風写の黙示録

No Camera No Life. No Wind No Power. 時間に追われず、のんびり気ままに暮らしたい。 晴れてる方へツーリング、雨が降ったら過去への旅。 貴方のコメントを楽しみに、書き綴っています。 

Category: 街角探検

Comment (6)  Trackback (0)

碁盤の目が、東西南北と一致していないのが仙台に似ている

 広島の被害。
 大都市の住宅地なのに、2日も経ってからさらに行方不明者の数が大幅に増えるのって、なにか変ですね。
 普通ではありません。

 ツーレポの続きです。

 翌日も小雨でしたが、初めて訪れた高田の街を、傘を差して朝飯前の散歩。

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 高田の街は開府400年なんですね。上杉家よりもあとの時代になりますか。

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 雁木はやはり夜歩いたほうが良かったかな。

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 可愛らしい教会もありました。

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盛岡のように、市内にいくつも川が流れていて、周辺が湧水公園になっています。

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 そして、高田城の外堀。

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 はすまつり中なんですが、どうですか、この広大さ。

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 日本一いや、東洋一なんだそうです。

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 ホームページから引用。
 明治4(1871)年、高田藩は戊辰戦争と大凶作による財政難に苦しんでいました。それを打開しようと、戸野目の大地主・保阪貞吉(初代の津有村長)が自身の財産を投じて、お堀に「れんこん」を植えたのが始まりです。

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 れんこんは昭和37(1962)年まで採取されていました。
 昭和28(1953)年、はすの研究で知られる故・大賀一郎博士が訪れた際、「はす池の規模の大きいことは世界でもまれで、特に紅白入り交じっているのは珍しい」と激賞しました。それを聞いた市民が“東洋一”と語り伝えて現在に至ります。

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 高田公園の城跡を巡る外堀約19haのほとんどをはすが埋め尽くします。種類は和蓮で、ほとんどが紅蓮ですが、部分的には白蓮も交じっています。

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 昭和58(1983)年には、東京農大の北村文雄教授より新種のはす12種類が寄贈され、西堀北側の観蓮園でそれらも観ることができます。

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 前の晩、蕎麦屋のおばあちゃんが、蓮は花が開く時音がするらしいの、聞いてみたい、と言っていたので、耳を澄ましていましたが、聞こえませんでした。

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 琵琶湖で蓮が異常繁殖していると騒ぎになっているそうですが、愛でられる蓮と、嫌われる蓮、違いは何なのでしょうか。

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 傷んだ葉っぱでも、こんなに美しいのに。

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 蓮様。白蓮もありました。

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 どちらも美しいもんです。

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 蓮まつりはこの翌日が最終日。見納めでした。

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 おばあちゃんの話では、黄色い蓮もあるそうです。

 そして、スカルプチャーもあります。

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 ブロンズプロムナード。

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 忠良さんの作品もありますよ。

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 そして内堀。

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 こちらには蓮はありません、深さが違うのでしょう。

 春日山城が強大な山城なら、こちらも大きな平城あと。

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 ひとつの市の中に、こんなに大規模な城址公園が複数ある地方都市は、珍しいのではないでしょうか。

 この橋は、極楽橋と呼ばれるそうです。

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 天守閣はもともとなかったそうで、こちらは再建された三重櫓。

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 メタリックな美しさがある、頑強そうな櫓です。

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 上杉氏が春日山城から去ったあと、堀氏が海に近い場所に福島城を建て移りました。
 その次に越後の領主になったのが徳川家康の六男、松平忠輝。

 忠輝の正室は五郎八姫、高田の城と町は、五郎八姫の父伊達政宗の縄張りで、天下普請されたのです。

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 その年がまさに1614年。
 それで高田藩は開府400年を迎えたというわけです。

 1614年といえば、言わずと知れた支倉常長が慶長遣欧使節団を率いてヨーロッパに向かった年。
 二年前に大地震の被害を受けていた伊達藩が、ほぼ同時に二つの大事業を進めたのは凄いことだと思います。

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 このお城に来てみたかったのが、もう一つのモチベーションでした。

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 ホテルに帰り際に寄ったのがこんな洋館。

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 旧師団長官舎、明治43年(1910年)、旧日本陸軍高田第13師団長、長岡外史中将によって建てられたもので、市内に残る数少ない明治期の和洋折衷の木造建築物だそうです。

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 小雨の中、予定より長い時間歩いてしまい、花子とアンを見ることが出来ませんでした。

 バイキングの朝食。

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ちなみに、五郎八姫は、松平忠輝が改易された後、離縁され20代前半で仙台に戻り、仙台城で暮らしたそうです。
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テーマ : 城めぐり  ジャンル : 旅行

Comments


風写さんへ
高田の街、行ってみたくなります。素晴らしいレポートと素敵な写真です。この続きも楽しみにしております。
紅蓮・白蓮・黄連?
風写さんへ
みごとな蓮池ならぬ蓮堀です。花のアップもグッド! ボケ足もいいですね。
高田城三重櫓は初めて見ました。
内部どんなふうになっているのかな?

きれいですね。れんこん用が白い花だって聞いたことがあります。
でも、伊豆沼は300ha以上あるはずだから、世界一を名乗れるかもしれませんね(^ ^)
binkenさんへ
ありがとうございます。

私も行ってみたかった街のひとつでした。

天気が良ければ自転車で走り回る予定だったのですが、そこが残念です。
kazuさんへ
蓮を眺めるには、ベストの位置関係です。
近いし、高低差もないし。

三重櫓の内部はたぶん歴史資料館でしょう。

どうも、デザイン的には確たる裏付けはなく、再建された建物のようです。

蓮よりも桜の季節が有名な場所とのことでした。
ぺこりんさんへ
コメントありがとうございます。

そうですね、いまや伊豆沼のほうが広いですね。

仏教では泥水の中から生じ清浄な美しい花を咲かせる姿が仏の智慧や慈悲の象徴とされるそうで、アジアの他の宗教でも象徴的に扱われます。

コーリン・チャップマンが、彼が作ったレーシングカーにロータスの名を与えたのも、仏教思想の影響とか。

庭と池があれば咲かせたい花ですね。






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Author:風写
仙台在住の“いんぴんかだり”です。
座右の銘は、人の振り見て我が振り直せ。
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人前で話すこと、満員電車は真っ平御免。

癒されるものは、風に立ち向かう風力発電機、ごめんね青春!の中井さんと蜂矢先生、暖炉の炎、ミーアキャット、困った顔の石田ゆり子、喜多方宮古の刺身こんにゃく、越中八尾の風の盆、井上あさひアナの微笑み、あん肝、クラシックカメラの手触りとシャッター音、新垣結衣のすっぴん、生シロエビ、ピンクフロイド、ひたすらアクセルオンで登り続けられる峠道、ずっと下り坂だけのサイクリング、いきものがかり、掘りたての筍刺し、首を傾げた麻生久美子、時間が止まったような日だまり、サイモンとガーファンクル、大町へそのをの煮込、美術館の静けさ、博物館のかび臭さ、手嶌葵のハスキーヴォイス、薪の燃える香り、湯葉刺し、タレントもクイズも無しのドキュメンタリー番組、カエデの若葉、硫黄温泉、青空、街灯、水門、消火栓、冷えた純米酒、旬のサンマ刺、姫神、カワセミのダイビング、街独特のマンホール、わっぱ飯、桑子真帆アナの突込み、Across the Universe、イワトビペンギン、お寺の鐘、碧い海と砂浜、水を張ったばかりの棚田、QueenⅡのBlack Side、アジのたたき、レイラ後半のデュアンオールマンのスライドギター、小梅蕙草、アルトビール、ブリーカーストリートの青春、ヤマユリ、パリパリの餃子、原田知世の「ふう」、広くて静かな板の間、街角の向こうから聞こえてくる定禅寺ストリートジャズフェスティバルの演奏………〆のラーメン

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