蒼の彼方のフォーリズム テレ東(3/28)#12終
最終回 第12話 もっと・・・飛ぼう!!
全日本高校生フライングサーカス秋季大会仇州西部地区の
決勝戦は倉科明日香と乾沙希。
みさきとの対戦では熱くなって美しくなかったと沙希に
注意するイリーナ。
明日香は楽しみましょうと声をかけるが、もう熱くならないと
冷静さを装う沙希だった。
先手必勝、全力で1stブイをタッチする明日香。
これで沙希のバードケイジでの攻防は不可能となる。
最初から出し惜しみせずに全力の明日香。
デルタフォースを改良したペンタグラムフォースで
沙希を惑わす。
決まった軌道なら攻撃も仕掛けやすいと沙希が背中を狙うが
かわして逆に背中をタッチ、2-0でポイントを奪う。
沙希も背中をタッチして2-1、沙希の攻撃を必死でかわす明日香。
逆に背中にタッチして3-1となると沙希はバランサーをカットする。
アヴァロン社のグラシュは通常は出来ない操作が可能だった。
これでグラシュの性能を100%引き出すことが可能になる。
次々に背中にタッチして3-2、3-3で同点になる。
イリーナはここで圧倒的な攻撃を指示する。
沙希は明日香に連続してタッチして明日香を制御する。
5分間の休憩の後に5分間の延長戦が開催される。
その後はサドンデスになる大会規定だった。
明日香は試合を楽しんでいた。
もっと沙希と楽しむためにもバランサーを切ると言い出す。
試合中に戻すことは出来ないが、みさきは信じて応援してくれる。
無謀な挑戦に周囲も晶也も納得してくれる。
延長戦が開始される、いきなり海に突っ込む明日香。
しかしフラフラだったグラシュの操作にもなれた様子で
1stブイにタッチしてポイント先取4-3。
続いて2ndブイもタッチして5-3。
明日香もバランサーをカットしたことを知る沙希、何だか
熱いものが込み上げてくる。
楽しみませんか?
明日香の提案に応じる沙希、イリーナには不快なゲーム運び。
しかしゲーム中に沙希の笑顔を初めて見たのだった。
お互いの背中にタッチする攻防が繰り返される 5-4、6-4、6-5。
これはグラシュが変わりFCが変わる、バランサーからの開放だ。
各務先生にも考えられなかった新たなFCの幕開けだった。
試合を楽しむ二人は美しい。
何と無様な試合なのでしょう、でも美しいとイリーナも感動する。
6-6の同点で5分間が経過した。
サドンデス形式に移行する、先にポイントしたものが勝利。
明日香が体力の限界なのかグラシュの限界なのか
バランスを崩す。
その隙を狙う沙希、明日香が持ち直してロールして
沙希の背中にタッチする。
明日香の勝利が決まる。
疲労でフラフラになりながらも戻った明日香に飛びつくみさき。
そのまま支えきれずに海へ落下。
イリーナは沙希と目指したFCが負けたのかと各務先生に尋ねる。
FCの可能性を広げた。
晶也の問いかけにもちょっと悔しいけれど楽しかった。
沙希は明日香、みさきとの記念写真を大事に持っている。
笑顔で練習ができるようになっていた。
---最終回---
沙希と明日香の決勝戦を十分に描いて見応え
十分のFC戦でした。
明日香は空をとぶことが楽しい、FCが楽しい。
そんな彼女の思いに影響されて沙希も冷たく冷静な
試合運びを捨てて明日香と楽しめたのでした。
そして二人が見せた新たな可能性、バランサーからの開放。
姿勢制御を助けてくれる機能なだけに逆に危険も増大するので
某かの安全対策が追加されるかもですね。
各務先生のFCを辞めた理由も無駄ではなく、二人が
更なる進化、可能性を広げてくれた。
EDでは各務先生がグラシュを履いたシーンが描かれました。
今回のための楽曲でのEDも良かったですね。
この作品はゲーム原作の恋愛を捨てて、主役を晶也から
明日香にスイッチしてフライングサーカスのスポ根として描きました。
それが成功した作品作りだったと思う。
晶也のハーレムアニメだと十把一絡げの駄作になったかもしれない。
女子のスポ根アニメとした戦略が見事にハマった良策だった。
今季のゲーム原作アニメは総崩れ状態の中で唯一健闘した作品だった。
毎回、ダメダメでもメゲズに頑張る明日香に癒やされた。
途中のみさき、明日香の落ち込みは少々視聴が辛かったが
あっさりと立ち直って良かった。
それでもみさきのエピソードは引っ張り過ぎに思えた。
CGがお金がかかるのか、作業が大変なのか、CGが増えると
通常の作画がダウンするのが悲しかった。
もっと練習風景や少女たちの日常を見たかった。