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2025-05-31

anond:20250531211729

既に結構置き換わってる

まず林業(平地)はアームロボットで1人で伐採・枝払い・積載までやってる(日本は除く)

鉱山オーストラリアでは搬送無人化されて、鉱山から貨物港への100km近い荒野コマツ無人ダンプが走り回ってる

倉庫自動倉庫はかなり普及していて、現在ピッキングまで自動化されている場合も珍しくない

かつてコンテナクレーン沖仲仕200人でやる仕事を2人にしたように、

JR東日本切符切り10万人が自動改札によって削減されたように、

一歩一歩省人化は進んでいる

人類未来は明るい

2025-05-23

日本製造業をやるのはもう限界

車も家電もそうだが、日本でモノを作ったら何十年も保証しないといけない。仮に20年以上経ってから欠陥が発覚してもリコールしないといけない。

作る人の人権生活権も保証しないといけない。

中国みたいに政治側の権力が絶大な国なら欠陥で被害食らってもエンドユーザー自己責任に出来るし、作る人がバタバタ倒れても無かった事に出来る。それらに伴う悪評は言ってる輩を始末して言論統制をすれば良い。

どちらの方式競争力があるかは、言うまでもない

独裁が許される国に製造業で勝てる民主主義の国は無いんだよ。金融なら頭脳勝負からまだ勝ち目はあるし、農業林業気候次第だから他国競争には(本来論では)ならない。

2025-05-16

anond:20250512151913

歳は幾つだ、林業がいいぞ、𝕏で毎日がんばってる人がいる

2025-04-27

anond:20250427102626

野菜作りに苦労してるアマチュアとしては、品質面はそんなに卑下せんでも…と思うなぁ。

危険職種林業も鳶も若手不足で、今はむしろ安全仕事の方が人気。

じゃなんで農家が人気無いのかというと、みんな田舎暮らしが嫌なんだろう。これは農業に限らず東京一極集中が進んでる理由でもある。

田舎暮らしの全てが不人気というわけではなくて、自然素材みたいなものを好みわざわざ都会に再現するような人は多い。

ただ、トイレ壁紙が古かったり、梁に卒業証書先祖写真が並んでいたり、トイレ便器が旧式だったり、大広間に使い古した無地の絨毯を敷き詰めていたり、トイレのドアが旧式だったり、古いだけの食器棚リビングに置かれていたり、トイレの照明スイッチが古いタイプだったり、そういう感じのところに住みたい人は居ない。

からインスタ映えするカフェのような暮らし夢想させられれば良いのになぁと思う。

農家が思う農業オワコン理由 格好悪いよ編

エビデンスはありません、いち農家感想です

農業をやっていて言うのも何ですが農業って格好悪いんですよね

侍ジャパンサムライブルーはあっても百姓ジャパンやノウカブルーはない

今や日本の象徴の一つと言っても過言ではない侍を相手にするのは分が悪いにしても同じ一次産業と比べてもやっぱり格好悪い

漁業漁師って結構、格好いいイメージあるじゃん、The漢って感じの、荒っぽいや怖いとかネガティブものもあるけど

やっぱり海、漢って感じで格好いい

松方弘樹家庭菜園はやらないじゃん?海!釣り梅宮辰夫家庭菜園はやらないじゃん?海!釣り

北方謙三家庭菜園はやらないじゃん?海!船!釣り

林業もさ男ならみな大好き(過言)チェーンソーを手足のように扱うんだよ、もう格好いいじゃん

重機も使うけど基本、建設系の車両ベースからさやっぱり格好いいんだよ、多くの人が知っている形だしね

馬鹿でも出来る仕事(学歴不要)は、危険度とアマチュアプロの差で格好良さが決まる

危ない仕事は格好いいんだよ、男の世界じゃ、同意しない男性も多いとは思うけどそういう空気があることは否定出来ないと思う

漁師なんて船の外は海、見るからに危ない、林業チェーンソー重機を扱う、ぱっと危険だと分かる

農業はさ…危険じゃないんだ、熱中症トラクターの横転で農作業中に亡くなる人もいるんだけど格好良さには繋がらない

これは、女性作業員の多さにも表れていて、基本身体的に危険現場っていうのは女性の数が少ない

女性漁師は激レア海苔貝類養殖にはチラホラいるけど基本、陸で加工がメイン

林業は、女性現場作業員ってほぼいないと思う、事務所内での仕事がメイン

農業も加工や選別の方が多いけど田畑作業する女性もたくさんいて、漁業林業と比べて圧倒的に多い

気を悪くするかもしれないが女性が多くいる現場作業って格好良くないんだよ、男性しか出来ない危険仕事ってのが格好良くて格があるんだ

女性が多い保育士看護師が愛や優しさといって女性ステレオタイプ象徴するみたいな話

農業アマチュアプロの差も小さいんだよ

農家は、安定した品質で大量に生産することに長けているけど大量生産に拘らなければアマチュアでも十分に良い物が作れちゃう

なんなら、自分で作ったというプラスアルファがある分、プロが作ったものよりも美味しく感じることも多いと思う

加温が必要設備必要マンゴーとか一部を除いてアマチュアでもプロ品質のものが作れるのが農家の弱さ

家庭菜園をやる人なら、これを大量に作る農家はすごいなってリスペクトと同時に自分でも良い物が作れるんだって喜びも得ると思う

プロ大量生産という点以外ではアマチュアと差がないんだ、大量生産の一点突破、これが農業の格好悪さに繋がる

その一点の差は土地(肥料含む)と道具による差が大きくてなんて言うか、リソースさえあれば自分も出来ちゃうと思うような差なんだよね

手が届かないと思われるような差じゃない

稀代のスーパースター大谷翔平雪肌精CMに出る時代に誰が好き好んで赤黒くなることを望むんだ、黒ギャルが好きだったけど絶滅危惧種になってしまった

化粧品会社戦略もあるのだろうけど男性美容を気にしても変と思われづらくなってきている社会で誰が紫外線に焼かれて土にまみれたがるんだ

米や一部の作物では機械のおかげでかなり汚れることな仕事を出来るがそれは一部の話

赤黒く日焼けして皺、シミだらけ、爪の間には取り切れない土、誰がそんな手になりたがるんだ

良心のある人はそんな手を見ても汚いとは言わないだろう、ナウシカみたいな働き者のキレイな手と言うかもしれない

でも、あなたがそんな手になりたいかと言われてなりたいと答える人はほとんどいないだろう

ナウシカになりたい人、ナウシカみたいに言われたい人は、コンプレックス肯定できるということが大事なのであって

自分がそのコンプレックスになりたい訳じゃない

今の農業の形じゃ農家オワコン未来はないよ、人はやりたがらないし親も子に継がせたがらない

農家エッセンシャルワーカーだから当たり前の話だけど

じゃあ、なんでお前は農家やってんのって言われるとぼくは、好きな郷土お菓子があって

それの原料は自然ものを使っていたのだけど採る人がいなくなってお菓子存在が危ぶまれたか

農家になって原料を栽培することにしたの

お前らがマルチを知らな過ぎて困惑している

間伐材をその場でマルチにするフォレストリーマルチャーの話題な。

畑に行ったら畝を黒いビニールで覆ってあるじゃん。あれがマルチ

花屋さんに行くと大きい鉢植えの土の上が細いココヤシ繊維で覆われてるじゃん。あれもマルチ

マルチメディアのマルチmulti-ではなく、mulchと綴る。中世英語のmolsh(柔らかい、湿った)が語源らしい。

雨水で土が流出するのを防ぎ、土からの水の蒸発を抑え、日差しを遮って雑草を防ぐ。あと黒いビニルのは春先に早めに地中温度を上げる狙いもある。

オレは林業全然わからんが、林業でのマルチングは↓の記事が分かりやすいと思う。

https://jifpro.or.jp/tpps/conditions/conditions-cat03/d01/

フォレストリーマルチャーの話題では、生木を砕いてばら撒くのを肥料にしてると言ってるブクマカが多いけど、

自然素材ポリエチレンシートなど複数マルチ素材を試した結果、いずれの素材も植栽木の成長に効果があるが、ジュート麻で植栽時にマルチングすると、その後自然分解するので手間がかからコストも低いと評価している。

とあるように、自然分解しないポリエチレンシートでも良いのがマルチ

畑だと自然分解は待てないのでビニール製のが普通だけど、林業なら分解を待てるのかもしれない。いまググったら、果樹園向けだと苗木用は1〜2年で分解する生分解性、成木用は7〜8年使える高耐久性が売られてるな。 https://ts37.co.jp/products/agriculture/agriculture-agriculture/product-387/

生分解性なら肥料になるのかもしれないけど(ただ、肥料というと普通はN-P-K(窒素-リン-カリウム)を言うからセルロース(C₆H₁₀O₅)nを敷き詰めても???)、肥料雑草とかが生える原因にもなるからマルチングの目的とはむしろ真逆

なので、「フォレストリーマルチャー」(森林マルチング機)の話題間伐材を「肥料にしてる」と言われてしまうと、「はわわ〜、逆ですよ〜!」って言いたくなる。

2025-04-23

外科医竹田君の件

身近にもああいう人いるんだよ。

ミスはすいごい多いし、寝坊したりでルーズだし。

だけど「しょうがねえなあw」で済まされる独特の愛嬌があるっていうか、こいつ幸せな両親の元でぬくぬくすくすく育てられたんだろうなあって言う育ちの良さがあって、受け入れられるみたいな。

基本的には働き者ではあるんで、ミスは多くてトラブルメーカーだけど愛されるって言う。


大きな違いは、彼は林業工場従事者、それも倉庫番で、失敗しちゃったてへぺろ☆で許される仕事だってことだよ。

なかなかままならないと思う。

2025-04-10

トランプ関税のせいで花粉症がひどくなるかも?

日本の杉が中国に輸出されて、中国で製材されてアメリカ南部で木の柵になっているというまとめがあったけれど

中国からアメリカへの輸出は関税で止まってしまうだろうな

そうすると中国が別の販売先を見つけなければ日本での伐採需要も落ちてしま

そして飛ぶ花粉が増える・・・どちらにしろ花粉の飛散を止めきれていないとはいえ

トランプ関税で良い方向に進むことはないだろう

はあ・・・

この件に関してはアメリカ林業・製材業には割と素直にプラスなのかな

ただし、南部の人たちがトランプ不況購買力や家を失わなければ

2025-04-05

anond:20250405200051

3年前、20歳学校卒業してデザイナーになった。

最初職場では、学生時代に望んでいたような華々しい仕事はなかった。オンラインカジノのチラシや地域パンフレットなどを作っていた。

働いている間、毎日がつまらなかった。自分は誰も見たくない広告ばっかり作って、ダメ出しされて、頑張って作ったものクライアント意向で滅茶苦茶にされた。

先輩たちもやる気がなくて、誰もろくに昇給してない職場だった。

そこでデザイナーは先輩たちに一つ質問をすることにした。

「今貯金いくらあります?」『貯金?』「はい貯金です。いくらですか?」『100万。』『10万…貯金できるわけがないって100万ってすごいな!』『30万だけどPC買い替えたいか貯金ないよ。』

「どうせこのまま腐っていくなら、一緒に起業しませんか?」『起業って?』

若さけが取り柄なので、この年齢なら補助金もつくらしいんですよ。今、こうしてくすぶっていてもしょうがないと思いません?」

『たし🦀』『どうせ独り身だしな』『別のバイトしながらでいいなら』

デザイナー起業を目指すことにした。最初職場の先輩3名の引き抜きに成功し、仕事をいつやめるのか楽しく相談しながら何をやったらいいか、何が売れるか、今のトレンドはなにか。そんな話を日々し続けた。

ある日、デザイナーと先輩3名全員がついに職場から離れることに成功し、いつものマクドナルド会議でのこと。

「やりましたね。」『晴れて全員無職だ。』『いや俺ここでバイトしてるから!』『似たようなもんだよ。』

無職だというのに祝勝会のようだった。なんだかその様子がおかしくて、涙が出てきた。

『何泣いているんだよ』『お前が無職だとかいうからだろうが!』『はいはいバイトしてますもんね。あなた。えらいえらい』『棒読みやめい』

低学歴で、仕事スキル人生経験も浅いまま、どんどん社会から取り残されていくだけだと思っていたら、今いる仲間たちが尊く思えた。

「先輩方ありがとう。おかげで楽しい

ここから半年くらい貯金を切り崩しながら、ダラダラ過ごすことになる。ぼーっとしていたら半年なんてあっという間だ。

近くの学校提携して、地域起こしを目指す方向になり、結局起業のものは後回しになってしまう。

その学校は山も管理しており、林業が学べる体験学習事業計画していた。たまたま聞き回っていた先輩から『これ俺たちでやったら面白くなるんじゃね?』と話が回ってきたのだ。

そこからは嵐のようだった。最初職場台無しにされた地域パンフレットアイデアを盛り込んで、みんなと過ごしたクソみたいな日々が今は大事に思えるほどに役立っている。

林業体験を実際にやってレポートにしたり、どこが鍛えられるのか?ダイエットに使えるか?など今風のアプローチができないかも考えていった。

ふと、頑張るとは何なのだろうか?と自分の中で思ってみたりもする。そのうち頑張ればいい。

やりたいこともわからないまま、この先もこんな人生が続いていくんだろう。今は目の前の体験学習成功させてみたい。3日後にはじめての利用者さんがくる。

2025-03-29

地元のために公金を使うこと


東京の西半分に住んでいる。田舎の方である

数年前に土木建設業引退した。ほぼ一人親方だった。一応は、人を雇っていた時期もある。

弟子が二人だけいた。今は独立して両方とも23区内で働いている。

この業界は、雇用というよりは元請け下請け関係がメインである工事業務になると、必ずといっていいほど施工系図が出来上がる。

タイトルのことだが、数年前にあった暇空さん関係ニュースで言うと「公金チューチュー」に関係する。正当な目的での。

私は、地元のために働いた経験が長い。本業土木(主に河川林業)で稼ぎつつ、休日には地域社会のために働いてきた。災害発生後の維持修繕工事を茶菓子程度で請け負ったこともある。

だが、その中で「これはちょっと?」と考えざるを得ないこともあった。相応の年月が経ったし、私も増田を利用して長い。そろそろ一筆、したためてみたいと思った次第である

主に2つある。1つは公共工事のことで、もうひとつ自治体運営するイベントでのことだ。

推敲は何度もしたけれども、増田日記は書き慣れてない。ご容赦を。





(以下本題)

それこそ未成年の頃から林業に携わってきた。両親が小さい土木会社をやってたから、小学生から間伐や林地測量の手伝いをしていた。中学に入っても、工業高校に入っても、それはずっと続いた。

そんな日々を過ごして、下積みを経て独り立ちできてから自分は、まあその……地元では『それなり』くらいの地位事業者になれた。具体的には、サブゼネコン(竹中工務店などから仕事をもらう地元土建会社)から下請け現場を任せてもらえるくらいである。

そして、親父が亡くなった頃だった。ちょうど東京都が山や森林を守ったりして、住民の憩いの場として生涯学習の場にする動きが始まったのだ。その流れで、うちの会社にも森林整備系の業務地元自治体から流れてくるようになった。

いわゆる随意契約で、うちの会社地元密着型かつ使いやすい(≒言うことを聞いてくれる)ということで、仕事をもらえるようになった。「言うことを聞いてくれる」と書いたが、こちとら地元のために地方自治体(役場)を利用しているだけである

さて、土木建設林業系の仕事は、自治体発注だと地元企業優先が基本であるあなたが住んでいる市区町村田舎であれば、絶対に近い確率でそうである

ある秋の終わり頃だった。倒木の解体処分業務地元自治体から請けたのだ。里山の奥の方にある「昔は限界集落じゃなかったんだろうな」という集落林道があって、その付近には森林浴にバッチリ雰囲気自然公園があった。

その自然公園に、はるか山の上から松の大木が転がり落ちてきて、その途中にあった小径木も巻き込んで、公園内にドカンと横倒しに鎮座していた。それらの樹木バラバラに玉切りしてから処分するというのが自治体から依頼された仕事だった。

自治体から依頼された仕事」とは言ったが、実際のところは、素人自治体職員にいきなり現地に呼ばれて、「この樹木対処してもらえませんか?工法はお任せで」と言われたから、それなりのやり方を提案して見積書を提出したのである

それから二週間ほど経って、仕事を終えた自分は、完了報告書類を自治体発注窓口に持っていったのだ。写真帳も添えて。それで、完了検査を受けるつもりだった。見たところ一般事務職場から発注だったので、現地確認はナシで写真帳だけで検査になると思っていた。

その際自分は、窓口の自治体職員にこう告げたのだ。

「今回、当初契約よりも〇十万円少ない額で請求します。切った樹木は、そちらの追加注文で、ごみとして処分できない(※1)と契約締結後に聞いたので、玉切りして現場の隅に重ねてあります。あとは重機リース料ですけど、うちの近所にある会社が一日リースで借り受けたユニックを、うちで最後だけ使わせてもらったので請求しません(※2)」

※1 都のルール?で切った樹木ごみ処理できないらしかった。よく覚えてない

※2 田舎にある会社同士だとありがち

そしたら、あの日の窓口でのやり取りを思い返す限り、その職員発注者)はこう言ったのだ。

「実は、今回は特殊パターン仕事で。東京都の全額補助金なんです。最後一円たりとも残してはいけない、返してはいけないという都から指導なので。当初の○○○万円で請求をお願いします」

「変更契約しなくてよい?」

「いいです。特殊案件ですので」

だってさ。

「本当にいいのか、後でどうなっても知らんぞ」と感じたのだが、当時は子どもがいて、正直お金がほしかった。その○十万円は、全額自分利益になった。都民税金なんだが、ありがたくうちの子大学学費用に使わせてもらったよ。

これが公金チューチュー?の1件目である自分から吸いに行ったわけじゃないけどな。いわゆる棚ぼたである。なお、これは誰にも迷惑がかからないと思ったから話してる。十年以上も前のことなので。証拠だってとっくに雲散霧消している。



一般市町レベルだとこんなもんだが、契約相手東京都になるとこうはいかない。

都の場合は、話の相手がほぼ必ず林業技師になってしまう。それか、専門分野の知見のある事務職員。彼らは知識をもったうえで、伐採業務価格決定を標準歩掛(ぶがけ)でやってくる。

標準歩掛というのは……IT業界でいったら人月計算みたいなものだ。はてなブログで、偉そうな感じのメルカリとかスマートHRとかマイクロソフトとかのIT技術者が、フィボナッチとか何とかで、科学アプローチで工期の見積りとかしてるだろ?

標準歩掛は、それに近い。要するところ、Aという植生の地形で、Bという仕事を、C人でD時間かけて行って、一日あたり単価はE円(※単価は非公表)、みたいな国が定めた標準マニュアルがあるのだが……たとえ随意契約でも、それをベース価格納期交渉をしてくる。

こっちが「それは違うのでは。あなた達は実際に現地を見ましたか?」と言っても、「これが公共工事ルールですからだってよ。頑として譲らない。「今回そんなに作業員は出せない。赤字になるかも。上司を出して」と伝えても「協議済みのことです!」とか言うのだ。本当にそうなの?

こっちは大学も出てないし、学生時代に専門的な林業土木勉強をしていない。専門資格は持ってるけど、相当昔に取得したものだし。試験も難しくなかった。高卒でも勉強すれば余裕だった。

小さい会社場合は、公共工事でも標準歩掛による積算ではなくて、実際に地形を読んでの見積作業をその都度行うのがキホンである。それで十分通用する。どうしても専門知識や機材や測量図面必要になったら、地元にも一応、東大の院まで出てる人がやってる個人会社があるので付き合いで依頼する。



それでも意地や矜持がある。相手が都だからって、引けないこともある。

一度だけだが、林業系の指名競争入札で、入札前にうちの地元じゃない会社が現地確認(下見)に来ていたことがあった。東京23区の街中にある測量設計専門会社だった。

この案件も、先に挙げた森林活動を盛り上げる感じで都がやっている事業の一環である。知らない会社が現地確認に来て山林に入っていたということは……地元じゃない会社がその測量会社に依頼して、自分たちが入札に入るための準備をしているということである

その時分に、うちの地元会社が協力しあって、ようやく見つけたよ。その工事の入札に札を入れそうな工事会社を。

やはり街中にある会社だった。皇居からそこまで離れてないところにある業界中堅どころである。うちの百倍以上は規模がある。

それで結局、迷いはしたのだが……声をかけたんだ。地元会社7社くらいで。要するところ、「あの仕事はうちの地元から、毎年この類の森づくりの仕事はうちの地域会社が取っていて……」と、懇切丁寧に、その会社にまで出向いて説明をした。

決死覚悟だったよ。こんな勝負に出たことはない。まさに血の誓いだった。昔のゲームに、七栄養っていう7人のキャラクターが出てくるのだが。まさにあのレベルの、問答無用の一体感だった。

そしたら、その会社は「今回は引く」と言ってくれたよ。その後、入札システムからのお知らせで、都からその入札案件公示された通知があった。「これが……あの現地確認のやつか!」と思った。ビビときたよ。業務場所はまさにあの、測量会社が下見に来ていた山林である

うちの会社も、予定価格に近いところを見繕って札を入れた。数週間が経って、結果が来たのだが……いい方に予想が当たってくれた。例のあの工事会社は、予定価格とはやや遠いところで札を入れていた。「お前らに言われたくらいで入札辞退はしないけど、今後を考えて一応は配慮した」というメッセージだと感じた。



仕事の方は、地元企業で入札案件を取った会社が、入札に参加したほかの地元会社下請けを出して、例年同様に地元に貢献するかたちで仕事を終えることができた。

談合なのか?と言われれば、形式上はそうなのかもしれない。でも、街中にある会社がこの案件を取っていたら、地元住民意見を聞かずに、都が発注した業務仕様書どおりに粛々と進めたに違いないのだ。地元企業が取ったからこそ、地域に寄り沿った施工ができた。

談合は如何なる場合でもダメだって、それは国や都が言っているだけだ。

談合は、フツーはダメだと思う。そう思ってる。うちらが払った税金民間企業に不当に持っていかれるのは我慢ならない。けど、それが必要な場面というのは、昔も今も今後も、ずっと存在し続ける。それだけのことだ。

今はどうなっているのだろうか。

うちの会社の方は跡継ぎがいなくて、自分自身も持病がひどくなったので引退した。今だと、趣味レベル地元住民から仕事を請けることならある。

情報はそこまで入ってこないけど、都もそのあたりは【わかってる】んだと思う。そうじゃなかったら、道路維持管理業務とか、いつも特定企業群(メンツ)が順々に請けているなんてありえない。談合にならないように、都が入札の指名うまいこと調整しているのだ。

「また入札情報をアップしたよ。メンツは大体わかっているよね? いつものように、ルールに従って契約相手を決めますよ。業者間でいろいろあるかもしれないけど、都は責任をもちません。自己責任でやってください」

都のスタンス、いや、どの自治体もそういうスタンスで入札のお知らせを送っている。

いっそ、入札とかするんじゃなくて、信用できる会社があるんだったら、民間企業みたいに堂々と特定会社だけ指名すりゃあいいのに。そしたら、談合なんて不正は起きようがない。と、半分老人の立場で思ったことを述べてみた。これで1つは終わりだ。





2つめは、ウォーキング大会でのことだ。

うちの地元では、もう何十年も昔から続いているイベントがある。ありていに言うとウォーキングであり、実態は何でもアリの徒競走である中高生スポーツクラブの子トレイルランをするし、ご老人だと健康志向の長距離散歩となる。

うちの地元には、初心者でも歩きやす登山道がある。そのウォーキング大会では、目印になる公共施設からスタートして、山々を登って降りて、平らな道を突き進んで……を繰り返して、最遠で十数キロ以上も離れた先のゴールをめざす。

イベント中は、子ども若者、老人、家族連れなど多くの人で賑わっている。辺鄙地域とはいえ東京に住んでいてよかったと思うのはこれである

遠く離れた田舎の方だと、素敵な山麓はあるのだろうが、こういう催しを開いても参加者が来ないのだろう。ここは腐っても東京である。人がたくさん来てくれる。

自分が住んでいる地域町内会の一部組が、その自治体が開催するウォーキング大会スタッフ役割を務めていた。

大会運営事務局は自治体担当部署なのだが、うちの町内会の組が、ウォーキング大会の休憩地点で料理を振舞うのである地元料理ベースに、毎年メニューが違っていて、うどんの年もあればそばの年もあるし、芋煮の年だってあった。

とにかく、腹を空かせたウォーキング大会参加者に昼ご飯を振舞うのだ。そのために自治体から現金をもらって、その年に相応しい料理を作る。お金はもらっているものの、割に合わないのでボランティア活動だと思っていた。



しかし、ある年のこと。考えさせられることがあった。

ウォーキング大会が終わると、自治体からもらったお金で何を買ったのか報告する必要がある。自分はこういう作業はニガテなんで、町内会でそういうのに詳しい人に会計報告をやってもらう。自分がその組の一応代表なので、自治体とのやり取りは全部自分がやっている。

会計報告を終えた後、自治体担当部署から電話がかかってきた。どちらかと言うと苦情だった。電話と合わせて、ご丁寧にメールまで送ってきた。

メールの内容】

・収支計算書の明細欄に「アサヒビール1ケース」とある

領収書にも酒類おつまみ?の記載がある

芋煮の準備や提供中、あなた達がお酒を飲んでいたのを職員が見ている

・何十年も続いているようだが、今後は自粛願いたい

公文書公開請求があると、あなた達の個人情報特定される危険がある。ご了承を

・毎年、渡したお金の余りを通帳に入れているのか?

・あれは参加者が払ったお金の一部である。できれば返していただきたい

うん、まあ……違和感はあったよ。

それこそ、子どもの頃からウォーキング大会スタッフをやってるけど、親父やお袋やその地元仲間は、料理準備中も、提供中も、片付けた後も、お酒を飲みながらご機嫌な感じでやっていた。自分らもそうなっただけだ。

あのビールおつまみを、自治体からもらったお金で買ってるのは知ってたよ。若いからずっとだから感覚がマヒしてたのかもしれない。

それじゃなくて、今いきなりその場面(参加者に振舞う食材購入費で酒を買っている)がやってきたなら、おかしいって思うことができたのかもしれないな。

結局自分が、その自治体担当者の人とやり取りをしていった。

うちから具体的にどんな内容を返したかは言わないけど、あの時の自分はすごく怒っていたよ。自分町内会バカにされてる気分だった。人件費無償で、公共行事のお手伝いをしたのに。せっかく、一生懸命ウォーキング大会参加者地元料理を振舞ったというのに。

たかだか、自治体職員から渡されたお金ビールを買ったくらいで、それは町内会スタッフ鼓舞する目的だったのに、「余計なことしやがって」と思っていた。実際、あの時は自治体担当部署に乗り込んでいったよ。町内会長も一緒に連れて。当時の自分40代で若かった。まだ青臭いところがあった。

自治体との話し合いの場では、相手方の幹部職員も交えて懇々と話を進めていった。逐一結果は書かないが、その後も参加費でお酒を買うのは黙認してもらえることになった。ただし、町内会の通帳に入れていたお金の一部を返還することになった。





長々と書いた。今読み返してみたけど、日本語ヘッタクソだなあと、いい年になった今でも思う。

公金をどう扱うかって、難しい問題だと思う。増田利用者でも、地元町内会自治会)で役員をしてる人はいるだろう。自分が住んでる市区町村からお金をもらうこともあるのでは? どんな使い方がいいのか、迷うこともあるんじゃないかと思う。

そういう人向けに書いたとかではないけど、この体験談がどなたか思考きっかけになったのなら幸いである。

2025-02-23

[]

たとえば末端価格1000円のあわび場合漁師は海底にもぐり収穫するという作業労働)をする。

そしてその労働の代価を400円とし、仲買業者に400円で売る。

仲買業者仕入れ魚屋さんに卸すという労働の代価を200円と定め、600円で卸す。

そして魚屋さんはお客さんに売る労働の代価を400円と定め1000円で売る。

これが経済の仕組みだが、もし漁師が1個のあわびを得るのに1000円を支払わなければならないとしたら、

漁師、仲買人そして魚屋さんの労働は一切価値を生み出さないことになる。

それぞれの労働価値を生み出すためには、富の循環の出発点が無料でなければならない。

すなわち漁師あわび無償で手に入れる必要がある。

農業漁業林業鉱業と言った富の循環の出発点、すなわち第一産業は、全て無償で物を手に入れるところから始まる。

であるから知的産業サービス業そしてエンターテイメント業に到るまで富が循環するのだ。

火力、水力、原子力、風力といったエネルギー源も無償で与えられている。

地球のいとなみの全てに関わる太陽光は、一瞬たりとも途絶えることなく地上に注がれている。

勿論生命維持に必要な水や空気無償である

このように初めに全てが創造主なる神によって無償提供されているので、人間労働が富を生み出す結果となるのである

anond:20250223083213

俺は高卒

高卒なので頭が悪い

二次関数もできないし三角関数もできないし

化学式もわからないし生物学のあれこれもわからないし

古文もわからないし文法もわからないし

地理も知らないし歴史も知らない

英語もできないし

できるのは料理裁縫掃除洗濯

過去林業やってたけど手取りが9万円だったので辞めた

2025-02-16

東京で持て余してる氷河期世代さあ、そのまま高齢者になったら大変だし、地方収容所もとい保護施設作って、そこに住まわせてやって農業とか林業の手伝いさせようぜ

2025-02-04

anond:20250204132802

ありがとう。適正人口っていう考え方は同意できるので、どこかで人口減少が均衡して欲しいと心のどこかで思っている。都市部コンパクトに住むというのは効率的なので大多数はそれでいいと思うー。漁業林業農業などの1次産業従事する人らは食料確保の観点戦略的重要なので、海沿いや山付近に住むことにはなるかもしれない。そういう人たちの生活が確保されればいいかもー。

2025-01-23

カナダ「切られた…? 木材が売れ残ったら、ここのアメリカ林業会社もアレなのに!ええいマリファナ合法化のせいか

カナダメキシコに25%トランプ関税って米国民は保護されそうでいいな(ただし日本ますます木材輸入する)

2025-01-18

anond:20250118002623

いや、狩猟林業や警備や軍人やらで近代以前の男は大量に死んでただけだと思う

2025-01-17

ブクマカ日本農業既得権益から大規模化できない」

アホすぎて笑い転げた。

就農するつもりで農地を探せばわかることだけど、大型農機が入れる農地はすでに大規模化してますよ。

土づくりや苗作りや収穫はすでに超少人数で大型農機使って広大な農地を順番に回ってやってるし、

農薬散布はドローンは当たり前。ネオニコチノイド農薬のおかけで最小限で超高効率で防除している。

農地持ってる人は個人でやると効率が悪いから、これらの農作業農業法人JA委託してやってる。つまり、大規模でやってる。

しかし、利益ほとんどない。稲作なら赤字のところもあるんじゃないかな。

では、軽トラしか入れないような農地はどうなのかというと誰も借り手がつかない。

仕方ないので、手作業しかやれない葉物野菜夏野菜や温室いちご果樹をやるわけだけど、

大型トラックが入れないので堆肥すら入れることが難しくちまちま緑肥使ったり腐食酸撒いたりして労力がはんぱないことになっている。しか利益はたいしてない。

これ以上の大規模化というと軽トラしか入れないような農地を巨額を使って土木工事するんですか?という話になる。利益がないのに?

日本農地大規模化してない!とか言うてる人は、ドイツ林業を見て山だらけの日本林業批判するようなアホさ加減にいい加減気づいてほしい。

2025-01-08

anond:20250108140126

あの割り箸地元木材を使うことで林業振興だかの国の補助金を引っ張ってこれるらしいな

やり手と言えばやり手

隈研吾デザインについて

https://togetter.com/li/2492288

ワイが知ってる話は一見だけだけど、とにかく仕事を選ばないんだと思うよ。

安かろう、しかし、クオリティちゃんと高いよ。ただ数が多いか顧客ガチャに失敗して叩かれることも多いんでは。

失敗が皆無とは言わないけど。

地方創生とかで金がないですと言っても受けてくれるので、公共案件の駆け込み寺になっているっぽい。


地元でも

河原リバーサイドパークを作って泊まれて映えるロッジを作って下さい。恒久建物は無理なので撤去できる簡易建物で、とはいえ金がないので安く、言うてもインスタ映えする感じで、人を呼べて、あっ林業振興の金でやるので地元材を使う感じで、ああでも予算がないので」

みたいな案件を受けしまって、さらにそれを記念して隈研吾氏を招いて講演会までやって(たぶん講演料ほとんど出してないよねえあれ)観客として言ったけど、無茶苦茶人がいいんだろうねあの人。金持ち喧嘩せずみたいな。


できあがった建物は要はシンプルな箱なんだけど、地元建設リソース でも十分に建設出来るような設計になってて、地元産の杉を使うと言う部分を除けばたぶん世界中どこでも作れる様な。

しかし並ぶとこれがかっこいいんだよな。建物としても映える。

これを目当てにお客も来てくれて、シンプル建物なのでメンテナンス製も悪くなくて。クライアント側がそこまで要求できるような人たちではないから、そこはプロとしてちゃんとやっている。

蜂が巣を作りやすいとか些細な問題はあるにせよ、悪くないのよ。

河川敷使用期限を不当に伸ばして癒着だという某維新からのご注進があったため移築されたんだけど、それも素直に出来たみたい。


から隈研吾デザインネットで叩かれがちな理由がよくわからないんだよな。

2025-01-05

anond:20250105170154

東京に籍を置いてて地方に年単位派遣されてるとかじゃない限りそんなもんじゃない?

地方仕事ないし

地方で金持ってるのは県庁所在地とか住宅街地主か、農業漁業林業みたいな第一次産業やってるか医者くらいしかおらん

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