ベスト大卒ルーキープレーヤー賞(1位-5位)→ J1の場合、大卒1年目から主力としてバリバリ活躍するのはなかなか難しい。今年度のナンバー1の大卒ルーキーと言われたFW中野誠(磐田)も思うような働きはできなかった。評価の高い選手や有名どころは有力チームに入団する確率が高くなるがそういうチームには同ポジションに代表クラスの選手がいることがほとんど。大学時代に大活躍した選手であっても1年目から代表クラスの選手を蹴落とすのは難しい。
ということもあって、敢えて、出場機会が得やすそうなチームを選択するケースも増えている。2017年にJ2の群馬に加入したMF高井(山口)はその典型例で、五輪代表の正キーパーであるGK小島亨(早稲田大)が古巣であるJ1の名古屋ではなくてJ2の大分を入団先として選択したのも一例に挙げられる。大卒ルーキーは22才という年齢でプロ入りを果たすことになるのであっという間に中堅世代に突入する。猶予期間は短い。
ここからは2018年のJ1の「ベスト大卒ルーキープレーヤー賞(1位-5位)」を考えていきたいと思うが、1位候補と言えるのはMF守田(川崎F)とDF坂圭祐(湘南)の2人になる。先のとおり、今年度の大卒ルーキーの中で最も注目を集めていたのはFW中野誠だったが、J1では9試合の出場のみ。わずか147分のプレー時間にとどまっている。筑波大のサッカー部で主役として活躍したFW中野誠は怪我で出遅れたのが痛かった。