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【J1】 2020年シーズンの再・戦力分析 (FC東京編) | | |　

FC東京

→　「悲願のJ1初優勝」を目指すFC東京は好スタートを切った。ACLのプレーオフを勝ち上がって本選出場を果たすとGLは1勝1分け。初戦はアウェイで蔚山現代と引き分けて、2節はホームでパース・グローリーに1対0で勝利した。中国勢の試合が全て中止になっているので暫定ではあるが首位に立っている。J1の開幕戦はアウェーで清水と対戦したが後半30分以降に3ゴールを奪って3対1。逆転勝利を飾った。

公式戦はここまで4試合で3勝1分け。7得点/2失点となる。攻守に安定した戦いを見せている。順調なスタートを切ったので新型コロナの影響でJリーグならびにACLが中断しているのは極めて残念に感じるが仕方がない。1日の感染者の数が一時は200名を超えた東京都の緊急事態宣言も5月25日(月)に解除されたので間もなく全体練習も再開されるだろう。再開に向けてFC東京もそろそろ動き始める頃である。

プロ野球の開幕は確定した。Jリーグの再開は6月27日(土) or 7月1日(水) or 7月4日(土)になると思うがACLも再開されるようだと超・過密日程になる。もちろん、FC東京だけでなく、横浜FMや神戸にも同じことが言えるが、ただでさえ、大変な日程がさらに過酷なものになる。幸いにして日本のみならず、中韓を含めたアジアの感染者数は収まっているが「ACLがどうなるのか？」はまだあまり情報が流れていない。

ACLのGLが再開されるようだとJ1のリーグ戦の方にしわ寄せがくるのは確実である。アジア各国のリーグが週2で試合を続けるのであればミッドウイークにACLの試合を組み込むのも大変である。「現状では中止にした方がいいのでは？」と思うがせっかくつかんだアジアの舞台なので中止となると選手や監督はショックを受けるだろう。ACL関する情報も近日中には流れるだろうと思うので注目したいところである。

いきなり過密日程だったのでJ1の開幕の清水戦(A)の11人が「現時点でのベストメンバーだった。」とは言い切れないが清水戦(A)で起用されたのは以下の11人だった。左SBは大卒ルーキーのDF中村帆が起用されて3トップの一角にはFW田川が起用された。今シーズンから新たに「4-1-2-3」を採用しているがGK林彰洋、DF室屋、DF森重、MF橋本拳、MF高萩、FWディエゴ・オリヴェイラの6人は絶対的な主力と言える。

　GK　林　彰洋
　DF　室屋　成
　DF　森重　真人
　DF　渡辺　剛
　DF　中村　帆高
　MF　橋本　拳人
　MF　三田　啓貴
　MF　高萩　洋次郎
　FW　田川　亨介
　FW　ディエゴ　オリヴェイラ
　FW　レアンドロ

いくつか流動的なポジションがあるが左SBはDF小川諒が1番手になる。また、怪我をしていて長期離脱中のFW永井謙もJリーグの再開初戦には問題なく間に合うだろう。上のメンバーから「DF中村帆 out、DF小川諒 in」、「MF三田 out、MF東慶悟 in」、「FW田川 out、FW永井謙 in」と仮定して完全ターンオーバーを採用したときのスタメン11人を予想すると以下のような11人になる。

　GK　児玉　剛
　DF　中村　帆高
　DF　丹羽　大輝　
　DF　ジョアン　オマリ
　DF　バングーナガンデ　佳史扶　
　MF　アルトゥール　シルバ　
　MF　安部　柊斗　
　MF　三田　啓貴
　FW　紺野　和也
　FW　田川　亨介
　FW　アダイウトン　

他にも2019年のJ3で得点王に輝いたFW原大智、長身フォワードのFW矢島輝、期待の高いテクニシャンのMF平川怜、パリ世代の右SBのDF中村拓、同じくパリ世代のCBのDF木村誠、198センチの大型キーパーのGK波多野、韓国代表のMFナ・サンホ、3月9日(月)に加入が決まったタイ人のMFチャヤトーンなどがいる。FW原大智やMF平川怜やMFナ・サンホなどがサブ組に入れないほどとにかく選手層は厚い。

「選手層の厚さ」に関しては間違いなくJ1でもトップクラスと言える。ACLが中止になるようだと初のJ1制覇も十分に狙える。期待された新戦力のFWアダイウトンとFWレアンドロが早速フィットしている点も好材料に挙げられる。大卒ルーキーのMF安部柊とMF紺野の2人も評価が相当に高い選手なので「スタメンと控えの差がやや大きい。」とも言われた2019年とは見違えるほど強力なメンバー構成になっている。

敢えて不安要素を挙げるとCBになる。DF森重はJリーグを代表するCBで、五輪代表に定着しつつあるDF渡辺剛にはさらなる成長が期待できる。レギュラーのCBコンビのクオリティはJ1屈指になるがCBの3番手がDFジョアン・オマリで、4番手がDF丹羽大で、5番手がDF木村誠という顔ぶれは他のポジションと比べるとやや見劣りする。DFジョアン・オマリには外国人枠の問題があるので3番手にするのはやや勿体ない。

五輪代表のDF岡崎慎が出場機会を求めて清水に期限付き移籍したことならびにC大阪のDF木本の獲得に成功しなかったことで計算が狂ってしまったが夏の移籍市場がオープンになったらすぐに即戦力クラスのCBの獲得に動くことは十分に考えられる。DF森重も33歳になったのでそろそろ衰えが始まってもおかしくない。他のポジションはほぼ万全なので夏に補強に動くとしたらCBの選手に狙いを定めるだろう。

体力的な負担を分散させるために「均等な力になるように2チームに振り分けても十分に戦えるほどの選手層を持っている点」は今シーズンのFC東京の大きな武器になると思うがどういう風に選手を使っていくのか？は大きな注目点になる。昨シーズンはそこまで選手層が厚くなかったので特定の選手にかかる負担は大きかった。秋以降に失速した1つの理由と考えられるが昨シーズンと同じ失敗は繰り返したくない。

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