新ロシア
2014年3月14日
読者の皆様: 半世紀昔の私のロシア研究から、ソ連指導部がロシア領土をウクライナにつけたことを正しく思い出したのだが、私は誤って、領土移転を全てフルシチョフの責任にしていた。ロシア領土を、最初にウクライナに贈ったのは、レーニンだった。
PCR
新ロシア
アレクサンドル・ソルジェニーツィンとのインタビュー”、 ポール・フレブニコフ、フォーブス誌1994年5月9日号掲載
ロシアが混沌状態にある中、ロシアを侵略国と見なすのは、いささか強引に聞こえる。
現代ロシアはひどく病んでいる。ロシア国民は大いに病んで、完全な疲労困憊状態にある。しかし、たとえそうであっても、アメリカを喜ばせるだけの目的で、安全保障と未曾有の崩壊に対する最後の名残部分までも、ロシアが投げ捨てることを要求しない良心を持ち合わせている。結局、この部分は決してアメリカ合州国を脅かすものではないのだ。
元アメリカ国家安全保障問題担当大統領補佐官ズビグニュー・ブレジンスキーは違う意見だ。アメリカはウクライナの独立を擁護しなければならない、と彼は主張している。
1919年、自分の政権をウクライナに押しつけた際、ウクライナの感情を和らげるために、レーニンは、いくつかのロシアの州を与えた。これらの州は歴史的に決してウクライナだったことはない。現代ウクライナの東と南の地域について、私はお話している。
そして1954年、総督の恣意的な気まぐれで、フルシチョフがクリミアをウクライナへの“贈り物”にした。しかし彼ですら、セヴァストーポリを、ウクライナへの“贈り物”とすることはできず、ソビエト社会主義共和国連邦中央政府管轄の別の都市のままだった。これは、最初は在キエフのパパディウク大使が口頭で、そして後に、より公式な形で、アメリカ国務省が実現したのだ。
一体なぜ国務省は、誰がセヴァストーポリを手にすべきか決めたのだろう? 主権に関する国民投票前に、ウクライナ主権を支持したブッシュ大統領の無神経な声明を思い出せば、こうしたこと全てが、共通の狙いから生じているのだと結論せざるを得まい。結果が何であれ、ロシアを弱体化させるため、使える限りあらゆる手段を利用するのだ。
ウクライナの独立が、一体なぜロシアを弱体化させるのだろう?
混ざり合ったスラブ民族が、突然がさつに分裂された結果、国境が何百万もの家族や友人の絆を引きちぎってしまった。そういうことが容認できるだろうか? 例えば、最近のウクライナ選挙は、クリミアとドンバス(ドネツ)住民の[ロシアへの]共感をはっきり示している。だから民主主義はこれを尊重しなければならない。
私自身ほぼ半ばウクライナ人だ。私はウクライナ語の響きを聞きながら育った。私はウクライナ文化を愛し、ウクライナのあらゆる成功を心から願うものだ。ただしロシアの州を強奪せず、その本当の民族的境界内においてのみで。
ウクライナの政治・文化的な分裂
水色はウクライナ語話者が多数派の地域(西欧派)
肌色はロシア語話者が多数派の地域(ロシア派)
出典:チャタム・ハウス、CSIS、Inogate、IEA
記事原文のurl:www.paulcraigroberts.org/2014/03/14/new-russia/
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ポール・フレブニコフ、フォーブス誌、どこかで聞いたような、おぼろげな記憶から、ネットで見ると記事があった。
2004年7月9日午後9時半過ぎ、ロシア版フォーブス誌のアメリカ人編集長ポール・フレブニコフ氏(41)は、職場を出て地下鉄駅に向かう途中の路上で、一台の車に行く手を阻まれた。夏のモスクワの夜はまだうっすらと明るく、目撃者によれば、車には少なくとも2人の男が乗っていたという。 男たちはフレブニコフ氏に、11発の銃弾を浴びせて射殺した。
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