Category: 街角探検
何百年 守ってくれたのだから
朝から東北道に乗って南下します。
すぐ菅生PAで朝飯です。
和定食650円。長者ヶ原SAの朝定よりは、小鉢の数が少ないけれど、デカ豚汁付き。
此処では以前、昼飯も食べています。
腹を満たしてから、最初のICを降りてしまいます。村田インターです。
料金所が2つしかない出口。左側の一般料金所が大渋滞で、本線まで届こうかという勢い。
右側が少し広くなったところですり抜けて、がらがらのETC出口をアウト。
出て数分走ると、村田の市街地です。
街中をちょっと流したら反対側に出てしまい、Uターンして商店街の駐車場を見つけました。
此処で自転車を展開。のんびりポタリングです。
村田の市街地は、乾坤一を覗きに来たことが一度あるだけで、のんびり観光するのは初めて。
日曜日の朝は、閉まってました。
3月の震災で、県内で大きな被害があった酒蔵の一つと言われています。
みちのく宮城の小京都と言われる村田町。
重量挙げの三宅兄弟の出身地ですね。
カメラは朝飯以外、E-PL2 + M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6II R。ズームレンズなのに見事な写りです。
モータースポーツで有名な、スポーツランド菅生がある菅生地区は、1955年に併合されたそうです。
町内を通っている鉄道は、東北新幹線だけ、駅はひとつもありません。
ただ東北道のICがあるし、山形道との需要なジャンクションもありますから、なんとなく知られた地名ではあったりします。
伊達藩時代も、江戸から仙台と山形へ行く道の分岐点だったのですね。そこに発達した商業の街。
蔵の町並みと称するメインストリート。
ですが、建物には特に説明書きもありません。
時間も早かったせいか、観光案内所のような場所も見つかりませんが、誰にも邪魔されず、のんびり自転車で、STOP&SHOOTするにはいい街です。
ところところに立つ、街の観光地図が唯一の頼り。
結構交通量はあるので、車に注意です。
しかし、なんとか残されている土蔵たちも、今回の地震の被害が甚大です。
いくら日本の歴史が育てた建築技法といえど、1000年に一度の災害は経験して来なかったはず。
しかし壁は崩れて、全体が傾いていても、なんとか踏ん張って人や物を守り通してくれました。
想定外だらけで、何万人を何十年も避難させる昭和の施設とは、筋金が違いますね。
想定力の差でしょうか。
国や自治体の財力は限られているのでしょうが、なんとかこれ以上壊さずに、未来に遺して欲しいものです。
この日は村田町の町長と、町議会議員の選挙があったそうです。
蔵の未来は語られたのでしょうか。
Category: 電脳生活
モノクロは、あまり好まないのですが
ビール以外はモノクロの画像ですね。サントリーのサイトでまとめて見られます。
パートカラーと呼ぶそうです。
SONYのNEXシリーズのカメラに、この機能があるそうなんです。面白そうですね。動画も可能。
これを調べていたら、静止画なら後からでも出来るという記事を見つけ、やってみました。
亘理称名寺の黄色い彼岸花。
今はもう走っていない、くりでん。
私は、フォトショップ・エレメンツ9を使っているのですが、要は色を残したい部分を何らかの方法で選択、そのままモノクロにすると逆にそこだけモノクロになってしまうため、一旦選択部分を反転し、モノクロ化します。
国道458号線。
やりだすと結構はまります。次年子のそば畑。
上は緑の映り込みが目ざわりですね。
NEXで撮影時に行う方法だと、まず事前に色(赤、青、緑、黄)を選び撮影するそうなんですが、フォトショップだとこのように複数の色も選べます。
クイック選択ツールや、自動選択ツールというのを使っています。
栗原の細倉鉱山住宅。映画撮影用に手が加わっていますが、元々残っていた、細倉鉱山の職員住宅ですね。
上のくりでんの画像もよーーく見ると踏切の標識まで色が残っているのですが、下のように他の部分も選択可能。
同じ色の花でも、色を残したり残さなかったり。これはNEXでは出来ません。一迫のゆり園。
庄内の松ヶ岡開墾場。これは更に赤い部分だけ明るさをプラスしてあります。
焚き火があればキャンプの、キャンプファイアー。
LYNX☆さんにもらった、ミッレミリア@七ヶ宿の画像。
三本木のひまわり。
これはあまり向かない画像でした。
フリーの画像加工ソフトや、パソコンに始めから付いてるアプリでも出来ると思いますので、ぜひお試しを。
Category: 美味いもん
漁港のおひるごはん
六三四というお店でラーメンを食べようと思っていたのですが、おやすみ。それで県庁裏を徘徊していると。
なんとあの、ぼんてん漁港が昼営業しているではありませんか。
実は夜に一回訪れたことがあるだけなんですが、その後何度かふらりと来てみたのに、いつも満員だったのでした。夜はこんな感じ。
夜は、神田のガード下のような喧騒となる店内(様子はこちらぱんだ(親)さんのブログで、そのニもあります)も、昼は静寂そのものです。
平日だと、県庁市役所区役所関係の皆さんで混んでるのでしょうか。
昼メニューは夜と違って、至ってシンプル。
特盛えび天丼に行きたいのをぐっとこらえて(毒だらけだし)、海鮮丼を注文しました。
水と漬物はセルフサービスです。
温かいご飯の上に上品に盛られたサイコロ状の刺身たち。予想外のスタイルでしたが、美味しくいただきました。
上杉店というのが気になる画像ですが、福島駅前店という系列店もあるようです。
Category: 空花鳥風月雲
昇曲導付四重芯変化菊も
大きくてなかなかフレームに収まりません。
秋田県大仙市大曲の、全国花火競技大会ですね。
特等席に腰掛け、三脚を立て、一杯ひっかけながら、昨日紹介したE-PL2に有った花火モードで撮影です。
やっぱり花火撮影は、何度も練習が必要。
いいなぁ、私の好きな青い花火。
豪快です。仙台の花火大会とは、横綱と前頭くらい違う感じ。
E-PL2の花火モードは、ISO200でシャッターが4秒、自動露出が-1EVで、そうすると大体絞りがF11あたりになり、マニュアルフォーカスになります。
あれ?
右上に気になるロゴ。
目ざわりですね。
あっ、また出てきた。
そうでした。特等席は我が家のテレビの前だったのでした。
たかがテレビですが、カメラの花火モードの練習にはなりますよ。
ただし迫力を出そうとあまり寄り過ぎると、あらが見えてきます。
引き気味が肝心。
来年こそ綺麗な花火の写真を撮ってやろうと思っているあなた、是非部屋を真っ暗にして、大画面テレビで練習を。
どーーんと打ち上がってから、最高に光り輝くまでの間隔を覚えて、数秒前にシャッターを押す。
昇曲導付を撮るには8秒は欲しいですね。
マー君の18奪三振ショーも霞む、素晴らしい花火大会でした。
生で見た昨年の様子と動画。
Category: カメラ
モダンカメラマンXLⅣ
今年も誘われたのですが、あそこはかなり歩き回る必要があるため、今回はパスです。
仙台は霧の中ですが、秋田の方は好天の様子。テレビ中継が楽しみです。
さて、紹介が遅れましたが、OLYMPUSのE-PL2です。
もう後継機種である、E-PL3と、E-PM1が発表されてしまいました。ただこの後継二機種は、コンパクトさを追求するあまり、ストロボを着脱式にしてしまいました。
だからミラーレス一眼で、ストロボ内蔵で、EVF取り付け可能で、手ぶれ補正内蔵のカメラは、現行ではE-P3とこの機種だけになります。
超軽量のズームレンズは、今回E-PL3と一緒に発売開始された、M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6II R。
Rが最後についたのが新しいところ、AFが高速化されたそうです。
軽いだけでなく、長さもかなり短めなんですが、実はこんなギミック。
沈胴式なんですね。下が通常の動作モードなんです。コンデジと同じ仕組ですね。
ボディ自体も、かなりコンパクトで、右下の十字ダイヤルの右ボタンに右手の親指の根元の膨らみがよく当たってしまい、ストロボ切り替えモードが登場します。
マイクロフォーサーズマウントですから、手持ちのレンズも色々使えます。
また、レンズアダプターを介して、ライカマウントその他、様々なレンズも装着できるのは、以前紹介したとおりです。
ただ、最近、RicohのGXRに、ライカMマウント用のユニットが発表されたり、EVF付きのモデルが発表されたSONYのNEXシリーズにも、いろんなレンズアダプターが売られていたりしていますが、実際にデジカメにマニュアルフォーカスレンズを付けて、それを本当に使うのだろうか、考えさせられる日々が続いています。これは、新しいカメラを買おうか悩んでいる証拠なんですけど。
ズボラな自分には、やっぱりオートフォーカスレンズが一番向いてるように思うし、液晶モニターや、レンジファインダーの二重像を見て構図を確認するよりは、ファインダーを眼にしっかりくっつけて、ピントも確認しながら撮るほうが良いような。
そうするとやっぱり一眼レフがベストなんですよ。でも大きいんですよね、カメラとレンズが。
今のところこのカメラにEVFをつけたカタチか、うーーーーん、あのカメラかなぁ。
Category: 美味いもん
福 来たれ
毎年のことなんですが、七夕花火見物に皆様が集合したあと、色々と残り物が出るのです。
お盆前後は、それらをありがたくいただきながら過ごすのが、風写家の夏の風物詩。
今年は、肴類は、あまり残りませんでした。
主にお酒。塩竈、浦霞の純米生酒、んまい。
佐賀の慶紋東長純米。
私の好みからすると、辛くて苦い感じ。
木曽大桑の、木曽のかけはし。
こちらは私好みでした。中口で滑らか柔らか。
松本から木曽あたりのお酒は、ストライクが多いです。
ビールもたくさん。
塩えんどう豆ですね。このカップルが似合う季節ももう終わり。
特別純米勝山「縁」、これも旨かったです。
こんなおしゃれなものも。
なんで残ってたのでしょう。
ナチュラルチーズと、ライ麦クラッカー。
ありがたくいただいています。
こんなものも。
普段は全く食べない類の味なんですが、期限が切れそうだったので、味あわせて、じゃない、味わわせていただきました。
もう一本浦霞があると思ったら、梅酒でした。
今晩味見してみよう。
皆様ありがとうございました。
さて、残りものには福。Yahoo!知恵袋によれば、「人気がないから、売れないから残ったもの」に福があるのではありません。
「安いから」「カッコいいから」とすぐに飛びついて買ってしまい、粗悪品や欠陥品をつかまされることを戒める言葉なのです。
落ち着いてじっくり見極めて手に入れる人に、福が訪れるという意味の言葉なのです。
Category: 美味いもん
亦楽しからずや
同窓会や同級会で時々会っているので、久しぶりというほどではないのですが、仙台で会うのは初めてです。
新築移転した、すが井本店で、乾杯です。
三泊四日で、山元町でボランティア活動をするための来仙でした。ありがたい事です。
最初は車中二泊一日の弾丸バスツアーで来ようとしていたのですが、どうもそんなツアーも減ってきているとか。
結局新幹線で来て、仙台のホテルに宿泊し、毎日常磐線で、開通している亘理まで行って、あとは車が迎えに来るというアレンジのようでした。
宮城の味をご馳走します。
昔から沢田研二の大ファンで、娘にもジュリちゃんという名前をつけてしまった彼は、普段から、ジュリーさまだという芸名で、主に老人施設等で、腹話術で活躍する奥様とともに、ボランティアも含め、芸能活動を続けています。
大学時代は、プロレス研究会に所属し東京中の大学祭のリングで活躍した彼も、今は某一流商社勤務。
高校時代は、教師のモノマネが得意でした。
実に変わった男です。
もう一人集合したのは、数少ないというか、たった一人の仙台在住同級生、こちらも有名印刷会社勤務なんですが、仙台に転勤してもう15年? いつの間にか仙台支社が分社化してしまったため、もう戻れそうもないけどまあいいや状態です。
お互い仙台在住なのに、会うのはたぶんうちの親父の葬式以来だから、7年半ぶり。
高校時代は趣味も合い、お互いの家を行き来して、CSN&Yや、トラフィックを聴いた仲なんですが、そんなもんですね。花の高1の時に、五十音順で彼が前に座っていたこともあります。ジュリーはその前だったかな。
彼が行こうと言ってくれたのが、すが井本店なんですから、まだ趣味はよく合うわけで、 これからは呑む回数も増えるでしょう。
〆はもちろん、名物穴子の一本寿司です。
朋あり遠方より来る、亦楽しからずや。ありがとう。
ちなみに島田紳助は、同じ申年ですが学年では一級上になります。同窓ではありませんが。
Category: Car & Bike
迂回はしてみるもんです
どうもCANONはkissと同じAPSサイズのセンサーらしいのですが、NIKONは1インチ、つまりマイクロフォーサーズより小さな素子になるらしいんですね、噂ですけど。
各メーカーの思惑が見え隠れする面白い現象です。
そうなると、大きな方から、CANONとSONY、RICOHがAPS、OLYMPUSとPANASONICがフォーサーズ、NIKONが1インチ、PENTAXは1/2.2インチということになるわけですね、不謹慎ですが、てんでんこ。
えーとこれは、いつだろう。15日、終戦記念日のお昼。
ぶらぶら、大学病院前の、洋食屋小伊万里ですね。
ハンバーグチーズ焼き定食、870円。
割り箸を出してくれるのに、ご飯は平皿ってのはどうなんでしょう。洋食屋さんの意地?
震災後ずっと通行止めが続いている、仙台城天守台の道。
御霊屋向山ルートか、東北大工学部ルートへ迂回して通勤しています。
学生が夏休みの間は、工学部の中のほうが空いているし、緑の中を走り抜けるのも楽しいので、ちょっと距離は長くなるけど川内を走るのです。
通る方はご存知と思いますが、学内コンビニのとなりにこんな建物。
クラシックカーが展示されているのでした。裏にコンビニ用の駐車場があります。
私が通る時間帯は中へ入れないので、ちょっと見辛い画像でご勘弁。
T型と、A型のフォード、それも学生たちがレストアした車体が展示されています。
実際に走ることも出来るようです。詳しくはこちら。
F1のエンジンも展示されているそうです。
Category: サイクリング
有り合わせをかき集めて
NEX-5の上級機、EVFが内蔵されたモデルです。かなりマニアックな仕様とか。
NEX-5も、後付のEVFが用意される後継機にモデルチェンジらしいのです。
NikonやCanonもこの秋にはミラーレス一眼を出すのではという憶測もあり、そうなるとサードパーティ製レンズが、マイクロフォーサーズ系でも増加する可能性も出てくるわけで、楽しみです。
先日の金山肘折湯治ツーリングの時、初めてジムニーに積んで行った折りたたみ自転車。
上のような置き方だと、場所も食うし、ワインディングロードでは移動したりします。
それで、立てて置いてみることにしました。
ドライバーシートの後ろが一番邪魔にならなそうなので、そこに決め、倒れないように、まず自宅にあった突っ張り棒を使います。
荷台部分の横にある、小さな収納ポケット、この蓋を外すとちょうど(折り畳めない)ペダルがサイドウォールにぶつけずに収まることがわかりました。
床に接するのは、前後のタイヤとこのペダル軸下の足。
リアシートの後ろ側には、もともとこんなバーが付いていて、これをバンドを引っ掛けるのに使えそうです。
この形で収めると、どうしても右ブレーキの先が、ウインドウに当ってしまうことがわかりました。
それでなんとなく木片を貼ってみます。
基本的にこんな感じです。フレームが手前に来たほうが出し入れしやすいし、左側のリアシートを立てても、まだ小さなスーツケースぐらいは置くことができそう。
めったにないけど、三人乗車でも余裕です。
必ずしも突っ張り棒は、無くても良いような気もしてきましたが、たぶん載せる時にガイドになるでしょう。
ドライバーの真後ろなので、バックミラーでの後方確認の妨げにもなりません。
ただやっぱり、このブレーキレバーが窓に当たってるのが、気に入りません。
それで、これも自宅にあったミニ枕を挟むことにしました。
ゴムバンドも、ホームセンターで、丁度いいのを買ってきて結束完成。
ほとんどガタもなく、固定できました。
タイヤが汚れた時の対策をなにか考えなきゃないですね。
Category: ドライブ
羊羹は好きではないけれど
六十里越街道、国道112号を東進、寒河江道の駅でトイレ休憩したあと、寒河江ICの手前で県道23号線へ左折。直進すると天童の市内へ入ります。
此処に、まだ来たことがなかった洋館があるのでした。和洋折衷ですけど。
天童公園の西側、国道13号線の天童温泉道の駅からだとちょうど丘の反対側になりますね。
前に来た出羽桜美術館の直ぐ側でした。
旧東村山郡役所です。綺麗ですね、瀟洒ですね。
明治12年完成だそうです。内部には天童市の歴史資料が展示されていますが、撮影不可でした。
明治大正昭和の洋館シリーズをまとめてリンクしておきます。興味がある方はクリックしてみてください。
札幌 旧道庁舎
小樽 洋館群 運河倉庫
函館 洋館倉庫
弘前 昇天教会等 旧弘前市立図書館等 教会洋館ライトアップ 弘前学院外人宣教師館等
小坂 旧鉱山事務所康楽館等 北鹿ハリストス正教会聖堂
横手 日新館
鶴岡 鶴岡カトリック教会 旧鶴岡警察署庁舎と旧西田川郡役所等 旧西田川郡警察署大山分署等
山形 文翔館 山形県教育資料館
高畠 昭和ミニ資料館通り
米沢 旧米沢高等工業学校本館
栗原 金成ハリストス正教会
登米 教育資料館
桑折 旧伊達郡役所
猪苗代 天鏡閣
会津若松 若松市役所 若松栄町教会等
会津田島 旧南会津郡役所
宇都宮 松が峰教会
新潟 県政記念館 旧第四銀行住吉町支店等
金沢 歴史博物館等
丸の内 明治生命館
昼飯は前から来てみたかった、山形市内、13号線沿いにある御蕎麦屋さんなのですが、激混み。
そば屋「惣右エ門」、店内にはすぐ入れたのですが、なんとそこで30分待ち。
涼しかったのは良いのですが、腰に堪えました。
出てくるのは超早かった、冷しいか足天そば 800円[大盛]950円。
美味しかったけど30分待つほどではありません。
暑い中、国道48号線経由で仙台に戻りました。
高速道路は一切走らなかったので、お盆渋滞については報告できないツーリングでした。
Category: ドライブ
国がここまで面倒を
温泉街の一角にある「小松渕」は、トロイデ型(鐘状)火山の噴火口が渕になったものである。肘折カルデラは、現在気象庁によって活火山に指定されており、肘折温泉郷全体が「肘折火山」のマグマ溜りの上に位置している。
凄いところで湯治をしたもんです。温泉郷全体が風呂釜の上ですわ。暑かったわけです。
肘折のカルデラに入るには、庄内方面から国道47号だと、戸沢村で右折南下して、県道57号線、戸沢大倉線か、今回と同じように、新庄や大石田から大蔵村の中心部を抜け、国道458号線を登るかが一般的。
ところが地図をよく見る人はご存知でしょうが、もう一本あるのですね。
国道458号線はさらに南へ行けるのです。
仙台に来た頃からずっと走ってみたかったんです。
最初の辺りは舗装されていますが、この狭さ、すれ違いが大変です。
それでもこの気持ちがいい広葉樹林、爽やかなルート。エアコンを停め、窓を開けて走ります。
数キロ走ってダートイン。
このあとも、ダートと舗装路、最近の専門用語だと、グラベルとターマックが交互に現れます。グラベルと呼ばれるとおり、砂利の多いダートです。
その分、轍が低いので、普通乗用車でも腹を打たずに走れそうですが、二輪車だと浮き砂利が多いので、テクニックが必要かもしれません。
私の林道体験の中では、比較的対向車が多くて、平均すると2キロに1台ほど、オフロードバイクが半分近かったと思いますが、関東ナンバーの普通乗用車、アメリカンスタイルのバイク、果てはタンデムのバイクや自転車も通りました。
上の方の地図画像でも分かる通り、赤塗りの国道ですから、知らないで入ってきてしまうクルマやバイクも多いのでしょう。
山形道の方から肘折に行きたかったら、この道に来ちゃいますよね、普通。
もちろん、月山が見えるポイントも多数。
どうも、比較的広い部分はダートのまま、狭かったりカーブの部分のみ舗装というのが基本方針のようでした。
十部一峠が、大蔵村と寒河江市の境。
この峠下に、国内有数と言われた永松銅山があったそうですが、進入はできませんでした。
国道界のシーラカンス、最後のダート国道と呼ばれる458号線、酷道458号線で検索してみると、面白いサイトがいっぱい引っかかります。
寒河江の側には幸生銅山の跡もありました。
幕末の歴史にも登場する道、調べれば調べるほど楽しい道です。
書いたとおり対向車も多いので、ソロで走って転んでもきっと誰かに助けてもらえるでしょう。
肘折から寒河江の国道112号まで32km、一時間ほどの楽しいドライブでした。
Category: 街角探検
朝一は朝市
良い写真ですね。下の地図の位置に灯ろうが飾られています。
肘折温泉の朝は、5時半に開く朝市で始まります。
狭い温泉街のメインストリートは、一般の道路。
車が双方向に走るのですが、朝市の時間帯は通行止め。
元々は、自炊の湯治客向けの市なんでしょう。
最上川沿いの町村から、わざわざ早朝、こんな山奥まで買い物に来る客がいるわけもないし。
あとは住民。もちろん観光客らしき人たちも、楽しそうに会話してました。
そんな様子を、足湯に浸かりながらのんびり眺めることも出来ます。
こんな土産物屋さんも、マイナーですが。
左のケータイストラップを一個ゲット。
旧肘折郵便局。
局前は、すじこ・たらこ・めんたいこ屋さん。
かわせみで汗を流して、コーヒー牛乳飲んで、エアサロンパスして、朝飯です。
ヤクルトが付いてる!! と思ったら、明治がんばれ元気でした。
一休みしたら、また腹ごなしの散歩です、ご飯二杯食べちゃったし。
凄いと思ったのがこの宿。
屋内ゲートボール場、どんだけーーー。
もう一回、上の湯に入りました。
気温も上がってくる中、通りのベンチでクールダウン。
一応足湯も試してみましたが、熱い熱い。
通りの中ほどには、秋葉山湯座神社があります。
某HPから引用。
秋葉山碑は宝永6年(1709)から20年間に3度も火災があった事から建立した石碑で薬師神社(湯座神社)の参道脇にあります。村人達は火伏の神秋葉山神社に参拝だけでなく石碑を建立しようと、近くの小松渕から高さ3m、幅1.4mの石を運び、碑文を瑞鳳寺(仙台市)の南山和尚に頼むなど周辺の集落を挙げての一大事業となりました。碑文に彫り込まれた「秋」の字が左右逆になっているのは、和尚が秋は紅葉を連想させ、紅葉は大火になぞられる事からあえて逆さに書いたという逸話も残っています。以来肘折温泉では火事がおこらなくなったと言われています。
詳しくはこちら。
さて湿布を貼って出発です。
Category: 街角探検
陶磁と宇治茶好きな杜氏は、当時湯治中の当事者
さて今宵の宿は、お馴染み肘折温泉。薀蓄は前回の訪問記事をご覧ください。(タイトルに特に意味はありません)
湯治場という呼び名がぴったり来る温泉ですね。
最近だいぶ高級になってきた銀山温泉と比較すると庶民的です。
今回の宿は、四季の宿「松屋」。
お盆休みだというのに、3日前にネットで予約できました。
12時からチェックインできるのが、良いところなんですが、結局着いたのは14時。
早速大浴場「やませみ」へ。
薄灰緑がかった湯、無臭です。独占浴。すでに肌がつるつる、相当汗かいた後だからでしょうか。
今回は湯治なんです、一泊二日ですけど。
いつもの忙しいツーリングではなく、たまには宿でのんびりして、股関節を労ろうという試み。
湯に浸かっては、塗り薬や、膏薬、飲み薬を試します。
流行りのフェルビナクよりは、インドメタシンのほうが効くような気がします。
宿で公衆浴場の無料券をもらえるので、一休みしたあと、上ノ湯へ。50m程の距離でした。
券のない人は200円です。
ここもほぼ独占浴。
こちらのほうが無色透明ですが、湯にネットリ感があります。
更に一休みして、今度は今回の宿の売り、洞窟の湯。
ネットで予約した人の特典、借り切り出来るんですね、30分。
特典がない人の場合は、男女二時間交代なのです。貸切がある時間帯は入れません。
背を屈めて洞窟を歩くのは、あまり股関節には良くない感じ。
ここで震度5が来たらちょっと怖いかも。
連れも居ないので、此処でも独占浴でした。泉質はかわせみと同じ。
たしか東山温泉のおんぼろ宿に泊まったときにもこんなのがあったなぁ。
合間にまったりしながら、温泉に三度浸かり、なんとか湯治気分になりました。
夕飯は部屋食(こんな言葉、昔からありました?)です。
ミニ寄せ鍋や、天ぷら。ごく標準的ですが、山菜が多いですね。
醤油は庄内の、だだちゃ豆醤油の素(って何?)。
山の宿では出てこなくてもいい、お刺身。投げやりな盛り付け。
でも酒は旨いんですよ、小屋酒造の花羽陽ですから。大蔵村が誇る名産品。私の好きな文字が3つ並んでいます。大三元。
ただしコップ酒なんです、ビールと兼用。
イワナも出てきました。ありがとう。
きっちりご飯も頂きました、ごちそうさまです。食事は前回来た時の宿のほうが格上でしたね。もちろんその分宿代は高かったのですが。
さて満腹で風呂に入るのも、体に悪そうなので、散策タイム。
最近は、ホテル内で温泉道楽を完結できる大型温泉ホテルが多くなり、それはそれで居心地も悪くないのですが、古い湯治場では、食後のそぞろ歩きが、重要なイベントですよね。
大勢で繰り出すと、しまいに宿に戻れなくなる人が出たりして、それはそれで楽しい思い出。
慣れない下駄履いて、闊歩すると温泉でふやけた足の皮が破けたりするんです。
ところで画像を見てのとおり、夏の間、肘折温泉のメインストリートには、灯ろうが飾られています。
肘折の商店は、朝市に合わせて朝5時半には店を開けるため、夜はあっという間に閉まってしまうんです。
それもあってそぞろ歩きの旅人たちの目を楽しませようというわけなんですね。
「ひじおりの灯」という企画。HPから引用します。
肘折温泉では〈湯治文化を100年後に継承する〉ために、東北芸術工科大学とパートナーシップを組み、芸術・文化による地域活性化事業『肘折温泉プロジェクト』に2007年から取り組んでいます。
『ひじおりの灯』は、肘折温泉が開湯1200年を迎えた記念すべき夏からはじまったオリジナル灯ろうの展示会で、今年で5回目の点灯を迎えます。
『ひじおりの灯』を描くのは、東北芸術工科大学で絵画やデザインを学んでいる美大生たち。若者たちは温泉街の招待で2泊3日の合宿を肘折でおこない、手漉きの月山和紙にそれぞれの〈肘折絵巻〉を表現しました。
灯ろうの設計は建築家の竹内昌義(みかんぐみ)が手がけ、組立てや表装は庄内の職人たちが腕を振るっています。昨年からは、地元の青年団や、閉校した旧肘折小中学校の児童生徒も灯ろう絵を出展するなど、『ひじおりの灯』はゆっくりと着実に、あたらしい地域文化として根付きつつあります。
点灯=2011.8.2-31 18:00→20:00(※会期中無休)
主催=肘折地区
企画=肘折温泉プロジェクト実行委員会+東北芸術工科大学
素晴らしい企画ですね。
山形市にある東北芸術工科大学は、様々な形で、アートな試みを展開しています。要チェック。
ひじおりの灯 ←詳しくはこちらをクリックしてください。
実に美しいイベントであり、そぞろ歩きも進むってものなんですが、実は虫が無視できないくらい凄いんです。
アブやブヨかな。刺されます。
虫除けスプレー必携です。
画像多数なので、フォトアルバムにまとめてあります。
Nikon OnlineGallary。←クリックしてスライドショーでお楽しみください。
もう一度大浴場かわせみの湯を使い、湿布してぐっすり眠りました。
Category: ドライブ
山形の山の形
県道35号線を南下、鮭川村に入り、今度は国道458号線です。ほとんどカーナビの言うが儘。本合海付近で一旦47号線を走りますが、再び458号線です。
この458号線というのが、知る人ぞ知るすごい国道なんですが、そのへんはまた後で。
大蔵村に入ります。高校に入るまで、小田急線の祖師ヶ谷大蔵という駅の近くに住んでいたので、ちょっと親しみがある地名です。
山に上がる途中でちょっと道をそれたところ。
初めて来てみたのですが、なかなかすごい棚田が広がっているのでした。
四ヶ村の棚田というそうです。
パノラマ写真は、クリックすると拡大されます。
東北の棚田では、非常にスケールが大きいばかりか、とても美しい形です。
別の場所から。
微笑ましい誤変換がありました。看板もパソコンで造るのでしょうか。
田植えの季節に来てみたいものです。
これまで訪れた棚田をリンクしておきます。 大蕨棚田と椹平棚田
そして国道へ戻り、このフィールドと言うか、畑。
なんだかわかりますか?
前にも来たことがあるのですが、湯ノ台の巨大な蕎麦畑です。
スプラウトとして売ってる蕎麦の新芽と同じ色、たくさん生えていました。
9月になると花を咲かせてくれるはずです。
そしてスキー場の前を曲がり、トンネルを抜け、現れた集落。
2009年末以来、一年半ぶりのあの湯治場です。その時は雪の中でしたが、今回は灼熱。
Category: 街角探検
お盆の入りでした
休みで家にいると、会社にいるのと全く異なる空気の中での生活になります。
温度設定は高めと言えど、エアコンがある会社で仕事が出来ることは幸せです。
今日からまた仕事。
ツーレポの続きです。
金山は明治初期に、イザベラ・バードという英国人女性旅行家(羨ましい職業ですね)が、病に倒れ療養した場所だそうです。
痛めた股関節を押して、この街へ私がやってきたのも何かの縁でしょうか。
ウィキペディアによれば、1878年に金山を訪れたイザベラは、ここで長旅から足の容態が悪化し、この先雄勝峠を超えるということもあって、しばらく逗留して足の治療と養生を行った。
新庄からやってきた医師による、西洋医学ではない、東洋医学による治療であった。彼女は東洋医学に対して懐疑的であったが、それでも足が回復したことで認識を改め、さらに医師の人となりや、首長を始めとする街の人々の知識欲の旺盛さ、これまでの宿では虻蚊に悩まされていたが、ここで虻蚊を避ける方法を発見したことなどを好意的に記している。
大堰公園には来訪100周年を記念した石碑も立っています。
彼女の旅行記は、一度読んでみたい本の一つ、高校あたりの英語副読本みたいに、英日併記のものがあればいいな。
さて、自転車で金山の街を彷徨している間に昼時となりました。
一応下調べをしていて、狙いをつけていたのがこの大きな木造の建物。
街並み交流広場に面しています。
正面から眺めるとこんな感じ。
此処がおそば屋さんのはずなんです。築120年の商家。
店の向かいにベンチがあったので、そこに自転車を停めて、一応11時半まで待ち、思いきって中に入ってみました。
仙台弁だと、もーすーって言うのかな。
人力車がありますね。
テーブルもある。奥の間には大きな金庫。
そば処 草々というお店です。
いい雰囲気ですが、この日はお盆の入り、お店の皆さんはお墓参りで休みでした、残念。
しばらく自転車で走り回りますが、ほとんどの飲食店(といっても全部で十数軒ぐらいかな)はお休み。
やっと開いているお店を発見したのでした。
やぐちそばや、だとネットでもヒットしません。正式には矢口食堂。
表の暖簾は、中華そばなんだけど、中の暖簾は、そば処、生そば。要はどっちもそばで、区別していないよということなんでしょう、山形らしい。
BGMは、テレビユー山形。
冷やし中華そば550円+大盛り50円で600円。
仄かな酸味の山形風冷やしラーメンです。心なしか麺も太めでつるつる、うどんとラーメンの合いの子みたい。
ごちそうさまでした。酢入り酢無しも選べるらしいのですが、これはミディアムかな??
ちなみにスワローズの背番号13、佐藤賢投手は、金山出身なのですが、蕎麦アレルギーだそうです。
街は夏祭りの準備中でした。
金山まつり、8月14日から16日開催。最終日は花火も打ち上がるそうです。
この日は13日、各所で若い衆が、山車の準備中でした。
祭りの様子はこちらです。
準備も楽しそうでした。
鎮魂の夏、きっと盛り上がったことでしょう。
ところで金山では毎年7月、バイクのオフロードイベントが開かれるのですね。
ツール・ド・カムロ。上の画像は左記HPからの無断引用です。
美しい響きのネーミングです。オフロード好きのバイク乗りさん、誰か参加しませんか?
レース性の低い、仲間や家族でキャンプを張りながら、泥んこまみれで走る、楽しいイベントのようです、バイクの運動会みたい。宴会もあります。
誰かを参加させて、みんなで応援に行きましょう。