作並で、しんみり

　6月になった。今年もあと7ヶ月だ。

　これは小雨模様だった先月27日。

　　　　

　西道路を西進して、向かったのは作並エリア。

　うちから40分弱かな。

　まずは奥新川林道の入り口に、秘かに存在する、大きな隠れ家。

　そば処水火風弘。

　初めて入った。客は他に一組二組。

　くるみ天ざるを勧められたのだが、食べたかったのは鴨汁そば。　

　1,200円。

　この鴨が柔らかくて、とても美味しかった。

　そばは、角が立っているほどではないが、好い感触。

　　　　

　宿泊も出来そうな広い建物なのだが、営業しているのはその一角だけのようだ。

　国道沿いに案内板と、幟旗は立っているのだが、林道の入り口が狭めで、通り過ぎやすい。

　その後、目的地の古い温泉ホテル。

　作並ホテルと言う国民宿舎のような施設なのだが、震災後に多くの客を受け入れたのち閉館したのだそうだ。

　それが最近、日帰り入浴客だけを受け入れ始めたのだそう。

　フロントのおばぁちゃんが話好きだった。

　露天風呂はないが、爽やかな新緑の広瀬川。

　実は22年前、仙台への転職が決まって、12月かな、棲家を探しに不動産屋を回った時、たぶん父とここに泊った。

　　　　

　雪の日で、街からずいぶん遠かった記憶はあるが、宿のことは覚えていない。

　今思えばあの頃、父の脳梗塞が始まっていたのに、全然気づいてやれなかったのだ。

　　　　

　作並の温泉は、癖のない無色無臭の湯。
　源泉が熱いので、かけ流しに少し加水かな。

　あとで調べたら、女湯には露天があるらしい。

　先客が一人だけだった。

　出た後やたらに汗が出るが、施設的には、ロビーのソファと、自動販売機が一台だけ。
　やっぱり温泉は宿泊して何度も入りたい。

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テーマ : 温泉ジャンル : 旅行

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