今日、14時15分~16時55分までKBCシネマで『飯塚事件』を扱った
ドキュメンタリー映画【正義の行方】を見ました!

NHKが放映した『テレビ版』を再構成した2時間40分に及ぶ力作。

当時の捜査1課長や最前線で捜査にあたった刑事の証言に
長い尺を当てていました。
彼らは冤罪の疑いは今も全く持たず、自分たちが集めた
証拠に改竄は無いと主張。
一方で、それぞれの証拠に立証力は弱いが、4つの主要証拠を重ねる
と犯人が特定できたと言い切る。
弁護側は、当時のDNA鑑定の不正確さやデータの一部切り取りや改竄。
ワゴン車の目撃証言が余りにも克明で瞬時に目撃したものとは思えず、
目撃者の証言より前に捜査官が被疑者のワゴン車の詳細な調査を
行っていたことから証言を誘導した疑いがあると追究するなど
徹底して冤罪疑惑を主張。
もう一つの取材対象は西日本新聞のデスクや記者。
当時の西日本新聞は被疑者をほぼ犯人と断定する報道をして
他社や世論を引っ張った。
そして映画終盤では、西日本新聞に当時の報道に関わっていなかったメンバーを
中心に「再検証チーム」を作り、粘り強い検証報道を続けた。
私もこの報道に注目して読んでいた。
その紙面が次々と画面に表示され概要が解説された。
この映画の結末としては「飯塚事件は冤罪である」と断定していない。
国家権力の犯罪を断定するのは今現在でも困難なのであろう!
映画【正義の行方】公式サイト
https://seiginoyukue.com/
映画【正義の行方】予告編映像
https://youtu.be/VTBAcbaO0LU
映画.comによる作品紹介
https://eiga.com/movie/101176/
【解説・ストーリー】
2022年4月にNHK BSで放送され、令和4年度文化庁芸術祭・テレビドキュメンタリー部門大賞を受賞したBS1スペシャル「正義の行方 飯塚事件30年後の迷宮」を劇場版として公開。
1992年に福岡県飯塚市で2人の女児が行方不明となり、同県甘木市(現・朝倉市)の山中で他殺体となって発見された飯塚事件。94年に逮捕され、DNA型鑑定などにより犯人とされた久間三千年(くま・みちとし)は死刑判決を受け、08年に刑が執行された。しかし、執行の翌年に冤罪を訴える再審請求がなされ、事件の余波はその後も続いている。本作では飯塚事件に関わった弁護士、警察官、新聞記者がそれぞれの立場から語られる「真実」と「正義」をもとに、この事件の全体像を描きながら、日本という国の司法の姿を浮き彫りにしていく。
監督はNHKディレクターとして死刑や犯罪を題材にした数多くのドキュメンタリーを手がけ、樹木希林を追った「“樹木希林”を生きる」を監督した木寺一孝。
2024年製作/158分/G/日本
配給:東風
劇場公開日:2024年4月27日
【スタッフ】
監督 : 木寺一孝
プロデューサー : 岩下宏之
制作統括 : 東野真
撮影 : 澤中淳
照明 : 柳守彦
音声 : 卜部忠
音響効果 : 細見浩三
編集 : 渡辺政男
制作協力 : 北條誠人
画像はKBCシネマのスタッフ制作のディスプレイ。








女児を殺したのは本当に死刑囚だった?映画『正義の行方』の“真実”
https://rkb.jp/contents/202404/188881/
RKB ONLINE : 神戸金史RKB解説委員長 - 2024/04/30 18:37
山中での殺人事件をめぐり、関係者の語る「真実」が全く違う――。
黒澤明監督の映画『羅生門』(1950年)が採用した映像表現の手法だが、1992年に起きた事件をめぐり、同じような対立が現実のものとなっている。死刑が執行された男は本当に犯人だったのか。警察、弁護団、報道機関それぞれの目に映った“真実”を描いた映画『正義の行方』を、RKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』で、神戸金史RKB解説委員長が紹介した。
正義の行方〜飯塚事件 30年後の迷宮〜
https://www.nhk.jp/p/ts/3JPKZ39WQ6/
NHK BS - 初回放送日:2022年12月26日(月)
死刑執行された人物は真犯人だったのか。
福岡県で2人の女児が殺害された「飯塚事件」から30年。
立場の異なる当事者たちの証言をもとに事件の全体像を描くドキュメント。
警察官・弁護士・新聞記者、3者の正義が交錯…「飯塚事件」テーマの映画は問いかける
https://www.yomiuri.co.jp/column/wideangle/20240429-OYT8T50012/
読売新聞 文化部次長 田中誠
無実を訴え続けた 久間三千年くまみちとし ・元死刑囚は2008年、殺人罪などで死刑を執行された。しかし、裁判のやり直しを求めた再審請求が続いている。
証拠の乏しい事件の解決に執念を燃やした福岡県警、死刑執行後の再審請求という困難に挑んでいる弁護団、事件を検証する連載を行った地元・西日本新聞の記者たち。
「それぞれの正義、それぞれが信じる真実を突き合わせることで、観客に問いかける作品にできないか」という木寺一孝監督の狙い通り、次第に真相が分からなくなる。
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テーマ:ドキュメンタリー映画 - ジャンル:映画