2010年8月7日(土)
昨日は、広島原爆被爆祈念の日。
NHKでは、幾つかの優れた番組を放映しました。
しかし、6日朝、最初の関連番組である 【広島平和記念式典】中継 では、 午前8時前から中継を開始し、 広島市長の【平和宣言】や、総理大臣の「挨拶」までは放送しましたが、 潘基文国連事務総長の「核兵器廃絶と平和への決意表明」は放送せず、 8時40分頃、唐突に「ゲゲゲの女房」に切り替わってしまいました。 どうせ、定刻に放送できなかった朝ドラなのだから、 国連事務総長の声までは放映して欲しかったと思います。 原爆式典、途中で「ゲゲゲ」に…NHK苦情殺到(読売新聞) - goo ニュース
NHKホームページより番組紹介 平成22年度広島平和記念式典 ~広島平和記念公園~ 8月6日(金) 午前8:00~8:35 総合 BS2
8月6日、広島は原爆投下から65年の「原爆の日」を迎える。 今年世界は、核兵器の廃絶に向けて動き出した。5年に一度のNPT=核拡散防止条約の再検討会議が、5月、ニューヨークで開かれ、核保有国が核兵器の完全な廃絶を目指して後戻りしない形で取り組むことで一致した。しかし具体的にいつまでにどれだけの核兵器を無くすのか、具体的な目標は決まっておらず、予断を許さない状況だ。こうした中、被爆者たちは自らアメリカに出向くなどして、懸命な訴えを続けている。 今年の8月6日も、広島の平和公園は、被爆者や世界から核廃絶を訴えたいと集う人々の、深い祈りに包まれる。被爆65年の平和式典の様子を、この1年間の被爆者と核廃絶をめぐる動きとインタビューを交えながら、中継で伝える。
夜には、【吉永小百合 被爆65年の広島・長崎】 が放映されました。
原爆詩の朗読だけではなく、これにまつわる人々のエピソードを吉永さん自身が訪問して聞き取っているという能動的・積極的姿勢に胸を打たれます。
吉永小百合さんが、20代前半で出演したヒバクシャがテーマの映画の舞台となった原爆ドームの中で当時の撮影状況と自らの思いを重ねて語り、 競演した渡哲也氏とこの映画を44年ぶりに一緒に見たあと対談されて、 渡氏も原爆ドームや原爆資料館や被爆者医療施設などを訪れて実態を掴むように涙の努力をされた様子などを語られていました。 当時は、まだ被爆後20年ちょっとという時点でもあり、多くの被爆者が御健在で、映画のシーンにも出ておられるとか。 吉永小百合さんが、東京のど真ん中で、東京大空襲の3日後に生まれられたという話も初めて聞きました。 被爆ということが他人事ではなく、原爆詩朗読をライフワークとされていることの原動力となっていることが解りました。 5年間続いたテレビドラマ「夢千代日記」では、被爆者でありながらけなげに生きる姿を示して被爆者を励ましていたのに、映画版「夢千代日記」では最後に亡くなってしまう姿を描いたことが、心残りで今も悔やんでいるという正直な思いも告白されていました。 吉永小百合さんの真摯な生き方を見せ付けられ、自らを反省することしきりです。
NHKホームページより番組紹介 吉永小百合 被爆65年の広島・長崎 8月6日(金) 午後7:30~8:45 総合
女優・吉永小百合は20年以上にわたって、原爆詩の朗読をライフワークとして取り組んできた。手弁当で全国をまわってきた朗読会では、地元の子供たちに詩と音楽で平和を伝えてきた。しかし今、多くの若者が昭和20年8月6日、9日という日のできごとを知らない。 「このままでは日本から被爆体験が消えてしまう」と、被爆65年にこれまでの活動の集大成としてNHKホールで、詩を朗読し事実を語り継ぐ会を開催する。若者と子供たち、被爆者によって埋め尽くされた客席、そして吉永の呼びかけに応えて集まったミュージシャンたちのパフォーマンスとともにコンサートは平和への祈りの場となる。 総合テレビでは、このコンサートとともに、吉永の原爆との出会いから四半世紀にわたる活動の軌跡をたどっていく。一人の女優としてヒロシマを知り、一人の人間として原爆詩を語り続ける吉永小百合。 被爆65年の広島・長崎を訪ね、吉永自らが物語る場所に立ち、語る映像とともにドキュメントする。
この日は、午後10時から 【NHKスペシャル 「封印された原爆報告書」】 も情け容赦の無い当時の米軍の“被害調査”とそれに協力させられた日本人軍属や医師の実態を報道し、“怒り心頭に達する”内容でしたが、これはまた別の機会に書きます。
NHKホームページより番組紹介 NHKスペシャル 「封印された原爆報告書」 8月6日(金) 午後10:00~10:54 総合 8月10日(火) 午前0:15~1:10 総合 アメリカ国立公文書館のGHQ機密資料の中に、181冊、1万ページに及ぶ原爆被害の調査報告書が眠っている。子供たちが学校のどこで、どのように亡くなったのか詳しく調べたもの。200人を超す被爆者を解剖し、放射線による影響を分析したもの…。いずれも原爆被害の実態を生々しく伝える内容だ。報告書をまとめたのは、総勢1300人に上る日本の調査団。国を代表する医師や科学者らが参加した。調査は、終戦直後から2年にわたって行われたが、その結果はすべて、原爆の“効果”を知りたがっていたアメリカへと渡されていたのだ。 なぜ貴重な資料が、被爆者のために活かされることなく、長年、封印されていたのか? 被爆から65年、NHKでは初めて181冊の報告書すべてを入手。調査にあたった関係者などへの取材から、その背後にある日米の知られざる思惑が浮かび上がってきた。 番組では報告書に埋もれていた原爆被害の実相に迫るとともに、戦後、日本がどのように被爆の現実と向き合ってきたのか検証する。
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