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観劇レビュー&旅行記

【観劇レビュー&旅行記】を中心にFC2上で、私の思いを気の向くままに書いてゆきます。 政治・時事評論は 【JUNSKY blog】に引続き運用します。リンクの一番上に記載しています。

Nonfiction 映画 【闇の子供たち】 ユニセフ協会・推薦

2008年9月1日(月)

1年の2/3が終わった。早過ぎる!

昨日の午前中に福岡市博物館で「エジプト展」を見た帰りに、北天神の【KBCシネマ1・2】 に立ち寄ってみたところ、丁度午後2時過ぎから上映される映画が2本あった。

一つは「コレラの時代の愛」(南米コロンビアが舞台のアメリカ映画)
もう一つは「闇の子供たち」(日本とタイが舞台の日本映画)

双方のチラシを見て、後者を見ることにした。



とても重い映画である。

原作 : 梁石日
監督・脚本は、阪本順治

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可愛い女優・宮あおい さん(今は強い女性・天璋院篤姫を演じているが)が、NGOの心優しくも気の強い女性を演じている。
共演は、江口洋介,妻夫木聡,佐藤浩市,鈴木砂羽 など。

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扱っている題材の中心は、幼児の「臓器移植」である。
また、これと並行して  幼児(小学生にもならない幼児に行わせる)売春 がある。
幼児たちは、生活に困窮する親たちから買って来られ、檻の中で生き殺しにされている。
売春でエイズなどを罹ったものは、ゴミ袋に入れられ生きたままゴミ収集車に投げ込まれる。
病気に罹ってない幼児は、臓器移植の材料として、マフィアとつながった病院に送り込まれる。

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それは、フィクションの世界ではなく、現実に行われているリアルな事実らしい。
タイ・マフィアや日本の暴力団らしき勢力との関わりも描かれている。

やりきれない、いたたまれない映画である。

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 重いマイナーな感じの映画であるが、この映画を上映した「スクリーン」は、ほぼ満席の観客で埋まっていた。
 テレビ宣伝なども全く見たことがないから、おそらく「口コミ」で広がったのであろう。

 私もこのブログ上で「口コミ」の一員に参加したい!

公式サイトは、ここをクリック

福岡市中央区那の津、北天神 KBCシネマ にて、
今のところ 9月5日(金)までは上映が決定。
10:00,14:20,19:00
それ以降も上映の可能性があるので、問い合わせてください。
 電話:092-751-4268

【goo映画】 での紹介文は下記 

作品解説・紹介 - 闇の子供たち

 日本新聞社バンコク支局で、幼児人身売買を取材する記者、南部(江口洋介)は、日本人の子供がタイで心臓の移植手術を受けるという情報を得る。

 知人に金を握らせ、臓器密売の元仲介者に接触した南部は、提供者の幼児は、生きたまま臓器をえぐり取られるという衝撃の事実を知る。
 取材を続ける南部は、ボランティアの少女、恵子(宮あおい)と知り合う。純粋すぎてすぐ感情的になる恵子に苛立つ南部だが、善悪に対する感覚が麻痺している自分を恥じてもいた。
************************
 幼児の人身売買、売春というショッキングな真実を描いたノンフィクション映画。
闇社会の現実を世に暴くことで、子供たちを救おうとするジャーナリストと、目の前にいる一人の子供を守ろうと命を張るボランティアの少女の、二つの視点からやりきれない事実を描いている。
 タイを舞台にしているが、一方では彼らを“買う”客たちもいるのであり、その多くがタイを旅行する外国人。日本人にとっても、決して他国の話ではないのだ。
 衝撃のラストシーンが、その事実を語っている。

 『亡国のイージス』、『魂萌え』などの阪本順治監督が、江口洋介、宮あおいら、豪華キャストを集結させ、極めて深刻な問題を世に提示している。真の意味での問題作。 



【CINEMA TOPICS】 による 詳しい紹介は、 ここをクリック

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テーマ:気になる映画 - ジャンル:映画

TV ドラマ版 「歓喜の歌」 9月7日放映

 福田首相辞任で、ブログ界は賑やかですが、それは別のブログに書くことにして (ここをクリック)、こちらでは近々放映される TV ドラマ版 「歓喜の歌」 をご紹介します。

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 すでに映画化されて好評を博した 「歓喜の歌」(立川志の輔・作) のテレビ・ドラマ版で、立川志の輔さんの落語原案や映画では、二つのママさんコーラスのW・ブッキング(会館使用許可の重複)であったのですが、TVドラマ版では、北海道大樽市の市政20周年記念報告会とママさんコーラスのW・ブッキングという話になっているとのこと。 (ポラリスさんの紹介記事を一部引用)

 映画版は、映画館で見ました。
結果は分かっているのですが、そこに至る過程が、双方のママさんコーラスに参加する女性の生活も交えながら、なかなか丁寧に描かれていました。

 今度は、ママさんコーラスのWブッキングではなくて、お役所の行事との競合だけに、お役所仕事をどのようにこなして行くのかが見どころのようです。

 私は、このブログで紹介した番組を見落とすことが多いので、今度は見逃さないようにしなくっちゃ!
   2008年9月7日(日) 午後2時~3時半

 映画版では小林薫さんが演じていたお役所の役人さんを、今度は大泉洋さんが演じるとのこと。

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公式ホームページより 

 【ストーリー】

 時は夏。海と坂道の町・大樽。夕暮れ迫る南大樽会館の集会室から、「大樽レディースコーラス」のお母さんたちの歌声が響く。大樽市民会館で開かれる20周年の記念コンサートに向けて合唱の練習に余念がない。

 一方、その市民会館では、いいかげんな事務主任・佐野亮介(大泉洋)の手違いにより問題が発覚していた。大樽市の武田市長(上田耕一)による市政20周年記念報告会と、「大樽レディースコーラス」のコンサートが同じ日にダブルブッキングされていたのだ。
だが、佐野主任は慌てない。「だって相手は市だよ。たかがママさんコーラスのコンサートだろ?どっちが大事だよ。他の日に延期してもらえばいいだろ」と、タカをくくっていた。

 しかし、その日に向けて1年間練習を重ねてきた、代表の宮本美弥子(田中裕子)をはじめとするお母さんたちの抵抗は思いのほか強く、「こうなったらあれだわ!市と戦争だわ!」とまで言い放つ始末。
 
今さら延期など出来ない市の行事と頑強なお母さん軍団との間で板ばさみになる主任であったが、やがて忙しい日常の中で、様々な事情を抱えながらも、コーラスに情熱を注ぐお母さんたちに感化されていく。
 なんとか、お母さんたちに歌わせたい…やがて主任は、とんでもない解決策を思いつくのだった。


 配役は、ここをクリック
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テーマ:テレビドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

焦土に玉音が響いた -その時 歴史が動いた- NHK

 今日と来週は終戦(敗戦)に至る降伏文書の処理に係わる話。

シリーズ 日本降伏 前編
焦土に玉音が響いた
~8月15日・終戦決定までの道程~


 ポツダム宣言受諾の基本方針は一応の合意を見たが、受諾条件(降伏条件)として、「国体の護持」(天皇による専制支配)の一点に絞るかどうかで陸軍大臣と外務大臣の間で意見の相違が起こり、無駄な時間を費やした。

御前会議による天皇の『聖断』により、「国体の護持」1本で受諾する(降伏する)ことになり、連合軍に伝達したところ、連合軍からは「国民の自由に表明される意志による」(要旨)との回答であったという。

この回答に対しても、陸軍大臣と外務大臣の間で意見の相違が起こり、またしても決定できなかった。

最終的に、連合軍の回答も受諾するべきとの天皇聖断が下ったと言うことだが、今度は「終戦の詔勅」の文言をめぐって三たび阿南陸軍大臣が異議を唱え時間を浪費した。

この間にも戦争犠牲者は続々と出たという。

8月9日には、未明にソ連が中立条約を一方的に破棄して樺太などで軍事的侵攻に出て、多くの在留日本人が犠牲になる。
11:02には、長崎での原爆投下。

ポツダム宣言受諾を連合軍に伝えた8月12日より後の8月14日には、米軍の爆撃機が日本の主要都市を再度爆撃し、2500人が爆死した。

8月15日午前10時には、房総沖に展開する米艦船への体当たり攻撃に特攻隊が出陣し、帰らぬ人となった。

優柔不断な政府の時間浪費により、降伏が決まった後にも多くの人々の命が奪われたことを明らかにしてゆく番組であった。

一方で、天皇の聖断を美化した表現に思えるところが散見された。

なお、終戦の詔勅と言えば、これまで「絶え難きを絶え、忍び難きを忍び・・・」という所ばかりが流されてきたが、今日の放送では、冒頭の部分も紹介され、私には初めてであった。

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NHKの公式サイトは、ここをクリック

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テーマ:ドキュメンタリー - ジャンル:テレビ・ラジオ

TVドラマ 【四つの嘘】 終了 「駄作!」の一言に尽きる!

40代に突入した女4人の身勝手な生活を描いていた「四つの嘘」が終わった。

 高島礼子、永作博美、寺島しのぶ、羽田美智子(回想シーン)など“豪華配役”?にも拘わらず、また作者がTVドラマのヒットメーカーである大石静にも拘わらず、とんだ下らないドラマであった。

 番宣では「魔性の女」と喧伝されていた永作博美も全くそういうイメージではなく、ミスキャスト。
寺島しのぶの大袈裟な演技には辟易。
高島礼子が若い男とセックスしているシーンなど、取って付けたようなシチュエーション。

 まあ、連続何回かは知らないが(7/10から2ヶ月近くもやっていたらしい)、3・4回しか見ていないので、全体がどうだったかは言えないが、見た範囲だけでも「いいドラマだった」と言えるところは何も無い。

 最近、「Tommorow」 や 「コードブルー」 など医療現場のリアルな一端を伝えようと努力している社会性の高いドラマや教育現場を描いたドラマが関心を高めている中で、社会性の全く無い、どちらかと言えば不倫など「反社会性」の要素がメインとなっているものであった。

 もっとも、見方によっては、こういうドラマの方が好きだと言う方々も無くはないだろうが・・・

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テーマ:四つの嘘 - ジャンル:テレビ・ラジオ

【コードブルー】 ドクターヘリ 緊急救命

 昨日は、【四つの嘘】 がまぎれもない駄作だと書いたら、ステレオタイプなものの見方云々とのコメントが寄せられた。 ありがたい話である。

 さて、一方私が高く評価するドラマの一つが、この

【コードブルー】 ドクターヘリ 緊急救命

 である。

Codeblue02.jpg

 このドラマでは、オーストラリアなどでは、普通の救急車並みに活用せれている「ドクターヘリ」をお茶の間に届け、社会化しようという意欲がひしひしと伝わってくる。
 公式ホームページでの制作裏話や、キャストのコメントを読んでもその意志は明確に伝わってくる。

公式サイトは、 ここをクリック

 このドラマは、単に「ドクターヘリ」で活躍する医師や看護師のヒーロー物語ではない。
医療過誤問題、トリアージュ問題、産婦人科医の不足等など、今社会で大問題になっている医療に関わる課題を突き付けている。

 若手俳優たちも真摯に取り組んでいる様子である。
そこのところは、公式サイトの ロング・インタビュー記事 をどうぞ。
 こちら は、gooTVの番組解説ランのインタビュー

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 ところで、このドラマに出ている医師以上の能力を持つらしい看護師(フライトナース)冴島はるか役の女優さんは、どこかで(別の番組で)見た覚えはあるのだが、ぴったりはまる番組が思いつかなかった。

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 で、配役を見たところ、その女優さんの名前は、比嘉愛未 (ヒガマナミ)さんであった。
あのNHKの朝ドラに出ていた人ではないか! 女将役の宮本信子や大女将役の草笛光子と丁々発止に演じていた人である。 朝ドラの題名は「どんど晴れ!」でした。
 しかし、その時の清楚な印象とは全然違う、バリバリのやり手という感じである。 良い意味で期待を裏切る変身である。(「ラスト・フレンズ」の上野樹理ほどではないが)

比嘉愛未 さんについては、ここをクリック ここの写真は「どんど晴れ」の時の印象に近い。

他に、新垣結衣 さんや
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                       戸田恵梨香 さん などが医師に扮して出演中       
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【“【コードブルー】 ドクターヘリ 緊急救命”の続きを読む】
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テーマ:コード・ブルー - ジャンル:テレビ・ラジオ

常に進化する 「エリザベート」

2008年9月6日 正午より

博多座で、朝海ひかる 「エリザベート」 を見ました。

Elisabeth2008HakatazaM.jpg

今回も演出は、1996年の宝塚版以来の小池修一郎。 12年間続けておられます。

 しかし、今回も前回の博多座公演とは演出が大きく変わっていたし、新しい曲目も結構たくさん追加されていました。(反面削除された曲目と場面があるようですが)
常に新しい演出を目指しているようです。

 歌詞も新しくなっているものがあり、
「私が踊る時」(Wenn Ich Tanzen Will)は、原語(ドイツ語)に近くなったように思えます。元の題名は、上に書いたように『意志のWill』を使っていて、英語なら"When I will dance"という意味ですが、以前は「踊るなら~」と訳されていましたが、今回は「踊る時は~」と改善されています。もっと正確には「踊りたい時は~」となるのでしょうが、それでは音符(5音で、当初の「おどるなら~」にあっていました)が舌足らずになってしまいますので、ぎりぎり「踊る時は~」で妥協したものと思われます。
 そのうえ、以前は「飛ぶがいい~」で始まっていましたが、今回はそこは2番となり、1番として別のフレーズと歌詞が追加されていました。

「夜のボート」も新たに1番が追加されていて、従来の歌詞は2番になっていました。

 他にもブリッジ的な短い新曲がそこここに追加されていました。

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 トート(死)役の武田真治さんは、今回再演と言うことで、安定した『不気味さ』を醸し出していました。

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 朝海ひかるさん    武田真治さん

 さて、今回から新しいキャストとして配役された、朝海ひかるさんですが、元宝塚歌劇・男役(雪組)ですが、いわゆるフェアリー系男役として、ダンスが得意の男役TOPスターでした。
 博多座では、同じく雪組の「凱旋門」で、いわゆる『三番手』位で画家の役で出ていたと思います。
その時は歌の出番は殆どなかったのですが、一節歌うところでは結構うまいと思わせた記憶があります。

 朝海ひかるさんは雪組で、私が勝手にファンをやっている美穂圭子さんと一緒だったのですが、「タランテラ」では、朝海ひかるさんが歌う代わりに美穂圭子さんが歌っている感じでした。
ここをクリック
 そういうこともあって、朝海ひかるさんがエリザベートをやるについては、私には若干不安があり、あまり期待せずに、ある意味では「恐いもの見たさ」に観劇したのですが、その『期待』は、見事に裏切られました。
 予想に反して、朝海ひかるさんは低音の深い声から、裏声の高い声まで充分に聴かせる声で、この歌(ナンバー)の数の無茶多いこのミュージカルを歌いきったのです。
 特に、長い1曲を歌い終わった後に、最高音で歌いきる「私だけに」(ICH GEHOER NUR MIR)は、はらはらしながら聞きましたが、声量豊かに聴かせました。 感動しました。

 裏声への変わり際も、不自然さはなく、滑らかに切換えていました。
宝塚退団以来の鍛錬と精進が思われます。

 男役からのエリザベートへの転換は、初役の一路真輝さんからの伝統ですが、一路さんは、退団後随分女性としてのリハビリを積んだ後でしたから(たとえば 「王様と私」 など)、理解できますが、朝海ひかるさんは、まだ間もないので、なかなか高音域には慣れなかったであろうと思われます。

 最も、宝塚現役男役にも拘わらず、エリザベートを演じた瀬奈じゅんさんや、アイーダを演じた安蘭 けいさんの成功も過去にはありますが・・・

瀬奈じゅんさん の 「私だけに」は、【Youtube】 で見ることができます。
ここをクリック または
http://jp.youtube.com/watch?v=o2PQoUsKfos  または


 凄い! 瀬奈じゅんも最高!

 皇太后ゾフィーの、これも元宝塚の寿ひずるさん、
 エリザベートの母親ルドヴィカの、これまた元宝塚の春風ひとみさん
 フラウ・ヴォルフの伊東弘美さん(宝塚出身ではない)
など、脇役も声量・音程・演技とも確かな技を見せていました。

相関図はこちら (下の画像をクリックで拡大)
Elisabeth2008Hakataza03.jpg


 狂言回しであり、エリザベートを暗殺したルキーニ役を、一人でずっと演じている高嶋政宏もコメディ・タッチの雰囲気を充分出しているのだが、ちょっと充分すぎる表現が目立った。
早い話が、「ちとやり過ぎ・・・」って感じ!

 何度見ても新しい発見のあるエリザベートで、ストーリーは知りすぎるほど知っているのに、退屈することなく、眠気を催す事もなく、充分満喫しました。

 博多座・2階3列目ほぼ中央ブロックでとても見やすい席でした。
ところが、私の前は満席なのに、後からは急に空席が目立っていました。
チケット金額の関係でしょうか?(いや、6列目までは同じA席;¥15,500_ですが・・・)

2008年9月28日まで、博多座にて公演

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日程は、下記
http://www.hakataza.co.jp/kouen/nittei_h2009.html

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博多座オフィシャルサイトは、
http://www.hakataza.co.jp/kouen/index.html  【“常に進化する 「エリザベート」”の続きを読む】
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『幕末純情伝』 石原さとみ 真琴つばさ

2008年9月6日午後6時から、アクロス福岡で
つかこうへい作・演出の舞台
『幕末純情伝』
を見た。

『幕末純情伝』は、新撰組の沖田総司が実は女だったという設定で展開される、演劇と言うよりは、『バラエティ・パフォーマンス』 というところ。

時代は、幕末も現代も明治も同時進行と言う時空を超越したドラマ。

石原さとみが沖田総司を、元・宝塚の真琴つばさが坂本龍馬を演じています。

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このドラマの突飛な発想は、
坂本龍馬が「憲法9条」を発案 し、これをどうしても日本国の規範として、守らないといけないと頑張っているという話で構成しているところ。
『バラエティ・パフォーマンス』 のような中に、「憲法9条」という言葉が何十回出てきた ことであろうか?

 それだけでも時空を超えた話だが、新撰組の隊士が語る体験談として(新撰組が第二次世界大戦前後の話を語るのだが)、沖縄戦で日本国を守るためとの口実で親子が殺しあったとか、戦後進駐軍(駐留米軍)兵士が婦女子を夫や子どもの前で暴行するリアルな話 とか、もっと下って 教科書の中に沖縄の記述を削除させようと言う企て だとかが語られるのである。
 それらの話の中にも憲法9条は出てきて、「戦争に負けた悲惨さを考えれば憲法9条は無力だ」という反対派の考えも語られる。

 さらには、教育基本法第4条 が、そのまま台詞として語られる。
【すべて国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。 】(旧・第3条)

 幕末に日本に来たアメリカの公使(ペリーという名ではなかった;もちろん日本人俳優だが、台詞は英語であった)が、ベトナム戦争の敗北やイラクでの混迷を語った。

 このように、ドラマ全体が時空を超えた破天荒なものであり、歌あり、踊りあり、旅回りの座長公演的パフォーマンスあり、今はやりのヒップホップダンスあり、のとんでもないステージではあったが、訴えたいところが数多くあった。
 ごちゃごちゃだったが、少なくとも沖縄戦・憲法・教育基本法・ベトナム・イラク,そして 「憲法9条」 が一つの繋がりのある問題であることが明確に伝わっていた。

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スポーツ紙の紹介では、もっぱら石原さとみのエクスタシーの表情ばかりに注目しているが、それは一つのバラエティ的側面に過ぎない。

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話変わって、元・宝塚の真琴つばさ が、宝塚在団時と変わらぬスリムさと若さと美しさを維持していて、「さすがプロ!」 と驚嘆した。 集団ダンス・シーンでも当然ひと際目立っていた。
一つ前の記事 にも書いたが、元・宝塚の皆さんの実力は凄い!

当日券でも見られるだろうと少し早めに行ったが甘かった。 完売だ!とのこと。
残念がって窓口を後にしていた時30歳前後の上品な女性が、友達が急に来られなくなったので、良かったらお譲りできますが・・・ということなので、嬉しくそのチケットをプレミア無しで譲って頂き、観ることができた次第。 感謝 !!! (6列目の中央ブロックで¥6,800)

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以下の画像は、マイコミ ジャーナル より引用してます。

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左から、吉沢悠(高杉晋作)、石原さとみ(沖田総司)、真琴つばさ(坂本龍馬)

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     (石原さとみが最初に登場する芸者姿)

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          (唐突に時空が飛んで踊る石原さとみ)

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北海道放送 開局40周年記念 「歓喜の歌」 テレビ朝日系

 少し前の記事 に書いたが、
北海道放送 開局40周年記念 「歓喜の歌」
   が昨日放送された。

 TVドラマ版では、北海道大樽市の市政20周年を記念する、市長の市政報告会とママさんコーラスのW・ブッキングという話になっている訳です。

 最初はお役所仕事的に、いい加減な対応をしていた事務主任・佐野亮介だが、W・ブッキングを“御詫びし” なんとかママさんコーラスの日程を変更してもらおうと、ママさんを訪問し始めます。
 その中で、それぞれのコーラス団員のママさんたちが、子育てや介護やパートタイマーなど困難な生活を抱えながらも コーラスを唯一の生き甲斐に週一回の練習に参加している姿 を徐々に知り、少しづつ心が動かされてゆく様子がリアルに描かれています。

 公式ブログや新聞のテレビ欄では、
「なんとか、お母さんたちに歌わせたい…やがて主任は、とんでもない解決策 を思いつくのだった。」
と紹介されているのだが、
 どんな『とんでもない解決策』かとドラマを注目して見ていたら、何のことはない、ドラマを見る前に私でも思いついていた 極めて簡単で初歩的な解決策 でがっかりした。
もっと、高度な 誰も思いつかないような 『とんでもない解決策』 を期待していたのに・・・

 結局、その解決策は、市長の市政報告会の後に、ママさんコーラスを歌わせるというありきたりの案 だった。
 映画版での、二つのコーラスのW・ブッキングを 『合同演奏会』 で解決するという解決策以下の手法である。

 その上、主任が、「市政報告会を乗っ取ります」 という宣言とは裏腹に、市政報告会からママさんコーラスへの舞台転換はモタモタしていた。

 「乗っ取る」位なら、市政報告会の背景の幕は、できるだけ前方の開閉幕(一般的には舞台用語で中割り幕)を使い、その後に合唱用ヒナ壇を設営しておき、第二音響反射板もセットした状態で、合唱団もそのヒナ壇に整列・待機させておいて、「市政報告会が終わって中割り幕を開くとそこには合唱団が整列していて、直ちに歌い始めるという演出をするべきだ。
 
 ところが、このテレビ版では、市政報告会が終わってから、バック幕を開けて、それから合唱雛壇を設営し、その後合唱団がゆっくりと入ってくるという段取り。
 普通、こういう手順なら、早くても15分位は掛かってしまい、休憩でも入れないと間延びする。
このドラマでは休憩を入れる訳では無く、観客は座席に残ったままで、大道具の設営をやっていて相当現実離れしていた。

 まあ、それはともかく、ようやく段取りが終わって合唱が始まろうとする冒頭に、大滝修治さん扮する指揮者 が御礼の言葉を述べるのだが、その感動的な大演説は、ちと長すぎる。

 KankinoUtaTopM.jpg
 
 そしていよいよ演奏。

 ベートヴェンの「第九」 「よろこびの歌」(指揮者は「歓喜の歌」とは言わず「よろこびの歌」と紹介)の合唱。
 大いに感動するべきところだが、(そして、一般的には感動を呼ぶシーンであるが)、実際にこの曲を合唱で歌ったことのある私には、ちょっと感動とまでは行かなかった。
 指揮者の大演説のせいかも知れないし、ピアノしかないのに、またママさんコーラスなのに、オーケストラの演奏と男声が聴こえるからかも知れない。(どこかの演奏を挿入している?)

 ワンコーラスは、ドイツ語で歌い、2番・3番は日本語で歌った。
3番はちょっと知らないが、2番は堀内敬三訳のポピュラーなものだった。
多くのみなさんが中学校で習った下記の歌詞です。
【晴れたる青空ただよう雲よ、小鳥は歌えり林に森に、心は穏やか喜び満ちて・・・】
というものである。

 全体としては、ママさんたちの生活も表現されていて悪くは無いが、その生活への突っ込みもちょっと甘かったような気がする。
 リーダーがガンに侵されていて、この演奏会が最後だったというシチュエーションも紋切り型であった。

 NHKが嘉穂劇場で行われた第九演奏会に 密着取材 した本当のドキュメンタリーに及ばないのは致し方無いかも知れないが。
 この演奏会には私も出演したので・・・

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Tommorow 陽はまた昇る  終了

 TBS系列 で 今全国の自治体で大問題になっている公立病院閉鎖問題を正面から問う力作
【Tommorow 陽はまた昇る】
が放映されていたが、9月7日に最終回が放送されて終了した。

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  (公式ホームページより:クリックで拡大)

 このドラマは、自治体病院の経営困難や医療過誤、大事故への対応など、現在大問題になっている医療に関する課題をドラマの中で解り易く描くことに努めていた。

 公立病院閉鎖の背後には政治家の利権と結び付いたリゾート開発があるところなども、現実の地方政治で進められている国会議員を中心とする利権政治を取り入れた渾身の作である。

       Tommorow02.jpg
       (公式ホームページより:クリックで拡大)

 私の地元福岡市では、採算の展望も無く博多湾に建設した「人工島」(401ヘクタール)の土地処分の一環として「こども病院」を移転するという馬鹿な計画を多数の市民の反対(たとえば反対署名総計17万人)を押し切って実行しようとしている。
 儲かるのは、地元業者ではなく、中央ゼネコンとマリコン(海洋土木建設会社)ばかりである。

 こういう市民犠牲の公立病院の閉鎖や移転は、テレビの中や福岡市だけの問題ではない。
全国で、色合いは少し違うにしても数多くの公立病院の統廃合・閉鎖・移転計画が市民や患者の声を無視して進められようとしているのである。

 ドラマの中でも、産婦人科が廃止されるという経過が描かれていたが、この問題も先日の医師の無罪判決が出るまでは、医療従事者が産婦人科への配属を嫌がったり、産婦人科を廃止するなどの動きが続々と起こった。

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 さて、ドラマ最終回であるが、市民病院も閉鎖され、その跡地に建つリゾート施設のプレイベントの会場で、足場が倒れ、多くの参加者が下敷きになるなどして、重軽傷を負う。
 その重傷を負った人々の中に、リゾート推進派の松永代議士(品川徹・憎たらしい役を好演)の提灯持ちである副市長(陣内孝則)の子どもがいる。

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(こどもが負傷した蓮見洋治副市長 ;陣内孝則・右と治療する森山医師;竹野内 豊・左)

 森山医師(竹野内 豊)は、閉鎖したばかりの「市民病院には、ベッドも薬も医療機器も残っている」と、怪我人を市民病院に運び、緊急手術。 事故のニュースを聞いた市民病院から追い出された医師や看護師そして地域の開業医が駆けつけ分担して手術や治療に当たる。
 そんな緊急事態の中で、こどもの命を助けられた副市長は、多数の負傷者を処置する医療スタッフを見て、市民病院の存在意義を少しづつ理解し始める。 (ちょっとこの陣内副市長はゲンキンな性格である。自分の子どもが助けられなかったらどうしていただろう?)

 粗筋を書いてゆくと長くなりそうのので、はしょると、結局オープン病院と言う形で、開業医と連携を図る新しい形の市民病院として再生するのである。
 このハッピーエンドは、あまりにも美談過ぎるきらいはあるが、地域の公立病院が生き残るための一つの可能性を示すものとして、スタッフの苦心の解決策であろう。

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      (芸達者な、 菅野美穂、  岸部一徳、  エドはるみ)

 この エドはるみ さんは吉本出身のコメディアンだそうだが、大学の演劇専攻科卒業でもある“才媛”とのことで、今回は看護師長(しちょう!と市長とまちがえそう。昔は看護婦長と言った)の貫禄あり、気配りのある厳しくも優しい婦長を好演していた。 いかにも包容力のある看護婦長という感じ。 


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帝国最大屈辱ノ日ナリ 「その時歴史が動いた」

 第二次世界大戦における日本の敗戦は、
1945年9月2日 であった
というストーリーである。

8月15日は、日本政府が「ポツダム宣言」を受諾することを、国民や前線の兵士に
そして世界に知らしめた日であり、国際的な戦争終結処理が行われた日ではない。

日本政府と軍が連合軍諸国と降伏文書を調印したのは、9月2日であった。

今日の、「その時歴史が動いた」は、先週放送された8月15日に至る動きの
続編で、ポツダム宣言受諾後、降伏文書が調印された9月2日に至る動きを
捉えたものである。

降伏文書を調印する全権委員を政府・軍部の要人が次々と拒んだため、調印式の直前まで紛糾したと言う。
特に降伏文書の調印に不可欠な、日本軍部の代表就任を嫌がる参謀総長・梅津美治郎には、調印の前日9月1日に天皇が直接説諭し、引導を渡したと言う。

 「愉快ならざる大任 心中の苦衷を察す 之(これ)已(や)むを得ざる所 お国の将来のための第一歩である 之を終了するも尚(なお) 将来にわたり克(よ)く朕(ちん)を輔(たす)けてくれ」裕仁 



 その番組の中のキーワードの一つが、「一億総懺悔」 である。
コメンテイターは、東久邇(皇族)首相が宣言した、この「一億総懺悔」という
言葉が、戦争遂行者や天皇の戦争責任を追及されることを回避するための
発言であり、一方ではその戦争遂行者や天皇に協力してきた人々の
責任をも不問に付してしまったと解説した。

東久邇宮総理大臣の記者会見での発言
  「この際 私は軍官民 国民全体が徹底的に反省し懺悔(ざんげ)しなければならぬと思う。全国民総懺悔することが わが国再建の第一歩であり わが国内団結の第一歩と信ずる。」


 いまだに、アジア諸国から戦争責任を問われる日本の有り方を決めた
重要な要因が、この「一億総懺悔」論であったという。

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NHK番組HPでの紹介文 

 シリーズ
 日本降伏 後編
帝国最大屈辱ノ日ナリ
〜9月2日・降伏文書調印〜


平成20年9月10日(水)22:00〜22:43 総合

 昭和20年「8月15日」と「9月2日」という2つの転換点を描く2回シリーズ。後編は玉音放送以後、日本が連合国に正式に降伏した9月2日の降伏文書調印に至る、知られざる19日間をひもとく。日本史上例のない国際的な降伏手続き。予測のつかない連合国からの要求・指示や、降伏を認めようとしない人々の抵抗により、指導者たちの対応が混迷を深めるなか、運命の調印が近づく―。そこから浮かび上がる戦後日本の原点とは? 

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「相棒」スピンオフのヒロイン紺野まひる

 今日は、私の大好きな(大好きな女優が多いね!特に宝塚系に・・・)紺野まひる(31・元宝塚雪組・娘役TOP)さんが、来春公開される映画のヒロインになると言う話を御紹介。

               KonnoMahiru08Sep11.jpg
        知子を演じる紺野まひる-映画『鑑識・米沢守の事件簿』より

 この映画、TVや映画で大ヒットした「相棒」シリーズのスピンオフ企画だと言う。
宝塚で言えば「ベルばら外伝」(主役ではない脇役を主人公とした物語で、ジェローデル篇を今年見た)みたいな「外伝」に相当するものらしい。
 今度の映画の主役は、杉下(水谷豊)と亀山(寺脇康文)を支える、警視庁鑑識課の米沢(六角精児)と千束署刑事の相原(萩原聖人)の新コンビだという。
 紺野まひるさんは、2人の元妻役として一人二役に挑戦するらしい。

 これは、大いに期待して待っておこう。

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紺野まひる さんのプロフィールは、ここをクリック

以下、シネマトゥデイの記事引用

 「相棒」シリーズ初のスピンオフ、ヒロインは清らか美人の紺野まひるに決定!
             2008年9月11日(木) 11:00 シネマトゥデイ

 興行収入44.3億円を超えた2008年度上半期ナンバーワン大ヒット映画『相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン』だが、その「相棒」シリーズのスピンオフ映画『鑑識・米沢守の事件簿』が誕生することになり、ヒロインに紺野まひるが選ばれたことが発表された。

 テレビシリーズも含め「相棒」シリーズのスピンオフは初めてで、その内容やキャストには注目が集まっており、先に主演の鑑識・米沢守を演じる六角精児の出演が公表されていた。紺野まひるは、『県庁の星』で織田裕二の婚約者役やテレビドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス」などで清楚(せいそ)な美しさがひときわ輝いていた元宝塚のトップスター。

 本作では鑑識・米沢の逃げた女房と所轄刑事・相原の別れた女房が酷似していたことで、二人が出会い、新しい相棒コンビの誕生のきっかけとなる重要な役どころだ。紺野は本作で一人二役に挑戦するが「特に意識せず自然に演じられたと思います。ヘアスタイル・服装の違いのほかは、 せりふにもあるように、相原誠の妻の方の知子は突拍子もない女性で、米沢守の妻の方の知子は幻の様な感じの女性なんだなと思いました」としっかりと役柄を分析した上で違いをつけて演じていたことを明かした。

 しかし意外にも紺野は、テビシリーズはあまり観ていなかったそうだ。「映画を観て躍動感あふれる映像に引き込まれました。最初は長いシリーズものなので、その世界に溶け込めるかとても不安だったのですが、六角さんをはじめスタッフのみなさんと接するうちに、その不安は消え、『相棒』という作品の中に居ることが楽しくなり、撮影を終えるころにはもう少し 『相棒』を楽しみたいと思っていました」と人気シリーズのヒロインという大役ながらも楽しみながら撮影に参加していた大物女優ぶりをのぞかせた。

 また、杉下右京&亀山薫に継いで本作の主演に抜てきされた、鑑識・米沢守を演じる六角精児は「米沢の女房役として紺野さんのような素晴らしい女性に出演していただけることは、世の不細工な男の大きな励みになるのではないかと思います」と自虐コメントで紺野の美しさをたたえていた。

映画『鑑識・米沢守の事件簿』は2009年春、全国公開予定 



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「相棒」スピンオフのヒロイン紺野まひる 2008年9月11日(木) 9:31 日刊スポーツ 【“「相棒」スピンオフのヒロイン紺野まひる”の続きを読む】
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テーマ:公開予定前の映画 - ジャンル:映画

「おくりびと」

 モントリオール映画祭グランプリ受賞作「おくりびと」が明日(2008年9月13日)から公開される。
前評判も高そうなので是非見てみたい。

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          (C)2008 映画「おくりびと」製作委員会

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 「おくりびと」アカデミー賞日本代表選出
           日刊スポーツ  2008年9月13日(土)09:42

 モントリオール映画祭グランプリ受賞作「おくりびと」(滝田洋二郎監督、13日公開)が米アカデミー賞ノミネートのチャンスを得た。日本映画製作者連盟は12日、同賞の外国語映画賞の選考対象の日本代表作品として「おくりびと」を出品すると発表した。今後は世界約60カ国から寄せられた作品とノミネート5本の座を競い合う。ノミネート作品は来年1月22日に発表され、同2月22日の授賞式で受賞作が決まる。最近では04年に山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」が同様の過程を経て、同賞へのノミネートを果たした。
 

「おくりびと」アカデミー賞日本代表選出(日刊スポーツ) - goo ニュース

おくりびと公式サイト
YAHOO!映画
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テーマ:邦画 - ジャンル:映画

木村多江 は 結構美人 NHK「上海タイフーン」

 これまで、本人の希望かどうか解らないが、名脇役に徹して存在感を示していた、
木村多江 さんが、初?主役でNHKの土曜ドラマに今日から出演しています。

KimuraTae04.jpg
     MSN産経ニュースより

 私は、以前からこの女優さんには注目しており、好きな女優のひとりです。
特に医師を支える有能な看護婦(看護師)役の印象が強い。

KimuraTae03.jpg
     「救命病棟24」 より

 今回主役を務めるNHK土曜ドラマでは、故あって(どういう故かは、ドラマを御覧ください)
バリバリ婦人衣料の営業をやっていた会社を自らの意志でやめ、上海に出て起業しようと
している美鈴(みすず・中国読みメイリン)を演じています。

 そして今まで脇役の時は抑え気味であった美形の化粧を解禁し、目鼻立ちの通った
美形を前面に押し出しています。

 今日の第一回目は、会社を辞めて上海に勇躍して出たものの、まずはアパートを借りる
ところから現実の厳しさに直面するというところまで。

KimuraTae02.jpg
     所属事務所公式サイトより

 次回のお楽しみに・・・

 私は、5年くらい前に上海周辺に5日間ほど旅行したのですが、その頃から比べても大変貌を遂げているようです。
私の 「上海訪問記」 は、ここをクリック
 その頃も、表面上の友好的雰囲気とは裏腹にビジネスは厳しいという現地日本法人の話を伺いました。
 典型的なやりくちは、商品捌き良くどんどん“売ってくれて”、次々に日本の商品を仕入れて大量に“売ってくれる”のだが、代金を請求すると、「そんなものはない」と開き直られるというもので、いわば「取り込み詐欺」のようなものだったそうです。
 上海に進出した日本の名だたる大企業もその「やりくち」に騙され、多大な授業料を支払ったとのこと。
身ぐるみ剥がされて追い出された中小企業は枚挙にいとまがないとの話でした。
 優秀な中国人を日本で留学生の頃から育てて、現地法人の社長にするというのが、スムーズにビジネスを進める要諦だということですが、その優秀な中国人は“親離れ”して現地法人を乗っ取って独立し、親元の企業の競争相手になって日本企業を追い落とす始末。
 どっちに転んでも、日本の技術やノウハウが流出してビジネスの脅威になるという話でした。

 その辺も含めて「上海タイフーン」の今後の展開に注目です。
安易な成功物語にだけはしてほしくありません。

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NHK公式サイト

木村多江がドラマ「上海タイフーン」上海ロケのホロ苦い思い出をポロリ… ザ・テレビジョン

木村多江 「色の時感」 Official Blog

木村 多江・37才 Wikipedia

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【“木村多江 は 結構美人 NHK「上海タイフーン」”の続きを読む】
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テーマ:NHK - ジャンル:テレビ・ラジオ

古湯映画祭 フォレスタふじ にて 9/13-15

 今年25周年になるという佐賀県の「古湯映画祭」に初めて参加した。

Furuyu008m.jpg

2008年9月13日から15日まで行われている「映画祭」の第一日目午後の部から。

博多から佐賀駅までJR特急「かもめ」で35分。
佐賀駅バスセンターから古湯までは、特急でも急行でもないローカルバス(昭和バス)で45分。

佐賀駅を出てしばらくすると、都会的雰囲気から全く変わる。
30分もすると山道だ。

山間部をぬってバスは走り、しばらく行くと熊の川温泉郷。
そこからさらに5分ほどで古湯温泉郷である。

Furuyu001m.jpg

会場は、つい先日オープンしたばかりの
フォレスタふじ 

Furuyu002m.jpg

古湯温泉は、佐賀県富士町にある。

こちらはロビー

Furuyu007m.jpg

ポスターがやたらにベタベタと貼り(吊り)巡らされている。

私は、「長州ファイブ」という映画を見た。
幕末に長州藩から国禁を破って英国に留学した5人の藩士の話。
主役は松田龍平(松田優作の子で、今大河ドラマ「篤姫」で徳川家茂を演じている)扮する山尾庸三。
他に、井上勝、伊藤俊輔(博文)、井上聞多(馨)、遠藤謹助などが、英国の技術を学び「生きた機械」として長州藩に貢献しようとする話である。
当時(1863年)留学した人々には、テレビやインターネットの情報は当然無く、何も知らない異国の進んだ技術を初めて目にした驚きは如何ばかりであっただろうか?
そういう姿を描くのである。
主役の山尾庸三は、工部大学校(現・東京工業大学)を設立し、英国グラスゴーで触れた手話を活かして聾唖学校の設立にも尽力したという。

【長州ファイブ・関連サイト】
映画「長州ファイブ」公式サイト
長州五傑 Wikipedia
山口県萩市ホームページより
goo映画
YAHOO! 映画
<イギリスに密留学した長州藩の若者たち>


Furuyu005m.jpg

映画を1本見たあと、この会場 「フォレスタふじ」 の中にある温泉に20分ほどだが浸かった。
それほど大きくは無く、10人ほどでいっぱいと言う空間ではあったが、ぬるめの温度と強アルカリのぬるぬるする泉質であった。

その後、シンポジウムに参加した後、日帰りでの帰路に着いた。

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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

言うことなし!「グーグーだって猫である」

癒された~~------!!!

猫好きの人にはたまらない映画でしょうね。

 我が家にもこの春まで野良猫あがりの2代目(したがって我が家生まれ)で二十年近く居座っていた「シマ」という猫が居ましたが、高齢でもあり病気がちで、今にも死にそうという様子だったところ、良く言われるように「猫は、死に際を察知して飼い主の元を去る」の言葉通り、ある夜家族には気付かれないように去って行きました。

 幼児の頃からこの猫と寝起きしていた娘は現在京都在住で、この最後の時期に立ち会えなかったのですが、「1週間泣き尽くした」とメールが来ました。

goodgood01m.jpg

「グーグーだって猫である」

 この映画の主人公で売れっ子漫画家・小島麻子(小泉今日子)さんも最愛の猫(サバ;フランス語で元気!Cava!)に先立たれ、執筆ができなくなる状態(いわゆる『鬱』状態)が続いている。
 弟子達(上野樹里+森三中)は、どうにか次のペットに気を紛らわしてもらえないかと気が気ではないのだが・・・

 ある日、意を決してペットショップに入った小泉今日子は、ある子猫の前で脚が止まり、その猫の視線に惹き付けられ、連れて帰る。
 その猫が「グーグー」と名付けられる。
弟子達は師匠の謎掛けに対して色々な回答を試みるが正解はない。
もっとも解りやすい回答は、「一日中グーグー寝ているから?」だが、NG!
これは、映画の最後に明らかにされる。

 主役は、公式には小泉今日子とそのグーグーであるが、
私的には断然主役は上野樹里さんである(贔屓の引き倒しとお笑いあれ!)
なんせ、彼女の演技が最も目立っているし、(小泉今日子は御存知の通り大根なので)
ナレーターも彼女がやっているくらいだから・・・

 物語の最後の方で、夢の中のシーンがあって、そこで麻子さんは先立った最愛の愛猫サバが人間に化身して対面する場面があり、神秘的な美少女が演じていたのだが、エンドクレジットで大後寿々花さんであることが解った。 TV「シバトラ」にでている雰囲気とは全然違っていた。

「出演した猫ちゃんのブログ」は、ここをクリック
子猫・親猫が遊ぶあれこれの姿態が多数掲載されています。

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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

評判の映画 【SEX and the CITY】 は、B-級

 2008年9月14日(土) 【グーグーだって猫である】 に引続いて、
前評判の“高い?” 【SEX and the CITY】 を見た。

SATC01m.jpg

何しろ、この日は東宝シネマは1000円均一料金だから・・・

 40代の女性4人が、Sex を含む男性との関係を如何するのか?を問う
コメディ映画のようである。
最近終わったTV-ドラマ 【四つの嘘】 
http://junsky07.blog89.fc2.com/blog-entry-643.html
 も同類の流れと言える。

アメリカのTVドラマ「デスパレートな妻たち」(なにげに、数回しか見たことがないが)とも同様の流れであろう。

 以前、このTV-ドラマ 【四つの嘘】 は駄作だと決めつけたが、
こちらの映画 【SEX and the CITY】
も、『B級映画』 と言えるだろう。

 まあ、こう書くと突っ込みを入れてくる人は居るとは思うが・・・

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 40前後の女性の心の動きを描いたドラマとしては、
天海祐希 (アマミユウキ)主演 の 【Around 40】
http://junsky07.blog89.fc2.com/blog-entry-480.html
の方がよほど良い作品であったと思う。
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テーマ:アメリカ映画 - ジャンル:映画

バラエティ 「独裁国家で何が悪い!?」

今夜7:58 ~ 10:48 までの長丁場で、
【緊急! ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?】
  が放映されている。(今現在放送中)

 私は冒頭を見逃し、チャベス大統領が紹介されるところから、ケイタイの地デジで見たのだが、電波状態が悪く途切れ途切れだった。

 紹介される「独裁国家」の数々の中には、正真正銘の独裁国家も確かにあるが、大半は、アメリカが「独裁国家」と決め付けているだけの、民主国家を目指す国々であった。

 その典型例が、チャベス大統領率いるベネズエラであり、モラレス大統領率いるボリビア である。
さらに大御所カストロ率いるキューバも紹介された。

 しかし、これらの国の格差是正を重点とする画期的な施策を紹介している中で、これらの『独裁国家』と言うのは、(アメリカのブッシュ大統領が、これらの国を「独裁国家」と非難している映像もあって)実はアメリカの決め付けであって、実際は国民の求める施策を実現できている本当の国民主権の国ではないかという感じがしてくる。

 特にボリビアが麻薬の上がりで国家経営をしているというブッシュ大統領の批判に対して、「ブッシュはハーブでしかないコカを 麻薬のコカインと意図的に混同して世界を惑わせている」とモラレス大統領は反論し、取材陣もマーケットや農場などあちこちを取材し、それが事実であることを確かめてゆく。
 ボリビア政府関係者は、「麻薬のコカインを南米に持ち込んだのはアメリカ(USA)である」と反論していた。
 他にも進んだ教育施策や農業施策など、数多くの先進的政策を紹介していた。

 そういう意味で、この番組は『看板倒れ』であるが、制作者は意図的に『看板倒れ』にして、アメリカが決め付けている「独裁国家」の本当の姿を日本国民に紹介しようとしているのではないだろうか?

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 ところが、10時過ぎになると何故かテーマに関係の無い自民党総裁選と民主党の代表選挙に話が変わり、鳩山由紀夫・鳩山邦夫兄弟が出演してビートたけしを交えて和やかに“討論する”番組になってしまった。
 番組のテーマから外れてまで、総裁選を番組に組み込む等、よほど経営陣からの圧力が掛かっているに違いない。 

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テーマ:お笑い/バラエティ 全般 - ジャンル:テレビ・ラジオ

【シバトラ】 最終回 続いて 【リアル・クローズ】

 麻薬を媒介とする事件に挑む刑事ものドラマ 【シバトラ】 が最終回を迎えた。
「真犯人」は、なんと『チーム・シバトラ』の一員である大後寿々花さん扮するミズキだった。
公式サイトは、ここをクリック

          SHibatora.jpg
           (クリックで画像拡大)

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 そのドラマ終了のすぐ後の時間帯(2008年9月16日午後10時~)で、
新番組【リアル・クローズ】 が始まった。

Real Clothes 01

公式サイトは、ここをクリック

寝具売り場の、いかにもダサイ風貌の天野絹恵(香里奈)が
                        cast_karina.jpg

「エリート婦人服売り場」へと異動になり、
ファッション界の伝説の人物、神保美姫(黒木瞳)の
                   cast_kuroki.jpg

      厳しい指導を受けて
    story_photo_01.jpg

        見違えるような、センスの良い美人販売員に変身するという
        photo_karina_04.jpg
          シンデレラ・ストーリー

 顔もスタイルも抜群の香里奈さんが、ダサイ衣服とダサイ眼鏡を掛けて最初画面に現れるのだが、地が美形だと解っているので、ドラマの先が予想できてしまい、若干期待感に乏しい。

 そのうえ、これから数話進展してゆくなかで、次第に『マイ・フェア・レディ』 状態に進化してゆくのかと思っていたら、第一話でそこまで突き進んでしまったので、今後の話を見る楽しみがなくなってしまう。

 この続きは、ここをクリック

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 なお、【リアル・クローズ】 とは、特別な席で着る為のファンシー・ドレスではなく、
実用の場(Real)で、いつでも着るような、「ちょっとおしゃれ着」(Clothes)という意味のようだ。
【“【シバトラ】 最終回 続いて 【リアル・クローズ】”の続きを読む】
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テーマ:シバトラ - ジャンル:テレビ・ラジオ

沢田研二さんの 【我が窮状】 ON AIR !

 このブログにも以前書いた、沢田研二さんの【我が窮状】 が
 昨日のNHKの音楽番組「SONGS」で取上げられた。

 第1曲目は、「ROCK'N ROLL MARCH」 で、極めてインパクトが強い(つまりドラムスのリズムと音楽のリズムが激しいと言う意味で)曲であったが、歌詞はなかなか中年諸氏には考えさせられる内容であったと思う。
 いきなり、
「弱みを見せず せいぜいカッコつけて だー
 右も左も そんな輩ばかり だー」
 とくる。
それがツー・ビートで「ドン・ドン,ドン・ドン,・・・・」というリズムと伴に歌われる。
どちらかというと、音的にはうるさ目の曲である。


YouTube では、今のところ「SONGS」の映像は「ROCK'N ROLL MARCH」
 だけで、 【我が窮状】は、検索に引っ掛からない。

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続いて歌われるのが、【我が窮状】

一転して静かなバラード調の曲想である。
憲法9条の窮状を訴えるのにはピッタリの雰囲気。

歌詞は、以前御紹介したが、沢田研二さんが歌うと、もっと胸に迫ってくる。
 たとえば、
「忌まわしい時代に 遡るのは 賢明じゃない」 のくだり。
  『靖国派の考える時代に遡るのは、真っ平ゴメンダ』 と言っているようだ。

 また、
「老いたるは無力を気骨に変えて 礎石となろうぜ」 のくだり。
さきほどの「ROCK'N ROLL MARCH」の冒頭の「右も左も そんな輩ばかり だー」と相まって、私を叱責しているかのように聴こえた。
「礎石になる」 覚悟を問われている! 

 そして、歌詞のコンテキストは、どう聴いても「憲法9条」である。
歌詞として「窮状」では、成り立たない前後関係(コンテキスト)であり、
これが「9条」だとピッタリと来るのである。

歌詞だけみているより、作詞した沢田研二さんの意志が一層強いインパクトをもって伝わってくる。
感動のシビレ(ビビビーン!!!)が身体を走ったのは、私だけではないだろう。



番組で歌われたのは昨夜であるので、今はビデオを何度も再生しながらこれを書いているが、何回見ても感動は擦り切れてこない。
本当の魂の歌であるからだろう。

中年の我々への激励歌であり、多くの若者への讃歌である。

微力ながらも、それぞれのできる持ち場で
「静かに通る言葉」 で語り、
この9条「救うために 声なき声よ集え」
「諦めは取り返せない 過ちを招くだけ」なのだから!


と、ここで言葉で幾ら書いても虚しい感じがするので、是非とも聞いていただきたいと思う。

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読んだだけでは感動半分ですが、一応 歌詞を再録 しておきます。
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【FOCUS ON ASIA 2008】 福岡国際映画祭

 先週の金曜日(2008年9月12日・金)から、今週末まで福岡市で開催されている
2008年福岡国際映画祭 に行って来ました。
 先週見た友人のお勧めがあったからです。

 その友人は「インターナショナル」というトルコ映画を見たそうですが、きょう夕方にはその演目は無かったので、イラン映画「サントゥール奏者」、と インド映画「オーム・シャンティ・オーム」 の2本を見ました。

 イラン映画「サントゥール奏者」(106分)は、イランの民族楽器であるサントゥール奏者として功なり名を遂げた若手演奏家が、あるパーティーで麻薬(ハッシン)の入ったタバコを勧められたところから転落してゆくという話です。 転落の行き着く先はホームレスですが、イランのホームレスには麻薬中毒が極めて多い(映画ではそのように表現していましたが、実態は知りません)という日本とは異なる危険な側面があることが描かれています。
 そのサントゥール奏者は、父親とその知り合いに救出され、更生施設に措置入院させられ次第に我を取り戻し、病院の患者達に音楽を教えるというエンディングです。

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 もう一つのインド映画「オーム・シャンティ・オーム」は、169分に亘る長編です。
「インド映画は唄と踊りのドンチャン騒ぎ。突然踊りだす」と話には聞いていましたが、まさにそれそのもの。
 喜劇的なところでも悲劇的なところでも唄と踊りが出てきます。
 それも日本映画のように、最初と最後だけを流し、『中略』的なつなぎで済ませるのではなく、最初から最後まで延々と流し続けます。
 歌詞は幾つか短いフレーズしか無いのですが、同じ音楽で衣装を換え、国籍を変え、背景を替え・・・十数回も繰り返したでしょうか? それもそういう長い繰り返しが何度も映画の中に現れるのです。
 おそらく、この169分の長編も、この唄と踊りを日本風編集にすれば、半分の時間で終わるのではないでしょうか?
 映画の中で、映画賞受賞パーティー(言わば劇中劇ですが)があるのですが、次々と有名人がリムジンで到着してレッドカーペットを進んで行きます。 ところが、私はその誰も知りません。
 推察するに、この私の知らない有名人達は、地元では超有名なセレブ達なのだろうと思われます。
 そういうセレブたちの中にあった、ひと際目立っていた美少女がこの映画のヒロインなのですが、文字通りの「絶世の美女」です。エンディング・クレジットで名前が出ていましたが覚えられる名前ではありませんでした。 しかし、「新人」と出ていましたから、この映画のために唄も踊りも特訓したのでしょうね。もっとも唄は口パクという可能性もありますが・・・ 本当に美女でその上知的な感じもする魅力満点の方でした。

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【我が窮状】 映像 および NHK 「SONGS」 再放送予定

ROCK’N ROLL MARCH02

沢田研二さんの歌う 【我が窮状】 

映像が見つかりましたので御紹介します。



リンク切れになる可能性が高いので、切れている場合は御容赦!

NHKホームページによれば、再放送は下記の予定のようです。

9月20日(土)午前3:15~3:45 総合 
9月20日(土)午前3:40~4:10 デジタル総合
9月23日(火)午後3:15~3:45 デジタル総合
9月24日(水)午前8:30~8:59 BS2


http://www.nhk.or.jp/songs/archive/index.html
を御確認ください。

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テーマ:ロック - ジャンル:音楽

戦場のなでしこ隊

 きのう 
  ドキュメンタリー・ドラマ 【戦場のなでしこ隊】
    ~少女達だけが見た"特攻隊”封印された23日間~ を見ました。

Nadesiko01m.jpg

 鹿児島県にあった知覧基地で特攻隊の最後の数日のお世話をした女子学生の話です。

 ドラマの、要所要所に元・特攻隊員や元・なでしこ隊員の証言、そして当時の実写映像が挟み込まれ、このドラマが、お涙頂戴の絵空事ではないことを実感させます。

 このドラマは、1965年ごろに「毎日グラフ」に掲載された、『特攻隊の出撃を見送る女学生の写真』が元になって構成されたドラマであるということです。

Nadesiko02.jpg

 女学生は、知覧高女の生徒達で、昭和20年3月27日から軍の極秘命令で特攻隊員のお世話をすることになったそうです。

 なでしこ隊のリーダー前田笙子(配役;成海璃子・当時15才、現在永崎笙子79才)は、秘かに「特高日記」をつけていたそうで、そのオリジナルが番組でも紹介され、これがこのドラマの重要な資料であることが示唆されました。
 なでしこ隊は、わずか23日間に106人もの特攻隊員をお世話し、送り出したそうです。

 戦後、鳥濱トメ(特高の母と言われる食堂のおばさん)は、「笑顔で送り出すように努めていたが、本当は「行くな」と言うべきだった」と嘆くところが、戦争当時の異常さを表現していました。

 番組の最後の最後に、特攻で無くなった方が知覧だけでも439名、全体で推定5807名という数が字幕で出て番組を終了しました。

◆ 永崎笙子(旧姓・前田)さんから
 強烈な体験と当時の日記がなかったら、これほどはっきりとは記憶できていないと思います。
この番組を通じて、多くの方々に63年前の真実を知って頂ければ幸いです。
それが、私たち残された者の心からの願いだからです。
成海璃子さんは現代に生きる15才ですから、戦争体験を想像するのは難しいと思いますが、精一杯演じて頂ければ、ありがたいです。


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「千の風になって」というサブタイトルは余計なものだったと思いました。
このサブタイトルで集客する必要があったでしょうか?

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【あんどーなつ】 他、連ドラ 続々終了

 今日の放送で、連続ドラマ 【あんどーなつ】 が終了しました。

Andounuts01m.jpg

 当ブログでも以前取上げました。 ここをクリック

江戸時代から続く老舗和菓子舗 浅草「満月堂」で、修業を積む若い女性を描いたドラマ。
オリジナルは、コミックで、私はそのコミック(ビッグコミック・オリジナル))も毎回欠かさず見ています。(連載中)

 主人公の安藤奈津は、洋菓子のパティシエを目指していたのだが、ひょんなきっかけで「満月堂」での修行に励むことになって、和菓子の奥深さに挑戦の毎日。

 今日は最終回で、和菓子コンクールに参加して優勝するという、お決まりのハッピーエンドでした。

 安藤奈津に扮していたのは、貫地谷しほり さんで、「ちりとてちん」に続く連続ドラマ出演です。
その上、「ちりとてちん」 でも 「あんどーなつ」 でも、主人公の故里は福井。
 貫地谷しほり さんにとっては、福井は第二の故郷と言っても良い土地となりました。
  
【あんどーなつ】公式サイトは、ここをクリック

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 一方では、教育問題に深く切り込んでいた
「太陽と海の教室」 も今夜で終了しました。
前回見ていないので、前回から続きのテーマかも知れませんが、今回のテーマは、昨年全国の高校で明るみに出た「世界史」などの未修問題でした。

 偽装工作で、切り抜けようとする理事長(小日向文世)に対して、桜井先生(織田裕二)は可能な限り補修で履修させようとする。
 未修の事態の責任は生徒にある訳ではないので、当初生徒も
「補修なんかに出ていると大学入試に間に合わない」等など反対意見が大勢だが・・・
桜井先生の校庭を走り続けるという地道な実践が生徒の心を動かす。

 この問題、すなわち生徒に責任はないのに補修を受けなければならないのか否か、については、昨年実際に日本全国の教育現場を揺り動かしたテーマであるだけに、脚本作成もなかなか困難であっただろうが、短時間の番組に良くまとめていたと思います。

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8万アクセスを超えました

みなさんのおかげで
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ありがとうございます。

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2008年福岡国際映画祭 ふたたび

 先日(2008年9月21日・日)、このブログで前に紹介した
2008年福岡国際映画祭 に又行って来ました。

 先週見た二本に続いて、今回はシンガポール映画「881 歌えパパイヤ」です。
語呂合わせのようなタイトルですが、【881】は中国読みでも『パーパーイー』となるようで、果物のパパイヤも出てきました。

 歌合戦に参加する血の繋がらない二人の女の子の奮闘振りを描く映画でした。
本当の母親ではない近所の洋品店のオバサンが、母親代わりに世話をしています。(なんか「瞳」みたいですね)

 そのオバサンの会話の翻訳が大阪弁で書かれているのですが、それが妙に雰囲気に合っていて、ピッタリした感じでした。

 なお、私は大阪生まれの大阪育ちですから、バリバリの大阪弁が話せますし、関西弁のイントネーションはちょっと混じっていても解ります。

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沢田研二さんの 【我が窮状】 映像 NHK SONGS より

【我が窮状】
の映像が見つかりましたので紹介します。

前の記事で御紹介した映像のリンクは切れていたので、これ(Yuotube)に差替えましたが、これもいつまで存続するかは解りません。

早めに御鑑賞ください。
三日前にUPした映像のリンクが、又切れていたので、新しい映像に貼り替えました。



リンク切れになる可能性が高いので、切れている場合は御容赦!


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【蟹工船】 本 と 映写会

 いま、小林多喜二が70年以上前に書いた
プロレタリア文学を代表する小説 【蟹工船】 が
過去最高とも言えるペースで売れているのだそうです。


 福岡の紀伊国屋書店でも特設コーナーが設けられていて、今でも売れ行きが
止まっていないようです。

 ひと月ほど前までは、入り口の特設スタンドに置かれていましたが、今は、
小説コーナーの特設スタンドに場所が変わっていました。

Kanikousen08Sep17.jpg

 しかし、ちょっと注意して見て欲しいのですが、スタンドの上と下に
ピンク色の『チラシ』 が、掲げられています。

 なんとこれは、地元の共産党後援会も参加している
「蟹工船」上映委員会 が主催する、映画【蟹工船】のチラシでは
ありませんか!

KanikousenMovie01m.jpg

 共産党員作家・小林多喜二の本を扱っていることを考えれば、
地元の共産党後援会の催しを紹介することも違和感が無いのかも知れません。

その【蟹工船】映写会は、下記の日程で開催されます。
是非、御覧ください。

 
  映画 「蟹工船」
 
 監督 山村 聡 「蟹工船」  原作 小林多喜二

   上映は、
  10月 3日(金) 場所 中央市民センター(中央区赤坂)
     ① 11時~12時50分 
     ② 19時~20時50分   料金  ¥500
                     
   問い合わせ先 「蟹工船」上映委員会 092-526-2133

  11月14日(金)  場所 コミセン和白大ホール
     ① 14時30分
     ② 19時~          料金  ¥500
    こちらの主催は 東区日本共産党後援会 です。 



  関連リンクは、
   http://plaza.rakuten.co.jp/kanikousen


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【おくりびと】

カナダで開催されていた第32回モントリオール世界映画祭のコンペティション部門で、
最高賞のグランプリを受賞するなど、あちこちで評価の高い映画

【おくりびと】 を見ました。

Okuribito04.jpg


厳粛な中にもユーモアが散りばめられた佳作だと思います。

主演の本木さんは自らこの映画の企画を立てたと言います。
いわば、プロデューサー役もやっているようです。

死と直面する仕事を「一生の仕事」とするのか?
が、主人公に問われています。

   Okuribito03.jpg
      (クリックで拡大)

そして、主人公を通して観客に「生と死」について考えさせる構造です。

良い映画だと思います。

                    Okuribito02.jpg
                       (クリックで拡大)

 チェリストとして冒頭に登場した本木雅弘さんは、ベートーヴェンの第九交響曲の第4楽章冒頭にあるチェロとコントラバスによるレシタティーボの部分を正確な指使いで演奏していました。
 と言うのは、私も大学のオケに入っていた時にちょうど第九があって、チェロパートだったので、(演奏会にはチェロでは出演せず、テナーを合唱していましたが)この部分を練習していたので、指使いを今も覚えているのです。
 元からチェロを趣味にしているということでない限り、相当この場面のために練習したと思います。
ただ、早いパッセージになったところでは、割と適当に激しく動かしていたような気もしました。

 いずれにせよ、そこ・ここにある演奏部分は(音は別撮りだとは思いますが)、指使い・弓使いとも堂に入っていたと思います。

 主人公が、妻(広末涼子)に内緒で一大決心をして買ったチェロの値段は1,800万円だったのですが、それでもプロ演奏家にとっては高くない買い物だと言うことで、弦楽器の天井知らずの値段を知らされました。 メジャーではないオーケストラが舞台でしたから、プロの意識は大したものだと思いました。
 なお、私が一大決心をして買った(30年前当時、高い買い物だった)チェロは、30万円 くらいでしたから、1/60 と言うところです。

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Yahoo! 映画の本木雅弘さんのインタビュー記事は、
  http://movies.yahoo.co.jp/interview/200809/interview_20080911001.html

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映画 【アキレス と 亀】 ついでに「蛇にピアス」

 ヴェネチア映画祭では受賞を逃したが評判が高かったという北野 武監督の
【アキレス と 亀】 を今夜見ました。

Akiresu.jpg

 私的には、それほど優れた映画とは思いませんでした。
もちろん高く評価する人々が多いことは承知しているし、そういう評価は許容できます。

 北野武監督の映画を見るのは「花火」以来ですので、あまり見ている方ではありません。

 役柄上、妻役の樋口加奈子さんに「あなたは狂っている」と言わせるのですが、
なにか、北野武監督御自身の精神衛生状態が異常なのではないかと思ってしまいました。
 そのように感じたのは、北野武監督の『思う壺』だったのかも知れませんが・・・

 何より感じたのは、北野武さんは、画家になりたがっているのではないか?
という強い思い入れでした。
 日本画や浮世絵はもとより、ヨーロッパ近代絵画の歴史を研究しつくし、模写しつくし、絵画技術としては、ほとんど完全に身に付けておられるようで、
映画の中で画商に「研究しなさいと言いましたが真似しなさいとは言いませんでしたよ」と言わせているほど、近代のミロ,カディンスキー,マティス,マネ,ピカソ,シャガール等など・・・風の絵画が次々と出てきます。
 これらの絵は、北野武さん自ら描いているというから、その才能は相当なものだと思います。

 映画のテーマは、才能のない“芸術家”が、自らの才能を信じて、苦闘する姿を面白おかしく描くというところにあるのでしょうか?

 映画の中に山下清“画伯”風の風体と画調の田舎の絵描きが出てくるのですが、(名前は山下清ではなく、不慮の交通事故で死んでしまうのですが、画調は山下清そのもの) 北野武監督の山下清“画伯”へのオマージュだと思いました。

 全体として、北野武さんの天才と狂気は紙一重という意味での才能を全面に押し出した映画であると言えましょう。

 21:30からの上映に観客4名の淋しさ。

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 この映画を見る前に芥川賞受賞作を 演劇界の巨匠蜷川幸雄氏が演出した「蛇とピアス」という映画を見ましたが、社会性も文学性もない蜷川氏にもふさわしくない駄作でした。

SnakesEarings.jpg
   映画の内容は、上の画像のような美しくて明るいものではありません。
  言わば、グロテスクな世界。古い表現では「エロ・グロ・ナンセンス」の世界

 駄作という以上にヒドイ映画でした。(もちろん、これも私的には駄作という話で、見る人が見れば傑作なのかも知れませんが・・・)

 まあ、今時の女の子の深刻かつ救いの無い心の迷いを描いたものと言えなくもないですが・・・
 好き勝手に男と関係を持っている女が舌にピアスの孔を明けたり、背中に刺青をするというストーリーで、その相手がヤクザを叩きのめして傷害致死を起こすなど、いわば極めて反社会的な筋書き。
 こういうストーリーが「芥川賞」を取ることそのものが、芥川賞の低俗化の現われのように思います。
もちろん、そういう小説こそが芥川賞にふさわしいと思っている御仁もいるのでしょうが。

 19:00からの上映に観客8人。

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劇団「四季」 入場料値下げへ

 劇団 「四季」 が 入場料を値下げする というニュースをたまたま見つけた。

 表向きの理由は「利益を社会に還元したい」としているが、
おそらく、諸物価高騰のあおりを受けて、奥様方の家計のやりくりが相当困難となってきて、観劇に回す余裕がなくなってきていることと関係があると思う。

 ミュージカルの観客の9割は女性で、その中でも中年以上の女性が圧倒的比率を占めているのは厳然たる事実。

 その女性たちの懐が寂しくなって来ているのが観客激減の主要な側面である。
女性たちの足が向かなくなると、男性たちが連れられて来なくなるのは必定。

 宝塚でさへ、地元宝塚大劇場では満席になることは初日や千秋楽を除いては殆どない状況。
東京宝塚劇場 の方は、今も満席状態が続いているようであるが、旅行者やホテルとのタイアップ効果もあるものと思う。

 博多座も、最近は空席が目立っている。
9月公演「エリザベート」でも空席が結構目立ったほどだ。
森光子でも空席が結構出るようだ。

 観客の購買力低下(公演チケットに手が出なくなった)が原因としか考えられない。 

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劇団四季入場料、来月から値下げ
    …S席9800円に

                読売新聞  2008年9月28日(日)21:44

 劇団四季は28日、来月発売分の公演から順次、入場料金を値下げすると発表した。

 劇団によると、値下げの規模は年約10億円。原材料費の上昇で物価が高騰するなか、「利益を社会に還元したい」としている。

 ロングラン上演中の人気ミュージカル「ライオンキング」「キャッツ」「ウィキッド」「オペラ座の怪人」などのS席を1万1550円から9800円に値下げする。「ライオンキング」東京公演では、3歳以上小学6年生以下を対象に、S席5000円、A席4000円のファミリーゾーンを新たに設ける。

劇団四季入場料、来月から値下げ…S席9800円に(読売新聞) - goo ニュース  2008年9月28日(日)21:44
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