳を貸してしまい、自分はトランスジェンダーなのだと信じ込んでしまう。確かに胸が膨らむにつれて男の性的な視線が増えてきたし、月経や生理痛に悩まされることも苦痛だった。それを親友に話したところ「あなたの苦しみは全ての女性が抱えるものだ。決して心が男だからではない」と言われる。その後に「スカートが嫌いでカッコイイものが好きな女性は心が男?冗談じゃない。本来なら男がスカートが好きでも良い、女性がスカートを嫌いでも良いと教えるべきだ」「男はカッコよくあるべき、女性は可愛くあるべきというジェンダーロールこそ解体すべきもの」「心に性別なんて存在しない」と断言する。少女はハッとした。自分が生きづらかったのは女性のみに課せられる差別やジェンダーロール、性的搾取であり、もし私が男になったとしても根本的解決にはならないのだと。トランスジェンダリズムや性自認至上主義は、あたかも多様性を尊重しているようで、かえってジェンダーロールを助長していると気づいた少女は、その後政治家になり、特例法を廃止する功績を上げるのだった。