ぬる～くまったりと

第6話　紅葉狩り

公式サイトから
金曜倶楽部を抜け出した弁天に連れられて、矢三郎と
淀川教授は夜の屋上で紅葉狩りを楽しむ。
酔って寝てしまった淀川教授を矢三郎に託し、弁天は消えてしまうが、
やがて目を覚ました淀川教授は、「喰うということは愛するということだ。」
という持論を矢三郎に説き始める。
そして淀川教授は、矢三郎の父・総一郎 が狸鍋になった金曜倶楽部の
忘年会での不思議な出来事を矢三郎に語り始めるのだった。

琵琶湖のほとりを歩いていた女子高生、鈴木聖美。
赤玉先生が見初めて天狗教育を施した。
今では赤玉先生を足蹴にして昔日の面影は見る影もない。

淀川教授が弁天を追い掛けて屋上にやって来た。
もう少しと移動を続ける弁天。
紅葉が燃える屋上で写真を撮る矢三郎。
煙草を吸う弁天が幻想的に見える。
近寄る矢三郎を静止して消える弁天。

疲れた淀川教授が目覚めた。
金曜倶楽部で捕獲した狸に話しかける弁天。
それを見て惚れた教授だった。

小腹が空いたので持参していたおにぎりを食べる。
食うなら美味しく食べるのが義務だ。
食うことが愛する事だ。
でも食べられるのは嫌だな。
人間は食べられる心配がないから言える。
僕は死ぬなら狸に食われたい。
誰かの腹を満たしたい。
でも僕は不味いと思う、そう思うと悲しい。

同じことを言った狸が居た。
狸の横で眠る弁天。
捕獲した狸の前に座って話しかけた教授。
俺はやりたい事は全てやった。
子供達も上は大きくなった。
この世に胤も残した。
もう残りの人生は天恵の様な物。
ただ自分が不味いのではないかと思うと心配だ。
大丈夫だ、食う限りは美味しく調理してやるから。
全ては阿呆の血のしからしむる所だ。
儂は偽右衛門、下鴨総一郎だ。
弁天が目覚めると、弁天の方に向いて黙る狸だった。

屋根を伝って階段から地上に降りる二人。
階段は海星が化けて助けてくれたのだった。
カエルに化けて矢二郎の井戸にやって来た矢三郎。
少し酔っている。悩みなど皆無だ。
面白おかしく生きることに決めたのだ。
淀川教授を好きになってしまった、父上を喰った
　憎むべき相手なのに。
父親を食べた弁天に惚れてしまった。

弁天が一人佇んで泣く。
実は度々涙を流している様子。

その頃、兄は夷川と偽右衛門の座を掛けて争っていた。

---次回　「銭湯の掟」---

淀川教授回でした。
そして弁天の過去も分かりましたね。
赤玉先生は誘拐犯ですよね。

食べちゃいたいくらいに好き。
食べることは愛する事。
食べることは大事、死ぬときは誰かの役に立ちたい。
誰かの腹を満たしたい。

そんな淀川教授の持論でした。
そして父親の下鴨総一郎はやりたい事は全てやったと
　人生？を全うしていたのでした。
食われることも貴重な経験の一つとでも感じていたのでしょうか。
そんな父親を喰った淀川教授を好きになった矢三郎でした。

一人井戸端で佇んで涙を流す弁天は何を思うのでしょう。
海星が何気に矢三郎の側に居ますね。
矢三郎が弁天に惚れているのを知っていて側には
　居るが姿は見せない感じですね。