パンデミック時におけるキューバへの細菌戦争
<記事原文 寺島先生推薦>
Bacteriological War against Cuba in Time of Pandemic
Cubasi 2020年6月10日
<記事翻訳>寺島メソッド翻訳グループ
1964年6月1日、フィデル・カストロ司令官は、米国政府によるキューバ人に対する細菌兵器について、その使用を公式に非難した。米国はこれを否定し、それらの主張をいつものように無視し、根拠のないものとする従来の方法を始めた。
フィデルが強い光を当てたのは、北米のどの政権の際にも行われた半世紀以上にわたる細菌攻撃の始まりが何であったかだ。その攻撃は、キューバ人民や経済、そして革命指導者、他の高位指導者を標的として行われ、その結果、多くのキューバ人の生命と巨大な富や資源が失われた。
キューバに対する一連の細菌戦争(その細菌戦争は、歴史上最も長いものだ)の重要な側面が、1975年の中央情報局(CIA)による違法行為についての連邦上院委員会調査結果やその他の文書が公開された際明らかになった。これらの文書は、その細菌戦での疑念の物質の洗浄・隠滅について1964年にフィデルが開始した申し立てに歴史的な根拠を与えるものとなった。
1975年の米国の文書公開によって初めて分かったことであるが、フィデルの告発に先立つ2年前に、キューバの指導者であるフィデル自身がCIAの標的となり始めた。その手段は、フィデルが着用する予定だったダイビングスーツを結核菌と真菌腫で汚染するというものであった。その真菌腫とは、感染者の体組織を徐々に分解し激しい苦痛の中で死に至らしめるものであった。
致命的なバクテリアで汚染されたタバコをフィデルに送ったり、痕跡を残さないように特別に製造されたシアン化物の錠剤で彼を毒殺しようとする試みもあった。
プラヤ・ジロンでの敗北後、これは何年も後に公開されたことだが、ワシントンはいわゆるマングース作戦で「生物兵器または化学兵器による作物破壊、および1962年11月の次期議会選挙前に政治体制を変える」ために、キューバ島に直接侵入する状況をつくり復讐する計画を立てた。
この計画を続行するために、実際に全ての作物は汚染され、全ての家畜および家禽はCIAの研究所で準備された害虫や病気におかされた。
1970年代と1980年代には、キューバ国民は主に出血性結膜炎、赤痢、デング熱02型の影響を受け、1980年代には子供を含めて158人の死者を出した。これは、北米生物テロによるキューバ国民への最悪の被害となった。
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ソ連と社会主義陣営の消滅後、米国の特別軍務機関とキューバの親アメリカ系右派は、キューバの被りつつある困難な経済状況の中で飢餓と絶望を悪化させる好機が来たと考え、作物、動物を汚染する努力を続け、サンティアゴ・デ・クーバでのデング出血熱の大発生が他の行動とともに計画された。
我々の国は、人類のほとんどと同様に、最近の数世紀で最も危険なパンデミックと見なされているCovid-19に直面しているが、そのような状況下で米国は、我々が、スイスの医薬品を確保したり、人工呼吸器の供給を受けたりすることを妨げることを目的とした行動をとっている。このようなものは、深刻な病気の患者の生存には必要不可欠なものであるのに。
このように、ホワイトハウスは、現在の衛生状況を予期しない味方として、キューバ人に死と苦痛を間接的に引き起こし、権力の及ぶ範囲であらゆる手立てを使い、キューバが人命を救うための基本的な資源を手に入れることを妨げ、様々な方法や形態でキューバに対する戦争を続行している。
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