41 安田理大 (ガンバ大阪) 1987年12月20日生まれ 左サイドバック
ドリブルで自ら仕掛けるプレーが得意で、特に、シザース・フェイント(内側から外側、或いは外側から内側へボールに触れずに腿を上げることなくボールの横を高速でまたいでディフェンスを惑わすフェイントのこと)が絶品。もはや、分かっていても止められない大きな武器になっている。
もともとは右利きだが、左サイドを担当することがほとんどで、トップチームでは左サイドバックとして定着。シザース・フェイントを駆使した縦への突破に加えて、中央に切れ込んでシュートを狙う積極性もある。
左サイドバックということで左足のクロスの精度が重要になるが、昨シーズンは、左サイドで突破しても、ラストのクロスが相手DFに当たってしまうことが多かった。その結果、CKを得ることはあっても、クロスからシュートチャンスを演出することはなかなか出来なかったが、今シーズン、左足のクロスの精度が目覚ましく向上している。
左足は利き足ではないが、ドリブルで縦に仕掛けてその勢いのままDFを半歩置き去りにすると、簡単な体勢でないにもかかわらず、強くて正確なクロスボールが供給できるようになった。これは、大きな長所であり、他の選手には無い魅力である。
特異なキャラクターばかりが注目されるが、陰で相当の努力を重ねているのは間違いないだろう。外見や言動に惑わされてはいけない。(2008年8月2日)
1170 2008/08/02 【北京戦士②】 左サイドを切り裂く安田理大
42 家長昭博 (大分トリニータ) 1986年6月13日生まれ 攻撃的MF/左サイドハーフ
家長については、「和製メッシ」という呼称が定着しつつあるが、当たり前とはいえ、メッシとは、ずいぶんとプレースタイルが異なる。家長は家長であり、そのスタイルは、オリジナルなものである。
ユース次代から、すでに、伝説的なプレーヤーであったが、プロ入り後も、ここまでは、順調に来ている。だが、性格的なものなのか、芯の強さは感じるものの、どこかのんびりした印象も受ける。だから、彼が、もっと責任のある立場で、苦しい状況に追い込まれたとしたら、チームを救うために、更なる能力を発揮してくれるのではないかという期待をもつ。
G大阪には、遠藤と二川という、2人の日本代表レベルの攻撃的MFがいて、彼らは、すでに、Jリーグでも、トップのプレーヤーであるが、家長は攻撃的MFのポジションで、その2人を超えられるだけの潜在能力を秘める。まったく、サポーターに、夢を見させてくれる選手である。(2007年7月14日)
0649 2007/07/14 【ナビスコ:G大阪×浦和】 飛翔する家長
43 横谷繁 (愛媛FC) 1987年5月3日生まれ 攻撃的MF
一方の愛媛では、G大阪からレンタル移籍中のMF横谷繁が後半に存在感を発揮。序盤は消えていたが、試合が進むにつれて、ダイナミックなプレーを披露するようになった。
1987年生まれで「G6」の1人。各年代で日本代表に選ばれてきた逸材だが、G大阪のトップチームではなかなか出番に恵まれなかったが、愛媛に移籍してきて、ここ9試合連続でスタメン出場を果たしている。
G大阪の中盤は日本代表クラスの選手が揃っていて、簡単には出場機会は回ってこない。だから、若いうちに出場機会を求めて下部リーグに移籍するのは、非常にいいことである。(2008年7月31日)
1160 2008/07/31 【愛媛×徳島】 ソウザはチームを救うか?
44 小松塁 (セレッソ大阪) 1983年8月29日生まれ フォワード
フォワードの小松塁は、2ゴール。さらには、同点に追いつく相手のオウンゴールを誘うクロスボールも上げており、計3得点に絡んだ。
小松は、187cmの長身選手にしては、稀なスピードを備えており、小松のスピードに乗ったドリブルに対して、愛媛FCのセンターバックはまったく対応できなかった。
これで今シーズンは、11ゴール。チームでは古橋と並んでトップである。22試合で11ゴールという数字は、チームのエースストライカーとなったことの証である。デカモリシと2トップを組むこともあるが、基本は、小松と古橋の2トップである。躍進を続けるデカモリシの前には、小松という大きな壁が存在する。
何故、彼がコンスタントにゴールを決められるのかを考えてみると、ゴール前でも落ち着いていることが挙げられる。昨シーズン、ヴィッセル神戸に所属したFW近藤がJ2で10得点を挙げてブレークしたが、それと同等以上の活躍を見せているといえる。日本代表入りも、視野に入れるべき素材である。(2007年9月17日)
0735 2007/09/17 【C大阪×愛媛FC】 モリシの復帰を待っている。 (生観戦記 #17)
45 本田拓也 (清水エスパルス) 1985年4月17日生まれ ボランチ
さて、この試合のMOMを選ぶならば、MF本田拓也。中盤の底として、非常に効果的なプレーを見せた。タイプとしては、浦和レッズの鈴木啓太タイプの選手で、テクニックはそれほどでもないが、豊富な運動量とアグレッシブな守備で、チームを影から支える存在である。
このポジションは、これまで、広島のMF青山敏弘がレギュラーポジションを獲得していたが、この試合では、いきなりスタメンに抜擢された本田が、反町監督の期待に応えるプレーを見せた。
このチームの問題点は、中盤でボールを持てる選手が揃いすぎているため、黒子役の選手がいなかったこと。青山敏も、自分中心でパスを回して展開をしたいと考えている選手である。したがって、これまでは、梶山がゲームメークするのか、青山敏がゲームメークするのか、非常に中途半端な状況になっていたが、青山敏ほどのパスセンスがない本田拓が入ることで、梶山が中心になってボールを回すということが、チーム全体に認識された。したがって、中盤のボール回しがスムーズになった。
「なんで、Jリーガーを差し置いて、大学生が試合に出ているんだ。」とナンセンスな批判を受けることもある本田拓也だが、攻守にかなり能力の高い選手である。プロではない選手にも、これほどハイレベルな選手がいるということは、非常に喜ばしいことだ。(2007年3月28日)
0540 2007/03/28 【U-22日本×U-22シリア】 見えた片鱗
46 田中裕介 (横浜Fマリノス) 1986年4月14日生まれ 左サイドバック/センターバック
反町ジャパンは、北京五輪の本番まで2か月を切ってようやくチームの骨格が定まってきた。もともとDF水本を中心にした守備能力には定評のあったチームだが、この試合は、右サイドバックにDF森重、左サイドバックにDF田中裕を起用。ともに所属チームではセンターバックでプレーすることの多い選手であるが、五輪代表ではサイドバックで起用され、効果的なプレーを見せた。
特に、左サイドバックのDF田中裕のタイミングのいい攻撃参加とビルドアップ能力は大きなパワーとなった。充実したプレー内容は、五輪代表でのポジション獲得はもちろんのこと、将来的なA代表への抜擢の可能性も感じさせた。(2008年6月14日)
1092 2008/06/14 【U-23日本×U-23カメルーン】 田中裕介の可能性
47 小宮山尊信 (横浜Fマリノス) 1984年10月3日生まれ 左サイドバック/左ウイングバック
この試合で2ゴールを挙げたMF小宮山。ゴールシーン以外でもキレキレで、鋭いドリブル突破で対面のDF平川を圧倒した。圧巻は後半31分のミドルシュート。いわゆる「小宮山ゾーン」からの右足のミドルシュートである。MF清水からパスを受けた瞬間にゴールを予感させるほどの、素晴らしいゴールだった。今シーズンのゴール数は「7」。サイドプレーヤーとしては異例の多さである。
登録上は「左利き」と書かれることが多いが、本来は「右利き」であり、MF小宮山は、左右両足が遜色なく扱える稀有なプレーヤーである。左アウトサイドのプレーヤーが、右利きかであるか、左利きであるかはチームにとって大きな関心事であり、左利きの選手がいる場合、チームはフィールド上をより大きく利用することが出来る。左右両足を自在に扱えるMF小宮山は、それだけで大きなアドバンテージを持つ。(2008年12月8日)
1265 2008/12/08 【浦和×横浜FM】 情熱を失った赤いイレブン
48 太田宏介 (清水エスパルス) 1985年7月23日生まれ 左サイドバック/センターバック
この試合のベストプレーヤーは横浜FCの左サイドバックの太田宏介。2ゴール目をお膳立てした高精度の左足のキックは見事で、左サイドハーフのMF三浦淳とのコンビは抜群だった。MF三浦淳が中央に切れ込んだときは、すかさずDF太田が攻撃に参加。厚みのある攻撃を演出した。
2007年のカナダU-20代表で、左利きのサイドバック兼センターバック。もともとサイドハーフだったこともあって攻撃力も備える。希少価値の高い選手であり、オフにJ1クラブの争奪戦になっても全くおかしくない。(2008年11月22日)
1248 2008/11/22 【横浜FC×仙台】 J1昇格を巡る熾烈な戦い
49 菅井直樹 (ベガルタ仙台) 1984年9月21日生まれ 右サイドバック/ボランチ
やや劣勢の展開となった中、貴重なゴールを奪ったのが、2006年の最終戦以来というボランチで先発したMF菅井だった。手倉森監督は通常は右サイドバックの菅井をギャンブル的にボランチで起用してきたが、結果的には吉と出た。
今シーズンは、途中で長期で離脱した影響もあって4ゴールのみであるが、もともと得点感覚は並外れたものがあり、2006年は7ゴール、2007年は6ゴール。守備的なポジションの選手ながら、ゴール前のポジショニングセンスは、他の選手には無い独特のものがある。
手倉森監督の意図は分からないが、仮に、右サイドバックで起用すると、広島の攻撃の中心であるDF槙野とマッチアップする形になり、空中戦で大きなミスマッチとなる。だからなのか、右サイドバックにはセンターバックタイプのDF一柳を起用し、MF菅井をボランチに回した。この采配は成功した。(2008年11月9日)
1234 2008/11/09 【仙台×広島】 得点感覚が光る菅井直樹
50 神田圭介 (鹿島アントラーズユース) 1992年1月29日生まれ フォワード
この試合で4ゴールを挙げて、大会のMVPに選ばれたのが、鹿島アントラーズユースのFW神田。163cm/62kgのアタッカーは、圧倒的な瞬間のスピードとゴールへの嗅覚で得点を量産した。
鹿島アントラーズのフォワードというと、かつてのFW柳沢敦に代表されるようにオールラウンドなタイプの選手が多かったが、FW神田はもう少しストライカーらしい選手であり、ここ最近の日本では、意外と希少なセカンドストライカータイプである。(2008年8月12日)
1188 2008/08/12 【U-16日本×U-16ルーマニア】 天才・宇佐美貴史の未来 (生観戦記#12)
51 梶山陽平 (FC東京) 1985年9月24日生まれ ボランチ
今シーズンから背番号「10」を背負うMF梶山のプレーも良かった。誰も真似のできない鮮やかなキープと右足アウトサイドでの予想の難しい展開のパスで試合を作った。FWカボレの突破力を前面に押し出す現在のチームに置いて、相手の裏のスペースに厳しいパスの出せるMF梶山の存在は不可欠となっている。
以前のMF梶山は非常に並の大きい選手であったが、チームの中心として試合に出続けることで、徐々にコンスタント平均点以上のプレーが出来るようになった。最大瞬間風速の揺れの大きいプレーヤーはハイライトVTRを見ると魅力的に映るが、監督にとっては使いづらい。その点で、監督が信頼をおける中心選手になりつつある。(2008年11月8日)
1232 2008/11/08 【G大阪×FC東京】 石川直宏の華麗な復活
52 小椋祥平 (横浜Fマリノス) 1985年9月8日生まれ ボランチ
水戸は、シーズン途中にMFビジュを獲得。日本でのプレー経験の長い守備的なボランチの獲得で、水戸は小椋とビジュという強力なダブルボランチを形成できるようになった。よって、中盤が安定し、両サイドの金澤と鈴木良にいい形でボールが入る回数が増えて、チャンスを作る回数も多くなった。
守備能力の高いビジュの加入は、五輪代表候補のMF小椋のさらなる成長を促すことだろう。「マムシの祥平」の異名を取る小椋は、守備能力だけを考えるならば、すでに、J2のボランチの中でもトップクラス。ステップアップを図るには、攻撃能力の向上が不可欠だが、展開力や推進力といった部分には、まだ、ノビシロがある。隣にビジュが控えることで、守備の心配をすることなく、積極的で思い切ったプレーが出来るようになるだろう。そのチャレンジが、小椋を、また一歩、成長させることにつながるだろう。(2007年8月10日)
0683 2007/08/10 【仙台×水戸】 進化を見せる小椋祥平
53 高橋義希 (サガン鳥栖) 1985年5月14日生まれ ボランチ
全体的には低調だった鳥栖だったが、キャプテンのMF高橋義希のプレー振りはチーム内では際立った。23歳の北京五輪世代だが、すでにJ2では172試合の出場経験があって、同年代では随一。2006年からはチームのキャプテンを任されており、まさしく鳥栖の大黒柱である。
キャラクター的には守備能力の高いバランサータイプのボランチであるが、MF衛藤とダブルボランチを組むときは、もっと攻撃的なスタイルになる。この試合でも、右サイドを中心に積極的に前に飛び出していってFW谷口のゴールをアシストした。
特筆すべきはフィジカルの強さで、J2のミッドフィールダーの中ではトップクラス。その体の強さは攻撃でも守備でも威力を発揮している。同世代のボランチで、昨シーズンまで水戸に所属したMF小椋も人に強いタイプであるが、彼の場合は体の使い方が非常にうまく、サッカーセンスを感じさせるプレースタイルであるが、MF高橋の場合は、純粋に当たりに強い。(2008年6月3日)
1081 2008/06/03 【鳥栖×福岡】 いつかの夢に向かって・・・ (生観戦記 #7)
54 池元友樹 (横浜FC) 1985年3月27日生まれ フォワード
ここ3試合ゴールがなかった横浜FCだが、フォワードで起用されたFW池元が2ゴールの活躍。東福岡高校の出身でリーベルプレートでもプレーした経験をもつFW池元は、その潜在能力の高さを地元の福岡で見せつけた。
アタッキングエリアに入ったとき、滑らかにドリブルからシュートにまで持っていくプレーは鮮やかで、2ゴールともにファインゴールだった。この試合は2トップを組んだFW難波が泥臭いプレーでチームプレーに徹していたが、その横でFW池元が決定的な仕事を見せた。(2008年7月22日)
1144 2008/07/22 【福岡×横浜FC】 ジャンボ大久保
55 谷口博之 (川崎フロンターレ) 1985年6月27日生まれ ボランチ
川崎Fは182cmの大型ボランチで北京五輪代表候補にも選ばれたMF菊地光将が先発出場。空中戦の強さを武器に中盤の底で奮闘した。相手に退場者が出たこともあって、この試合は前半のみの出場となったが、悪くはなかった。
川崎FのダブルボランチというとMF中村憲とMF谷口のコンビが不動となっているが、最近のMF谷口はMF中村憲の攻撃力を生かすために、通常は攻撃参加を自重せざるえない状況である。06年にリーグ戦でMF谷口が13ゴールをマークした時は、怖いもの知らずだったいう面と偶然にMF谷口の前にいいボールが転がって来るケースが多かったという理由もあったが、チーム全体でMF谷口の攻撃力を生かせるような両ウイングバックの協力もあったが、ここ最近はそういう機能性は見られない。
もちろん、MF谷口の最大の魅力は豊富な運動量と人に強いディフェンス面にあるが、それに加えてゴール前に思い切って飛び出していってクロスに飛び込むセンスも光る。よって、菊地をアンカー的なポジションに置いてMF谷口の得点力を生かすというアイディアも面白い。(2008年4月19日)
1023 2008/04/19 【大分×川崎F】 谷口博之の活かし方
56 上田康太 (ジュビロ磐田) 1986年5月9日生まれ ボランチ
そのパスワークの中心は五輪代表候補のMF上田。2006年の途中にアジウソン監督に見いだされてトップチームで試合出場機会を得るようになった22歳のミッドフィールダーは、プロで4年目を迎えて、これまでよりも、一段、高いレベルで試合を見渡せるようになった。
キック精度の高さを生かした繊細なゲームメークは派手さは無いが確実で、かつ堅実である。デビューした頃からそういうプレースタールであったが、味方を使うのがうまく、リズムを作るのがうまい。高精度のクロスを武器にアシストは多いが、ドリブルで打開できるタイプではないためアタッカーとしては物足りない部分もあるが、MF香川、MF大竹、FW河野らドリブラータイプの若手が台頭する昨今では、逆に珍しい正真正銘の司令塔タイプである。(2008年4月26日)
1034 2008/04/26 【千葉×磐田】 コントロールタワーMF上田康太
57 山本海人 (清水エスパルス) 1985年7月10日生まれ ゴールキーパー
ただ、そのJでの経験不足を感じさせないほど安定したプレーを見せるため、反町監督も、GK西川と競り合う形で、正GKを決めかねている印象がある。188cmの長身で手も長いため、相手に与える威圧感は相当である。また、大柄な割に、俊敏であり、キックの精度も高く、GK西川とはまた違った意味で、高い将来性を感じさせる。
正式に北京行きのメンバーが発表される前、仮に正GKと目された西川周作が怪我等のアクシデントがあった場合のみ、OAで名古屋のGK楢崎正剛を召集するのではないか???という話が伝わってきていたが、壮行試合のオーストラリア戦でGK西川を差し置いてGK山本をスタメンで起用した例からもわかるように、反町監督はGK山本の存在に高い信頼を抱いている。
GK西川とGK山本のどちらが北京でゴールマウスを守るのかは分からないが、どちらになっても、能力的には不安はないといえる。(2008年8月3日)
1166 2008/08/03 【北京戦士③】 実力的に遜色の無いGK山本海人
58 西川周作 (大分トリニータ) 1986年6月18日生まれ ゴールキーパー
公称で183cm。これは、ゴールキーパーとしてはかなり小さい部類である。しかしながら、その強気なプレースタイルで、身体的な小ささを感じさせないスケールの大きなプレーを見せる。
特筆すべきは、左足のキックの精度の高さ。大分U-18時代にはセットプレーのキッカーを務めることも多く、通算で7ゴールをマークしている。プロ入り後は、さすがに直接フリーキックを蹴ることはなくなったが、左足のキックの精度はリーグでもトップクラス。ボールをキャッチした後、前線の選手に向けて放たれる正確で美しい軌道を描くロングキックは必見である。
オフサイドルールの改定もあって、GKにもフィールドプレーヤー並のボールコントロール技術が求められるようになって久しいが、実際のところ、まだ足元に不安を持つGKは少なくない。GK西川が近未来型のGKといえる。(2008年8月2日)
1165 2008/08/02 【北京戦士①】 守護神・西川周作にかかる期待
59 水本裕貴 (京都サンガ) 1985年9月12日生まれ センターバック
今回は多方面に波紋を広げる移籍となったので、今後、彼に対する周囲の目は、一層厳しくなるだろう。京都側としても、4億円ともいわれる高額な移籍金を払って獲得した選手なので、しっかりとポジションを獲得して、チームを上位に導く活躍をしなければ、4億円の価値がなかったのでは???とも言われかねない。G大阪時代は、なかなかチームメイトと打ち解けられず、チームの輪の中に入っていくことが出来なかったとも伝えられているが、もう失敗は許されない。
今回の騒動で、「もう水本のことは絶対に許さない。」と感じるサポーターもいるだろう。そういう感情を抱く人がいても仕方がない状況である。また、ACLに出場出来るビッグクラブであるG大阪から昇格クラブである京都に移籍したことは、彼のキャリアを考えるとマイナスに働くのではないかと心配する声も多い。
だから、DF水本のキャリア今後、DF水本が出来ることは、京都サンガや五輪代表、日本代表で活躍し、この移籍が間違いではなかったと証明する以外にはない。(2008年7月5日)
1123 2008/07/05 【京都×清水】 水本裕貴のデビュー戦
60 本田圭佑 (VVV) 1986年6月13日生まれ 左サイドハーフ/攻撃的MF
後半7分、本田の信じられないような軌道を描く、鮮やかなFKで3点目。さらに後半15分にも、平山→家長のコンビで左サイドを完全に崩して、最後は、フリーの水野が決めて4点目。
この試合の最大の見所は、本田のFKからのゴール。得意のブレ球でのキックは、GKから見て、左に曲がるかのような軌道を描いて、反対側に曲がってネットに突き刺さったスーパーゴールだった。このゴールは、日本サッカーという枠を超えて、世界レベルの視点からみても、ファインゴールだった。
97年のプレワールドカップで、ブラジル代表のロベルト・カルロスが見せた、伝説的なFKクラスの衝撃度だったといっても、過言ではない。(2007年5月16日)
0582 2007/05/16 【香港×日本】 マジカルな左足