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9-11実行犯の中にCIAの工作員が!

<記事原文 寺島先生推薦>
'Special' service: Declassified Guantanamo court filing suggests some 9/11 hijackers were CIA agents
What does the intelligence agency have to do with the suicide terrorist attack?
「特殊」作戦:開示された、グアンタナモ軍事委員会が出した裁判書類から示唆されたのは、9-11のハイジャック実行犯がCIAの工作員だった可能性だ。
あの自殺テロ攻撃とCIAの関係とは?
筆者:フェリックス・リブシッツ(Felix Livshitz)
出典:RT  2023年4月12日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2023年5月9日


© Global Look Press


 グアンタナモ軍事委員会が出した裁判書類の内容は爆弾のような内容だった。これは、ニューヨークでの「9-11」テロ攻撃の実行犯として起訴された被告に関するものだったのだが、一見してとんでもない内容だったのだ。

 この文書は、グアンタナモ湾裁判所の記録が原文だったのだが、公表された際は完全に編集が加えられていた。独立系の研究者らは編集前の原本の写しを入手したのだ。この文書の文責者は、グアンタナモ軍事委員会の主席調査員で、麻薬捜査局に長年務めていたドン・カネストラロ氏であり、同氏が個人的に行ったサウジアラビア政府が9-11攻撃に加担していたかどうかについての調査に関するものであり、この調査は、被告側の弁護士らの要請を受けてのものだった。

 その文書によると、ハイジャック犯のうち2名は、CIAから厳格な監視を受けており、意図的かそうでないかは不明だが、この2名が世界貿易センタービルに航空機を突っ込ませるずっと前から、CIAに雇われていた可能性があることが判明したのだ。



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2人の男性についての話

 尽きることのない9-11テロ攻撃の謎は、20年以上経過した今でも未解決の事項がたくさんある。中でも最も大きく闇が深そうな謎は、ナワフ・アル・ハズミとハリド・アル・ミハダーという2人の男が、あの運命の日までの18ヶ月間、どう過ごしてきたかについてだと言える。この両者が複数の入国許可証により米国入りしたのは、2000年1月のことだった。彼らの入国は、両名がCIAやNSA(国家安全保障局)から、アル・カイダのテロリストの疑いがあるとしてずっと警戒されていたにも関わらず、認められたものだった。

 米国入りするほんの数日前、2人はクアラルンプールで開催された、アル・カイダの首脳会議に出席していた。この会議では、9-11テロ攻撃についての重要な詳細について話し合われ、合意されたようである。この会議の模様は、CIAのアレック局から直接要請を受けたマレーシア当局により、秘密裏に写真や動画に収められていた。このアレック局とは、ウサーマ・ビン・ラディンを追跡するために設置された組織であったが、おかしなことに、撮られた動画には音声が全く入っていなかった。

 そうであっても、このような会議に参加していたこと自体、ハズミとミハダーの米国入りを阻止するのに十分な理由となったはずだ。あるいは少なくとも、2人が米国入りしたことをFBIに知らせるのに十分な理由となったはずだ。それなのに、2人はロサンゼルス国際空港で、6ヶ月滞在すると称して入国した際に、何の妨害も入らなかったのだ。さらにアレック局内のFBIの代表者たちは、この情報をFBIの上司に伝えることをCIAから阻止されていた。

 「このことをFBIに伝えなければなりません。この2人は明らかに悪人です。少なくとも2人のうちどちらかは、複数の米国への入国許可証を持っています。ですからこのことをFBIに伝えなければなりません。(でもCIAが)私にこう言ったのです。‘’ダメだ。この件はFBIの管轄外だ‘’と」。アレック局の一員であるマーク・ロッシーニは当時同僚と交わした話を思い出してこう語った。


ナワフ・アル・ハズミ(右)とハリド・アル・ミハダー(左)© Wikipedia


 米国到着直後に、ハズミとミハダーはサウジアラビア国籍のカリフォルニア在住のオマル・アル・バヨミという名の人物に空港内の食堂で面会した。バヨミは、その後2週間かけて、2人にサンディエゴ市内のアパートを探す手伝いをし、賃貸契約の連帯保証人として署名し、賃貸料として1500ドルを与え、アンワル・アウラキーという人物に引き合わせた。 アウラキーは、地元のモスクの指導者だった。なおアウラキーは、米国のドローン機の攻撃により、2011年にイエメンで殺害された

 9-11の後、FBIによる捜査の対象となったことは当然のことだった。このFBIの捜査は、サウジアラビアがこのテロ攻撃に加担していたかについてのものであり、「アンコール作戦」という名で知られていた。2003年のリャドでの捜査員らからの聞き取りに対して、バヨミは、ハズミとミハダーとの面会は偶然の出来事だったと主張した。バヨミによると、2人がアラビア語を話す声が聞こえてきて、英語を話せないことを知り、善意の気持ちから2人を助けてあげようと思った、とのことだった。



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 しかしFBIが出した結論は、このバヨミの話とは違っていた。その結論は、ブヨミがサウジアラビアの諜報員であり、米国内に拡がっていた好戦的ワッファーブ派の一員だったというものだった。この勢力はテロリストと思われる、あるいは実際のテロリストを指揮しており、外国の反サウジアラビア勢力の動きを監視する組織だった。さらに、このアンコール作戦の判断では、バヨミが9-11テロ攻撃を前もって知っていた可能性は五分五分であり、サウジアラビア政府が知っていた可能性についても同様である、とのことだった。


隠蔽された理由は?

 これらの爆弾的事実が明らかにされることは、2022年3月までなかった。この時、大統領官邸からの要請により、FBIが所有するお宝情報が開示されたのだ。グアンタナモ軍事委員会が新たに公表した書類には、バヨミのハズミ、ミハダー両者との接触がより詳しく記されていた。さらにCIAが、米国在留中のこの2名やこの2人の動きに強い関心を示していたことも明らかにされていた。しかもCIAは、2001年8月下旬になってやっと、この2名の存在をFBIに伝えていたという事実も判明した。

 この文書の文責者は、グアンタナモ軍事委員会の主席調査員で、麻薬捜査局に長年務めていたドン・カネストラロ氏であり、同氏が個人的に行ったサウジアラビア政府が9-11攻撃に加担していたかどうかについての調査に関するものであり、この調査は、被告側の弁護士らの要請を受けてのものだった。FBIと国防総省が所持していた開示された情報や両機関の代表者らの聞き取りの内容から強く示唆されることは、CIAが公的な捜査を妨害し、アル・カイダとCIAの繋がりを隠そうとしていた疑惑だ。

 この判断は、FBIの4名の匿名の工作員が、9-11テロ攻撃の捜査に当たっていたカネストラロ首席捜査員の聞き取りの際してそれぞれが出したものだ。その中で最も驚愕させられる疑惑は、FBIの工作員の一人「CS-23」が報告書で明らかにした内容だった。この工作員は、「対テロや対諜報活動に関して人並み外れた知識を有する」人物だった。


ワシントンDCにあるFBI(連邦捜査局)門前の警備用鉄格子 © Stefani Reynolds / Getty Images


 「CS-23」が詳述していたのは、CIAが繰り返しバヨミの捜査に当たっていたFBIに対して繰り返して嘘をつき、妨害していた状況についてだった。 一例を挙げれば、CIAの当局者らは、アンコール作戦の代表者らから問われた際、バヨミに関する文書は持っていないと主張していたが、 CS-23はその主張が「偽証」であることを知っていた。またCIAはバヨミに関する利用可能ないくつかの文書を所有していて、その証拠文書は夥しい規模になっていた。

 さらにCS-23がしっかりと掴んでいた事実は、CIAがサウジアラビアの諜報機関との繋がりを利用して、 ハズミとミハダーを雇おうとしていたり、CIAによる米国内での諜報活動を禁じる法律から逃れるために、サウジアラビア当局を仲介者として利用していたことだった。



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 CS-23によるこの説明は、別のFBI工作員である「CS-3」によって裏付けがとられている。このCS-3という工作員は、バヨミがサンディエゴにおいて、この2名のハイジャック犯に銀行口座を用意し、賃貸アパートを用意した行為は、CIAの要請によるものだったとまで主張した。バヨミが入手したいかなる情報も、アレック局に流されることになっていたという。

 CS-3はこのような状況を不審に思い、CIAの下部組織である米国内に置かれ、専門家たちを擁するこのアレック局が、このアル・カイダの2名の工作員の採用に加担していることが腑に落ちなかったという。というのも、通常このような活動は、訓練を受けた海外の職員らの管轄下において外国を拠点とした秘密工作として行われるものだからだ。「CS-IO」という工作員も同じように、このような取り決めは「非常に異例のこと」であり、この取り決めのせいで、「(アレック)局が、アル・カイダが工作活動を行っていると思われる国々から数千マイルも離れた拠点から、アル・カイダ内部の情報提供者を得ることはほとんど不可能なことになってしまった」と語った。

 CS-23によると、このような興味深い手がかりがあったにも拘わらず、FBI当局の上司はCIAとバヨミの間の関係やハズミとミハダーを採用したことを深く詮索しないよう圧力をかけた。さらにFBIの代表者らによる国会の9-11合同調査委員会の前での証言の際に指示されていたのは、サウジアラビアとアル・カイダの関わりについては全て明らかにしないように、ということだった。

 CS-3によると、彼らや同僚らもこの合同調査委員会の聞き取りを受ける前に、アレック局内のCIA当局者らから捜査官に全面的に協力しないよう命じられており、これらのCIA当局者らは、この合同調査委員会は、9-11に関係する「誰かをしょっぴくつもり」であるとも伝えていたという。

 カネストラロ調査員は、9-11テロ攻撃の前にFBIから得ていた重要な情報を、なぜCIAが隠していたかについての結論は示していない。もしそのような情報を明らかにしておれば、あのテロ攻撃の遂行は防げた可能性があったというのに、だ。さらには、なぜFBIが
CIAの隠蔽工作と歩調を合わせていたかの結論も出していない。ただしそのひとつの答えとして、アレック局という組織がもつ性格が普通ではなかったことが挙げられるだろう。

 どう考えても、このような作戦は、アル・カイダの隠れ場所に潜入して、テロ行為を止めさせるためのものだったとは言いがたく、CIAの目的は、アル・カイダの活動に影響を与え、指示を出すことによって、テロ行為を引き起こそうとしていたとしか思えない。そのため、CIAの正規の手順を踏まないやり方で、工作員の採用を行っていたのだろう。このような恐ろしい秘密工作に気づいたFBIは、見て見ぬふりを決め込み、この件に関しては完全に手を引くほうが得策であるという判断を下したのだろう。
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