2013年1月20日(日)
先週の日曜日・1月13日に 【仮面舞踏会】 を
今週の土曜日・1月19日に 【アイーダ】 を
MET Live Viewing (映画館でライヴ “同時”放映) で見ました。
どちらも、時代背景や展開は異なるとはいえ、恋の三角関係 “Love Triangle”
の話で、オペラの「定番中の定番」です。
いつも、御紹介している通り、アメリカ本国ではまさにライヴのようですが、
日本での上映は、日本語字幕を付けるため、ひと月遅れくらいになります。
この2作品は、どちらもヴェルディの作品で、2作品続けて同じ作曲家というのも
珍しいプログラム構成ですが、何しろ今年はヴェルディとワグナーの生誕100年!
仮面舞踏会の三角関係は、将軍が部下の司令官の妻に想いを寄せ、その妻も将軍を
愛し、それを知った司令官は将軍を暗殺しようと以前から企てていた連中に加担する。
男2:女1の三角関係である。
本作は、原作の舞台17世紀を演出者が20世紀に置き換えたらしいが、
その効果はさっぱり解らなかった。 衣装が背広姿と云うだけ?
歌手は、みなさん上手かった!
公式サイトでの作品紹介
【仮面舞踏会】 Un Ballo in Maschera Jossepe Verdi
指揮:ファビオ・ルイージ 演出:デイヴィッド・アルデン 出演: マルセロ・アルヴァレス(グスタヴ3世)、 ディミトリ・ホヴォロストフスキー(アンカーストレム)、 ソンドラ・ラドヴァノフスキー(アメーリア)、 キャスリーン・キム(オスカル)、 ステファニー・ブライズ(ウルリカ) 上映期間 :2013年1月12日(土)~1月18日(金) 上映時間(予定) :3時間54分(休憩2回)[ MET上演日 2012年12月8日 ] 17世紀(本演出では20世紀)のスウェーデン。グスタヴ3世は、部下で親友のアンカーストレム伯爵の妻、アメーリアをひそかに想っている。アメーリアもまた、グスタヴ3世に想いを寄せていた。罪の意識に苦しむアメーリアは、占い師のウルリカの指図で、恋を忘れる薬草を採りに行くが、先回りしていたグスタヴ3世に遭遇、互いの心を打ち明けてしまう。2人のことを知ってしまったアンカーストレムは、反対勢力に加わり、グスタヴ3世の暗殺を企てる。 許されないからこそ、燃え上がる恋がある。思いとどまってこそ、報われる心がある。切なくも高潔な「愛」を音楽劇に昇華した傑作、それが《仮面舞踏会》だ。一瞬の告白に情熱をほとばしらせる愛の二重唱は、自身も17年越しの愛を実らせたヴェルディの記念碑だ。M・アルヴァレス、D・ホヴォロストフスキーの二大スターに絡むのは、アメリカの大型ソプラノ、S・ラドヴァノフスキー。舞台を20世紀初頭に移したD・アルデンの演出にも注目したい。 映像配信のページは、ここをクリック
【アイーダ】 の三角関係は、エジプトに囚われの身になった奴隷・アイーダと
相思相愛のエジプトの若手将校(後にエジプト軍最高司令官)ラダメスに割って入ろう
とするエジプトのファラオ(王様)の娘・アムネリス、女2:男1の三角関係。
舞台装置は細部にまで凝った豪華絢爛のセット
メトロポリタン・オペラハウスの迫り7機全てが活用されていると云う。
こちらも歌手は皆さん超絶技巧で上手かった。
タイトルロールのアイーダ役は、METの「オペラ歌手養成システム」の“卒業生”
ウクライナ・キエフ出身の リュドミラ・モナスティルスカ。 上手かった!
特に、ラダメスを歌ったロベルト・アラーニャの <ppp> から <ff> への展開。
裏声のような高い音での <ppp> で長く伸ばす処など抜群でした。
公式サイトでの作品紹介
【アイーダ】 Aida Jossepe Verdi
指揮:ファビオ・ルイージ 演出:ソニヤ・フリゼル 出演: リュドミラ・モナスティルスカ(アイーダ)、 ロベルト・アラーニャ(ラダメス)、 オルガ・ボロディナ(アムネリス)、 ジョージ・ギャグニッザ(アモナズロ)、 ステファン・コツァン(ラムフィス) 上映期間 :2013年1月19日(土)~1月25日(金) 上映時間(予定) :3時間54分(休憩2回)[ MET上演日 2012年12月15日 ] ファラオの時代の古代エジプト。エジプトとの戦いに敗れたエチオピアの王女アイーダは、身分を隠したままエジプト王女アムネリスの奴隷になっているが、エジプト将軍ラダメスと恋に落ちていた。やはりラダメスに恋するアムネリスは、2人の仲を知って嫉妬に燃える。エジプトに再び戦いを挑んで敗れ、自らも捕虜になったエチオピア王アモナズロは、娘のアイーダを操ってラダメスに国を裏切らせようとたくらむが失敗。裏切りの罪で捕らえられたラダメスは、神殿の地下牢に幽閉され、忍び込んだアイーダとともに死を迎える。 古代エジプトを舞台にした壮麗なる愛の悲劇《アイーダ》。ここには、人気オペラに求められるすべてがある。輝かしく、親しみやすい旋律。「凱旋の場」の大スペクタクル。三角関係と心理劇。戦争に引き裂かれる恋人たち。切なくも美しい幕切れの「死」・・・。METで愛される豪華プロダクションに集うのは、R・アラーニャらトップスターから新星まで、選り抜きの歌手たち。タイトルロールを歌う大型新人、L・モナスティルスカは必聴! 映像配信のページは、ここをクリック
ラダメスは、地下の岩窟牢に生き埋めの刑に処せられ 密かにもぐり込んだアイーダと再会し、死への旅路を共にする。
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テーマ:クラシック
- ジャンル:音楽
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