追加ですいません。
今日の本田をどう評価されたでしょうか？ いくつかいいプレイはありましたが、本領は発揮できませんでした。シュートも相手に当てた1本だけだったような。周りとの連携ももうひとつ。本田が珍しくいいタイミングで右サイド裏に走ったときもボールを持っていた駒野は感じていませんでした。
本田や松井のような個性派を代表で生かすにはどうしたらいいのでしょうね。日本を強くするためには必要な選手だと思うのですが。
でなければ、今後柿谷、宇佐美のような選手が代表に入ることがなくなってしまうのではないでしょうか。
サッカーコラム J3 Plus+
J1・J2・J3・日本代表などを幅広くカバーするサッカーコラムです。基本的には毎日更新しています。よろしくお願いいたします。
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【ガーナ×日本】 稲本潤一 1ゴール1アシスト
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■ ガーナ戦
0対3で敗れたオランダ戦から中3日。欧州で2試合目となる日本代表は、ユトレヒトで南アフリカ行きを決めたばかりのガーナと対戦。ガーナは中2日の厳しい日程である。
日本代表は<4-2-2-2>。GK都築。D駒野、闘莉王、中澤、長友。MF遠藤、長谷部、中村俊、中村憲。FW岡崎、前田。GK川島、DF内田、FW玉田がスタメンから外れて、GK都築、DF駒野、FW前田がスタメン出場。
■ 2点ビハインドを許す
試合の序盤は日本が決定機を作る。
DF闘莉王のパスを受けたFW前田が右足でシュートを放つがサイドネット。さらにMF中村俊のスルーパスを受けたMF中村憲がフリーでシュートを放つが枠外。そんな中で、前半31分にコーナーキックからDF長友のハンドでPKを奪われると、FWギャンが決めてガーナが先制。
後半2分にもガーナはGKからのロングパス1本でゴール前まで近づいたFWギャンがDF中澤のマークをモノともせずに決めて2対0とする。
しかし、後半8分に日本は右サイドからのクロスをFW前田が中央でつぶれてその裏に走り込んだMF中村憲が決めて1点を返す。これで1対2となったが、後半21分にMFムンタリの裏のスペースへのパスをFWアモアーが決めて1対3となる。
■ 稲本の決勝ゴール
これで2点ビハインドとなった日本だったが、ここから大反撃。
後半33分に相手エリアで相手の不用意なドリブルを奪ったDF長友がFW玉田にパスを送ると、FW玉田が左足で決めて1点差。さらに、後半34分にも左サイドでボールを持った途中出場のMF稲本のクロスをFW岡崎が頭で合わせて同点に追い付く。
これで完全に勢いに乗った日本は、さらに後半38分にも左サイドのDF長友が起点になって、最後はゴール前に走り込んだMF稲本が右足で決めて4対3の勝ち越し。
結局、途中出場のMF稲本が1ゴール1アシスト、FW玉田が1ゴールと岡田采配が的中して、5分間で3ゴールを奪った日本が4対3で逆転勝利を飾った。
■ 2点ビハインドを逆転
オランダ戦はチャンスを作りながらもノーゴール。ゴールが果てしなく遠かった日本代表だったが、ガーナ戦は後半だけで4ゴール。2007年のオシム時代のスイス戦を思い出させるような怒涛の攻撃でガーナを下した。
ガーナは中二日。ワールドカップ出場を決めたばかりでモチベーションは高くはないかと思われたが、全くそういうわけではなく、代表選手として自国を代表して戦うという高いプライドを持って日本に向かってきた。日本は身体能力では歯が立たなかったが、やはりというべきか、後半のラスト20分ではスタミナが決れて集中力が欠けていった。
ゴールというのは面白いもので、1点入ると途端に連続してゴールが決まることがある。前半は決定機に決められなかった日本だったが、最後は勢いに乗って次々とシュートがゴールに結びついた。心理的な面も大きいといえる。
■ 久々の稲本潤一
後半18分にMF長谷部に代わって途中出場したMF稲本が1ゴール1アシスト。欧州で8年目を迎えるベテランMF稲本が久々に日本代表で輝きを放った。
同点ゴールとなったFW岡崎のゴールをアシストしたクロスは非常に精度が高く、ガーナの高いディフェンス陣であっても精度が良ければ得点につながるという好例だった。そして、逆転のミドルシュートは彼らしくいいタイミングでゴール前に走り込んでうまくボールに合わせたファインゴールだった。
日本代表ではMF長谷部とMF遠藤のダブルボランチが基本で、3番手のボランチは有力候補と呼べるような選手はまだおらず横一線。このガーナ戦でMF稲本が一気に浮上した。
■ 稲本潤一にかかった期待
今月の18日が誕生日になるので、もうすぐMF稲本も30歳になる。17歳のときガンバ大阪でJリーグにデビュー。ワールドユース、シドニー五輪、日韓ワールドカップと順調にステップアップし、2000年のトルシエ監督時代にA代表デビュー。20歳で日本代表のレギュラーを獲得した。
2001年途中にアーセナルに移籍。出場機会には恵まれなかったが、2002年のワールドカップではベルギー戦とロシア戦でゴールを挙げるなど2得点。日本のヒーローとなった。
Jリーグが誕生して16年が経過し、たくさんの若い才能が出現しているが、ボランチのポジションに限って言うと、MF稲本潤一の才能に匹敵するような選手はいなかったと断言できる。だから、だからこそ、欧州でも日本代表でもポジションが定まらない今の現状が残念でならないが、たびたび、岡田監督が日本代表に召集するわけであるから、今でも日本トップクラスのボランチなのだろう。
おそらく、本人にとっても不本意な20代後半であったと思うが、まだキャリアは終わっていない。かつて、MF稲本に抱いた期待を満たしてくれるようなパフォーマンスを改めて期待したい。1つのきっかけになり得る試合であった。
■ 中村俊輔の危機感
同じポジションで同じ左利きのMF本田圭の存在が刺激になっているのか、この試合のMF中村俊はいつになく積極的にゴールを狙った。前半だけでフリーキックも含めて5本か6本のシュートを放ったが、こういうのは珍しい。
スコットランドリーグを経てスペインリーグに移籍したが、すでに31歳。ここ最近のパフォーマンスを見ると、残念ながらプレーヤーとしてのピークは過ぎたような感じも受けるが、この日は積極的で以前のようなアグレッシブなプレーが蘇っていた。
この試合は後半25分に交代。怪我の影響があったのかもしれないが、その後、チームは3得点。皮肉にもMF中村俊輔無しでもチームが機能する事が証明された。もちろん、ガーナの体力が落ちた時間帯でのゴールラッシュであり、割引いて見るべきであるが、ジーコ時代のような絶対的な存在ではなくなってきている。
■ ミスマッチの危険性
PKシーンは、何よりも奪われ方が悪かった。MF長谷部が右サイドのDF駒野に出せるタイミングがありながらも躊躇して近くのMF中村俊にパス。MF中村俊はガーナの選手のプレスに対応出来ずボールを奪われてカウンターを許した。
コーナーキックの場面ではファーサイドの選手がややフリーになっていて、DF長友が対応したがやや遅れて対応したためハンドの判定でPK。非常に不用意なハンドの反則であったが、DF長友だけを責めるわけにはいかない。
日本のフィールドプレーヤー11人のうち、空中戦に強いといえるのは、DF闘莉王とDF中澤以外では、FW前田くらい。ガーナの選手と対峙するとほとんどのマッチアップでミスマッチになっていて、守りようがない。
アジア相手ではセットプレーは武器であったが、守りの場面でのミスマッチの多さを何とかしないと、ワールドカップ本番では付けこまれる可能性は高い。
■ ミスを挽回した長友
ハンドでPKで許したDF長友だったが、後半に2アシストで挽回。FW玉田のゴールとMF稲本のゴールをお膳立てして逆転劇のヒーローの1人となった。
PKのシーンは前述のように不用意だったが、後半のラスト20分ほどはスーパーな出来。対面したガーナのサイドバックの選手が極端に動きが落ちたのかもしれないが、それにしてもサイドから仕掛けて攻守にわたって左サイドを支配した。
プロ2年目と経験値はそれほど多くないが、1つのミスにも動じずに攻撃で取り返した精神力は見事だった。ここ数年、日本代表の左サイドバックはなかなか固まっていなかったが、しばらくはDF長友で決まりかもしれない。
■ 不安を残した守備陣
攻撃は4ゴールと見事だったが、ガーナ相手とはいえ3失点。特に崩されたというわけではないのに、高い身体能力に対抗できず、あっさりとピンチを作られてしまったことは来年のワールドカップに向けて大きな不安である。
ガーナのFWギャンの身体能力がずば抜けていたという理由もあるが、DF中澤とDF闘莉王の二人があれだけあっさりとやられてしまうと、考えなくてはならなくなる。日本の中では、そしてアジアの中では、この二人がベストのセンターコンビであるが、世界（特にアフリカのチーム）と戦う時には、もっとスピードがある選手が求められるのかもしれない。
また、GK楢崎の代役として出場したGK都築も不安定だった。2失点目のFWギャンのゴールもうまく処理していればGKがキャッチ出来ていたかもしれないし、3失点目の飛び出しも判断が遅かった。オランダ戦のGK川島の出来は悪くはなかったがアピールは出来ず。GK楢崎のバックアッパーはまだ見つかっていない。
[岡田ジャパン(観戦記)]
0914 2008/01/26 【日本×チリ】 期待と不安のスタート
0919 2008/01/30 【日本×ボスニア・ヘルツェゴビナ】 山瀬功治の2ゴール
0927 2008/02/06 【日本×タイ】 あぶなげないスタート
0945 2008/02/20 【日本×中国】 FAIR PLAY PLEASE !
0995 2008/03/27 【バーレーン×日本】 岡田ジャパンの限界
1074 2008/05/25 【日本×コートジボワール】 存在感を示す長友佑都
1077 2008/05/28 【日本×パラグアイ】 岡田流って何なのさ？
1084 2008/06/03 【日本×オマーン】 中村俊輔の存在感
1088 2008/06/08 【オマーン×日本】 大きな進化を見せる玉田圭司
1093 2008/06/14 【日本×タイ】 田中マルクス闘莉王の価値
1106 2008/06/22 【日本×バーレーン】 浮き彫りになった課題
1245 2008/11/20 【日本×カタール】 日本代表の核になりつつある長谷部誠
1314 2009/01/20 【日本×イエメン】 ボランチ青木剛の貢献度
1324 2009/02/04 【日本×フィンランド】 いぶし銀のボランチ橋本英郎
1332 2009/02/11 【日本×オーストラリア】 俊輔と決別する時
1604 2009/03/28 【日本×バーレーン】 俊輔の左足が炸裂
1668 2009/05/27 【日本×チリ】 本田圭佑が見せたパフォーマンス
1673 2009/05/31 【日本×ベルギー】 岡田ジャパンは本当に強くなったのか？
1679 2009/06/07 【ウズベキスタン×日本】 日本、Ｗ杯本大会出場決定！
1687 2009/06/17 【豪州×日本】 玉田の1トップは限界ではないのか？
0対3で敗れたオランダ戦から中3日。欧州で2試合目となる日本代表は、ユトレヒトで南アフリカ行きを決めたばかりのガーナと対戦。ガーナは中2日の厳しい日程である。
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■ 2点ビハインドを許す
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DF闘莉王のパスを受けたFW前田が右足でシュートを放つがサイドネット。さらにMF中村俊のスルーパスを受けたMF中村憲がフリーでシュートを放つが枠外。そんな中で、前半31分にコーナーキックからDF長友のハンドでPKを奪われると、FWギャンが決めてガーナが先制。
後半2分にもガーナはGKからのロングパス1本でゴール前まで近づいたFWギャンがDF中澤のマークをモノともせずに決めて2対0とする。
しかし、後半8分に日本は右サイドからのクロスをFW前田が中央でつぶれてその裏に走り込んだMF中村憲が決めて1点を返す。これで1対2となったが、後半21分にMFムンタリの裏のスペースへのパスをFWアモアーが決めて1対3となる。
■ 稲本の決勝ゴール
これで2点ビハインドとなった日本だったが、ここから大反撃。
後半33分に相手エリアで相手の不用意なドリブルを奪ったDF長友がFW玉田にパスを送ると、FW玉田が左足で決めて1点差。さらに、後半34分にも左サイドでボールを持った途中出場のMF稲本のクロスをFW岡崎が頭で合わせて同点に追い付く。
これで完全に勢いに乗った日本は、さらに後半38分にも左サイドのDF長友が起点になって、最後はゴール前に走り込んだMF稲本が右足で決めて4対3の勝ち越し。
結局、途中出場のMF稲本が1ゴール1アシスト、FW玉田が1ゴールと岡田采配が的中して、5分間で3ゴールを奪った日本が4対3で逆転勝利を飾った。
■ 2点ビハインドを逆転
オランダ戦はチャンスを作りながらもノーゴール。ゴールが果てしなく遠かった日本代表だったが、ガーナ戦は後半だけで4ゴール。2007年のオシム時代のスイス戦を思い出させるような怒涛の攻撃でガーナを下した。
ガーナは中二日。ワールドカップ出場を決めたばかりでモチベーションは高くはないかと思われたが、全くそういうわけではなく、代表選手として自国を代表して戦うという高いプライドを持って日本に向かってきた。日本は身体能力では歯が立たなかったが、やはりというべきか、後半のラスト20分ではスタミナが決れて集中力が欠けていった。
ゴールというのは面白いもので、1点入ると途端に連続してゴールが決まることがある。前半は決定機に決められなかった日本だったが、最後は勢いに乗って次々とシュートがゴールに結びついた。心理的な面も大きいといえる。
■ 久々の稲本潤一
後半18分にMF長谷部に代わって途中出場したMF稲本が1ゴール1アシスト。欧州で8年目を迎えるベテランMF稲本が久々に日本代表で輝きを放った。
同点ゴールとなったFW岡崎のゴールをアシストしたクロスは非常に精度が高く、ガーナの高いディフェンス陣であっても精度が良ければ得点につながるという好例だった。そして、逆転のミドルシュートは彼らしくいいタイミングでゴール前に走り込んでうまくボールに合わせたファインゴールだった。
日本代表ではMF長谷部とMF遠藤のダブルボランチが基本で、3番手のボランチは有力候補と呼べるような選手はまだおらず横一線。このガーナ戦でMF稲本が一気に浮上した。
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今月の18日が誕生日になるので、もうすぐMF稲本も30歳になる。17歳のときガンバ大阪でJリーグにデビュー。ワールドユース、シドニー五輪、日韓ワールドカップと順調にステップアップし、2000年のトルシエ監督時代にA代表デビュー。20歳で日本代表のレギュラーを獲得した。
2001年途中にアーセナルに移籍。出場機会には恵まれなかったが、2002年のワールドカップではベルギー戦とロシア戦でゴールを挙げるなど2得点。日本のヒーローとなった。
Jリーグが誕生して16年が経過し、たくさんの若い才能が出現しているが、ボランチのポジションに限って言うと、MF稲本潤一の才能に匹敵するような選手はいなかったと断言できる。だから、だからこそ、欧州でも日本代表でもポジションが定まらない今の現状が残念でならないが、たびたび、岡田監督が日本代表に召集するわけであるから、今でも日本トップクラスのボランチなのだろう。
おそらく、本人にとっても不本意な20代後半であったと思うが、まだキャリアは終わっていない。かつて、MF稲本に抱いた期待を満たしてくれるようなパフォーマンスを改めて期待したい。1つのきっかけになり得る試合であった。
■ 中村俊輔の危機感
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PKのシーンは前述のように不用意だったが、後半のラスト20分ほどはスーパーな出来。対面したガーナのサイドバックの選手が極端に動きが落ちたのかもしれないが、それにしてもサイドから仕掛けて攻守にわたって左サイドを支配した。
プロ2年目と経験値はそれほど多くないが、1つのミスにも動じずに攻撃で取り返した精神力は見事だった。ここ数年、日本代表の左サイドバックはなかなか固まっていなかったが、しばらくはDF長友で決まりかもしれない。
■ 不安を残した守備陣
攻撃は4ゴールと見事だったが、ガーナ相手とはいえ3失点。特に崩されたというわけではないのに、高い身体能力に対抗できず、あっさりとピンチを作られてしまったことは来年のワールドカップに向けて大きな不安である。
ガーナのFWギャンの身体能力がずば抜けていたという理由もあるが、DF中澤とDF闘莉王の二人があれだけあっさりとやられてしまうと、考えなくてはならなくなる。日本の中では、そしてアジアの中では、この二人がベストのセンターコンビであるが、世界（特にアフリカのチーム）と戦う時には、もっとスピードがある選手が求められるのかもしれない。
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