2010年11月17日(水)
これまでもボーイング 737(小型)、747(ジャンボ)には事故が多かったが・・・
信頼性が謳い文句だった「エアバス」 にもこのところ事故が起こっているし・・・
開発・投入競争でコンピューター解析に頼りすぎ、実地検証が不足しているのでは?
先だっての 欧州製・エアバス 380のエンジン大破という重大事故につづいて、
今度は 米国製・ボーイング 787 の火災事故という重大インシデントが起こったそうです。
ボーイング787、テスト飛行で緊急着陸 来年納入予定 朝日新聞 2010年11月10日12時5分
ボーイング787、試験運航を中止 米での緊急着陸で 朝日新聞 2010年11月11日10時29分
世界最大エアバス機が緊急着陸 エンジントラブル 朝日新聞 2010年11月4日13時34分
エンジン1基、焼け焦げ大破 緊急着陸のカンタス航空機 朝日新聞 2010年11月4日22時52分
旅行の際も、航空会社選びと、使われる航空機の機種に注意を怠らないように!
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航空機2強、信頼に傷 ボーイング・エアバス不具合続き
朝日新聞 2010年11月17日1時59分
米ボーイングと欧州のエアバスの2大航空機メーカーが、それぞれ社運をかけた最新鋭機「787」「A380」でつまずいた。試験飛行や運航中のトラブルが相次ぎ、今後の納入の遅れも懸念されている。中国など新興国勢も旅客機開発を進めており、大手2社の信頼回復が遅れれば、将来の世界市場に変化が起きる可能性がある。
「調査には数日かかる。どんな被害があったのか、まだ確定できていない」。ボーイングの中型機「787」(座席数200~300)のテスト機の一つが9日、米テキサス州に緊急着陸してから1週間。テスト機計6機による試験飛行は、この日から中止されてきた。
同社によると、問題のテスト機は飛行中に機内の電気系統から出火し、機体への電気供給が弱まった。試験飛行は米連邦航空局の認証を得るために必要な過程。試験飛行のスケジュールが大幅に遅れれば、認証や将来の納入計画に影響が出かねない。
787はもともと、1号機を2008年に全日本空輸へ納入する予定だった。しかし繰り返し延期され、現在は「来年1~3月期半ばに全日空に納入する」としている。
緊急着陸とは別に、今月初めに大韓航空や日本航空に「787の納入が遅れる」との連絡があったと欧米メディアが報じた。ボーイングは「納入期日は様々な理由で変更の可能性がある」と言う。
エアバスにも異変が起きた。総2階建てで「空飛ぶホテル」と呼ばれる大型機「A380」(座席数500超)が今月4日、シンガポール空港離陸後にエンジン故障で緊急着陸した。
同機はすでに37機が就航し、今後も続々投入される予定だ。エンジンを製造した英ロールス・ロイスは12日、「問題はこのエンジンに特有」と火消しに躍起だが、ロイター通信によると、エアバスのトム・エンダース最高経営責任者は記者団に「納入にいくらかの影響がある可能性を排除できない」と語った。
大手2社のつまずきの背景には、最新鋭機の市場投入を焦るメーカーと航空会社の姿勢が指摘されている。米航空コンサルタントのミシェル・メルルゾ氏は「航空業界は機体の効率性を追求し、メーカーに大きなプレッシャーをかけ続けている」と話す。
787は機体改良などで燃費を大きく向上。A380は大人数を運ぶことで、乗客一人当たりの効率をあげている。原油価格高騰とそれに伴う経営危機を何度も経験した航空会社は、両社に早期の納入を求めている。しかし最新鋭機は素材や生産方法で新しい試みを導入し、構造も複雑だ。例えば炭素繊維を多用する787の設計は、これまで繰り返し変更されている。
両機の納入が大きく遅れれば、燃費の良い機体導入を前提とする世界の航空会社の経営計画に影響を与える。損害賠償請求に発展する可能性もあり、メーカー側には巨額の負担につながる恐れもある。
ボーイングの予測によると、09年に世界で約1万9千機飛んでいた民間航空機は20年後に約3万6千機に倍増する。こうした時代を見越し、100席未満の旅客機で日本の「ミツビシ・リージョナル・ジェット(MRJ)」と競合するエンブラエル(ブラジル)やボンバルディア(カナダ)は、より大きな機体にも参入。大手2社と競い出した。米航空アナリストのリチャード・アブラフィア氏は「大手2社の信頼が落ちることで、新興メーカーに商機が広がる可能性がある」と話す。 (朝日新聞 ニューヨーク=山川一基、ロンドン=有田哲文)
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テーマ:航空会社
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