最終回 第12話 天才とは、狂気よりも1階層分だけ上に住んでいる者のことである。
伊吹は無線機を掘り出して連絡。
葛城は無線機で誰かと話す。
目覚めた堀北を運んだ綾小路、リタイアすべきだ。
堀北がAクラスに拘るのは兄に認められたいから。
仲間が居ればキーカードは盗まれなかった。
一人で出来ないなら俺が手を貸してやる。
気絶したので先生が陣取る救護テントに運んでリタイアさせる。
平田に現状を伝える綾小路、これではクラスの団結が崩壊すると
落ち込むのだった。
7日目の朝、特別訓練は終了する。
Bクラスの一ノ瀬はリーダー当てを放棄する。
敢えてリスクを承知で勝負はしない。
Cクラスは龍園が一人登場する。
彼は葛城と契約してポイントや物資を譲渡した。
クラスの全員がリタイアして一人残った。
金田と伊吹をスパイとして送り込んでリーダーの情報も
葛城に提供した。
坂柳派とも通じて裏工作した。
担任教師がA,B,Dのリーダー情報を漏洩する。
それでも176ポイントでトップの計算だった。
船上で結果発表、
最下位はC 0ポイント
3位はA 120ポイント
2位はB 140ポイント
1位はD 225ポイント
今回の失敗でAクラスの葛城派閥は力を喪失する。
坂柳派閥で龍園に手を貸したのが橋本だった。
一ノ瀬は高額だがクラスが上に上がることもポイントで買えると知っていた。
堀北が綾小路に説明を求める。
Dクラスのリーダーは堀北の病気でリタイアしたので正当な理由だと
判断されて綾小路に代わっていた。
伊吹の埋めている持ち物にはデジカメ、無線機があった。
龍園の側にも無線機があったのでリタイアせずに
森に潜んでいると考えた。
当然リーダーは彼になる。
カードキーのリーダーの証拠を映すデジカメは壊しておいた。
これで伊吹は盗んだカードを龍園と葛城に見せないといけなくなった。
伊吹にリーダーが堀北だと教えるためにカードキーを見せてもらった。
そして山内に頼んで泥を掛けてもらった。
火事を発生させて伊吹を逃した。
全てが綾小路の計画通りだった。
BクラスにもCクラスのスパイが居たのでリーダーは当てられる。
当面の協調関係を保つためにもリーダーは敢えて当てない。
今回のリーダーを見抜いたのは堀北のお手柄だと平田から聞いた。
クラスメイトから取り囲まれて賞賛される。
茶柱先生からメールが届く。
私がお前のことに詳しいのが証拠だ。
イカロスの翼、父親ダイダロスの指示で翼を持って飛んだ。
いずれ綾小路本人が退学するだろうと父は予測していた。
俺はイカロスとは違う、父親の指示には従わない。
龍園の目的は葛城に情報を流すことではなく、今回の訓練で
葛城が得をするが、見返りに毎月ポイントを譲渡させることだった。
櫛田は自分と堀北のどちらを選ぶのかと綾小路に問う。
実はツンデレだった。
クラスメイトから開放されて戻った堀北が綾小路に話す。
堀北も仲間の必要性を感じたのではないか?
ようやく変わってきたので仲間になっても良い。
綾小路は他人を道具だとしか考えていなかった。
最後に俺が勝てれば良い。
---最終回---
実は陰で暗躍していた綾小路でした。
伊吹のアメニティリュックを調べたのは綾小路でした。
堀北が病気だったので最初から利用する計画を立てたのかもしれない。
それなら櫛田にリーダーを堀北に指名させたのも彼だったら面白い。
伊吹がデジカメを持参していたが、どうやって画像を葛城に
送信するつもりだったのだろう?
無線機を持ち込んだのは、携帯電話が使えないエリアだからじゃないの?
リタイアは一人につき-30じゃなくて何人でも-30なのは
おかしいと思うが、これで龍園の作戦が可能となった。
葛城がキーカードを持っていて本当のリーダーが隣りにいる戸塚だと
推測するのは無理がある。
スポットを専有した後は誰がカードを持っていても良いが、
あの場面で真のリーダーの戸塚が居る必要がない。
ミスリードさせるなら別の人間のほうが効果的。
この作品は授業態度や日常の行動で減点する設定説明で
始まったが、その後に犯罪行為である盗撮を描いたのは
違和感だらけだった。
監視カメラがあるようで以外に少ない不思議な学園。
今回も生徒同士の争いは減点対象なのに
夜の雨だからたとえ監視カメラがあっても映らない的な
エピソードだったが、違和感があった。
色んな所で設定の抜け穴があるが、上手く利用するのではなく
あるはずが無い的な屁理屈的な処理は納得できない。
色々と世界観の統一がなされておらず抜け道だらけの設定だったので
楽しめなかった。
最後のポイントもミスリーディングだったが、途中で飽きてきた。
伏線が豊富だったが、大半が未回収で不満が残った。
それなら描かずにもっと他に描くべき事があったと思う。