■ 5勝4敗3分けで勝ち点「18」 2020年と2021年に新潟を指揮したスペイン出身のアルベル監督を招聘したFC東京は12節を終えた時点で5勝4敗3分けで勝ち点「18」。6位とまずまずの位置に付けている。首位の鹿島との差は「7」なので上位争いに参加しているがここに来て2連敗中。11節はアウェイで福岡と対戦して1対5で大敗。直近の12節はホームの鳥栖戦だったが0対1で敗れた。ここ6試合では1勝1敗4分けなのでやや調子を落としている。
踏ん張りどころを迎えているが「シュート数」と「30mライン進入回数」と「ペナルティエリア進入回数」が17位。下から2番目となる。2021年は下から5番目の16位だった「ボール支配率」は7位になっているのでボールを保持することは出来ているがなかなかシュートチャンスを作れない。ここ6試合でわずか3得点のみ。次の13節は磐田戦(A)になるが上位争いに残れるのか?脱落するのか?の分岐点を迎えている。
結果が出なくなったのでアルベル監督に対する批判の声が出始めているが12節の鳥栖戦(A)の後のジャスチャーはかなり残念だった。鳥栖の川井監督と握手をした後、第4の審判に向かって鬼の形相でハンドサインをしている様子がDAZNの配信で確認できる。日本でいうとお金を意味するジャスチャーなので「お前たちは鳥栖側から金をもらって鳥栖びいきの判定をしただろう!」という怒りかと思ったが異なるようだ。
■ 「右手の親指と人差し指による円を作るジャスチャー」 同監督は腰あたりで「右手の親指と人差し指で円を作るジャスチャー」をしているが調べてみると性的な意味で相手を侮辱する行為だという。2006年のドイツW杯のときにフランス代表のMFジダンがイタリア代表のDFマテラッツィを頭突きしてMFジダンが退場になったシーンは良く知られているが「海外では稀に用いられる種類の侮辱の仕方」と考えられる。いずれにしても極めて宜しくない行動と言える。
「なぜ、第4の審判を相手にそんなことをしたのか?」について考えてみたが「後半のアディショナルタイムが短すぎるのでは?」と主張したかったのかもしれない。この試合は後半開始早々にGKヤクブ・スウォビィクが故意に味方からのバックパスを手で扱って鳥栖にエリア内での間接FKが与えられるという場面があったが後半のアディショナルタイムの表示は「4」。後半49分04秒あたりで終了のホイッスルが鳴った。
アディショナルタイムの数字を示すのは第4の審判の仕事なので「短すぎる!」という怒りが第4の審判に向いた可能性はあるが確かに間接FKのときにかなりプレーが止まっている。アディショナルタイムの表示が「4」というのはかなり短かったと個人的には思うが、当然、アディショナルタイムの時間は主審が決めていることなので第4の審判に抗議をしてもほとんど意味はない。完全なるとばっちりである。
■ 第4の審判にとっては不運な災難 他に第4の審判の仕事というと試合中に熱くなった監督やコーチやベンチにいる選手をなだめることになるがDAZNの配信で映っていないところで試合中に熱くなったアルベル監督に対して第4の審判が何度もなだめてそのことを逆恨みをした可能性もある。アディショナルタイムの時間で第4の審判に文句を言っても全く意味はないことくらいはアルベル監督も分かっているはず。そちらの可能性の方が高い。
どちらにしても第4の審判にとっては不運な災難であり、彼に対するとんでもないレベルの侮辱である。例に出したMFジダンのように第4の審判が暴力的な行動に出たとしてもある程度は擁護の声が出てくるレベルの話だと思うがいきなりのことだったこともあって第4の審判も困惑している風である。彼がジャスチャーの意味を知っていたのか?否か?は分からないが「人間の尊厳を大いに傷つける行為」と言える。
かなりの問題行動だと思うが5月12日(木)の夜の時点でアルベル監督やFC東京からこの件で謝罪などのアクションがあったとは報道されていない。ここ最近のサッカー関係のスキャンダラスな話題というと秀岳館高の暴力事件がほぼ独占しており、アルベル監督の件を取り上げる大手メディアは皆無。小規模なネットメディアがいくつか取り上げているくらいである。「ごく一部で話題になっている程度」である。
■ 外国人の監督あるある 今シーズンのJリーグはMF乾(C大阪)やMFディエゴ・ピトゥカ(鹿島)が問題行動を起こして出場停止の処分を食らっている。交代させられたことに激怒して大暴れしたMF乾はクラブ独自の処分で出場停止中。観客席の方にペットボトルを蹴り上げたMFディエゴ・ピトゥカはJリーグからも処分を受けてクラブからも処分を受けたがアルベル監督が特に何のお咎めもなく次の試合も指揮を執るのであればスッキリしない。
同じ12節の横浜FM vs 名古屋の試合で逆転負けを食らった名古屋の長谷川健太監督も試合後に「VARによって名古屋のゴールが取り消しになった判定」を巡ってかなり強い口調で審判を批判しているがアルベル監督や長谷川健太監督のような立ち位置の人がほぼ反論できない審判にかなり理不尽な形で批判をするのは宜しくない。「ともにJリーグから注意や処分が下されても仕方がない。」と個人的には考える。
アルベル監督は新潟時代も「負けた試合の後に審判を批判すること」が何度もあった。MF松木玖が退場になった6節の横浜FM戦(A)の後も審判の判定を批判しているが『試合に敗れたときに自分の方にサポーターやメディアからの批判が集まらないように審判を強く批判する。』というのは外国人監督あるあるである。ただ、日本のサポーターは釣られて一緒になって審判を批判し始めるほど低レベルではないと思う。
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