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2024年3月13日 (水)

(あなたが認よう認めまいと)あなたは既にイスラエル・パレスチナ問題で一方の側にいる

 デズモンド・ツツが言った通り「不正義な状況において、あなたが中立なら、あなたは抑圧者側を選んだことになる。象がネズミの尻尾を踏んでいるのに、自分は中立だと言っても、ネズミはあなたの中立性を認めるまい。

ケイトリン・ジョンストン

2024年3月3日

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 (あなたが認よう認めまいと)あなたは既にイスラエル・パレスチナ、どちらかの側にいる

 あなたは、イスラエルに絶えず虐殺されている人々の側につくのを意識的に選んだか、意識的にイスラエル側につくのを選んだか、または「中立」であることで、イスラエル側についたか、無関心なことでイスラエル側についたかの、いずれかだ。

 デズモンド・ツツが言った通り「不正義な状況において、あなたが中立なら、あなたは抑圧者側を選んだことになる。象がネズミの尻尾を踏んでいるのに、あなたは中立だと言っても、ネズミはあなたの中立性を認めるまい。」

 強力な抑圧者連中は、あなたが「中立」なのを喜んでいる。既に支配権を握っている連中は、できるだけ精査されないことを望んでいる。彼らの立場からすれば、彼らを見て、連中の行動が正しいか間違っているか評価する人が少なければ少ないほど良いのだ。あなたが中立であることは、連中がやりたいことを、やり続けられるということだ。

 全てのことに意見を持たなくても全く問題ない。画面に出る全ての政治問題について立場を選ばなくても問題ない。ほとんどの人は余りに多く意見を持っているが、それらの大半は愚かで価値のないことに関するものだ。

 だが、ガザで起きている猛攻撃は、そのような例の一つではない。ジェノサイドに反対する立場をとることこそ、物事に関して意見を持つことだ。大規模殺人と民族浄化に反対するのは、他の全ての政治的立場が従うべき基本的な最低限の立場だ。それに反対する立場になれないなら、皆様はここで一体何をしているのだろう? この惑星での短い人生をどう過ごして来られたのだろう? 最低限の水準まで成熟もせず、一体どのように人生のここまでたどり着かれたのだろう?

 イスラエル・パレスチナ問題は複雑すぎて立場を表明できないと思われるかも知れない。そうではない。実に単純だ。アパルトヘイト国家は疎外した人々を5ヶ月も虐殺し、飢餓に追い込み、その人々を土地から民族浄化する国家長年の政治的狙いを推進しているのだ。

 イスラエル・パレスチナのいずれかの側につくには自分はクールすぎるとか、進化しすぎているとか、賢すぎるとか、あなたは思っているかもしれない。あなたはそうではない。あなたがそれを認めるかどうかにかかわらず、あなたは既に一方の側についている。

 イスラエル・パレスチナ問題は曖昧な部分と不確実性が多すぎて、正当に一方に味方はできないと思われるかも知れない。そうではない。過去5ヶ月、軍の爆弾に引き裂かれた骨や子どもの映像が絶え間なく流れていて、この問題には正しい側と間違った側があり、あなたは既に、どちらかの側に立っているのは非常に明白だ。

 他の全ての問題で一方の側につくのは絶対拒否願いたい。人々が口論で息を切らしている大半の問題に関し、どちらかの側につかないのは全く正当だ。だが、これは違う。ガザに関して、現実はあなた方が立場を表明するようを要求している。

 だからといって、あなたが嫌なら、パレスチナ人側に立たなければならないということではない。あなたは主権ある人間だ。それはあなた次第だ。だが中立であることに関して自分を正当化しないで頂きたい。少なくとも、立場を明確にするのを拒否し、世界がこれまで見た最強力な帝国に支援された核武装した民族国家にこびへつらっていることを自分に正直に考えて頂きたい。他のことに関しては誠実になれなくとも、少なくともそれに関しては誠実でいて頂きたい。

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 画像はアドビ・ストックから。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/03/03/you-have-already-taken-a-side-on-israel-palestine-whether-you-admit-it-or-not/

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 Judging Napolitano 冒頭は法王発言。次がヌーランド辞任。

Larry Johnson: Russia Warns of War’s Escalation 34:12

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「米国から支援が得られないウクライナが、財政赤字の日本に、追加の支援を迫っている!! この先待っているのは、ウクライナ支援増税!?」

はじめに~軍事費で財政が破綻したウクライナの議会予算委員長が、追加支援が止まった米国の代わりに「日本とカナダを相手に、追加の支援について交渉中」と明言! これまですでに、約1兆1350億円ものウクライナ支援を行ってきている日本は、2月の日本ウクライナ経済復興推進会議で、さらに158億円の無償資金協力を決定したばかり! いったいどこまで米国の肩代わりをさせられるのか! 米国の財政が第二次大戦時並みの赤字ならば、日本も同じこと! 言いなりとなる日本政府のせいで、そのつけ回しは国民に! この先、日本国民を待ち受けているのは、ウクライナ支援増税か!?

【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

【第1弾! バイデン大統領が予算教書を発表! 米国の財政赤字と債務問題に対する問題解決には程遠く、財政タカ派も共和党も、『無謀な支出』と非難! 他方で、トランプ前大統領は、「成長するしかない」と回答!】米国の財政赤字と累積債務を直視すれば、米国が無制限のウクライナ支援など、続けられないのは明々白々! 日本に肩代わりを迫るのは、そのため! 他方、トランプのいう「成長しかない」には、紛争を世界各地で起こし、米国製兵器を売り込む「成長」シナリオも含まれているか、否か。(『ニューヨーク・ポスト』、2024年3月12日ほか)

【第2弾! マクロン大統領のウクライナ派兵発言がさらにエスカレート! 仏国内野党幹部との会合で「戦線がオデッサまたはキエフの方向へ動けば、ウクライナ戦争に介入の可能性」を示唆!!】一部野党はマクロン大統領を「明日にでも、危険な軍事的エスカレーションに乗り出す用意ができている人物」「欧州の内部対立を露呈させて、ウラジーミル・プーチンの術中にはまっている」と批判! ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長は「フランスのウクライナ支援に、もはやレッドラインがないなら、ロシアもフランスに対して、もはやレッドラインを持たなくなった」と指摘!(『RTVI』、2024年3月8日)

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