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はてなキーワード: 合奏とは

2024-11-27

私は、吹奏楽部所属しています

基礎合奏に関しての質問です。よく一般的に、どのバンドハーモニー練習をやっていますね。三和音第一音は根音、第三音は低め、第五音は高めというのをしっかり理解し基礎合奏をやっています。他にハーモニー練習をやる上で注意するポイントなどがあれば教えてください。また、基礎合奏おすすめテキストなどがあれば教えてください。

プロ演奏団体は基礎合奏などは行いません。

それは奏者が音大等で習得することだからです。

吹奏楽指導者の方に問い合わせて下さい。

この回答に問題があるらしい。界隈では若干燃えた。「言い方が悪い」とか「こんな回答すべきでない」とかなんとか。

基準だと全く問題ではないというか、そもそもこんな指導が今もまかり通ってる吹奏楽オワッテンナマジデという感想しかないので、佼成さんドンマイという感想

ついでに言うとこういうコミュニケーション拒絶反応示してるタイムライン諸君、君らどちらかと言うとコミュニケーション弱者から自覚もとうな。自分にとって気持ちのいい態度を示されないことについて他人に責を求めるんじゃない。

2024-09-04

anond:20240904083938

朝日の元記事は読んでないけど、環境がないと言うのは所属団体がないだけじゃないと思う。

私の例だけど。

基礎練する場所がなくなったから続けない選択になった。

一般的団体って合奏を主にやるじゃん。

自主練は各自でやって来てねっていう。

学校以外で自主練する場所がない。

自主練やらないで合奏だけ参加するのは私には無理だった。

電車移動で楽器が吹ける大きめの公園まだ行って、電車移動で練習スタジオを借りて、までの情熱もないし。

学校ベランダで遠く見ながら楽器吹くの好きだったよ。

あれは学校からできたことで、一軒家やマンションじゃ出来ない。

気軽に練習が出来ないのに、練習もしないで合奏に参加したくなかったから続ける選択がなかった。

楽器って少し練習しないだけで音が出なくなる。

自分楽器を続けたい気持ちより、合奏迷惑かけたくないという気持ちの方が大きい。

下手くそじゃ困るし音外れるの恥ずかしいじゃん。練習しろって思われるじゃん。

から練習を続けられる人(練習できる場所時間がある人)が、続けているんだと思った。

2024-08-04

東北ウィーンに生まれたせいで音楽が嫌いになった

数ヶ月前にケンミンSHOWで東北ウィーンが取り上げられていて思い出したので書く。

東北ウィーンでは街全体が音楽に力を入れており、特に合唱が強い。小・中・高で合唱コンクールの全国大会常連強豪校がそれぞれある。校歌を混声3部合唱にしちゃう学校もあるくらい本気だ。番組で紹介されたように、合唱サークルも多く夜の公民館では歌声がよく聴こえる。

東北ウィーンに生まれ小学生中学生の時は音楽の授業といえば合唱だった。リコーダーや木琴等の楽器に触れる合奏ほとんどなかったと思う。

合唱が当たり前の環境で、合唱に関しては音楽先生方はどの先生も本気で取り組んでいたと思う。でも、音痴で歌が下手な自分にとっては苦痛だった。

授業中に歌のテストしょっちゅうあり、クラスメイトの前で1人で歌わされる。上手い子は褒められるが自分みたいな下手は皆の前で先生から罵倒されたり嫌味を言われることが辛かった。音楽の授業のある日は消えたくなった。クラスメイトからの白い目が怖くなった。



合唱大会といえば、NHK合唱コンクール。通称Nコン。人数が少ない小学校だったため、4年生〜6年生は全員強制参加で練習させられていた。「Nコン金賞!!打倒!全国大会常連〇〇校!」と書かれたスローガンの前で毎日毎日練習されられたが結果は毎年銅賞(参加賞)。Nコン地区予選には全国大会常連校も勿論出場するが、めちゃくちゃ上手い。自分学校と明らかな差があるのに、その違いを先生説明してくれなかったし「ひたすら歌え」な練習だった。

ちょうどその頃は声変わりもしていたが、配慮もされずうまく歌えないことをよく責められた。名指しの居残り練習もよくあった。


小学校卒業し、中学合唱部に入らなければ回避できると思ったら大きな落とし穴があった。クラス対抗合唱コンクールだ。

合唱が当たり前の環境だったからか、クラス全員が本気になっており、歌が下手な自分を責める人間音楽教師だけでなくクラス女子も加わった。皆の前でヒステリックに責められ一時期は女性不信になった。歌が下手だから口パクにするともっと責められる。どうすりゃいいんだ。東北ウィーンでは音痴には人権などなく、クラスの居場所もなくなっていった。


高校は市内ではあるものの校内合唱コンクールと部活のない進学コース私立高校に進学。美術音楽書道選択制だったため、迷わず美術選択音楽からようやく逃げられた。

卒業後は関西大学に進学。ふとしたこと音楽の授業の話になり、他の学校は授業で琴や三味線ギター演奏をしたり、クラシック音楽を聴いて作者の背景を学んでいたことを知って衝撃だった。生まれ東北ウィーンだっただけで毎日毎日合唱漬けだったが、これって異常だったんだなと初めて気付いた。


社会人になった今でも歌うことがトラウマカラオケのお誘いは断っている。音楽のものが嫌いになっていたが、遅ればせながらOfficial髭男dismミスチル聴くようになり歌詞凄さ演奏技術を感じられるようになった。楽器演奏をやってみたくてギター音楽教室に通い始めた。練習して曲が弾けるようになった時に「これが自分のやりたかった音楽だったんだな」と気付いて講師の前で泣いてしまった。音楽って歌うだけじゃなくて他にも色んなアプローチがあったんだね。


野球に力を入れている学校でも、全校生徒が野球をするわけではないのに、なぜ合唱だけは全員に強要しているのだろう。合唱好きな人や得意な人はどんどん取り組めばいいが、苦手な人にまで強要しないでほしかった。授業も合唱ばかりに偏っていたが学習指導要領としては問題でないのだろうか?歌が下手で音痴自分にはあの街は脅威だった。

音楽に力を入れるのはいいが、力を入れれば入れるほど適正のない子供の逃げ場が無くなる。自治体は偏りのないフラット教育子供達に提供してほしいと願わずはいられない。

2024-06-25

アニメ響け! ユーフォニアムシリーズ感想(ネタバレあり)

正しさで殴りつけてくる麗奈めっちゃムカついてたので、(滝にフラれるとかして)コイツ1回ボコボコに心折られねーかなと思ってたら、自らの手で久美子をソリ落ちさせて死ぬほど凹むという、まさにそんな展開が飛んできたので麗奈を赦す気になれたの良かった(結論)。

 

色んな意味話題になったシリーズ第3期12話で久美子と滝は以下の会話をかわす。

久「先生にとって“理想の人”ってどういう人ですか」

滝「そうですね。正しい人でしょうか。本当の意味での正しさは、皆に平等ですから

滝「黄前さんは、どんな大人になりたいですか」

久「私は…。私も、そんな人になりたいです」

以下、アニメ響け! ユーフォニアムシリーズ感想を、物語提示した“正しさ”に沿って述べる。

 

正しさの暴力

正しさを他人押し付けとき、そこには暴力性が宿る。久美子と麗奈はむしろそれを行使してきた側で、実力が上だからという理由で3年生の中世古香織をソリから追い落としたことや、家庭の事情全国大会前に引退しようとしていた田中あすかを強引に引っ張り出したことは、まさにその典型だ。その時、久美子たちはまだ1年生で、責任を負わない立場から好き勝手やって良かったし、正しさで相手ねじ伏せることは快感を伴うので、作劇上それらはむしろ肯定的に扱われていた。ゆえに正しさの中に潜む暴力性はこれまで適切に隠蔽されていたのだが、3期になってブーメランとして返ってきたことで、その問題点が一気に噴出した。そして久美子と麗奈では反応が違った。

久美子は下級生を指導する過程で黄前相談所という二つ名を得るほど面倒見が良く、そして部長になったこともあって精神的に成熟し、融和的なスタンスを取るようになった。一方の麗奈はなんら変わることなく正しさの信奉者であった。ふたりとも「北宇治は実力至上主義」というイズムを共有していたし、強豪校から転校生である黒江真由が「(ソリを奪うことになるからオーディション辞退しようか?」と何度も何度も何度も本当にしつこく何度言ってきても久美子は「上手い人が吹くべき」というスタンスを一度も崩さなかった。

ただ、全国大会金賞を目指すべくオーディション大会ごとにしたことで緊張がずっと続いたことや、大幅に変わった編成への疑問、そして精神的支柱である久美子が本当にソリから陥落するに至って部の混乱はピークに達する。これに関しては仲の良い者の間でも意見が別れており、たとえば強豪校出身川島緑輝が「実力は同じなのだし、それだったら部が落ち着く方が」と久美子を支持する一方で、高校から吹奏楽を始めた加藤葉月は「それだとオーディションが成り立たない」という意見だった。葉月は本当に素人からスタートしており、3年生になってようやく大会メンバーに選ばれた。しかしだからオーディション肯定しているわけではなく、落ちていたとしてもおそらく同じことを言っただろう。彼女言葉は真っ直ぐで、積み重ねてきた努力に支えられていることは明白だった。一方の緑輝も、強豪校でやってきた経験から、おそらくは部の空気合奏に与える影響を理解しており、だから部がまとまることを重視していたのだと思われる。つまりどちらも「正しい」。しかしそうやって意見が分かれ、「正しさ」が衝突しあう只中で、久美子と麗奈袂を分かつ

久美子は、部の混乱を収めるには顧問の滝が編成の変更やオーディション結果に対する意図説明することでみんなが納得することだとしてその道を模索するが、しか麗奈は「そこに疑問を抱くと全てが崩れる。指導者の方針に従うのは大前提」と否定さらにはソリ落ちした直後の久美子に「自分努力不足を棚に上げて思い通りにならないってそんな言い訳文句が大半」という正論を浴びせ、「部長失格」の烙印を押す。

このシーンに対する感想を言わせてもらえれば、「安全地帯から正論ぶってんじゃねえよ麗奈ァアッッッ!」である。心底ムカついたね。

高坂麗奈サラブレッドトランペッターである。父がプロの奏者で、家に防音スタジオを作れる程度には裕福で、幼い頃から音楽指導も受けてきた。彼女学生離れした実力者で、当然のように大会メンバーはおろかソリストに選ばれる。環境けが彼女をそうしたとはもちろん言わない。それに見合うだけの努力をしてきたのだろう。だから彼女が「自分努力不足を棚に上げて指導者に楯突くなんて!」と言うのは“正しい”。目標全国大会金賞に設定したのは部員たちだし、それに向けて合奏を作り上げるという意味で滝の指導力に疑う余地はないのだから、従うのは当然。麗奈が言うことは常に“正しい”。そして久美子も視聴者も、その麗奈の“正しさ”に一度は与したはずである。“正しさ”でもって中世古香織を追い落とし、田中あすか大会に引きずり出し、劇的に描かれたそれらのシーンに感動してきたのだから。そこに潜む暴力性に気づこうともせず。だからいざその暴力性が自らに向けられたとき慌てふためくのは滑稽な話であるしか感情は偽れない。“正しさ”で殴りつけてくる麗奈はやっぱりムカつくのだ。そのムカつくという感情ベースにあることは認めつつ、その上で言いたい。正しさは万能薬じゃない、と。

麗奈の正しさは(構造的に)滝の影響を強く受けている。北宇治吹奏楽顧問の滝昇は若手ながら実力のある音楽指導者で、部員たちに「全国を目指す」か「楽しく過ごす部にする」かを選ばせた人物である。生徒の自主性を重んじると言えば聞こえはいいが、自分たちで選んだからには妥協を許さないという暴力性がそこにはある。確かに滝の指導力は本物で、北宇治はメキメキと実力をつけ、就任1年目にして全国大会進出するほどの成長を見せた。しかし実力が上がれば目標が上がる。目標が上がれば部員たちにより負荷が掛かる。そうして発生したのが関西大会直前に発生した部の混乱であり、滝にはそれを鎮める力もその気もなかった。それは合宿中のやり取りに現れている。

橋「上級生は耳にタコかもしれないけど、音を――」

滝「楽しむ、と書いて音楽、ですね」

橋「本当に分かってる?」

滝「(虚を突かれたような顔をした後)分かっていますよ」

場面としては関西大会直前の合宿で、部のピリピリした空気を感じ取った橋本(滝の音大時代からの友人で、北宇治の外部指導者)がジョークで和ませた後、軽く訓示しようとした時のことである橋本に言わせれば、音を楽しむことが音楽だと本当に分かっていれば、こんな空気放置しておくはずがない、といったところだろう。滝の、合奏を作り上げるという意味での実力は確かなのだろうが、その指導力が及ぶのは正しさが通用するところまでであり、それで解決できない問題にぶち当たったときは無力である。そして滝自身解決する気がない。ただの外部指導者に過ぎない橋本が一瞬にして感じ取った「ピリピリした空気」を滝はただの一度も解消しようとしなかったのだから。滝には解決する能力がなく、その気もない。滝に無理なのだからミニ滝にすぎない麗奈にはもっと無理である

そんな部のピリピリした空気を解消したのは久美子だった。思っていることを素直に打ち明け、解決したのだった。

「1年生も3年生も同じ土俵で競ってひとつ目標に向かえる宇治が好き」 「その北宇治で全国金を取りたい。でも届かなかった」 「何かを変える必要があって、だから大会ごとのオーディション形式にした」 「間違っていたとは思わないけど、でも戸惑わせたことも事実すみませんでした」と部長として謝ったあと、「納得できない人もいると思う。でも私は北宇治で全国金を取りたい」そう訴えた。「1年間みんなを見ていて思いました。こんなに練習してるのに上手くならないはずない。こんなに真剣に向き合ってるのに響かないはずない。北宇治なら出来る。私たちなら出来るはず」と。

この久美子の真剣な訴えが部員たちの心に響き、部は急速にひとつにまとまった。

さて、久美子は部長失格だっただろうか。その答えは言うまでもなく明らかで、失格なのは正しさを押し付けることしかできない顧問ドラムメジャーであろう。

このあと、久美子と麗奈は仲直りをするのだが、ハッキリ言って納得できるものでは到底なかった。久美子はあっさりと赦していたが、一視聴者としては、「ああ、麗奈を赦すことは絶対にできないな」と思った。物語としては、このあと黒江からソリを奪還し、全国大会金賞を取って大団円を迎えるだろうが、それはそれとして高坂麗奈というキャラクタを心底嫌いになったことだけは動かせないだろう、という結論に至り、そしてそうなるはずであった。

のだが、物語は急展開を迎える。

 

正々堂々と胸を張る、ということ

ここから原作改変としてすでに話題になっている、ユーフォニアムのソリ奏者を決める公開オーディションについて、私が受けた衝撃を述べる。ちなみに原作未読である

まず黒江真由というキャラについて。

久美子にとって憧れである田中あすかを思わせる銀のユーフォニアムを携えた強豪校から転校生で、実力は高い。つまり久美子を脅かすポジションを与えられたキャラなのだろう、ということはすぐに分かった。実際その通りの役回りで、「(私のせいで大会に出られなくなる人がでるからオーディション辞退しようか?」 「(ソリを奪うことになるからオーディション辞退しようか?」と本当にしつこいぐらい繰り返し久美子に訊ねるうっとうしいキャラでもあった。それはさておき実力は本物で、いち早く警戒感を露わにした麗奈は、当初「久美子の方が上手い」と言っていたのに、途中から「久美子の方が好き」とトーンダウン。さらにソリの練習に久美子を付き合わせて「私は全国も久美子と吹くつもりでいるから」と激励している。しか関西大会でソリの座から久美子は陥落する。その際、麗奈は「やっぱり…」という表情を見せるため、滝の求める音を出せるという点で、黒江は明らかに上だったと思われる。

ただこの段階でのソリ落ちは明らかにそういう流れであったし、物語的には全国大会でソリ奪還して金賞の方が盛り上がるため衝撃は全くなかった。物語がそのラインに乗ったことで、そうなることはもはや確定的に明らかだとさえ思った。

次にユーフォニアムソリオーディションについて。

関西大会は滝の一存で決まったが、全国大会は甲乙つけがたいとの判断で、部員投票による公開オーディションをすることが決まった。2年前、当時1年生だった麗奈と3年の中世古が競い合ったアレのリフレインであるしかし当時と違ったのは、奏者を幔幕で隠し、音だけで判断してもらうということ。奏者は視聴者にも隠されており、これには第四の壁みを感じた。つまり視聴者であるあなたたちも、音だけで判断してくださいね、という制作者たちの声が聞こえたのである

からじっくりと、真剣に聴いた。

音楽素養は0で、細かいことなんて何も分からないが、確かにつの音は違った。

1番目の奏者は音が小さく、2番目の奏者は大きく聞こえた。自分部員なら2番目に投票しようと思った。

投票シーンに移り、2番目の奏者には緑輝、塚本、奏の手が上がる。やはり2番目が久美子だったんだと確信した。同時に勝利確信した。しかし同票であるという。

滝「奇数のはずですが…」

麗「私が、まだです」

滝「そうでしたか。決まりましたか

ここで2年前のトランペットソリオーディションの回想が入る。「裏切らない?」 「もしも裏切ったら、殺していい」のやつである。そして――

麗「……1番です」

??????????????

???????????????????????????

え、ちょ、待って。2番が久美子やろ、1番????????????

滝「分かりました。では1番の方は、前へ」

黒江の脚が前に出て、麗奈の顔がくしゃりと歪む。久美子が目を伏せる。

マジかよなんだこれふざけんなよ。

客席からざわめきが広がり、部員たちの困惑した表情が映される。

また正しさの暴力かよ! 誰が得するんだよ、この展開!

困惑と怒りの感情でないまぜになったが、まっさきに動いた久美子の言葉に背筋が伸びた。

久「これが! 今の北宇治ベストメンバーです! ここにいる全員で決めた、言い逃れのできない最強メンバーです! これで全国へ行きましょう。そして、一致団結して! 必ず金を! 全国大会金賞を、取りましょう!」

3年間やってきたことがある意味で潰えた直後にこれを言える久美子は本当に立派だと思ったが、脱力した。訳が分からないと思った。

呆然としたまま画面を見続ける。

場面は進んで行き、久美子が麗奈を探している。しかし先に帰ったという。大吉山で待ってるというラインの画面が映され、登りきった先にいた麗奈背中で泣いていた。

それを見た瞬間、(上から申し訳ないが)「赦せる」と思った。麗奈は分かってて久美子に引導を渡したんだと理解し、麗奈に対する怒りが氷解した。

正しさは暴力性を孕む。しかしその正しさが自らに向かうときのみフェアネスになる。日本語に直すなら公正さだが、ここは敢えて“正々堂々”という言葉を使いたい。

麗奈黒江を選んだんじゃない。久美子より音楽を取ったんでもない。久美子との約束を果たしたのだ。

2年前。中世古香織をソリから追い落としたとき、そうけしかけたのは久美子だった。麗奈は「裏切らない?」と聞き、「もしも裏切ったら、殺していい」と久美子は答えた。ここで彼女が言いたかったのは、「自分音楽に正直であれ」ということだったろう。そういうセリフがあるわけじゃない。しかし含意は明らかなように思われる。迷いを振り切った麗奈は実力を発揮し、ソリの座につく。

麗奈はその時の同じように、正々堂々と、胸を張った。

たとえそれが自らの心臓に刃を突き立てるほど辛いことであっても。

久美子は音大に行かない。公式大会でソリを吹くチャンスは最後だろう。海外音大留学する麗奈からすれば、肩を並べて吹ける最後のチャンスでもある。

でもそれを分かった上で、どちらが久美子でどちらが黒江か分かった上で、久美子を切って捨て、そのかわりに約束を、果たしたのだ。

久美子は言った。「私は、それが何よりうれしい。それを誇らしいと思う自分に胸を張りたい」

もし仮に、麗奈が久美子との約束ではなく、久美子を選んでいたら。麗奈はもちろんのこと、久美子も胸を張れなかったはずだ。最後全国大会で一緒にソリを吹けたかもしれない。高校時代のいい思い出として残せたかもしれない。しかしあのときかわした約束裏切り、その時の自分たちを殺すことになる。だから“正しさ”に傷つくことが分かっていても、麗奈は己を曲げなかったし、久美子はそんな麗奈を誇りに思うと胸を張ったのだ。

原作改変で賛否両論の展開であるが、私にとってはアニメ響け! ユーフォニアム』が描いてきた物語の結末として、これ以上のものはないし、これ以外のものもないように思われる。私は私の感想が正しいとは思っていない。久美子と麗奈がソリを務める全国大会が見たかったし、今もまだ見たい。久美子がソリを吹けないなんて嘘だろう、とまだ思っている。だから原作改変に怒っている人たちを否定する気には一切なれない。それもまたひとつのあり方だと思う。でもだからこそ、正々堂々と胸を張る道を選んだ久美子と麗奈を、いち視聴者として誇りに思う。

 

余談。滝は「どちらも充分ソリが務まると考えています」と言って部員投票に委ねたが、ある意味で嘘だろうと思う。というのは久美子と黒江の音に明確な違いがあったからだ。どちらが上か下は分からない。でも違いがあった。久美子の音は大きく、黒江は小さかった。麗奈が選んだ今なら分かる。久美子のユーフォニアムは主張が強かった、ということなのだろう。あくまユーフォニアムは影だ。スポットライトがあたるべきはトランペットであって、黒江ユーフォニアムは影に徹することでペットを際立たせる演奏だった(黒江楽譜には「支える!」という書き込みが何度も現れる)。合奏で求められるのは、つまり滝が求める音を出せたのは黒江だった。

ではなぜ滝はソリオーディションを開いたのか。責任を投げたとは思わない。頑張ってきた久美子にチャンスを上げたとも思わない。本人が述べているように、久美子が部員からの信頼篤き部長であるがゆえに、部がまとまるにはそれが最善と考えたのだろう。

「私は、今の北宇治を高められるところまで高めたと、自負しています」。つまり本当に、久美子と黒江で大きな差はないのだ。どちらで臨んでも、金に届きうる。そのために必要なのはしろ部のまとまり。そういうことなんだろうと思う。

 

余談その2。12話の放送直後、シナリオライター原作改変を主導したのは自分だと告白していた。

https://x.com/oitan125/status/1804807383018795391

賛否両論になるのは間違いなかったから、その責任を一手に引き受ける、とそういうことだろう。アニメの中で、麗奈がやったのと同じ立ち回りである。これが正しい結末だと、原作を改変してまでそれを押し付けた。しかし同時にそれに納得のいかない視聴者からボコボコにされることを引き受けた。正々堂々と、胸を張ったのだ。いち視聴者として、制作スタッフ決断とそれを支持した原作者を誇りに思いたい。

 

余談その3。いろいろ台無しになるけど、それでも久美子がソリを吹く劇場版、待ってます

2024-06-24

anond:20240624111334

原作、最終オーディションで久美子が選ばれる理由全然なくて意味がわからないと思ってたから、アニメのほうがまだ納得感はあるな

純粋楽器を吹く力量は拮抗してて、真由のほうは合奏特化型(滝の解釈理解し全体のバランスを見て主張しすぎない演奏を目指す) 久美子の側は個人技量特化型(とにかく上手く吹く 麗奈と並び立てるような良い演奏を目指す)でしょ

ソリパートを単体で聞いたときに上手い・良い演奏しているのは久美子だとしても、指揮者として選びたいのは楽曲全体のバランスを崩さない真由で、関西で真由選んだのもそれが理由だし、わかってる部員はそれわかってる描写もある。

とはいえ、真由を選んだら全国大会を前に部の雰囲気空中分解するのは目に見えてたし、一方で久美子を選んでも選定基準のブレをどう言い訳するのかということになる。

原作で、久美子が関西大会での負けを覆せるような描写はなかった。その上で滝が久美子を選んだのは相当日和った判断に見えるし、その判断基準のブレは滝の経験値不足による迷いに起因していたということに回収されてた。

それで全国金取れたというのはそっちのほうがご都合主義って感じもする。部員の団結力が・・・とか?そしたら真由は噛ませ犬でしかないよね。かなりモヤモヤが残る話だったんだよ。

一方、アニメ世界の滝は、公開オーディションということにしたら人望ある部長投票する圧が自然に働いて久美子になると考えた。それなら全国勝つにしても負けるにしても納得感はあるよねと。

アニメ久美子は自分が勝つ出来レース否定して、その結果の落選。「北宇治実力主義」ってドグマに殉ずる結果になったのはすごい面白いし、これ、真由、久美子、麗奈、他の部員も誰かが日和るとたどり着かない結末なんだよ。

ソリが吹けなかったことでバッドエンドみたいに言われてるけど、音大いかない久美子にとって、より誇るべき成果、目指すべきハッピーエンドって「麗奈とソリを吹いて思い出づくりをする」ではなく「北宇治メンバーを率いて全国大会で金賞を取る」だってことなんでしょ

1期の一番最初に楽しく思い出づくりをするか全国で金取るかって選択をした、そこから完全に一貫してる。

原作者が書かなかった、書けなかった結末だと思うし、この結果に至ることを納得させるセリフ部員それぞれに言わせてるのは群像劇としてすごく良かったと思ったよ

追記

覆面オーディションどっちがどっちの音かわかってる部員が少数派みたいに言われてるけど、あれ全員わかってると思うよ

あのレベルの吹部でソロ・ソリパートがあるような楽器だったら、毎日毎日練習して音出してるんだし音色とか演奏のクセとか聞けばわかる

あくまで忌憚なく投票やすくするために覆面にしてるだけであって、その上でどっちを選ぶかってのはメンバーの考え方が出るなあとは思った

「力量が同じぐらいだったら最後だしずっと頑張ってきた久美子に吹かせてあげたい」って思ってる人と、「関西大会のソリがすごく良かったから全国もこれでいきたい」って思ってる人とで割れてる。

2024-06-17

ゲーム制作虚しすぎる

6歳の誕生日、親に買ってもらったゲーム機で遊んで俺は衝撃を受けた。

その前からゲーム付き電卓みたいのはやらせてもらっていたがレベルが違った。

画面の向こうには別世界が広がっていて、俺はその世界ヒーローだった。

それから俺はゲームにのめり込んで、ゲームのために生きてきた。

ゲームをやるために飯を食って寝て学校に行き、ゲーム禁止されないために勉強をした。

ゲームクリエイターになりたいか教養を身に着け、情報を集め、ゲームをひたすらやった。

プログラミングは正直クソつまんねーと思ったけどゲームを作るためだからと頑張って覚えた。

そして会社に入って、ゲームを作って、趣味でも勉強して、順調な人生だ。

他人が同じように人生を語ったら順調すぎてウゼーと思ったろうな。

でもゲーム作ってるうちに気付くんだな、俺如きが関わってもゲームなんて面白くならねえって。俺の中に面白ゲームを作る才能がねえ。

ゲーム作ってて面白かったと思えるものがねえ。

人生を乗り換えるのが面倒だから乗り続けた電車は俺を帰り道の分からない知らん所へ運んじまった。

マネタイズの仕組み化がやらしいとか、バグを取るのが面倒とかそういう複雑な話じゃねえ。

単純にゲームを作るのは遊ぶのと比べてコスパが悪すぎるってだけのことだ。

一人で作ったしょーもないゲームを作り上げたときにあるのは虚しさだ。

なんでこんな遊んだ人間時間無駄にするだけの存在を作ったのかと。

多少のダウンロードはされる。

レビューはつかない。

★1が投げられる所までもやってないのかも知れん。

虚無だ。

会社で作ったゲームに対しての虚しさはその何倍もの強さがある。

俺が関わった部分が全体の足を引っ張ってるような気がしてならない。

エゴサして面白いと褒められてる部分は俺が関わってないような所だらけだ。

実際には影響を及ぼせるような仕事はしてないから単なる妄想だ。

ただの一部分でしかねえ。

合奏コンクール口パクしてる奴らと俺の立ち位置に違いなんてねえ。

そしてそもそも、俺たちは参加賞しかもらえねえ負け組集団だ。

ゲーム作って何が一番虚しいって、ノイズしかえことだ。

世界必要のねえ贅沢品でしかなく、しかデジタルデータからいくらでも量産できる。

そんな中でしょーもないものいくら増えても世の中は豊かにならねえ。

食い物なら不味くても腹の足しにはなる。

掃除とか工事とかも人出が増えれば荷物持ちぐらいにはなって世の中が少し回りやすくなる。

工場従業員が増えて休みやすくなれば事故は減るし、流通人間全然足りてない。

ゲームなんてのはクソゲー掴んだらただ金ドブなんじゃなくて時間無駄になる。

世の中に与えている価値マイナスなんだ。

観葉植物や変な洗剤を高値で売りつけるヤクザねずみ講と同じような社会にとってマイナス労働だ。

虚無しかねえ。

俺はただの寄生虫だ。

水商売に手を出すなってのはこういう話なんだな。

縁日ペンキ塗ったひよこ売って生計立ててる詐欺師みてえなもんだ。

なんでこんな人生になったんだろう。

最近ゲームを遊ぶのも楽しくねえ。

楽しいゲームを作れた奴らへの嫉妬しかねえ。

他人感謝される仕事してる奴らは人生うまく行きすぎだろ。

戻れない年齢になってから突然歯車が狂ってほしい。

俺と同じ地獄に落ちたとして過去の栄光がある方がきっと辛い。

そこでなら、俺のほうが幸せになれる。

ああ、俺って負けず嫌いなだけかなあ。

2024-03-31

anond:20240331172955

子供チェロなんか50万くらいだよ

レッスンだって月1万円くらい

10年で170万円

チェロは一人でもプレイできて合奏もできる点で趣味として優秀だし、貯金消し飛ぶこともない

悪くいうのやめなよ

2024-02-18

主旋律以外のパートの人って何をモチベーションにして普段練習してるの?

主旋律以外は単体だと何の曲かわからいから、やっぱり合奏ときにいいことがあると信じて?

ここに主旋律を乗せると最高にいい演奏になる的な。

それとも地味なパートでも音を鳴らすことそのもの楽譜通りに演奏できることが楽しいから

あるいは空き時間主旋律演奏したりするのかな?

2024-01-12

anond:20240112000037

合奏で下手な子の笛に細工して音が鳴らないようにしてた先生ニュースになってたね

2023-10-02

anond:20231002014530

ちなみにクラシックギター合奏サークルに入ったけど同じ曲ばっか繰り返して練習するのがつまんなくて半年でやめた

深堀・・とは違うかもだけど今はプログラマーやっててデバッグとかはやってる

2023-09-29

anond:20230929091329

合奏大和って、もはや教えてる方も合奏しか知らないからな。

アニメ大和から離れて、吹奏楽定番の一つになってるだけだと思う。

2023-09-16

ピアノ

一人で完結できる。とは言えジャンルによって合う合わないがもある。一人で弾いてダサくならないのはクラシックジャズくらいだし、全くの万能という訳ではない。ボーカル曲をピアノカバーすると同じ音を叩き続けるのがマヌケ。まあその辺は好み。本当に色々やりたかったらエレクトーンだと思う。

電子ピアノならまあ2,3万もあれば。どうせ違いは分からない。ただケチって鍵盤少ないのとか打鍵スカスカのやつにすると後になって物足りなくなる。

ヘッドホン挿せばいつでも弾き放題、と思いきや振動が直で床に行くのでその辺は意外と気を遣う。

アップライトなら多分それなり。数十万くらい?グランドピアノはスペース的にも金額的にも富豪しか買えない。あれ引っ越す時どうすんだろ。

トランペット

始めればハイノートを聴いて快感を覚えるようになる。

当然単音しか出ないので、一人でやってるとたまに虚しい。ほとんど合奏前提だと思う。ジャンル管楽器の中でトップクラスに多い。オケ室内楽ジャズアンサンブルビッグバンド吹奏楽ブラスバンド。居場所はどこにでもある。

ビッグバンドブラスバンドなら華があるけど、1st取れないとちょっと退屈かもしれない。でもビッグバンドって2ndがソロやるんだっけ。

吹奏楽でも目立つけど、そもそもジャンル編曲ばっかりでおれはダサいと思ってる。

オケとかは意外と地味。というか暇そう。

肺活量はあん関係ない気がする。そもそも管楽器で肺活量要るのって息ダダ漏れフルートくらいだと思う。腹式呼吸がどうのとかよく言われるけど、おれは未だに理解してない。横隔膜がどこにあるのかも分かってない。

生で吹ける場所はないけど、電子ミュート着けられるからそこは便利。

ヤマハの一番安いので確か8万くらいだっけ。中古なら5万くらい?今はもうちょっと値上げしてるかもしれない。トランペット界の高級メーカーハイエンドモデルでも100万そこらだったと思う。値段のレンジは割と狭い気がする。

Amazonとかのクソ安いやつは音の出る模型とか言われてる。言い過ぎな気もするし、強ち間違ってもいない気がする。

楽器としての最低限の要求ギリギリ満たしてるか満たしてないか微妙な所で、でもトランペットを握りしめて音を出す喜びを一刻も早く味わいたい別に買えばいいと思う。


クラリネット

一人で吹いてる時の虚しさがトランペットより強い気がする。

ジャンルトランペットに比べるとやや限定的木管の中では割と広い方かもしれない。

吹奏楽で弦の代わりをやらされてる印象が強い。エリックドルフィーバスクラリネットはかっこいい。そもそもバスクラリネットが形からしてかっこいい。

金管は音を鳴らすのが、木管は指使いが難しい。みたいな印象があるかもしれないけど、言うほど運指は難解でもない気がする。木管だって音出すだけなら強めに咥えればいいけど、良い音を出すのは難しいし。

音は金管に比べれば控え目だけど、ミュートを使えなち分むしろこっちの方が厄介な気がする。車で吹くかカラオケ行くかになると思う。

リード中高生には高すぎるけど、大人ならまあ別に……って感じ。プラリードとかあるし。

これもトランペットと似たような価格帯だと思う。1020万を軸に割と狭く固まってる印象。グラナディラかプラかの違いは音聴いても大抵の人が分からないと思う。分かったとして、こだわりたいほどの差かどうかも分からんし。まあ気分の問題だと思う。

これもAmazonで1万ちょいのが売ってて、トランペットとほぼ同じことを思う。ただクラリネットの方が気持ちオモチャ度は高い気がする。

ギター

一人でやっててもそれなりに楽しい友達がいないのでバンドをやる楽しさは知らない。きっと楽しいに違いない。

一人でやる分にはYoutubeで好きな曲のタブ譜調べて弾いたり、Uフレットでコード見てヘタクソな歌声弾き語りしてると楽しい。大体そういう楽しみ方になるのではないか。少し知識をつけて手癖で適当にジャカジャカ鳴らしても気持ち良い。

まあやった事ないから何とも言えんけど、やはりバンドで弾いてナンボではないかジャズギターなんかもある。

ガットギターならメロディから伴奏まで一人で完結出来るらしい。でもジャキジャキのロックをやるにはエレキしかない。

そうなるとバッキングメロディラインを同時にはやれない。ルーパー繋いで自分セッションすればそれなりに楽しめるけど。ぼっちざろっくだ。

メロディは基本単音弾きで、一人でやってると少し寂しい。一応オクターブ奏法とかもあるけど。

管楽器なら上手かろうが下手だろうが単音しか出せない。出来栄えは違っても上手い人とやってる事は同じだ。対してギターだと、上手い人は一人でなんだか重厚な音を出している。出来栄え差し置いて真似しようにも、真似すら覚束ない。譜面通りにフレットを抑えられなかったりどう足掻いてもミュートが上手く出来なかったりする。そのフラストレーションデカい。

かえるのうたを単音で弾いても全く楽しくない。それでも地道に練習して、スタジオでも行ってフルテンでかき鳴らせばヘタクソでも気持ち良い。あの快感は何物にも代え難い。

音作りもエレキギター醍醐味だ。練習もしない機材厨になる恐怖を抱えつつマルチを買って、色々試してる時はギター始めてから随一の楽しさだった。

ヘッドホン繋げば家でも弾けるし、生音も電子ピアノ振動よりはマシなのではなかろうか。

3万も出せばヤマハエントリークラスが買える。5万からだ、いや10万だという人もいるけど、どうせ違いなんて分かりゃしないと思う。

1万とかの安物も、管楽器よりオモチャ度合いは低い気がする。他の楽器より手頃な部類だと思う。弦もせいぜい数千円だし、しょっちゅう張り替える訳でもない。まあ周りの機材含めてこだわり始めたら底なしだし、ビンテージ的なのとかはまた話が違うけど。

ギターは他の楽器に比べて多少の音楽理論的な知識必須になってくる気がする。即興演奏やってナンボだと思うんで。

2023-08-04

(ネタバレ)「特別響け!ユーフォニアムアンサンブルコンテスト~」を見てきたメモ

2023-08-02

音楽を好きだと思ってた そうじゃなかった

増田

29歳 男 既婚

社会人7年目

自分小学生の頃から何らかのかたちで音楽をやってきた。

小学生中学生の頃は吹奏楽部チューバ演奏していた。

友達に誘われて始めた吹奏楽だったけど、みんなと合奏するのは一体感があって楽しかったのを覚えてる。

中学校からギターを始めて、高校大学軽音楽部でギターボーカル担当した。

まり器用な方ではないし、上手な方ではなかったけど文化祭大勢の前で演奏した時はアドレナリンが出て、これ以上楽しいことってないと思えた。

今思えば、大学では学部友達はいなかったけど、サークルがあったおかげであまり話すのが得意ではない自分にも彼女ができた。

楽器が弾けたり、歌えたりすることが自分アイデンティティ構成していた。

しかし、社会人になってからは好きだった音楽をやりたいと思わなくなった。

つの間にはフェンダーテレキャスターには誇りが被って、手にもつこともなくなった。

仕事中心の生活になった。結婚して今度子供生まれる。

音楽自分にとってプレイするものではなくなってしまった。

なくてはならないものではなくなってしまった。

自分音楽が好きだったんじゃなくて、音楽を通してこんな自分でも人と話せて、コミュニティに属せるのが嬉しかったんだな。

今はもう自分音楽はいらない。

俺は大人になった。

2023-07-11

anond:20230709093737

あんまり注目されてない意見だけどこれだな。

夏まで辞めていないということは合奏にも参加していて定期演奏会などで舞台にあがった経験も1〜2回はあるはずなんだけど、吹奏楽部員なら一番腹を立てそうな「(空気の読めなさや自分本位な行動ゆえに)演奏むちゃくちゃにされた、合奏パート練習で周りに合わせない」といった被害が挙がっていない。

そこで長時間まともにできるんだったら障害じゃなくてただの甘えな可能性も十分あるだろって思ってしまった。

まぁ甘えだろうが障害だろうが結論として協調性に欠けてて周りの負担になっている事に変わりはなく、そんなことは他の真剣に取り組んでいる部員達にはどちらでも関係ないので他のコメント同様夏コンクール前にゴタゴタを招くから部員達のために早いとこ退部させるべきだね。

2023-07-09

anond:20230709084602

発達障害芸術家に向いていると聞くから美術部に転部して絵や彫刻を描いてもらうのも良さそう。

本人の情緒も安定する。


ただねえ、100人以上の当事者国連に押しかけて出されたインクルーシ宣言

日本インクルーシブ教育が遅れてるから、早く普及させろっていうやつ。

下の妹さんを吹奏楽部から排除したら、あれに真っ向から反することになるんだよね。

そこが心配

合奏の発表会で要支援の子に持たせてる楽器だけ音が鳴らないように細工してた学校が大問題になってたけど、まさに国連が求めてるのは、妹さんでも参加できる吹奏楽部なんだと思うよ。

たとえ音がバラバラになっても、みんなが参加して、自分のやれることをせいいっぱいやりきれる合奏

ものすごく完成度の高い合奏には芸術評論家お金を出すだろうけど、インクルーシブな合奏には国連新聞社お金を出してくれる。

それはそれで価値があるのかなと思う。

anond:20230709084602

勝手で舐め腐った態度が通用すると思い込んでいた結果起きた問題という父親意見はそこまで間違ってないように聞こえるなあ

吹奏楽部員ということは合奏なんてバリバリ集団行動だし、それに混ざって統率が取れた演奏に耐えうるなら100%発達障害集団行動ができないというのも辻褄が合わない気がするので、それなら自覚努力改善できるはずなのに当人自己責任や甘えじゃないのかと映る気持ちは正直わかる

2023-06-23

勉強しかできない

俺は勉強しかできない

小学校の頃、裁縫の授業で糸に針を通すのが専用の器具の使い方を覚えるまでできなかった

俺は自転車に乗れない

小学校5年生の頃からずっとパソコンを使っているのにタイピング速度は秒速3keyで精度も95%程度だ

小学校の頃の合奏会で同じリズムを繰り返すだけの打楽器ができなくてチームから外されたことがある

中学校で3年間バレーボールをやっていたのに 高校球技大会で笑われるほど下手くそ

中学校から高校まで5年間 絵を書いていたのに妄想龍とか有名なヤバい絵師よりマシな程度のレベルで絵が下手だ

大学部活下手すぎてややハブられてる

PCゲーム歴8年なのにApexゴールド4から上がれない

結局才能が全てなんじゃないか?俺はそう思うのだがこういうことを言うと だいたいやり方が悪いとか努力が足りないなど怒る人が出てくる

他にも俺も最初は下手だったとか

俺は嘘だと思う

タイトルでも言ったように俺は勉強ができる

田舎まれで塾にも行かなかったが YouTube適当に見たおすすめ参考書を見るだけで旧帝大合格した

じゃあこの場合、俺はたくさんの努力をしていたのか?

実のところほとんどしていない

親に絵の道をあきらめるように言われた高校3年生の夏まで 俺はほとんど勉強をしていない

それまではよく授業中寝ていたし 数学古典でよく赤点 を取っていた

では高校3年の夏から頑張ったのだろうか?

そういうわけでもない

私の出身校では受験期にそれぞれが行った勉強時間を1日毎に記入していく表のようなものが張り出されていた

その表によると私の勉強時間はせいぜい平均程度であった

であるのにたった数ヶ月でメキメキと実力を伸ばし(実際、模試などの校内順位ドンドン上がっていった)大学合格したのである

結局誰でも始めた時は下手の当然で

みんな努力はするのだけど成功するかどうかはほとんど完全に才能の問題なのではないだろうか

できることとできないことの差が激しい自分からそそう思う

2023-05-09

anond:20230509152033

合奏系は負荷高いから、ピアノちょっと習ってピアノサークルに行くのもおすすめだぞ。レベルピンキリから初心者でも入りやすいし、終わった後の飲み会自然に女と話す機会もあるぞ。

大人になってもピアノを続けている奴は、自己顕示欲高めで粘着気質人間が多いから、学生サークルみたいなドロドロを良い歳した大人バチバチやってるのも稀に見れて、二度楽しめるぞ。

そんなに女と交わりたいなら楽器始めて楽団に入れよ

https://anond.hatelabo.jp/20230508221407

料理教室ネタがあったのを見て書いてみたよ。

対抗手段としては、社会人向けのオーケストラ社会人吹奏楽団に入ってみることをお勧めする。

ただ金と時間はかかる。以下、具体的なプロセスを書く。

STEP1:楽器を選んで購入する

やる楽器を選んでその楽器を購入するのが最初ステップだ。なぜなら社会人向けの楽団は、「楽器自分で持っている事」が入団の前提になるからだ。

打楽器に限ってはその前提はないが、社会人向けの楽団打楽器メンバー募集しているところは案外少ない。オーケストラ正規団員が1人か0人で演奏会エキストラを呼ぶ運営をしているところが多いかそもそも枠がほとんどないし、吹奏楽団でも常時募集しているところは多くない。また重い楽器運搬を確実にやらされるので体力的にも推奨しない。

また、弦楽器だと入れる団体オーケストラ限定されてしまう。楽団数は吹奏楽団>>>越えられない壁オーケストラなので、選択肢を広めるという観点管楽器の方が良いだろう。

なので、「やる管楽器を選んで購入する」のが第一ステップだ。トランペット辺りが無難だが、人数が不足しやすパートであるフレンチホルンや、頭数が必要になるが故に募集が多いフルートクラリネット辺りも良いだろう。

特にフルートはほぼ女性パートなのでお勧めだ。男がやっているというだけで重宝される。

一方、チューバなどの大型楽器は高価かつ運搬が大変な上、せっかく楽団入団にこぎつけても「仲間がほとんど男」になるパートなのでお勧めしない。

STEP2:音楽教室に行って「経験レベル」にする

社会人楽団は「未経験お断り」のところがほとんどだ。練習がほぼ週末に限られる上、予算も団員からの団費だけで賄う必要があるので、初心者を教えている時間お金もないからだ。

から、「経験者」になるよう、音楽教室に行って演奏スキルを上げる必要がある。

通う期間は長ければ長いほどよいのは当然だが、長すぎても出会い目的から離れてしまうので、半年~1年くらいが良いであろう。

吹奏楽コンクール課題曲レベルの曲が吹けるようになれば経験者としてみなしてもらえるだろうからレベル的にはこのあたりを目標とすべし。

STEP3:楽団を選んで見学希望を出す

ここまで来たら手あたり次第募集中の楽団を探して見学希望を出す。

だいたいの楽団ホームページで今の在籍人数を記載しているので、そういう楽団に対してアプローチするのが良い。在籍人数が書いてない楽団は実際の人数が極端に少なかったりコンサートコンクールエキストラを呼びまくって体裁を整えてるなど運営に難がある団体が多いので避けた方が良い。

見学希望を出した後で楽器経歴を聞かれるが、その楽団から離れた土地にある学校で2年くらい吹いていたとかのレベル適当捏造するのが良い。

「離れた土地」というのがポイントで、社会人楽団所在地域にある中学高校のOBOG率が高いところが多いので、離れてない土地の話を捏造してもすぐに嘘がバレてしまうからだ。

また、見学と言いつつ、実態は「合奏練習にお試し参加する」だったりするので、その点は要注意だ。

STEP4:見学・仮入団正式入団

いくつかの楽団見学して、これはと思った団体に仮入団し、何度か練習に出ていけば正式入団だ。

正式入団までに狙いをターゲティングしておけば後はやりたい放題だ。

ただ、あまり露骨だと通報されて退団の憂き目にあったりするからやりすぎ注意な。増田観測範囲実例が2つあってな・・・

2022-11-18

anond:20221118210148

それはしないよね合奏生物から

プロだったら外さないだろうし

といってもにがてなほうだから私はなんとも言えん

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