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観劇レビュー&旅行記
【観劇レビュー&旅行記】を中心にFC2上で、私の思いを気の向くままに書いてゆきます。 政治・時事評論は 【JUNSKY blog】に引続き運用します。リンクの一番上に記載しています。


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MET LIVE Viewing 【ばらの騎士】を中洲大洋で見る !
2023年6月1日(木)

  今朝10時から中洲大洋で、MET LIVE Viewing
Richard Strauss 作曲【ばらの騎士】
 (原題:Der Rosenkavalier)を見ました!

Rosenkavalier_Ken-Howard_Metropolitan-Opera-05.jpg

 この日が、中洲大洋での上映最終日。 観客は十数人でした。

 この20世紀の音楽家リヒャルト・シュトラウスのオペラ【ばらの騎士】は、
何度か見たことのあるオペラでしたが、和訳の字幕スーパーを見た感じでは
初めて知るようなストーリー展開が多々あって意外でした(笑)

 相当年長の元帥夫人マリー・テレーズと恋仲になっている青年伯爵の
恋の変遷を描く物語。 つまり元帥夫人としては『若い燕』との不倫!
 話しの展開の中で、この青年(LGBTではなく男役)は17歳だと判る。
 青年伯爵の名はオクタヴィアン(メゾソプラノの女性が男役を演じる)


   (映像は、松竹 MET LIVE Viewing 公式サイトから;以下同様)

 役柄の上なんですが、本当に深いキスをするんですね。
 中年女性と若い青年とはいえ、歌手としては女性同士なんで (-_-;)

 この青年伯爵が、元帥夫人の指示により、男爵と結婚する予定の女性に
しきたりに従って『銀のバラ(造花)』を届けるのですが、その女性に
一目ぼれしてしまうと言う展開。 その女性の名はゾフィーで15歳の役処。



 元帥夫人との愛を高らかに歌い上げていたのに、一目惚れで乗り換える?



 元帥夫人は、青年が新しい恋に芽生えることを実は容認していた
と云うか、寧ろ積極的に使者として送り出した感じです。

 一方のゾフィーと結婚する予定のオックス男爵は、女性を手当たり次第に
ものにする謂わばドンファン的な『好色男』
 オペラの中でも本筋とは関係ない女性にちょっかいをだしています。



 ゾフィーは、オックス男爵の女性蔑視の本性を知り結婚を拒否します。

 なので、オペラ最終盤では、若い二人を祝福し三重唱で歌いあげます。



 オペラ定番の『三角関係』を描くのですが、良くあるドロドロ悲劇ではなく
明るいハッピーエンド的なコメディ仕立てになっていました。

 このオペラが『喜劇』であったとは、初めて知りましたが、
これは、演出手法によるものかも知れません。

 17歳の青年・オクタヴィアンを演じるサマンサ・ハンキーさんが如何にも
宝塚の男役のような雰囲気でした。

   *******


【ばらの騎士】公式サイト
https://www.shochiku.co.jp/met/program/4678/
 松竹 MET LIVE Viewing 2023年5月26日(金)~6月1日(木)


映画予告編映像
https://youtu.be/Jb3WqWHRnxg



  松竹 MET LIVE 公式サイトによる作品紹介

【解説・ストーリー】

青年伯爵への恋と迫り来る老いの予感に揺れる美しき元帥夫人!
 ゴージャスにして繊細な小説のようなオペラ!


 年下の青年伯爵への想いと迫り来る「老い」への怯え…揺れる女心を小説のように細やかに描いた大人気オペラが、話題のキャストでお目見え!
 彗星のように登場した大型ドラマティック・ソプラノL・ダーヴィトセン、煌めく美声とヴィヴィッドな存在感で注目を浴びるライジングスター S・ハンキー、深い美声と粋な演技で引っ張りだこのG・グロイスベック、純粋さと華を兼ね備えたE・モーリーら新世代のスターの集結は期待大。
 夢のように美しい〈銀のばら〉の音楽から大詰めの陶酔的な三重唱まで、ゴージャスな音楽を導くS・ヤングの指揮にも注目だ。

《ばらの騎士》のあらすじ

 18世紀(本演出では20世紀初頭)のウィーン。
 元帥夫人マリー・テレーズは、年下の青年伯爵オクタヴィアンと熱愛中。だが人生を知る彼女は、オクタヴィアンが若い恋人を作って離れていく予感に怯えている。
 新興貴族のファーニナルの娘ゾフィーと婚約した従兄弟のオックス男爵が、彼女に届ける「銀のばら」の使者を探していると知った元帥夫人は、悪戯心を起こしてオクタヴィアンを推薦する。
 「銀のばら」を携えてゾフィーのもとを訪れたオクタヴィアンは、一目で彼女と恋に落ちてしまった…。
 text by 加藤浩子

******************
 上映時間:4時間40分(休憩2回)
 MET上演日:2023年4月15日
 言語:ドイツ語
******************

【スタッフ・キャスト】
指揮:シモーネ・ヤング
演出:ロバート・カーセン

 配  役 : 役  名 (役 柄)
リーゼ・ダーヴィドセン : マリー・テレーズ(元帥夫人)、
サマンサ・ハンキー : オクタヴィアン(青年伯爵)、
エリン・モーリー : ゾフィー(15歳の少女)、
ギュンター・グロイスベック : オックス男爵(ゾフィーの結婚相手)、
ブライアン・マリガン : ファーニナル(ゾフィーの父親)


【関連記事】

『MET LIVE』 R. シュトラウス 【ばらの騎士】を観る!
http://junsky07.blog89.fc2.com/blog-entry-4600.html
 観劇レビュー&旅行記 - 2017年6月11日(日)


METライブビューイング R. Strauss 作曲 【ばらの騎士】
http://junsky07.blog89.fc2.com/blog-entry-1233.html
 観劇レビュー&旅行記 - 2010年1月31日(日)


MET LIVE だけでも、今回が3回目!

1989年には、フランス・パリで実演版を見ています。
その時は、同性愛の話しだと思って観ていました。
ドイツ語(だったと思う)の上、字幕も何もないので (-_-;)




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テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

ドキュメンタリー映画【ハマのドン】をKBCシネマで見る!
2023年6月3日(土)

  今日の午後からKBCシネマで
ドキュメンタリー映画【ハマのドン】を見ました!

12時45分からの監督挨拶付き上映は満席でした!

  HAMAnoDON_20230603-03.jpg

混みそうなので2日前に予約しておいたのは大正解。

HAMAnoDON_20230602-02.jpg
      (前日6月2日午後6時現在の予約状況)

映画もトークショーも見易い席(F4席)をゲットできました。!

このドキュメンタリーは、テレビ放送分に追加取材して制作。
監督は、「報道ステーション」元ディレクターの松原文枝さん。

HAMAnoDON_20230603-14.jpg

素晴らしいドキュメンタリー映画と伴に、午後1時半からの
松原文枝監督の1時間を超える裏話も興味深いものでした。

HAMAnoDON_20230603-04.jpg

通常のトークショーは、30分未満が殆どですが、
今回は開始冒頭で1時間の予定と破格の長時間トークでした。

HAMAnoDON_20230603-05.jpg

質問をしたのは、地元KBCの記者解説委員長の臼井賢一郎さん

HAMAnoDON_20230603-07.jpg

HAMAnoDON_20230603-06.jpg


  松原文枝監督のトークショー最後の質疑の際に
  観客から出た質問も中々良かった。

Q1(男性):横浜ではハマのドンこと藤木さんの力が大きかったようだが、福岡でも『海の中道カジノ計画』が出ている。
そういう有力者が居ない状況に対して何かアドヴァイスは、有りますか?
A1:映画では藤木さんや林市長、自民党などの動きが中心でしたが、映画内でも紹介した市民運動の動きが凄かったんです。
党派を超えた市民に信頼して運動しては如何でしょうか?!

Q2(女性):藤木さんに信頼を得て肉迫取材できたのは、松原監督が女性であったことで警戒感を持たなかったからではないでしょうか?ジェンダー問題が言われている中で女性の私が質問するのもなんですが。
A2:私は、それは無いと思っています。藤木さんは、心を開いてくる相手には誰にでも自らも心を開いて接しています。
もし、林芙美子市長と藤木さんの立場が逆だったとしても同じように取材したと思います。


   *******

『ハマのドン』とは、横浜港の実務を取り仕切る藤木幸夫氏
撮影開始時おん歳91才。 意気軒高です。

HAMAnoDON_20230603-13.jpg

菅義偉元首相を政治家にするにあたって強力に支援して
ついに安倍内閣官房長官 ➡ 総理大臣にした功労者です。

なので、当初は『IR』(Integrated Resort)に賛成の立場でしたが、
親子2代に亙って港湾労働者を取り仕切ってきた経験から
多くの港湾労働者が賭博にのめり込んで生活が破壊されている
実態を良く知っていたこともあり、カジノがもたらす『依存症』が
横浜市民・日本国民に取り返しの無い状況に追い込むと察知。

「ギャンブル依存症」についての公開勉強会も開催して警鐘乱打!

「カジノは白紙」と言って当選した林文子横浜市長の変節もあり、
既に総理大臣になっていた菅義偉と対決することを決意。
市民運動とも連携して山中竹春市長候補を応援するのです。

結果は、山中竹春氏が、50万6,392票を獲得してダントツで当選。
自民党の小此木八郎氏が、32万5,947票。
現職だった林文子氏が、19万6,926票。

「主役は市民 俺は脇役」藤木幸夫


KBCシネマに掲示されたポスターには、
松原文枝監督のサインが左下隅に書かれていました。

HAMAnoDON_20230603-01.jpg

終了後パンフ(800円)を購入しました。

HAMAnoDON_20230603-11.jpg

HAMAnoDON_20230603-12.jpg

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   *******

西日本新聞-2023年6月3日付けから

HAMAnoDON_20230603-10.jpg

  *******


  映画【ハマのドン】公式サイト
   http://hama-don.jp/

世界のカジノ王「ラスベガス・サンズ」CEOのアデルソンは、日本進出を狙っていた。1兆円という巨額の投資額。ターゲットは横浜港の山下ふ頭だった。藤木が長年仕切ってきた現場だ。アデルソンは、トランプと安倍の首脳会談の前に開かれた朝食会にも出席している。
態度を曖昧にしてきた市長の林文子は、カジノ誘致に向けて動き出した。これに敢然と立ち向かったのが藤木だった。藤木は横浜大空襲を生き延び、父親の時代からの港湾を引き継いできた。
藤木の反対はただの反対ではない。藤木が辿ってきた背景がある。港は苦難の歴史だった。日雇いで危険と隣り合わせ。荒くれ者が集まり、博打は当たり前。野毛の木賃宿でその日暮らしの不安定な生活。家族持ちは、はしけの中での水上生活だ。その港の苦難を知り、博打が行われていた時代を知り尽くしているからこその反対だ。身体を張った勝負師の行動は、多くの市民、自民党の長老、カジノ側の人物までも動かす。カジノ関係者が公にしたその実態は驚愕だ。
一方、横浜市民のカジノ反対の動きは燎原の火のごとく広がっていた。コロナ禍の中で、市民は住民投票を求めて法定数の3倍を超える19万超の署名を集めていた。だが、その声は市議会に届かず、横浜市長選に持ち込まれる。藤木は無名の新人を押し立て、現職市長、そして、菅側近の現職閣僚を相手に闘うことになる。無謀とも言える闘い。藤木は市民の力にかけた。藤木と署名を集めた市民とを結びつけたのはー。
藤木が長年大切にして義理人情恩返しの世界が結合し、大きなうねりとなった。



映画【ハマのドン】予告編映像
https://youtu.be/HLJ109ewsw4



【ハマのドン】ポスター画像

HAMAnoDON_20230603-08.jpg
HAMAnoDON_20230603-09.jpg


  映画.comによる作品紹介
   https://eiga.com/movie/99072/

【解説・ストーリー】

カジノ誘致問題に揺れた2021年の横浜市長選で反対派の急先鋒に立った政治家・藤木幸夫を追ったドキュメンタリー。
テレビ朝日が製作した2022年2月放送のドキュメンタリー番組を劇場版として公開。

2019年8月、「ハマのドン」と呼ばれる91歳の政治家・藤木幸夫が、横浜港へのカジノ誘致阻止に向けて立ちあがった。
地元政財界に顔が効き、歴代総理経験者や自民党幹部との人脈も持つ保守の重鎮が、政権中枢に対して全面対決の姿勢を示したのだ。
決戦の場となった横浜市長選で藤木は、住民投票条例の署名を法定数の3倍も集めた市民の力にすべてを懸けた。

裏の権力者とされてきた藤木が市民と手を取りあい、カジノ誘致を覆すまでの軌跡を追う。
テレビ朝日「報道ステーション」のプロデューサーを務めた松原文枝が監督を務めた。
リリー・フランキーがナレーションを担当。

**************
 2023年製作/100分
 /G/日本
 配給:太秦
 製作:テレビ朝日
**************

【スタッフ・キャスト】
監督 : 松原文枝
プロデューサー : 江口英明 雪竹弘一
ナレーション : リリー・フランキー

出演 : 
藤木幸夫、菅義偉、林文子、 他政治家多数
カジノの問題を告発したカジノ設計者・村尾武洋
カジノを解禁させたトランプ大統領と安倍晋三
外国カジノ資本のCEOなど
市民運動を展開した林定雄ほか市民の人々
市民と野党の共闘で勝利した山中竹春市長





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テーマ:ドキュメンタリー映画 - ジャンル:映画

映画【戦場のメリークリスマス】(4Kレストア版)をKBCシネマで見る!
2023年6月4日(日)

 きのう(6/3)KBCシネマ で【ハマのドン】に続いて
映画【戦場のメリークリスマス】(4Kレストア版)
 (英題:Merry Cristmas Mr. Lawrence) を見ました!

MerryXmas_1983-01.jpg

 オリジナル版制昨年は1983年とのことで、私が31才の時!
 2021年に4Kデジタル修復(Restore)されていたものを
作曲と主演の坂本龍一さんが亡くなったことで期間限定追悼上映。

MerryXmas_1983-02.jpg
 
 1983年の公開時に見たという記憶は有るのですが、内容は完全に忘失。

 今回が初めて見たような内容でした。

 日本軍の暴虐を描いたという印象だけは残っていましたが、
見た内容は全く異なり、戦闘シーンは全くなく、捕虜を狭い空間に押し込めて
強制労働させる場面と、これに抗う敵兵の姿が中心。

 その中に敢えて兵士間に現れる同性愛を描いたのは、
大島渚監督自身の性癖からか?!

 一方で、男性捕虜を強姦(?)した罪で切腹させられる場面も。

   *******
 

「戦場のメリークリスマス 4K修復版」
坂本龍一さん追悼上映決定

https://eiga.com/news/20230420/6/
 2023年4月20日 08:00


「戦場のメリークリスマス 4K修復版」予告編映像
 https://youtu.be/fW33gH8zTO8



  映画.comによる作品紹介
   https://eiga.com/movie/17648/

【解説・ストーリー】
大島渚監督が、第2次世界大戦中のジャワの日本軍捕虜収容所を舞台に、極限状況に置かれた人間たちの相克を描いた異色のヒューマンドラマ。
日本軍のエリート士官ヨノイと連合軍捕虜セリアズ少佐の愛情めいた関係を中心に、日本軍人と西洋人捕虜との関係が興味深く描かれる。
デビッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけしといった国内外の異色スターたちが共演。
坂本の音楽も高い評価を獲得し、テーマ曲「Merry Christmas Mr. Lawrence」は誰もが知る名曲となった。
2021年4月、デジタル素材に修復した「4K修復版」でリバイバル公開。

*************************
 1983年製作/123分/
 日本・イギリス・ニュージーランド合作
 原題:Merry Christmas Mr. Lawrence
 配給:アンプラグド
 日本初公開:1983年5月28日
*************************

【スタッフ・キャスト】

監督 : 大島渚
製作 : ジェレミー・トーマス
製作総指揮 : 原正人, 大島瑛子, ジェフリー・ネザーコット, テリー・グリンウッド
原作 : ローレンス・バン・デル・ポスト
脚本 : 大島渚, ポール・メイヤーズバーグ
撮影 : 成島東一郎, 杉村博章
美術 : 戸田重昌
編集 : 大島ともよ
音楽 : 坂本龍一

 配  役 : 役  名
デビッド・ボウイ : ジャック・セリアズ
トム・コンティ : ジョン・ロレンス
坂本龍一 : ヨノイ
北野武 : ハラ
ジャック・トンプソ : ンヒックスリー
ジョニー大倉 : カネモト
内田裕也 : 拘禁所長
三上寛 : イトウ
室田日出男 : ゴンドウ大尉
戸浦六宏 : 軍律会議通訳
金田龍之介 : フジムラ中佐





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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

映画【めんたいぴりり パンジーの花】をトリアス久山ユナイテッドシネマで見る !
2023年6月9日(金)

  トリアス久山ユナイテッドシネマで
映画【めんたいぴりり パンジーの花】
  を見ました!

20230609_Mentaipiriri_Poster.jpg

テレビドラマから博多座での演劇版になり
映画化第2弾です。

意外に閑却は少なく10人ほどでした。

20230609_Mentaipiriri-01.jpg


映画【めんたいぴりり パンジーの花】公式サイト
https://mentaipiriri.com/


映画【めんたいぴりり パンジーの花】予告編映像
https://youtu.be/-xArMwE6plM





  映画.comによる作品紹介
   https://eiga.com/movie/97652/

【解説・ストーリー】

明太子を日本に広めた「ふくや」の創業者・川原俊夫をモデルに描いた2013年放送のテレビドラマ「めんたいぴりり」の劇場版第2作。

福岡の下町・中洲にある食料品店「ふくのや」では、店主の海野俊之と妻・千代子、従業員たちが忙しく働いている。
ある日、ふくのやの店先に、ツルという女性が営むタコ焼き屋台が現れる。住民や従業員たちは通行や営業の邪魔だと敵意を向けるが、俊之と千代子はツルを笑顔で迎え入れる。

一方、八重山が奇妙な絵を描くようになり周囲が心配する中、俊之は結婚していないのが原因だと考え八重山の見合い相手を探しはじめる。しかし、実は八重山は絵画教室を営むマリに片思いをしていた。

テレビドラマおよび劇場版第1作に続いて主人公・俊之を博多華丸、妻・千代子を富田靖子が演じ、「ファブル」シリーズの江口カンが監督を務めた。
ツル役で余貴美子、マリ役でアイドルグループ「HKT48」の地頭江音々が新たに参加。

**************
 2023年製作/99分
 /G/日本
 配給:クロックワークス
**************

【スタッフ・キャスト】

監督 : 江口カン
脚本 : 東憲司 江口カン
制作統括 : 宗寿彦
プロデューサー : 阿久根裕行
企画 : 川原武浩 江口カン 大野隆弐
音楽プロデューサー : 渡辺秀文
撮影 : 古屋幸一
照明 : 梶原公隆
録音 : 小高康太郎
美術 : 山下修侍
編集 : 和田剛
記録 : 湯澤ゆき
助監督 : 猪腰弘之
制作担当 : 谷尚明


 配 役 : 役 名
博多華丸 : 海野俊之
富田靖子 : 海野千代子
斉藤優 : 松尾竹吉
瀬口寛之 : 八重山徳雄
福場俊策 : 笹嶋辰雄
井上佳子 : 岡村ミチエ
増永成遥 : 海野健一
菊池拓眞 : 海野勝
酒匂美代子 : でん妻
ゴリけん : でんさん
博多大吉 : スケトウダラ
地頭江音々 : 牧野マリ
森永悠希 : あつし
余貴美子 : 吉田ツル

20230609_Mentaipiriri_Chart.jpg






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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

映画【岸辺露伴 ルーヴルへ行く】をトリアス久山ユナイテッドシネマで見る !
2023年6月10日(土)

 きのうトリアス久山ユナイテッドシネマで
映画【岸辺露伴 ルーヴルへ行く】
 (フランス語表記:ROHAN AU LOUVRE)を見ました!

20230609_Kishiberohan-movie_Poster.jpg


ストーリーよりルーヴル美術館を大きなスクリーンで見たくて(笑)
しかし、ルーヴル美術館部分は後半の一部だけでした。 (-_-;)

迷路のような地下収蔵庫はあるかも知れませんが映画の設定の
廃墟のような地下倉庫「Z-13倉庫」のようなものはあるのでしょうか?

20230609_Kishiberohan-movie-01.jpg


この映画は、NHK夜ドラマの映画版です。 


映画【岸辺露伴 ルーヴルへ行く】公式サイト
 http://kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp/



映画【岸辺露伴 ルーヴルへ行く】予告編映像
 https://youtu.be/lvFlKVkbsuI





  映画.comによる作品紹介
   https://eiga.com/movie/98646/

【解説・ストーリー】

荒木飛呂彦の大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品で、高橋一生の主演でテレビドラマ化されて2020年にNHKで放送された「岸辺露伴は動かない」の劇場版。

相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を備えた漫画家・岸辺露伴。

青年時代、露伴は淡い思いを抱いていた女性から、この世で最も邪悪な「最も黒い絵」の噂を聞いた。それから時がたち、その絵がフランスのルーブル美術館に所蔵されていることを知った露伴は新作執筆の取材と、かつてのかすかな慕情のためにフランスを訪れる。
しかし、美術館職員に「黒い絵」の存在を知る者はなく、データベースによってヒットしたその保管場所は、今はもう使われていないはずの地下倉庫「Z-13倉庫」だった。

ドラマ版から続投となる露伴役の高橋、担当編集者・泉京香役の飯豊まりえのほか、木村文乃、長尾謙杜、安藤政信、美波らが顔をそろえる。
監督・渡辺一貴、脚本・小林靖子、音楽・菊地成孔、人物デザイン監修・柘植伊佐夫と、ドラマ版のスタッフが再結集した。

**************
 2023年製作/118分
 /G/日本
 配給:アスミック・エース
**************


【スタッフ・キャスト】

監督 : 渡辺一貴
原作 : 荒木飛呂彦
脚本 : 小林靖子
製作 : 牟田口新一郎 尾崎充信 和田佳恵 平賀大介 瓶子吉久
エグゼクティブプロデューサー : 豊島雅郎
プロデューサー : 土橋圭介 井手陽子 ハンサングン
撮影 : 山本周平 田島茂
照明 : 鳥内宏二
録音 : 高木創 藤林繁
美術 : 磯貝さやか
装飾 : 折戸美由紀
人物デザイン監修 : 柘植伊佐夫
衣装デザイン : 柘植伊佐夫
編集 : 鈴木翔
音楽 : 菊地成孔 新音楽制作工房
助監督 : 田中峰弥
記録 : 上田悠莉
キャスティング : 原田浩行
制作担当 : 由利芳伸

 配 役 : 役 名
高橋一生 : 岸辺露伴
飯豊まりえ : 泉京香
長尾謙杜 : 岸辺露伴(青年期)
安藤政信 : 辰巳隆之介
美波 : エマ・野口
木村文乃 : 奈々瀬
池田良,前原滉,中村まこと,増田朋弥,白石加代子






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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

映画【リトル・マーメイド】をトリアス久山ユナイテッドシネマで見る。
2023年6月11日(日)

  きょうトリアス久山ユナイテッドシネマで
映画【リトル・マーメイド】
 (原題:The Little Mermaid)を見ました!

20230611_LittleMermaid_Poster.jpg

ヒロインの人魚・アリエルを白人ではない女優が演じることなど
『アリエナイ』と言っている人種主義者がアメリカには一部に
居たようですが、アニメのアリエルも白人ぽく無かったし、
私は、劇団四季版で東洋人(日本人など)が演じているのを
観慣れているので、充分アリエル話でしたし全然違和感なし!

20230611_LittleMermaid-01.jpg

アニメ版と殆ど同じ展開で、冒頭アリエルとフランダーが
鮫に襲われるシーンはアニメ同様『トムとジェリー』的な
ドタバタ劇風の展開。

お城のシェフが料理の腕を振るうナンバー『Les poissons』が
映画版には無かったような(私が居眠りしていたか?!)

海の底の世界は海藻からイルカの戯れ、魚の群れに至るまで
CG(VFX) で造られているようで、海藻たちも音楽に合わせて踊る!

アリエルが海の中で縦横無尽に回転も交えつつ高速で泳ぎ回るが
女優が実際にそのような動きができる訳がないので、アニメに
顔をコラージュしているのかも知れません。

今日は公開3日目で、朝一番の9:50上映に観客は50人ほどか?!

   *******


  映画【リトル・マーメイド】公式サイト
   https://www.disney.co.jp/movie/littlemermaid

劇場公開日:2023年6月9日

20230611_LittleMermaid-02.jpg

『美女と野獣』『アラジン』のディズニーが、あの不朽の名作『リトル・マーメイド』を全世界待望の実写映画化!
世界中から愛され続けている人魚姫アリエルを演じるのは、期待の新人ハリー・ベイリー。
アカデミー賞Ⓡに輝く「アンダー・ザ・シー」などで知られるディズニー音楽のレジェンド、アラン・メンケンと『モアナと伝説の海』の楽曲を手掛けたリン=マニュエル・ミランダの黄金コンビにより、 ディズニー・ミュージカルの新たなる金字塔が誕生する。  

美しい歌声をもち、人間の世界に憧れている人魚アリエル。
掟によって禁じられているにも関わらず、ある日彼女は人間の世界に近づき、嵐に遭った王子エリックを救う。
この運命の出会いによって、人間の世界に飛び出したいというアリエルの思いは、もはや抑えきれなくなる。
そんな彼女に海の魔女アースラが近づき、恐ろしい取引を申し出る。
それは、3日間だけ人間の姿になれる代わりに、世界で最も美しい声をアースラに差し出すことだった…。




映画【リトル・マーメイド】予告編映像
https://www.disney.co.jp/movie/littlemermaid




  映画.comによる作品紹介
   https://eiga.com/movie/97884/

【解説・ストーリー】
アンデルセン童話を原作とする1989年製作の名作ディズニーアニメを、「シカゴ」の名匠ロブ・マーシャルのメガホンで実写化したミュージカル映画。
海の王国を司るトリトン王の末娘で、世界で最も美しい声を持つ人魚姫アリエル。まだ見ぬ人間界に憧れる彼女は、嵐に巻き込まれた人間のエリック王子を救うため陸に上がる。人間界への思いを抑えきれなくなったアリエルは、海の魔女アースラに提案され恐ろしい取引を交わす。その内容は、3日間だけ人間の姿になる代わりに、美しい声をアースラに差し出すというものだった。
主人公アリエル役には新人女優ハリー・ベイリーを抜てきし、エリック王子を「ベラのワンダフル・ホーム」のジョナ・ハウアー=キング、魔女アースラを「ゴーストバスターズ」のメリッサ・マッカーシー、トリトン王を「ノーカントリー」のハビエル・バルデムが演じる。
アニメ映画版も手がけた巨匠アラン・メンケンと、「モアナと伝説の海」のリン=マニュエル・ミランダが音楽を担当。

**************
 2023年製作/135分
 G/アメリカ
 原題:The Little Mermaid
 配給:ディズニー
**************

【スタッフ・キャスト】
監督 : ロブ・マーシャル
製作 : マーク・プラット リン=マニュエル・ミランダ ジョン・デルーカ ロブ・マーシャル
製作総指揮 : ジェフリー・シルバー
脚本 : デビッド・マギー
撮影 : ディオン・ビーブ
美術 : ジョン・マイヤー
衣装 : コリーン・アトウッド
編集 : ワイアット・スミス
音楽 : アラン・メンケン
作詞 : ハワード・アシュマン
新曲作詞 : リン=マニュエル・ミランダ
作曲 : アラン・メンケン
音楽監修 : マイク・ハイアム
音楽プロデューサー : マイク・ハイアム

 配  役 : 役  名  :  (役 柄) 吹き替え版声優
ハリー・ベイリー : アリエル(ヒロインの人魚) 豊原江理佳
ジョナ・ハウアー=キング : エリック王子(人間の王子) 海宝直人
ダビード・ディグス : セバスチャン(声;カニ)木村昴
オークワフィナ : スカットル(声;アホウドリ?)高乃麗
ジェイコブ・トレンブレイ : フランダー(声;魚)野地祐翔
ハビエル・バルデム : トリトン王(アリエルの父)大塚明夫
メリッサ・マッカーシー : アースラ(海の魔女;アリエルの叔母)浦嶋りんこ


【関連記事】

リトル・マーメイド スペシャル
https://eiga.com/movie/97884/special/
 http://xn--liv394a.com/
 2023年5月29日更新

【2回以上、映画館で観るのは確定しました】
字幕版も日本語吹き替え版も極上の体験だった…
アリエルの生き方に勇気をもらった編集部員がレビュー
大人になった今だからこそ心に響く“名作”でした






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テーマ:ディズニー映画 - ジャンル:映画

映画【怪物】をトリアス久山ユナイテッドシネマで見る !
2023年6月12日(月)

  きのうトリアス久山ユナイテッドシネマで
映画【怪物】 を見ました!

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カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した作品とあって
観客は30人ほどと、まずまずの入り。

是枝監督と脚本家・坂元裕二が制作に取り組み、
さらに音楽を故坂本龍一さんが手がけた遺作。

複雑な映画なので、感想は書きません (-_-;)

   *******


映画【怪物】公式サイト
 https://gaga.ne.jp/kaibutsu-movie/



映画【怪物】予告編映像
 https://youtu.be/S3XB1sFhQiA







  映画.comによる作品紹介
   https://eiga.com/movie/98367/

【解説・ストーリー】
「万引き家族」でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した是枝裕和監督が、映画「花束みたいな恋をした」やテレビドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」などで人気の脚本家・坂元裕二によるオリジナル脚本で描くヒューマンドラマ。音楽は、「ラストエンペラー」で日本人初のアカデミー作曲賞を受賞し、2023年3月に他界した作曲家・坂本龍一が手がけた。

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大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子どもたちが平穏な日常を送っている。そんなある日、学校でケンカが起きる。それはよくある子ども同士のケンカのように見えたが、当人たちの主張は食い違い、それが次第に社会やメディアをも巻き込んだ大事へと発展していく。

そしてある嵐の朝、子どもたちがこつ然と姿を消してしまう。

「怪物」とは何か、登場人物それぞれの視線を通した「怪物」探しの果てに訪れる結末を、是枝裕和×坂元裕二×坂本龍一という日本を代表するクリエイターのコラボレーションで描く。
中心となる2人の少年を演じる黒川想矢と柊木陽太のほか、安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、角田晃広、中村獅童、田中裕子ら豪華実力派キャストがそろった。
2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され脚本賞を受賞。
また、LGBTやクィアを扱った映画を対象に贈られるクィア・パルム賞も受賞している。

**************
 2023年製作/125分
 G/日本
 配給:東宝、ギャガ
**************


【スタッフ・キャスト】
監督 : 是枝裕和
脚本 : 坂元裕二
製作 : 市川南 依田巽 大多亮 潮田一 是枝裕和
エグゼクティブプロデューサー : 臼井央
企画 : 川村元気 山田兼司
プロデュース : 川村元気 山田兼司
プロデューサー : 伴瀬萌 伊藤太一 田口聖
ラインプロデューサー : 渡辺栄二
撮影 : 近藤龍人
照明 : 尾下栄治
録音 : 冨田和彦
音響効果 : 岡瀬晶彦
美術 : 三ツ松けいこ
セットデザイン : 徐賢先
装飾 : 佐原敦史 山本信毅
衣装デザイン : 黒澤和子
衣装 : 伊藤美恵子
ヘアメイク : 酒井夢月
音楽 : 坂本龍一
キャスティング : 田端利江
スクリプタ− : 押田智子
助監督 : 森本晶一
制作担当 : 後藤一郎


 配 役 : 役 名  : (役 柄)
安藤サクラ : 麦野早織(麦野湊の母親;夫は死別)
永山瑛太 : 保利道敏(麦野湊の担任教師)
黒川想矢 : 麦野湊(早織の一人息子)
柊木陽太 : 星川依里(麦野湊の親友)
高畑充希 : 鈴村広奈(保利道敏の彼女)
角田晃広 : 正田文昭(保利道敏の同僚上司)
中村獅童 : 星川清高(依里の父親)
田中裕子 : 伏見真木子(校長;保利道敏の上司)



【関連記事】

是枝裕和監督&安藤サクラ、「成熟」と「幸せ」の共犯関係
https://eiga.com/movie/98367/interview/
-2023年6月6日更新
 (超長いインタビュー記事:略)





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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

劇団四季70周年 吉田智誉樹社長インタビュー:北海道新聞
2023年6月13日(火)

 劇団四季が大人気のミュージカル【WiCKED】を東京・四季劇場[秋]で
10月19日(木)初日、2024年1月27日(土)千秋楽の予定で公演とのこと。
6月11日に「四季の会」会員先行予約を始めたら即刻全席完売した!

『ウィキッド』東京公演
 チケット完売のお知らせ

https://www.shiki.jp/navi/info/renewinfo/035122.html
 インフォメーション|劇団四季 - 2023年6月12日

ミュージカル『ウィキッド』東京公演は、「四季の会」会員先行予約にて、全公演の劇団四季取り扱い分の前売りチケットが完売となりました。
つきましては、6月18日(日)午前10時より予定しておりました一般発売はございません。あらかじめご了承ください。


   *******

 話変わって、と云うか ここからが今日のタイトルの本筋です(笑)

 北海道新聞の6月10日付けで劇団四季・吉田智誉樹社長への
ロング・インタビューが掲載されていました。
  題して
【劇団四季70周年 吉田智誉樹社長が語る
 コロナ禍の苦労と札幌公演の今後】


引用して御紹介します。

   ******* 


劇団四季70周年
 吉田智誉樹社長が語る
 コロナ禍の苦労と札幌公演の今後

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/859024
 北海道新聞:文化部 中村公美 - 2023年6月10日 14:00

(全文引用)
 日本を代表する劇団の一つ、劇団四季が7月14日で創立70周年を迎えます。かつては札幌に同劇団の専用劇場を持ち、現在も札幌市中央区の東1丁目劇場施設(旧北海道四季劇場)で「リトルマーメイド」をロングラン上演中と、道内でも活動し、多くのファンを獲得しています。同劇団の運営会社「四季」の吉田智誉樹社長に、コロナ禍を乗り越えて節目を迎えることへの思いや、今後の展望を聞きました。(文化部 中村公美)

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■節目ではなく通過点

  ――まもなく劇団創設70周年の節目を迎えます。

 「『キャッツ』が日本初演された1983年ごろまでは、運営は大変だったと聞いています。現在の規模に成長させてもらえたのは、浅利慶太前会長ら創立メンバーの存在があったからこそ。そして70年にわたり、活動が続いてきたのは所属している人たちの団結する力が大きい。劇団四季という組織そのものが浅利慶太の最大の遺産だと思っています。だからこの劇団を維持し、公演活動を続けていくことが重要です。70周年は節目ではなく通過点と考ています」

  ――「キャッツ」のほか、「オペラ座の怪人」「ライオンキング」など多くの人に愛される作品を次々と世に送り出してきました。

 「四季では浅利慶太の『人生は生きるに値する』というメッセージが伝わる作品を選んで届けています。だからこそ、見終わった後に、明日も頑張って生きていこうと思えることが魅力なのだと思います。そして所属俳優は『舞台の仕事だけで食っていける』ことが劇団四季の特長。給与やギャラで生計を立てられるので、副業をすることなく、自分の人生の時間のすべてを舞台上の技術の修練に充てられる。その代わり、舞台の能力が低かったら使わない。そうした姿勢が作品の質を高めている面もあるのではないでしょうか」

■コロナ禍でも「俳優の生活守る」

 ――順調に演劇ファンを増やしてきましたが、2020年からの新型コロナウイルスによる影響は深刻だったそうですね。

 「コロナ禍の影響を受ける前の2019年度は売り上げが242億円、公演回数は3181回でした。しかしコロナの感染拡大の影響で20年度は売り上げ、公演回数とも3分の1に落ち込みました。21年度はやや盛り返しましたが、売り上げ、公演回数とも6割程度。22年度後半からは、公演回数が9割、売り上げで7割超と19年度の水準に近くなっています。やはり生で舞台を見たいというお客さまの思いが膨らんできたということではないでしょうか」

 ――俳優、技術、経営スタッフ1400人の大きな組織ですが、コロナ禍でも雇用の維持にこだわったと聞きます。

 「特に20年度は売り上げ、公演回数とも激減し、経営的には大変な状況でしたが、『じっと我慢して耐える』作戦でいきました。会社の保有資産を有効に使い、人事に柔軟性を持たせることで組織を生き延びさせ、元に戻る時期まで待とうと…。中でも俳優の生活を守ることには心を砕きました。彼らはその生涯のほとんどをかけて技術を獲得してきた人たち。コロナ禍で公演できないから『独自に生きてください』となったら、コロナ禍が収束して再び公演をしようとしても集まっては来ません。そして俳優は訓練をしなければ能力は落ちていく。だから彼らの技術を守るためにも全部の公演が止まっていた期間も、出演したとみなして、生活できるようギャラを支払いました。公演が再開された20年7月以降は、どんなにお客さんが入らなくても公演は続けました。千人の観客が入る劇場で、観客は90人前後ということもあったほどで、そういう状況でパフォーマンスをするのは、俳優も本当はつらかったのではと思います。でも、そうして仕事をしてもらわないと明日につながっていかないから、そんな状況でも頑張っていくことを理解してもらったのです」

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 ――コロナ禍の中で2020年から作品の動画配信も始めました。反応はいかがでしょう。

 「経営的には興行収入に比べたら小さい比率ではありますが、確実に一助になっています。また、東京での初演を日本中で“観劇”できるようになり、地方のファンも新作を体験しやすくなりました。小さなお子さんや介護が必要なご家族がいて、なかなか劇場に行くことができない環境にある人たちも、生活のスタイルに合わせてご覧いただける。配信は家族全員や友人を誘って見ることもできるので、金額的にも負担が軽く、あまり観劇経験がない人の入り口にもなっているようです」

 ――大変な状況を乗り越えた今の思いは。

 「21年度の後半からお客さまが戻り始め、なんとかなるかもしれないという希望を感じました。そして今、満席になった会場で喝采を受けていると、耐えて良かったとしみじみ思います。俳優と観客が同じ空間にいて、同じ空気を吸いながら同じ時間を過ごすという同時性は舞台作品ならでは。そしてロングラン公演であっても、昨日と今日の舞台は異なる。お客さまが目にする公演というのは唯一無二のものなんです。私はこの2点が舞台作品の魅力の原点だと思います。配信にも良い面がありますが、本流にはなり得ない。結局のところ、元々やってきたコロナ前のスタイルでしか、われわれは生き残れないのだと思いますね」

 ――全国を回り、子どもたちを招待する企画「こころの劇場」もやっと対面で再開しました。

 「コロナ禍の影響で2020年度は中止。21~22年度は動画配信で児童に作品を届けましたが、『生の舞台を見たかった』という感想が多数寄せられました。北海道では今年の8月下旬から9月上旬にかけて、『人間になりたがった猫』『ジョン万次郎の夢』を上演します。これらの作品を通じて命の大切さや人を信じる心など、生きていく上で大切なことを語りかけたいですね。やはり生の舞台には、心を動かす特別な力があるんです。この活動が続けてこられたのは支援いただいている企業や団体のおかげ。たくさんの子どもたちが待ってくれている中、対面での公演を再開できて本当に良かった」

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■男性客も取り込んで

 ――70周年のその先を見据えた展開を聞かせてください。

 「日本は少子高齢化が進み、人口減少で国内だけを見据えていたらマーケットが狭くなることは避けられません。オリジナル作品づくりに力を入れ、ひとつの作品からさまざまな収益を上げることが必要だと考えています。公演の配信もオリジナル作品でないと難しいですし、今後は海外へ作品を提供することも視野にあります。男性客を増やすことも課題です。現在、劇団四季の観客は平均すると女性が7割を占めています。しかし、変化の兆しもある。藤田和日郎さん(旭川出身)の人気マンガを原作とする『ゴースト&レディ』を来年5月から東京で上演することを発表したら、男性から想像を超える反響がありました。本作はミュージカル『ノートルダムの鐘』(劇団四季では2016年初演)を手掛けたスコット・シュワルツ氏が演出することも話題で、私にとっても楽しみな作品です。本作が男性が劇場に足を運ぶきっかけになれば。ニューヨークやロンドンの劇場でも観劇をしてきましたが、いずれも男女比は半々。日本でも男女問わず舞台芸術を楽しむ文化が根付けばと願っています。そしてミュージカルというのは非常に大きな投資です。魅力ある原作を活用することがリスク回避の面でも重要だと考えています」

 ――今年3月に日本が米国を破り3度目の優勝を果たしたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にヒントを感じたそうですね。

 「今回のWBCでは、今までファン層に男性が多かった野球というコンテンツの魅力に、女性が気づいたことが印象的でした。野球には関心がなかったはずの私の妻もテレビ観戦を続け、米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手が登場すると真剣に見ていました。WBCを機に、野球を取り巻く市場は大きくなっていると感じました。この逆のアプローチがミュージカルにおいてできないか。今まで観客として獲得できていなかった層に劇場に来ていただけるよう、挑戦しなくてはと思ったのです」

■北海道の熱い応援 胸いっぱいに

 ――札幌では「リトルマーメイド」が5月から東1丁目劇場施設(旧北海道四季劇場)で特別アンコール公演中です。

 「旧北海道四季劇場は2020年3月15日の『リトルマーメイド』千秋楽で閉館の予定でした。しかしコロナ禍の影響を受け、途中の同年2月26日で中止にせざるをえなかった。北海道の人たちに申し訳ないという思いが強く、閉館した劇場での再演は異例なのですが、今回のアンコール上演が実現しました。私は1993年から、JRシアターでの『オペラ座の怪人』上演に合わせ、広報担当として札幌で勤務していました。そのときの拍手の大きさや反応から、熱い気持ちで応援してくれていることがひしひしと伝わってきました。こんなにも北海道の人は四季の作品を愛してくれているんだと、胸がいっぱいになった。北海道は私にとっても、創設者の浅利慶太にとっても特別な場所。またロングラン公演ができたことは本当にうれしい。『リトルマーメイド』は人魚たちが泳ぐ様子をフライング(宙づり)の技法で再現したり、色鮮やかな魚のパペット(人形)が次々と登場し、迫力ある場面が続きます。物語の素晴らしさ、演劇表現の質の高さなど、性別や年齢を問わずに楽しめる作品なので多くの方に足を運んでもらえたらと思っています」

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 ――今後、北海道で専用劇場が開設される可能性はありますか。

 「劇団はコロナ禍で大きな影響を受けました。こうした状況を考えると、自社で劇場を新たに建てるという選択肢はとりにくい。ただ、地方の方にもロングラン公演ならではの、規模の大きい舞台装置を使った作品を届けたいという気持ちは強く持っています。そこで考えられるのが2000年から始まり、仙台、静岡、広島で行われている新都市公演の仕組みです。地域の理解と協力のもと、公共の劇場を長期間借り、最長で半年程度のロングラン公演を定期的に行うやり方です。北海道では長い間、ロングラン公演を行ってきたことからミュージカルを愛するお客さまが増えたという実感を持っていますし、そうした方たちが劇団四季の活動を支えてくれているという感謝の気持ちは強い。新都市公演のような形が実現できれば、劇団にはソフト(作品)を提供する用意はあります。再び特別な舞台装置などを必要とする規模の作品をロングラン公演できたらと考えています」


 劇団四季と北海道 1953年に当時慶応大の学生だった浅利慶太(演出家、1933~2018年)が中心となって創立。現在は俳優、技術スタッフ、経営スタッフら約1400人を抱える世界的にも最大規模の演劇集団。東京など国内に七つの専用劇場を持ち、ストレートプレイ(芝居)、オリジナルミュージカル、海外ミュージカル、ファミリーミュージカルなど幅広い作品を上演する。例年の総公演回数は3千回以上、総観客数は300万人超。道内では1991年5月から1年近く、初のロングラン公演「キャッツ」をJR札幌駅旧構内の特設会場「キャッツシアター」で行う。93年9月からは、当時の札幌駅構内の「JRシアター」で、99年9月の閉館まで「オペラ座の怪人」をはじめ19作品を上演。2011年1月には全国10番目の四季専用劇場として「北海道四季劇場」を札幌市中央区大通東1に開場。開場以来2020年3月15日の閉館まで「ライオンキング」など10作品を上演し、延べ181万人が来場した。最後の作品「リトルマーメイド」はコロナ禍で千秋楽を迎える前の2月26日で公演を終えたため、今年5月28日から11月26日まで「特別アンコール公演」を行っている。


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 「リトルマーメイド」の札幌公演(北海道新聞社共催) チケットは11月5日分まで販売中。S席1万2千円、A席9500円、B席7500円、C席4500円。この他にピーク料金、バリュー料金、子ども料金などがある。SHIKI ON-LINE TICKET、道新プレイガイドなどで扱っている。問い合わせは劇団四季ナビダイヤル、電話0570・008・110(午前10時~午後5時、祝日以外の月曜休み)へ。






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テーマ:ミュージカル - ジャンル:学問・文化・芸術

映画【テノール 人生はハーモニー】をKBCシネマで見ました!
2023年6月15日(木)

 今日、12時05分からKBCシネマで
映画【テノール 人生はハーモニー】
 (原題:Tenor)を見ました!

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ラップでライバルと争っていた主人公・アントワーヌ(男)が
バイト先の寿司のデリバリーに行ったパリ・オペラ座(ガルニエ)の
オペラ教室でオペラ研修生と言い争いになり、一言叫んだ歌声が
素晴らしくて、歌唱教授(元有名ソプラノ歌手の設定)に素質を一瞬で
見抜かれ紆余曲折の後にオペラ歌手を目指すというストーリー。

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オペラの有名な楽曲が次々に出てきます。

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最後のオーディション場面で歌うのは
プッチーニの歌劇『トゥーランドット』から「誰も寝てはならぬ」。
その歌の終わりが映画の終わりなのですが、
彼の仲間たちがオーディション会場に誰にも制止されずに
雪崩込んで来るのが有り得ない設定。

パリ・オペラ座(ガルニエ)の外部や屋根の上(「オペラ座の怪人」にも
出て来ますし、そう云うセリフまで)や勿論オペラハウスの舞台や
客席の様子も堪能できました。

それにしても、オペラ科の学生たちは、豪華な黄金の室内(ポスター画像)
で勉強できるのですね。

実在のテノール歌手、ロベルト・アラーニャも本人役で出演して
アントワーヌとデュエットで美声を聴かせてくれます。

オペラに付き物の『三角関係』も出てきました。

言語はフランス語。

観客は三十数人程度か。

   *******


  映画【テノール 人生はハーモニー】公式サイト
   https://gaga.ne.jp/TENOR/

   

芸術の中心地パリ、オペラ座・ガルニエ宮。スシ屋の出前でやってきた青年がエリートレッスン生に見下され仕返しに歌ったオペラの歌真似がプロも驚くまさかの超美声!?彼の名はアントワーヌ。ラップが趣味のその日暮らしのフリーターだ。そんな彼の才能にほれ込んだオペラ教師マリーはバイト先にも押しかけ猛スカウト!次第にオペラに興味を持ちはじめるアントワーヌは、“オペラ座とは住む世界が違う”と思いながらも、内緒でマリーとふたりのオペラ猛レッスンを始めるがー。

生きる場所も、共にいる人も、自らの可能性さえも、自分で決める。
ここからが人生だ!―――

アントワーヌを演じるのは、大人気オーディション番組「THE VOICE」でそのカリスマ性を爆発させて勝ち上がったビートボクサーMB14。劇中すべてのオペラ歌唱にも挑戦し劇中アントワーヌさながら、天才的歌の才能を発揮させた。また世界的なテノール歌手のロベルト・アラーニャも本人役で出演し華を添える。
何年もかけてオペラ座を説得し撮影に成功した絢爛豪華なガルニエ宮、グラン・ホワイエ(大広間)も必見!ハートフルでエモーショナルなオペラヒューマンドラマが登場!



映画【テノール 人生はハーモニー】予告編映像
 https://youtu.be/zGoPAdMqa8U




  映画.comによる作品紹介
    https://eiga.com/movie/99272/

【解説・ストーリー】

パリ・オペラ座を舞台に、類まれな美声を持つラッパーと一流オペラ教師の運命的な出会いを描いたヒューマンドラマ。

寿司の配達のためオペラ座ガルニエ宮を訪れたラップ好きのフリーター青年アントワーヌ。ふとしたことからオペラの歌真似をした彼は、偶然その場に居あわせた一流オペラ教師マリーに才能を見込まれてスカウトされる。自分とは住む世界が違うと考えながらもマリーと2人で秘密のレッスンを始めたアントワーヌは、次第にオペラに熱中していくが……。

音楽オーディション番組「THE VOICE」で注目されたビートボクサーのMB14が主演を務め、自らオペラ歌唱にも挑戦。「100歳の少年と12通の手紙」のミシェル・ラロックがオペラ教師マリーを演じ、世界的テノール歌手ロベルト・アラーニャが本人役で出演。

**************
 2022年製作/101分
 G/フランス
 原題:Tenor
 配給:ギャガ
**************


【スタッフ・キャスト】

監督 : クロード・ジディ・Jr.
製作 : ラファエル・ベノリエル シリル・アヌナ ラムジ・キルン グレゴリー・バロ
脚本 : ラファエル・ベノリエル シリル・ドルー クロード・ジディ・Jr.
撮影 : ローラン・ダイアン
美術 : リズ・ペオ
衣装 : レナイグ・ペリオット=ブールベン
編集 : ベンジャミン・ファブルール
音楽 : ローラン・ペレズ・デル・マール


 配  役 : 役  名

ミシェル・ラロック : マリー・ロワゾー
MB14 : アントワーヌ・ゼルカウィ
ギョーム・デュエム : ディディエ
マエバ・エル・アロウシ : サミア
サミール・デカザ : エリオ
マリー・オペール : ジョセフィーヌ
ルイ・ド・ラビ二エール : マキシム
ステファン・デバク : ピエール
ロベルト・アラーニャ : ロベルト・アラーニャ(本人役)


   *******

 以下は、KBCシネマのディスプレイ


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テーマ:フランス映画 - ジャンル:映画

映画【エリック・クラプトン】をKBCシネマで見る !
2023年6月16日(金)

  きのう、14時からKBCシネマでで
映画【エリック・クラプトン】
 (原題:ERIC CLAPTON ACROSS 24 NIGHTS)を見ました!

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ロック音楽の映画と思ってましたが、冒頭はいきなりオーケストラの
演奏から始まりました。

さまざまな編成での音楽演奏シーンが展開されます。

ドキュメンタリー映画のようですが、
いわゆるドキュメンタリー映画の手法ではなく
1990年から1991年に掛けて英國ロンドンの
ロイヤル・アルバートホールで開催された24ステージの録画から
良いとこ取りで、演奏そのものを4K映像化したもの。


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よくあるドキュメンタリー映画のようなバックステージや
彼の日常生活は全く描かれません。
演奏場面のみで構成された音楽映画でした。

エリック・クラプトンやジャズ・ロック好きには定番楽曲ばかり
だったんでしょうが、私には初めて聴く楽曲ばかりでした。

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  映画【エリック・クラプトン】公式サイト
    http://clapton.onlyhearts.co.jp/

史上最高のギタリストとも称されるロックレジェンド、エリック・クラプトン(1945-)は、本拠地とするロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで、1990年1月18日から2月10日まで18回のライヴ・シリーズを行い、4人編成からホーンセクションの入った13人編成、オーケストラとの共演まで、日ごと様々な趣向が繰り広げられる記念碑的なものとなった。
さらに翌91年の2月5日からスタートした同会場での公演では、4人編成、ホーン無しの9人編成に、彼の敬愛するアルバート・コリンズやバディ・ガイらをゲストに招いたブルース・ナイト、そしてマイケル・ケイメン指揮のナショナル・フィルハーモニー・オーケストラを配した夜という、3月9日のフィナーレまで24回もの記録的な連続公演を成功させた。全42回の公演の多くはフィルムで記録されていたが、30数年を経た今ベストパフォーマンスを選び抜いて編集、4Kで作り上げたのが本作。
脂の乗り切ったクラプトン珠玉のパフォーマンスがここに。イギリス本国では、5月12日公開予定。




映画【エリック・クラプトン】予告編映像
 https://youtu.be/z-o7S_oQ2fo





  映画.comによる作品紹介
   https://eiga.com/movie/99260/

【解説・ストーリー】

エリック・クラプトンが1990年代初頭にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行った42回の公演からベストパフォーマンスを厳選してスクリーン上映。

クラプトンが同会場で1990年1〜2月に敢行した18回のライブは、4人編成からホーンセクション入りの13人編成、オーケストラとの共演など、さまざまな趣向を凝らした記念碑的なものとなった。さらに翌91年2〜3月には、アルバート・コリンズやバディ・ガイをゲストに招いたブルース・ナイト、マイケル・ケイメン指揮のロイヤル・フィルハーモニー・オーケストラを配した夜など、24回の連続公演を成功させた。名曲「いとしのレイラ」をモチーフにしたオーケストラによるプロローグなど、未公開の13曲を含む全17曲が、至上の音響と4K映像でスクリーンによみがえる。

監督は「エリック・クラプトン ロックダウン・セッションズ」のデビッド・バーナード。

*********************
 2023年製作/115分
 G/イギリス
 原題:Eric Clapton: Across 24 Nights
 字幕(歌詞全訳):小泉真祐
 配給:オンリー・ハーツ
*********************

【スタッフ・キャスト】
監督 : デビッド・バーナード
製作 : ピーター・ワーズリー
製作総指揮
マイケル・イートン
編集 : マシュー・ロングフェロー, デビッド・バーナード, ベニー・トリケット


 出  演
エリック・クラプトン
マイケル・ケイメン
フィル・コリンズ
アルバート・コリンズ
バディ・ガイ






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テーマ:ヨーロッパ映画 - ジャンル:映画

Terence Blanchard作曲のMET初演オペラ【チャンピオン】を観る!
2023年6月17日(土)

  きょう10時から中洲大洋の MET OPERA LIVE Viewing で
現代作曲家の MET初演オペラ【チャンピオン】
 (原題:Champion - Terence Blanchard作曲)を観ました!

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 主要キャストは全て実在の人物がモデルで名前もそのまま。

 テーマはボクシングで、チャンピオンには成ったが、ある試合で
相手方を死に至らせてしまったエミール・グリフィスが、その悔恨と
贖罪を求めるもの。 『同性愛』も伏線になっています。

 相手方は、その試合前から体調不良を訴えていたようですが
プロモーターが試合中止を許さず無理やり試合に出たことにも原因が。

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 オペラ冒頭は、老境に達し認知症も出始めたエミール・グリフィスが
"Where" をキーワードに自らの進むべき道に苦悩する姿で始まります。

 映画中盤は、ボクサーのエミール・グリフィスが "Why"をキーワードに
何故相手を殺すことになってしまったか?を自らに問います。

 また終盤では "Who am I ?" と自らを問います。

 場面ごとに、そう言うキーワードが置かれていたように聴こえました。

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 ひとつの場面に老境のエミール(エリック・オーウェンズ)と
ボクサー時代の20代頃のエミール(ライアン・スピード・グリーン)が
同時に度々現れますが、それはおそらく認知症のエミールが見る
幻想として描かれているのでしょう。

 そしてもう一人少年時代のエミール・グリフィスを10才くらいの子役が
演じ、そしてボーイソプラノで歌うのですが、その声は良く通り大拍手。
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 カーテンコールでも主役級の数倍の熱烈な拍手と歓声が送られてました!

 現代オペラでもあり、楽曲は現代音楽でしたがドラマになじんでました。
クラシックからJAZZバンドやラテンまで様々な音楽要素が散りばめられ。

 黒人作曲家によるオペラのMET公演は2作目であり、もう一つのオペラも
テレンス・ブランチャードが作曲した《Fire Shut Up In My Bones》とのこと。

MET OPERA 【Fire Shut Up in My Bones】を中洲大洋で見る !
2022年2月2日(2並びの日・水)
http://junsky07.blog89.fc2.com/blog-entry-6026.html

  こちらの作品は少年に対する同性年長者による性的虐待がテーマ
  ジャニー喜多川による性的凌辱・虐待が暴露される前でしたが・・・

 と云う訳で、出演者の半分以上が黒人系で主要キャストは全員黒人。
 演出家も振付家も黒人系の人。

 ボクサー時代の20代頃のエミールを演じたライアン・スピード・グリーンは
実際にボクサーの指導を受け身体造りも行い30kgも減量したとのこと。


 上映二日目でしたが、ポピュラーな演目でもなく観客は十数名でした。
一方、MET現地では最上階まで観客で埋まる大盛況のようでした。

   *******


  【チャンピオン】公式サイト
   https://www.shochiku.co.jp/met/program/4679/



【チャンピオン】予告編映像
  https://youtu.be/8f0f3UHDoy8




   *******

  MET OPERA 公式サイトによる作品紹介
   https://www.shochiku.co.jp/met/program/4679/

【解説・ストーリー】
ジャズとオペラの奇跡的な融合!
実在した黒人スター・ボクサーの葛藤を描く
ブランチャードの初オペラ!


「俺は男を殺した、世界は俺を許した」「俺は男を愛した、世界は俺を殺したがる」。
対戦相手にゲイであることをからかわれ、試合で相手を殺してしまった黒人ボクサーの苦悩!
《Fire Shut Up in My Bones》でMETを熱狂させたジャズと映画音楽の大御所T・ブランチャードのオペラ第1作がMETに初登場!
円熟のE・オーウェンズとパワフルな美声のR・S・グリーンが主人公の老境と若者を演じ分ける。
指揮Y・ネゼ=セガン&演出J・ロビンソン&振付カミーユ・A・ブラウンの黄金トリオが、ジャズとオペラの融合を演出する!

1950年代後半、才能あるボクサーとして頭角を現したエミール・グリフィスは、ゲイであるという秘密を抱えていた。
王者ベニー・"キッド"・パレットと対戦したエミールは、ゲイであることを隠語でからかわれ、試合でパレットを打ちのめして死なせてしまう。
エミールはその後、名声をほしいままにするが、パレットの死は彼を悩ませ続けた。
彼は結婚を試みるが失敗。ある夜、ゲイバーの帰りに襲われ、したたかに打ちのめされる。
70歳を超え、ボクサー生活の後遺症で認知症に悩まされるエミールは、パレットの子供に許しを乞おうと…。  
text by 加藤浩子

******************
 上映時間:3時間11分(休憩1回)
 MET上演日:2023年4月29日
 言語:英語
******************

【スタッフ・キャスト】
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
演出:ジェイムズ・ロビンソン
振付:カミーユ・A・ブラウン
管弦楽:メトロポリタン歌劇場管弦楽団
合唱:メトロポリタン歌劇場合唱団
ダンス:メトロポリタン歌劇場バレエ団ほか

 配   役 : 役   名
ライアン・スピード・グリーン:エミール・グリフィス(ボクサー時代)
エリック・オーウェンズ:エミール・グリフィス(認知症を患った老年期)
イーサン・ジョゼフ:リトル・エミール(子役)
ラトニア・ムーア:エメルダ・グリフィス
ステファニー・ブライズ:キャシー・ヘイガン


   *******

《チャンピオン》リハーサル映像①
ゲイバーで女将の女?との駆け引きの様子(オペラ中盤)
 https://youtu.be/PDLl_ret5Uw



《チャンピオン》リハーサル映像②
ゲイバーで、同性愛の相手と駆け引きする場面
 https://youtu.be/bZ2KY8UfOlA



《チャンピオン》リハーサル映像③
カリブ海のヴァージン島でのダンスシーン(オペラ冒頭)
 https://youtu.be/oywwWYIq4KE



《チャンピオン》リハーサル映像④
ボクシングの試合で 対戦相手を死に至らしめる場面
 https://youtu.be/azyMKoWBCew



《チャンピオン》リハーサル映像⑤
相手を殺してしまったことを懺悔するエミール・グリフィス
 https://youtu.be/BcWRWEuSk3o






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テーマ:オペラ - ジャンル:音楽

小林研一郎さん(指揮者)リハーサルを公開演奏 音楽超えた感動を体感
2023年6月18日(日)

  おとといの『しんぶん赤旗』で、指揮者の小林研一郎さんに
ついての大きな記事が掲載されていました。

 引用して紹介します。

   *******

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小林研一郎さん(指揮者) 
 小林櫻子さん(コバケンオケプロデューサー)に聞く
 リハーサルを公開演奏 音楽超えた感動を体感

https://www.akahata-digital.press/article/article/20230616-1401
 しんぶん赤旗【文化】 - 2023年6月16日

 指揮者としてメジャーデビューし50周年が目前に迫っている小林研一郎さん。25日には「コバケンとその仲間たちオーケストラ」を率いてチャイコフスキー交響曲第5番を指揮。通常のコンサートとは異なり前半にリハーサルを公開演奏します。リハーサルを公開する意図などについて小林研一郎さんと妻で楽団プロデューサーの小林櫻子さんに聞きました。
(横田和治)


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コンサートまでのプロセスを楽しく

 2005年に設立された「コバケンとその仲間たちオーケストラ」はプロ・アマチュアで構成され、障害の有無を問わず演奏に参加できる楽団です。知的障害がある人も会場に足を運ぶことのできる演奏会をこれまでに85回にわたり自主公演してきました。今回のリハーサル公開では研一郎さんがマイクをつけ、楽団員とのやりとりをじかに見ることができます。

 「一つのコンサートが出来上がるまでのプロセスは本番演奏より楽しいと私は思うのでこの感動を多くの人と分かち合い、体感してほしいです。チームで協力して音楽をつくりあげていく流れを見てもらうことによって、音楽を超えたものを感じていただきたいと思い企画しました」と櫻子さん。リハーサルを公開することについて研一郎さんは「コンサートは指揮者と演奏家の熾烈(しれつ)な関係で出来上がっています。それをどう見せるか、悩む部分もありますが、リハーサルを通してチャイコフスキーの世界を感じてもらえば聴衆の心に火をともすことができるのではと考えました」といいます。

 「公開リハーサルは他のオーケストラではありえなく、コバケンを慕って集まったオーケストラだからこそ実現できる」と櫻子さんはいいます。

 「楽団は音楽的にも、精神的にも成長しています。最初は前奏曲などの小曲しかできませんでしたが、今ではシンフォニーに挑戦しています。長年活動を続けることによって仲間が増え、輪が広がりました。また、楽団には目の見えない奏者が数名いますので、楽譜を点字にしたり、録音したりして支え合い、本番中には隣に座っている演奏家が体に触って合図を送るなど工夫しています。すべての人が輝ける場をと思って実現した楽団だからこそできるコンサートです」


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音楽通し人生表す「感性が飛び出す」

 4歳の時、父に「月の砂漠」をピアノで弾いてもらい感動を覚えた研一郎さん。小学校4年でベートーベン作曲の「第九」に出合い音楽家になれると直感したといいます。

 「今回のチャイコフスキーでは音楽を通して私の人生を表せればと思います。音楽との出合い、学生時代、指揮者としての人生。それらを音符にのせて表現したい」と研一郎さん。櫻子さんは研一郎さんの音楽を「感性が飛び出している」と表現します。

 「同じ曲を10回やっても全部違う。常に光と影があって、相対しているものがある。それは幼少期の戦争体験も影響しているのかもしれません。聴く人の心を激しく動かす、そんな彼の音楽を大切に伝えたい。それを受け継ぐのが『コバケンオケ』だと思っています」

 メジャーデビュー50周年に向け、スケジュールは2025年までびっしりです。

 「来年にはロンドンフィルハーモニー交響楽団でレコーディングや演奏会があり、ハンガリーにも行きます。年なりに肉体的につらい部分もありますが、さらに体を鍛えて残る人生をまばゆく輝いて生きていきたいです」


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 *「第86回コバケンとその仲間たちオーケストラ演奏会公開リハーサル付きコンサート」 25日午後7時、東京・サントリーホール 電話0570(55)0017(サントリーホールチケットセンター)

 こばやし・けんいちろう 1940年、福島県生まれ。74年、第1回ブダペスト国際指揮者コンクール第1位・特別賞、ハンガリー国大十字功労勲章受章、恩賜賞・日本芸術院賞受賞など多数受賞

 こばやし・ようこ 1949年、千葉県生まれ。白百合女子大学卒業。小林音楽研究所代表取締役、コバケンとその仲間たちオーケストラ代表






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しんぶん赤旗がNHK朝ドラ「らんまん」ヒロイン・浜辺美波さんを大きく紹介
2023年6月22日(木)

  本日付のしんぶん赤旗で、NHK朝ドラ「らんまん」ヒロイン
浜辺美波さん へのインタビューが大きく掲載されていました。

 引用して紹介します。

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思いのままに
 連続テレビ小説「らんまん」ヒロイン・西村寿恵子役
 浜辺美波さんが語る 見てみたい 万太郎の世界

https://www.akahata-digital.press/article/article/20230622-1401
 しんぶん赤旗【テレビ・ラジオ】-2023年6月22日

(引用)

 NHK連続テレビ小説「らんまん」で、ついに、主人公・槙野万太郎(神木隆之介)と思いを確かめ合った西村寿恵子。演じる浜辺美波さんが、寿恵子の万太郎に対する感情の変化や今後の見どころについて語りました。(和田肇)

 ―寿恵子は万太郎のどこに魅力を感じたのですか。

 寿恵子さんは万太郎さんと比べて、狭い世界で育ってきました。ずっと同じ地域で、学校にも行っていない、友達もいない。母・まつ(牧瀬里穂)と叔母・みえ(宮沢エマ)、そして白梅堂のお客さん、という世界でした。

冒険する気持ち

 一方の万太郎さんは伸び伸びと植物学を学ぶため東京に進出してきました。万太郎さんの世界は寿恵子さんが見たことのない世界。まるで日本から海外を見るようなギャップがありました。寿恵子さんはこの人が見ている世界を見てみたい、と。確固たる愛があったわけではありません。万太郎さんの夢を聞いて、それがすごく響いた。

 寿恵子さんは読本、小説をよく読んでいます。現代で言うと漫画のようなポジション。私も小説や漫画は好きなので、時間を忘れて読みふけります。冒険している気持ちにさせてくれるんです。寿恵子さんの冒険です。

 17歳で万太郎さんと出会ってから、寿恵子さんは意識していませんでしたが、万太郎さんと話すのが本当に楽しかったんです。

 ―100年前と現代で、男女の距離感の違いはありますか。

 距離感は違います。万太郎さんが「かるやき」を食べたとき(両手がふさがっていたので顔ごと寿恵子の持つ菓子にかじりついた)、一番異性に近づいた。肩が触れ合って笑うとか、何気ない距離感ですごく心が動かされました。

 心を開いた相手はいいのですが、実業家の高藤さん(伊礼彼方)の距離の詰め方は独特でした。ボディータッチの心地悪さ。私でも社交ダンスの距離感は苦手なのに。初対面の人と顔が近すぎます。

 ―印象に残っているシーンは

 ダンスシーン、社交舞踏会の場面ですね。高藤さんと決別するときの。

本番中に答えが

 あのとき、撮影直前まで伊礼さんとダンスを踊りながら、こう演じればいい、という答えが見つからなかったんです。そのまま本番になって。本番中に、答えが見つかって。そうだったんだ!と。

 終わった瞬間、やったぞ!と伊礼さんと抱き合って。よかったねとすがすがしいラストになりました。

 ―ダンスは得意?

 まったく得意じゃありません。ダンスができないのに、練習で鏡張りの部屋で、周りでスタッフが見つめている環境がさらにダメ。表情筋が動かない! 伊礼さんの明るさや前向きの姿勢に助けられました。

 ちょっとずつステップがなじんできて、相手との距離感もとれるようになって、社交ダンスが楽しくなってきました。もともと、練習が嫌いなだけで、ダンスは好きなんです。

 高藤さんと万太郎さんは二人とも心情をまっすぐに言葉にする共通点があります。でも、寿恵子さんは万太郎さんと話すのがすごく楽しい。他の人に見せるのとは違う表情をしています。役作りでも高藤さんにはまったくなびいていません。高藤さんは入るスキがなかったんじゃないか説を、私は推しています。

 ―今後の見どころ。

 万太郎さんと寿恵子さんが結ばれ、急激に展開が進む中、どう二人がこれからの人生を歩むのかが見どころです。万太郎さんは波瀾(はらん)万丈な人なので。

 寿恵子さんにとっては、万太郎さんが起こす波を一緒に乗り越えることで、女性として一人の人間として、変化し続けていきます。これからも朝から元気を感じていただけるような、明るい作品作りをしていきます。

浜辺美波:はまべ・みなみ 
2000年8月、石川県出身。
2011年、第7回「東宝シンデレラ」オーディションニュージェネレーション賞。
2017年映画「君の膵臓をたべたい」で日本アカデミー賞新人俳優賞など獲得。
主な作品にドラマ「賭ケグルイ」(TBS系)、「私たちはどうかしている」(日本系)、
「ドクターホワイト」(フジ系)など。



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しんぶん赤旗【文化欄】が『左手のピアニスト』舘野泉さんへのインタビュー記事
2023年6月26日(月)

  今日(6/26)の しんぶん赤旗に
脳溢血で倒れて右半身が麻痺し『左手のピアノスト』となった
舘野泉さん へのロングインタビューが掲載されていました。

 引用して紹介します。

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会いたくて ピアニスト 舘野泉さん
大事なものは音の中に 弾ける幸せと生きがい

https://www.akahata-digital.press/article/article/20230626-1201
 しんぶん赤旗【文化】2023年6月26日

(引用)

 「左手のピアニスト」として知られる舘野泉さん。2002年に脳溢血(いっけつ)で倒れて右半身が麻痺(まひ)しながらも、左手で奏で続けています。今年数えで88歳の米寿を迎え、11月には「バースデー・コンサート」を開催します。(米重知聡)

 「ピアノを弾く以外、ほかのことをやりたいと思ったこともない」と話します。

 「毎日、目が覚めてピアノを弾き始める、音が鳴る。俺は確かに生きてるんだ、と思う。生活して大事なもの、この世界の核が、音の中にこもっている。音を、表現を紡いでいく。そうして一日がたつ。それが命で、生きがいです」

 11月のコンサートではレオシュ・ヤナーチェクのカプリチオ「挑戦」(左手ピアノと管楽器のために)、平野一郎の「鬼の学校~左手のピアノと弦楽の為(ため)の教育的五重奏」、パブロ・エスカンデの「奔放なカプリッチョ」(委嘱作品・世界初演)を披露します。

自分らしさとは 鬼の生き方学ぶ

 「『鬼の学校』は昨年11月以降あちこちで弾いています。どこでもお客さんが食い入るように見て聞いて喜んでくれます。音楽のエネルギーや生命の燃焼を受け取って、みんな幸せそうに帰っていく。やってる方としてもやりがいがある」

 ピアノが鬼の酒呑(しゅてん)童子、ヴァイオリンなど弦楽器が酒呑童子先生の教えを受ける鬼の生徒たちという割り振りです。はじめは調弦もおぼつかなかった生徒たちが、授業が進むにつれて鬼としての生き方を身につけていきます。

 「かつて鬼は恐ろしいものの象徴でしたが、今では人間の生活に慣らされて枠にはめられている。でも、かつての鬼のように、本当に自分たちが望むたくましいエネルギーや生命力を発揮して、鬼は鬼として生きていこうじゃないか。そういうことを勉強する学校です」

 曲全体で45分という長さですが、視覚的要素も強く、「演劇を見ているような感じ」だといいます。

 ヤナーチェクとエスカンデは、同じフルートや金管楽器の編成でカプリチオ(奇想曲)を奏でます。

必要だったもの 素晴らしい休憩

 左手:みで弾くようになって約20年。「僕自身は、左手で弾き始めた最初の時期から、左手で弾いてるという感覚はあまりない」と話します。

 「僕は前から変わらず音楽をやっているだけ。左しか使えないから左でやってるけど、それで劣ってるとか力が弱いということもない。左手の音楽は音が少ないとか音の厚みがない、ドラマチックじゃないなんて言う人もいるけれど、先入観の問題。半分になったから半分のことしかできないわけじゃない。実際には音楽の全体像をちゃんと弾いてる。だから、両手でやってるように聞こえますね、なんて言う人もいます」

 ピアノと共に歩んできた人生ですが、その中でも「素晴らしいポーズ(休憩)があった」といいます。

 終戦間際、空襲で焼夷(しょうい)弾が直撃して家もピアノも焼けました。栃木の田舎に疎開し、母親と子ども4人と同世代のいとこ2人、総勢7人が農家のカイコ小屋を借りて寝起きしました。

 「楽器もなくて、音楽とは無縁の自然に囲まれた生活をしていたあの頃は、僕にとって幸せな時間、忘れがたい大事な時期です」

 脳溢血で倒れた後、体も動かず、言葉もすぐには出てこなかった2年間を「今から思えば必要な時期だった」と振り返ります。

 「また弾けるようになって、音楽の世界がより素晴らしく見えました。いまでは10カ国の作曲家が100曲以上も左手の曲を作ってくれています。『音楽で生きていくほど幸せなことはない』というのが亡き父の口癖でした。たくさんの人と一緒に音楽をやって、生きていくことのポジティブな面を存分に呼吸している。自分の思うことを、自信を持ってやっていけるのが幸せですね」

 *米寿記念演奏会 舘野泉バースデー・コンサート 素晴らしい仲間たちと一緒に 11月10日午後2時、東京オペラシティコンサートホール。ほか京都、愛知で公演予定。電話0570(00)1212(ジャパン・アーツぴあ)

舘野泉:たての・いずみ 
東京生まれ。1960年東京芸術大学を首席卒業。
1964年よりヘルシンキ在住。81年以降、フィンランド政府の終身芸術家給与を受け、世界各地で演奏活動を行う。
LP/CDは約130枚。新刊『ハイクポポヤの光と風』







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テーマ:ピアノ - ジャンル:音楽

映画【魔女の香水】を kinocinema で見る !
2023年6月29日(木)

  きょう 12:05 から kinocinema 天神で
映画【魔女の香水】 を見ました!

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映画冒頭、派遣社員と思われる女性(恵麻;桜井日奈子)が派遣先(?)の
ホテル宴会場を首になります。 
その理由は当然明示されないが、同僚の女性への上司の男の
セクハラ疑惑を正面から指摘したこと。

途方に暮れた彼女は、夜の街で女性狩りをしている風俗のスカウトに
自ら申し出て、風俗嬢になる決意を示します。

しかし、そのスカウトは、風采の上がらない恵麻を見て持て余し気味。
恵麻を引き連れて?(勝手に付いていった?)香水を頼んでいた店に
入って行来ます。 そこで『魔女さん』(弥生;黒木瞳)と呼ばれる店主と
会うことになるのですが。

その『魔女さん』が、恵麻に「ここで、手伝ってみる?」と助け船。
身元も能力も解からないのにいきなり採用するか? と疑問符?????

まぁ、そこで香水の奥深さを知ってゆくと云う物語でした。

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ヒロイン恵麻を演ずるのは、私は初めて見る『新人女優(笑)』(桜井日奈子)
映画中盤で風采の上がらなかった彼女がメイクとドレスアップで豹変します。
それは、見かけだけでなく心構えも変わったことを象徴するのでしょう!

kinocinema 天神で数人の入りでした。

   *******



  映画【魔女の香水】公式サイト
   https://majo-kousui.jp/

(引用)
香りがもたらす不思議な力――

香りをテーマにした最も美しく、最も香しい映画が誕生しました。

魔女と呼ばれる一人の女性が創る香水の香りが、夢に挫折し将来への希望を見失った若い女性を華やかな未来へと導きます。魔女が香りと言葉で背中を押し登場人物の未来を切り開いていく爽快なシンデレラストーリー。スクリーンから素敵な香りが漂ってくるような不思議な感覚が、貴方の未来にも魔法をかけてくれるかもしれません。

物語の主軸となる魔女・白石弥生を演じるのは宝塚歌劇団月組の娘役を経て俳優へと転身し、初主演映画『化身』(1986)では日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、演技力の高さで話題を呼んだ黒木 瞳。演技派女優としてドラマ・映画・舞台など幅広い分野で活躍し、近年は映画監督など制作現場での活躍にも注目されています。
もう一人は、魔女との出会いによって華麗なる転身を果たす20代の女性・若林恵麻を演じる桜井日奈子。2016年の『そして、誰もいなくなった』(日本テレビ)で連続テレビドラマ初出演、2018年に映画『ママレード・ボーイ』で初主演を飾り、今、最も注目されている若手俳優です。
恵麻の憧れの男性となる実業家の横山蓮を映画『スウィングガールズ』で第28回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞後、安定した演技力で話題作への出演が続く平岡祐太が演じます。
更に水沢エレナ、小出恵介、落合モトキ、宮尾俊太郎、小西真奈美といった豪華キャストが集結しています。
また、シンガーソングライターとして活躍する川崎鷹也が本作の主題歌を担当し、映画初出演にし初演技を披露しています。

メガホンをとりオリジナル脚本も手掛けたのは宮武由衣。TV業界でドラマの演出やプロデューサー業を務め、劇場映画で監督を務めるのは本作が3作目となります。

Story
白髪の美しく高貴な上品さを漂わせる女性・白石弥生(黒木瞳)が香水店で2つの香水を見せながら常連客を相手に語っている「世の中には似て非なるものがたくさんある」。
一方、華やかなセレブ達が集まっているバンケットホールで派遣社員として奮闘する若林恵麻(桜井日奈子)。高卒の恵麻は、いつか正社員になって、一流の仕事を与えられることを目標に頑張っていたが、後輩の見習い女性への上司のセクハラ行為を抗議したことで職を失ってしまう。
自暴自棄になった恵麻は、夜の街のスカウトマンに連れられ「魔女さん」と呼ばれる弥生の店を訪れ、その店を手伝うことになった。ある日、金木犀の香り漂う男性・横山蓮(平岡祐太)と巡りあう。
弥生に授けられた言葉と香りによって自分の人生を切り開くのは自分自身だと気づかされ、天職を探し求めるように香料会社で働き始める恵麻すっかり香りの世界に魅了されていく恵麻は、営業先で蓮と再会することに―。魔女の香水『Parfum de prières(パッファンドプリエール)』の力に後押しされるように懸命に未来を切り開いていく恵麻の運命は、果たしてどんな風に変わっていくのだろうか?!




映画【魔女の香水】予告編映像
https://youtu.be/5Ulz7MTuW6M




  映画.comによる作品紹介
   https://eiga.com/movie/98576/

【解説・ストーリー】

香水をテーマにひとりの女性の成長を描いた人間ドラマ。

華やかなセレブが集まるバンケットホールで派遣社員として働く若林恵麻は、正社員になって一流の仕事をすることを目標に奮闘していたが、後輩へセクハラ行為を行った上司に抗議したことで職を失ってしまう。
自暴自棄に陥った彼女は、夜の街のスカウトマンに連れられ、「魔女さん」と呼ばれるミステリアスな女性・白石弥生が営む香水店を訪れる。
その店を手伝うことになった恵麻は、弥生から授けられた言葉と香りを通し、自分の未来を切りひらくのは自分自身だと気づく。
ある日、恵麻は金木犀の香りをまとった実業家の男性・横山蓮と出会う。やがて香料会社で働きはじめた恵麻は、営業先で蓮と再会を果たす。

香水店の店主・弥生を黒木瞳、恵麻を桜井日奈子、蓮を平岡祐太が演じる。監督・脚本は「JAZZ爺MEN」「たった一度の歌」の宮武由衣。

*******************
 2023年製作/119分
 G/日本
 配給:アークエンタテインメント
*******************

【スタッフ・キャスト】

監督 : 宮武由衣
脚本 : 宮武由衣
製作統括 : 菅原智美
製作 : 吉田宣仁 佐藤孝俊 重友玲央哉 安里公夫
プロデューサー : 佐倉寛二郎 近藤誠
ラインプロデューサー : 泉知良
キャスティング : 増田悟司
製作補 : 宮武令衣 森朋子
撮影監督 : 高間賢治
照明 : 上保正道
録音 : 弦巻裕
美術 : 岩本一成
編集 : 岩切裕一
音楽 : 小林洋平
主題歌 : 川崎鷹也
助監督 : 谷口正之


 配  役 : 役  名

黒木 瞳 : 白石弥生
桜井日奈子 : 若林恵麻
平岡祐太 : 横山 蓮
水沢エレナ : 原舞
小出恵介 : 原翔
落合モトキ : 杉斗
川崎鷹也 : 河原優也
梅宮万紗子 : 原田真澄
宮尾俊太郎 : 榊亮太
小西真奈美 : 高渕霧子






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KBC シネマで【氷の微笑(1992年公開:4Kレストア版)】を見る !
2023年6月30日(日)

  きのう KBC シネマでアメリカ映画
【氷の微笑】
 (原題:Basic Instinct;心底の本能)4Kレストア版を見ました!

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マイケル・ダグラスとシャロン・ストーンが刑事と殺人容疑者として
迫真の強烈な『セックスシーン』が話題になった映画で、元版は 
1992年6月日本上映と云いますから 31年前の映画です。

1992年と云うと、私が40才の時で、当時は中洲大洋で見たと
思うのですが、ストーリーは殆ど覚えていませんでした。
場面として覚えがあるのは、当時も物議をかもした『脚組み換え』!

中年男性の捜査員?数人の前で、下着を付けずにミニスカートで
脚を組んでいるのですが、
左右を組み替える時に直ぐに組み替えないで両足を平行に開いて
陰部が見えるようにして捜査員を挑発する処。

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シャロン・ストーンはマジで下着無しで挑み本当に見えていたそうで、
公開時にはボカシを入れる契約だったのに、そのまま上映したことで
訴訟事件に発展した曰くつきの場面。
4Kで一層リアルに見えるかと思いきやボカシが入っていました(笑)

他の場面は、ほぼ初めて見たような感じですっかり忘れていました。
 
観客は二十人弱でした。

   *******


  映画【氷の微笑】公式サイト
   https://basic-instinct4k.com/

(引用)
エロティック・スリラーの金字塔と目される『氷の微笑』が、1992年の公開から30年の時を経て、4Kレストア版にて劇場にカムバック!

とある凄惨な殺人事件から始まる、マイケル・ダグラス演じる刑事ニックとシャロン・ストーン演じる容疑者キャサリンの息を吞む駆け引きは多くの観客の心を惹きつけ、今日に至るまでカナダを含む全米で160億円を超える興行収入を記録している。ここ日本でも、1992年の年間ランキング3位を記録する大ヒットとなった(一般社団法人日本映画製作者連盟発表)。

監督は『トータル・リコール』『ELLE エル』そして『ベネデッタ』の鬼才ポール・ヴァーホーヴェン。「この映画は、邪悪さがまとう魅力的な表情と、その誘惑についての物語です。誰であれ本当の悪と魅力を見分けるのは、非常に難しいと思います」と述べている。

撮影はのちに『スピード』シリーズを監督するヤン・デ・ボン。アカデミー賞編集賞、作曲賞にもノミネートされた。

【STORY】

サンフランシスコの刑事、ニックはかつてのロックスター殺害事件の捜査に乗り出す。

いくつかの不穏な痕跡から、当時のアリバイが不確かなキャサリンという作家を尋問するが、享楽的な彼女に次第に翻弄されていく。

駆け引き、愛、そして新たに起こる不可解な事件の数々―。

出口のない迷路にはまったニックが唯一頼れるのは、彼自身の本能だけだった―。



映画【氷の微笑 4Kレストア版】予告編映像
https://youtu.be/U7KR8sJ3350




  映画.comによる作品紹介
   https://eiga.com/movie/44426/

【解説・ストーリー】
「ロボコップ」のポール・バーホーベン監督が、殺人事件を捜査する刑事が容疑者の妖艶な作家に翻弄される姿を描き、世界的ヒットを記録したエロティックスリラー。

サンフランシスコ。ナイトクラブを経営する元ロックスターの男が自宅の寝室で惨殺された。刑事ニックは被害者の恋人で事件当時のアリバイが不確かな作家キャサリンを尋問するが、ミステリアスな彼女に翻弄され、捜査は難航する。キャサリンの抗えない魅力と刑事としての使命との間で、深みにはまっていくニック。そんな中、さらなる殺人事件が起こる。

シャロン・ストーンが魅惑的で狡猾な悪女キャサリンを熱演して一躍脚光を浴びた。刑事ニック役に「危険な情事」のマイケル・ダグラス。後に監督として「スピード」シリーズなどを手がけるヤン・デ・ボンが撮影を担当。2023年6月、4Kレストア版(無修正R18+指定)でリバイバル公開。

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 1992年製作/128分
 R18+/アメリカ
 原題:Basic Instinct
 配給:ファインフィルムズ
 日本初公開:1992年6月6日
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【スタッフ・キャスト】

監督 : ポール・バーホーベン
製作 : アラン・マーシャル
製作総指揮 : マリオ・カサール
脚本 : ジョー・エスターハス
撮影 : ヤン・デ・ボン
美術 : テレンス・マーシュ
衣装 : エレン・マイロニック
編集 : フランク・J・ユリオステ
音楽 : ジェリー・ゴールドスミス
特殊メイク : ロブ・ボッティン


 配  役 : 役  名

マイケル・ダグラス : ニック・カラン
シャロン・ストーン : キャサリン・トラメル
ジョージ・ズンザ : ガス・モラン
ジーン・トリプルホーン : ベス・ガーナー






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