2013年1月16日(水) これまでも数々の故障が発生していたが、全日空も日本航空も全機運航停止にせずに
飛ばしながら様子を見ていたようで、トンデモナイ対応である。
そういうおざなりの対応の結果、一歩間違えれば大惨事を引き起こす可能性のある
重大インシデントを起こしてしまった。
緊急脱出シューターを使って乗客が脱出するなど、危機的な事態であったことを物語る。
NHKの報道によっても、B787は、今年に入って1月6日から平均すれば毎日事故を
起こしている状況である。
今回の事故では、不幸中の幸いで火災が発生する前に高松空港に緊急着陸することが
できたが、これが国際線で太平洋の真ん中であれば、火災に至ったか洋上着水になった
可能性さえある重大事故であった。
毎日新聞などの報道によれば、【山口宇部発羽田行き全日空機ボーイング787の機体から煙が出るなどし高松空港に緊急着陸したトラブルで、全日空は16日、電気室内のメーンバッテリーを納める金属製容器が変色し、電解液が漏れていたと発表した。 全日空によると、緊急着陸後に電気室内へ入った整備士がメーンバッテリーの金属製容器を外から目視で確認したところ、側面が縦8センチ、横9センチにわたり黒く変色。その上部にも変色した部分があり、電解液は側面の変色部分からにじみ出ていた。 メーンバッテリーは、米ボストンの空港で日本時間の8日、日本航空の787で出火した際のものと同じ製品 全日空と日航は安全性が確認されるまで787の運航をしない方針を決め】
と、この重大インシデントを受けて、初めてB787全機の運航を取りやめた。
遅きに失したと言わなければならない。
また、 全日空のボーイング787が煙を出し、高松空港に緊急着陸したトラブルで16日、報道陣に説明をした国土交通省航空局の高野滋・航空事業安全室長は「極めて重大な事案だ」と厳しい表情を見せた。高野室長は、「どう安全を担保するかが航空局、航空会社の仕事」と原因究明と再発防止策に取り組む考えを示した。 毎日新聞 - 2013年1月16日(水)21:34 と云う。
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当ブログの過去記事では、2010年11月17日(水)付け で、「B787 の 火災事故」 を
既に紹介していました。 今回初めて起こったインシデントでは無いようです。 ボーイング787、テスト飛行で緊急着陸 来年納入予定 朝日新聞 - 2010年11月10日12時5分
【ニューヨーク=山川一基】 米航空機大手ボーイングは9日、来年初めにも納入予定の中型機「787」のテスト機が、米テキサス州に緊急着陸したと明らかにした。通常の試験飛行中に客室内で煙が発生したという。
同社は朝日新聞の取材に対し、同機には乗員42人が乗り込み、1人が緊急脱出時に軽いけがをしたことを明らかにした。客室後部の電気室周辺から出火しているのを乗員の一人が見つけた、と報じた米メディアもある。同社や米連邦航空局(FAA)が原因を調べている。
同機はボーイングが社運をかける最新鋭機。当初、1号機の納入は2008年を予定していたが、部品の供給遅れなどを理由に納入延期を繰り返している。今月初めには欧米メディアが「一部顧客への納入が最大10カ月遅れる」と報じた。
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以下、B787の事故に関する、本日のツブヤキを列記。
JUNSKY@junsky2010 【【NHK】第一報:全日空B787型機から煙 乗客避難・高松空港 http://nhk.jp/N45Z6Dfe NHKが高松空港に設置しているカメラによりますと、ボーイング787型機は機体の右側の後部にある出入り口から緊急脱出用の装置が地上まで伸びているのが確認できます。】
【又!乗客脱出の大事態!【東京新聞】全日空787機内で煙 緊急着陸 137人脱出 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013011602000232.html?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter … 今日8:25頃、山口宇部発羽田行き全日空692便が、離陸間もなく機内で煙が発生し、約二十分後に高松空港に緊急着陸した。乗客らは脱出用シューターで機外へ脱出。】
【今まで異常事態が連発してたのに、運行を続けていたのが不可解!【東京新聞】B787機内で煙 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013011602000232.html?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter … 全日空は、保有する787の全十七機を緊急点検し、安全が確認できるまで運航を中止すると明らかにした。七機を保有する日本航空も当面、運航を取りやめる。】
【当然のことだ!寧ろ遅きに失したのでは?!【NHK】米FAA“点検対象に含む” http://nhk.jp/N45Z6Dty 全日空のボーイング787型機から煙が出て高松空港に緊急着陸したことについて、アメリカのFAA=連邦航空局は「FAAとしても把握に努めている。】
【【NHK】全日空B787型機から煙 乗客脱出 http://nhk.jp/N45Z6DgK 16日午前8時10分に山口県の山口宇部空港から羽田空港に向かって出発した全日空692便のボーイング787型機から煙が出ました。 8時45分ごろ高松空港に緊急着陸し、全員脱出して無事。】
【今頃緊急点検を始めるのかい?【NHK】全日空・日航 B787型機の運航見合わせ http://nhk.jp/N45Z6Dj3 16日の緊急着陸を受けて、全日空は、ほかの16機のボーイング787型機、すべてについて、いったん運航を見合わせ、緊急点検を行うことを決めました。】
【整備士を責めたく無いが【NHK】同じ機体で去年2月にも不具合 http://nhk.jp/N45Z6DkM 高松空港に緊急着陸した787型機と同じ機体で、去年2月29日にも、羽田空港から山口宇部空港に着陸した直後、電気をコントロールする部品の1つに不具合が見つかったということです。】
【【NHK】“高松空港ビル 一時騒然” http://nhk.jp/N45Z6DkF 空港のビル内に、『緊急着陸するため搭乗手続きを一時、中断します』というアナウンスが流れて驚いた。 そのあと、パトカーや救急車、消防車がたくさん来て、大騒ぎになった。】
【【NHK】国交相“重大インシデントだ” http://nhk.jp/N45Z6Dmk 「報告を受けて、航空局と運輸安全委員会の担当者を直ちに派遣し、しっかり調査して対策できるように動きを開始した。 重大な事故につながるおそれがあった重大インシデントだと認識している」と述べました。】
【【NHK】全日空会見“操縦室床下で煙感知の表示” http://nhk.jp/N45Z6DnF 午前8時半ごろ、高度9千mを飛行中、操縦室でバッテリーの不具合を知らせる表示が出て、操縦室と客室で異臭がしたと説明しました。前方の操縦室床下の部屋で、煙が感知されたという別の表示 】
【【NHK】乗客“急降下 尋常でない” http://nhk.jp/N45Z6DnZ 「離陸して30分ほどたってから焦げ臭いにおいがした。 その後、経験したことのない速いスピードで機体が急降下したので、尋常でないと感じた。 火事になるのではないかと思い、とても怖かった」】
【【毎日】B787型機:全日空「バッテリー液漏れ」 http://mainichi.jp/select/news/20130117k0000m040139000c.html … 全日空は16日、電気室内のメーンバッテリーを納める金属製容器が変色し電解液が漏れていたと発表した。側面が縦8センチ、横9センチにわたり黒く変色。電解液は側面の変色部分からにじみ出ていた。】
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これが、ほぼ【第一報】 全日空787型機、機内に煙 高松空港に緊急着陸 (朝日新聞) - 2013年1月16日(水)09:53 16日午前8時47分ごろ、全日空(ANA)692便の山口宇部発羽田行きボーイング787型機が、高松空港に緊急着陸した。香川県警などによると、愛媛県四国中央市の上空を飛行中、機内で煙が出ているのを感知したという。乗客129人は緊急脱出して全員避難したが、68歳男性が腰の痛みを訴えて高松市内の病院に救急搬送された。
国土交通省高松空港事務所によると、緊急着陸後、空港は滑走路を閉鎖した。
全日空によると、高度1万メートル付近を飛行中の午前8時半ごろ、操縦席の計器に「機体前方の電気室で煙が感知された」との不具合のメッセージが表示され、異臭がしたため、緊急着陸を決めた。電気室は操縦室の床下にあり、離陸の際、エンジンに電気を供給する「メーンバッテリー」がある。米ボストンの空港で同型機から出火したトラブルでも、同型バッテリーから出火したと見られている。
787型機が緊急着陸=「コックピットから煙」 ―乗客数人が軽傷・高松 (時事通信) - 2013年1月16日(水)13:31 16日午前8時25分ごろ、山口宇部発羽田行きの全日空692便のボーイング787型機(乗客乗員137人)から「コックピット(操縦室)から煙が出た」と連絡があり、高松空港に同47分、緊急着陸した。香川県警によると、同機は当時、愛媛県四国中央市上空を飛行中で、乗客数人が脱出時に軽傷を負った。このうち68歳の男性は腰を打ち、救急搬送されたという。
全日空によると、機体前方の電気室で「煙が出ている」とのメッセージが出た。煙は確認できなかったが、同室にはバッテリーなどがあるという。
同機は山口宇部空港を予定より10分遅れて同8時10分ごろ離陸、同9時25分に羽田空港に到着する予定だった。乗客乗員全員が脱出用のスロープを使い、機外に避難した。
同機は15日、羽田からの最終便として、山口宇部空港にほぼ定刻通り午後9時に到着。到着後や出発前の整備では問題はなかったが、山口宇部空港事務所によると、同機は昨年2月29日、同空港に到着後、電気系統をコントロールする部品に不具合が見つかり、羽田行きの便が欠航になったことがあったという。
運輸安全委員会は16日、事故につながりかねない「重大インシデント」に該当するとして、航空事故調査官5人を高松空港に派遣。原因調査を行う。
高松空港は閉鎖中で、羽田を既に離陸していた高松行き日本航空機は徳島空港に、羽田発の全日空機は岡山空港にそれぞれ目的地を変更し、着陸した。
全日空は、16日に予定していたボーイング787型機(国際国内便計68便)の運航を中止することを決定した。代替機を充てるかどうか検討しているという。日本航空も同様に同日中の787型機(国際便8便)の運航中止を決めた。
バッテリー変色し故障=米国日航機ぼやと同製品 ―全日空787型機の緊急着陸・高松 (時事通信) - 2013年1月16日(水)19:52 全日本空輸692便の最新鋭旅客機ボーイング787型機(乗客乗員137人)が高松空港に緊急着陸したトラブルで、機体前方の電気室にあるバッテリーが黒く変色して壊れていたことが16日、全日空への取材で分かった。
このバッテリーは、米ボストン・ローガン国際空港で出火し、ぼやとなった日本航空機と同じ製品だったことも判明。運輸安全委員会や国土交通省は16日、高松空港に航空事故調査官や専門職員を派遣し、詳しい状況を調べている。
787型機の運航再開は、全日空や日航が国交省と相談し、調査状況などを踏まえ判断する。
全日空や国交省によると、同機は16日午前8時11分、山口宇部空港を離陸。同26分、高松空港付近を飛行中に「前方電気室から煙が出た」と表示されたため、パイロットが機体のチェックを行うと、発電機に故障があった際にバックアップなどで使われる「メーンバッテリー」関係の異常が多数表示された。
同47分に高松空港に緊急着陸したが、地上走行中に管制官から「前輪付近から煙が出ている」との指摘を受け、乗客乗員全員を脱出用スロープで機外に避難させた。この際、乗客の女性2人が右手の甲にそれぞれ擦り傷を負った。
その後の調査で、前方電気室のメーンバッテリーの一部が縦8センチ、横9センチにわたって黒色に変色、中の溶液が漏れていたことが確認された。
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