今日は鳥栖まで出かけ、高畑充希主演のストレートプレイ
演劇【宝飾時計】
を観てきました!
予習せずに観に行ったのですが所謂バックステージものの演目で、
題名はその中で対象となる公演のタイトルです。
しかし劇中劇のような場面はなく、20年前の子役の頃と
20周年記念公演の今日(2010年代?)を前後しつつ
出演者の葛藤などが描かれます。
子役の頃も現在も同じ俳優が同じ役を演じています。
ヴィオラ奏者の強い1音でその時代が変わります。
生演奏は、そのヴィオラ1台が中心ですが、第2幕の中ではピアノ4重奏
(ピアノ・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ)になります。
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会場は 『鳥栖市民文化会館』
前日ギリギリにエージェントのWebサイトで予約できました。
その時点で残り3席ほどでした。
おととい公演会場である『鳥栖市民文化会館』の公式サイトを確認すると完売。
前日である昨日の朝、念の為電話して見るとエージェントの方で当日券を発行する可能性があるとのことで電話番号を教えてくれました。
そのエージェント『インプレサリオ』に電話してみると開演1時間前に当日券を販売予定とのこと。
「何枚くらい用意されているのですか?」と尋ねると
「今もネット販売中なので残席はそれ次第」と言う返事。
前日にもネット販売中と判ったので、その後『インプレサリオ』で検索して【宝飾時計】の予約サイトに到達。
会員登録から始めて、座席確認にたどり着いた時点では残席僅少。
その1つを確定した処、最後列音響ブースの前でしたが、幸いほぼセンターで見通しの良い席でした。
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高畑充希さんはミュージカル畑出身ですが全然歌わない。
2幕の冒頭で鼻歌程度に短く歌う場面は有りましたが。
膨大な早口のセリフの応酬がこの演劇の殆どを占めています。
この台本を音楽無しで覚えるのは相当大変だったことと思います。
高畑充希さんの活動分野のミュージカルでは、殆どのセリフは
メロディに乗っていますから覚えやすいでしょうが。
それが終幕近くで、全ての共演者が舞台から去ったあと
一人で出てきて歌い始めました。
この手の歌の常道で、始まりは熱唱ではなく次第に盛り上げ、
最後は声量のある実力発揮の大熱唱でした。
これを聴衆に聴かせることが、この演劇の目的のように思われました。
演目の性格上、カーテンコールにも出演者の笑顔無し。
2度目は笑顔を期待しましたが、これも笑顔無し。
客電が入り「終演と規制退場」のアナウンスが・・・
それでも観客はオール・スタンディングでアンコール。
3度目のカーテンコールが行われましたが、やはり出演者は無表情。
徹底していました。
その後は、主催者側が強制終演。
1500を超える客席は満席でした!
作・演出の根本宗子さんのコメントを読むと、この作品は高畑充希さんから
「わたしに芝居を書いて欲しい」と依頼されて創作されたもののようです。
謂わば『アテ書き』であり、子どもの頃から【ピーターパン】を演じてきて
現在は30歳代になった高畑充希さんそのものとも言えます。
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【宝飾時計】
『鳥栖市民文化会館』公式サイトから
とき/令和5年2月10日(金曜日) 開演14時30分
令和5年2月11日(土曜日・祝日) 開演13時00分 17時30分
令和5年2月12日(日曜日) 開演13時00分
ところ/鳥栖市民文化会館大ホール
S席 11,000円/A席 7,700円
【キャスト】
高畑充希/成田凌/小池栄子/伊藤万理華
池津祥子/後藤剛範/小日向星一/八十田勇一
【ミュージシャン】
バイオリン:磯部舞子
ヴィオラ:島岡万理子
チェロ:松尾佳奈
ピアノ:大谷愛
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ホリプロ【宝飾時計】公式サイト
https://horipro-stage.jp/stage/houshokudokei2023/
【イントロダクション】
―誰か見つけて、本当の私—
子供の頃から「女優」として生きてきた、主人公のゆりか
30歳を迎え、自分の人生に迷う日々
自分の人生は一体誰のものなのだろう
彼女が選ぶ、人生の進め方とは
女性ならではの独特な視点で注目作を生み出し続けている根本宗子がオリジナル脚本・演出を手掛け、女優・高畑充希と初タッグを組む。
衣裳はファッションデザイナーの神田恵介(keisuke kanda)が、初めて演劇の衣裳を担当する。メインビジュアルのために作られた衣裳には、ベビー服や学生服など、主人公のゆりかの生きてきた様々な時代が詰め込まれている。
インプレサリオ【宝飾時計】公式サイト
https://www.impresario-ent.co.jp/stage/houshokudokei2023/
作・演出 根本宗子×主演 高畑充希
それぞれの人生と生き方を描いた、
至極の新作舞台
【ストーリー】
主人公のゆりか(高畑充希)は子役から女優として活躍しているが、驚くほど業界に染まれていない。30歳を迎え、同級生たちが次々と結婚し子供を産んでいく中、「私は何のためにこんなことをやっているのだろう」と自分の存在の意味を見つけられずにいた。
そんな彼女の心を日々支えているのはマネージャーの大小路(成田凌)。
ある日ゆりかのもとに「21年前にやったミュージカルの記念公演のカーテンコールで、テーマ曲を歌ってくれないか?」という依頼が飛び込んでくる。それは彼女の原点となった舞台だった。
大小路に説得され仕事を引き受けたゆりか。現場で、当時一緒にトリプルキャストとして主演を務めていた真理恵(小池栄子)と杏香(伊藤万理華)と再会する。
自分の人生を肯定したい3人は、他者を否定することでなんとか自分を保っていた。その会話は21年前も今も変わらない。
過去と現在を行き来しながらゆりかは自分の人生を振り返り、孤独に押しつぶされそうになる。日々増える無力感の中、ゆりかは自分の人生の肯定の仕方を考え始め・・・。
【スタッフ】
作・演出:根本宗子
美術:池田ともゆき
照明:佐藤 啓
音響:藤森直樹
衣裳:神田恵介(keisuke kanda)
ヘアメイク:二宮ミハル
演出助手:相田剛志
舞台監督:幸光順平、鈴木 拓
テーマ曲:「青春の続き」/高畑充希 作詞作編曲:椎名林檎
宣伝衣裳:神田恵介(keisuke kanda)
衣裳協力:DOUBLE MAISON(やまと) familiar BEAMS
【作・演出:根本宗子コメント】
かれこれ5年くらい前でしょうか、充希さんから「わたしに芝居を書いて欲しい」と言っていただいたのは。それはそれはもう飛び上がるほど嬉しかったです。言葉と共にクロワッサンをくださったんですが、そんな嬉しい言葉をいただいた後ですから、人生で食べたクロワッサンの中で一番美味しく感じましたし、絶対忘れない味として記憶に残っています。そんなにストレートに、しかも本当に実現するくらい大きな声で言ってくださる方はそうそういないので、さらに嬉しかったんです。
充希さんは様々な役の人生を背負ってきた俳優ですから、どんな役をお渡しするのがいいかとても悩み「最大のラブレターを渡せるわたしになってから」と思ってしまい、構想を死ぬほど練りに練ってお待たせしてしまいました。
充希さんの俳優人生と、わたしの作家人生の交わり重なるポイントを捉えてこのタッグでしか出来ない舞台のプランを出すことができて、2023年ご一緒すべきベストなタイミングがやってまいりました。大好きで憧れの神田恵介(keisuke kanda)さんも衣裳で参加してくださることになり、今年に入ってからずっと胸が高なっております。
「演劇」をお見せできるよう、精一杯取り組みたいですし、この冬の全てを捧げようと思っております。