■ J2の第27節J2の第27節。4勝15敗7分けで勝ち点「19」のFC琉球はホームのタピック県総ひやごんスタジアムで大宮アルディージャと対戦した。大宮は5勝13敗8分けで勝ち点「23」。FC琉球は22位、大宮は21位。ともに降格圏に位置する。裏・天王山となった。20位の群馬は26節を終えた時点で勝ち点「23」だったが前日に行われた試合で敗れたので勝ち点「23」のまま。19位の岩手は勝ち点「27」を獲得している。
ホームのFC琉球は「4-2-3-1」。GKカルバハル。DF上原牧、中川創、大森理、大本。MF武沢、池田廉、田中恵、金井、中野克。FW阿部拓。SBが本職となるMF金井が攻撃的なポジションで起用された。夏の移籍市場で獲得した190センチのMFアレックス・バレラはベンチ外。MFケルヴィンもベンチ外となった。16試合で7ゴールを挙げているFW草野は怪我のため欠場中。ベテランのFW阿部拓は2試合連続スタメン。
対するアウェイの大宮は「4-2-2-2」。GK志村。DF貫、新里亮、西村慧、小野雅。MF栗本、小島幹、武田英、奥抜。FW菊地俊、富山。U-21日本代表候補のMF柴山は20試合で6アシストを記録しているが22節以降はベンチ外が続いている。10番のFW河田はベンチスタート。MF武田英は古巣対決となる。2021年の後半戦はFC琉球でプレーした。右SBのDF貫は2試合連続スタメン。26節でJリーグデビューを飾った。
■ 「シックス・ポイント・マッチ」だったが・・・。22位のFC琉球と21位の大宮の試合は「シックス・ポイント・マッチ」だったがどちらかというとアウェイの大宮ペースで進んでいく。「4差」で大宮を追うFC琉球は「勝たないといけない試合」だったがいい形を作れない。引き分け以上で降格圏脱出の大宮は前半37分に左サイドから抜け出したMF武田英が決定機を迎えたがシュートコースが無かったので枠を捉えることは出来なかった。前半は0対0で終了した。
0対0で迎えた後半5分に1トップのFW阿部拓を起点にFC琉球がカウンターを仕掛けると左SBのDF大本のクロスからトップ下で起用されたMF金井がジャンピングボレーを決めてホームのFC琉球が先制に成功する。MF金井は今シーズン2ゴール目。8節の横浜FC戦(A)以来のゴールとなった。1点を追う大宮は後半11分にFW富山とMF奥抜を下げてFW河田とMF矢島慎を投入する。同点ゴールを目指した。
後半16分に大宮がゴール右寄りの絶好の位置でFKを獲得すると古巣対決となるMF武田英がシュート。バーに当たって跳ね返ったところをFW菊地俊が押し込んで1対1の同点に追いついた。FW菊地俊は今シーズン4ゴール目。25節の岡山戦(A)以来のゴールとなった。終了間際にFC琉球はボランチのMF武沢が連続でミドルシュートを放ったが劇的な勝ち越しゴールとはならず。試合は痛み分けのドローに終わった。
■ 残留争いの行方を大きく左右する大一番残留争いの行方を大きく左右する大一番だったがドローに終わった。アウェイで勝ち点「1」を獲得した大宮は群馬を抜いて20位に浮上した。その差は「1」なので全く油断はできないが20位と21位は大違いである。次の試合は少しだけ心理的な余裕をもって挑めるだろう。最近のJ2は群馬と秋田が勝ちなしで苦しんでいる。大宮は次節も直接対決。ホームの秋田戦となる。その差は「4」。注目の一戦になる。
大宮は相馬監督になって9試合目だったが1勝4敗4分けとなる。6試合勝ちなしとなったので大宮も勝利から遠ざかっているがそれ以上に群馬と秋田が苦しんでいる。「ラッキー」というしかない。先制される苦しい展開だったがFKから同点ゴールが生まれた。古巣対決となるMF武田英のFKはいいコースに飛んだ。残念ながらFK弾にはならなかったが右ポストに直撃。跳ね返ったところをFW菊地俊がしっかりと押し込んだ。
浦和からの期限付き移籍となるMF武田英がここに来て存在感を発揮している。19試合で0ゴール2アシストなので分かりやすい結果を残しているわけではないが5月以降はほとんどの試合でスタメン起用されており、相馬監督になってからは右SHの1番手として起用されている。開幕当初はなかなか出番がなかったが重要な戦力になっている。運動量が多くて左足のキックは正確なのでいいアクセントになっている。
■ トップ下で起用されたMF金井貢史が先制ゴール!22位のFC琉球は1つ上の大宮との差を自力で差を縮めるチャンスだったが勝ち点「1」にとどまった。いいカウンターから先制ゴールを奪ってスタジアムの空気がガラッと変わったが危険なエリアでのファールが命取りになった。シュートコースが良かったのでGKカルバハルはどうすることも出来なかった。バーに当たって跳ね返ったところを抜け目なく狙っていたFW菊地俊の集中力とポジショニングは見事だった。
FC琉球もここ11試合は1勝6敗4分けなので苦労しているがここ3試合は1勝2分けと負けなし。23節からナチョ監督がチームを率いているので大宮戦(H)が5試合目だったが1勝2敗2分け。下位同士の直接対決だった岩手戦(A)で勝利して大宮戦(H)はドロー。直接対決を落としていたら相当に苦しい立場になったが負けなかったことでチャンスが出てきた。群馬と秋田が苦しんでいるのはFC琉球にとっても好都合である。
先制ゴールはトップ下で起用されたMF金井だったがストライカー顔負けのジャンピングボレーだった。ディフェンダーの選手でありながら独特のポジショニングセンスとシュート技術を持つMF金井はいろいろなクラブを渡り歩いてきたが得点感覚は並外れたものがある。J1では167試合で17ゴール、J2では82試合で9ゴールを挙げている。過去を振り返っても彼と似たタイプのJリーガーはおらず。唯一無二の存在である。
▼ 最新の動画 (2022年7月16日 up済)
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