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観劇レビュー&旅行記
【観劇レビュー&旅行記】を中心にFC2上で、私の思いを気の向くままに書いてゆきます。 政治・時事評論は 【JUNSKY blog】に引続き運用します。リンクの一番上に記載しています。


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映画【こんにちは、母さん】を見る !
2023年9月3日(日)

  きょう14:10からユナイテッドシネマ・トリアス久山で
公開3日目の映画【こんにちは、母さん】
 (英語題名:Mom, Is that you?!)を見ました!

KonnichiwaKaasan_Movie_Poster-01.jpg

 山田洋次監督のファミリードラマです。

 もちろん家族の中の大小の軋轢も描かれますが
基本的には表に出さない愛情あふれる物語でした。


  映画【こんにちは、母さん】公式サイト
    https://movies.shochiku.co.jp/konnichiha-kasan/

山田洋次×吉永小百合×大泉洋が贈る
「母と息子」の新たな出発の物語
2020年、100周年を迎えた松竹映画。


『男はつらいよ』シリーズをはじめ、その長きに渡る歴史の中で松竹が描き続けてきたのは、
人の温かさを描いた人情の物語であり、【家族】の物語でした。そして、2023年。
変わりゆくこの令和の時代に、いつまでも変わらない【親子】を描く
映画『こんにちは、母さん』が完成しました。

本作のメガホンを取るのは、時代とともに家族の姿を描き続けてきた山田洋次監督。
91歳にして90本目の監督作となる本作では、
いまこの令和を生きる等身大の親子を心情豊かに描きます。

主演を務めるのは、1972年に公開された『男はつらいよ 柴又慕情』をはじめ、
『母べえ』(08)『おとうと』(10)『母と暮せば』(15)など約50年間に渡って
数々の山田洋次監督作品に出演し、日本映画界を共に牽引し続けてきた吉永小百合。
映画出演123本目となる本作で、下町に暮らす母・福江を演じます。
その息子・昭夫を演じるのは、数々の映画やNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」での好演が
記憶に新しい、国民的人気俳優・大泉洋。
山田洋次監督映画への出演、吉永小百合との共演はともに初めてとなります。
『母べえ』『母と暮せば』に続く『母』3部作として、日本を代表する名女優・吉永小百合の
集大成ともいえる本作。日本映画史に残る新たな名作が誕生致します。



映画【こんにちは、母さん】予告編映像
 https://youtu.be/srHZmlqKPR4




  映画.comによる作品紹介
   https://eiga.com/movie/98064/

【解説・ストーリー】

山田洋次監督が吉永小百合を主演に迎え、現代の東京・下町に生きる家族が織りなす人間模様を描いた人情ドラマ。
同じく山田監督と吉永主演の「母べえ」「母と暮らせば」に続く「母」3部作の3作目にあたり、劇作家・永井愛の戯曲「こんにちは、母さん」を映画化した。

大会社の人事部長である神崎昭夫は、職場では常に神経をすり減らし、家では妻との離婚問題や大学生の娘との関係に頭を抱える日々を送っていた。そんなある日、母・福江が暮らす下町の実家を久々に訪れた彼は、母の様子が変化していることに気づく。
いつも割烹着を着ていた母は艶やかなファッションに身を包み、恋愛までしている様子。実家にも自分の居場所がなく戸惑う昭夫だったが、下町の住民たちの温かさや今までとは違う母との出会いを通し、自分が見失っていたものに気づいていく。

母・福江を吉永、息子・昭夫を大泉洋が演じ、永野芽郁、寺尾聰、宮藤官九郎、田中泯、YOUが共演。

*********************
 2023年製作/110分/G/日本
 配給:松竹
 劇場公開日:2023年9月1日
*********************

【スタッフ・キャスト】
監督 : 山田洋次
原作 : 永井愛
脚本 : 山田洋次 朝原雄三
プロデューサー : 房俊介 阿部雅人
撮影 : 近森眞史
照明 : 土山正人
録音 : 長村翔太
美術 : 西村貴志
装飾 : 湯澤幸夫
編集 : 杉本博史
音楽 : 千住明

 配  役 : 役  名(役 柄)
吉永小百合 : 神崎福江(ヒロイン;昭夫の母、舞の祖母)
大泉洋 : 神崎昭夫(福江の子)
永野芽郁 : 神崎舞(福江の孫;ヘソ出しルックが好み)
YOU : 琴子・アンデション
枝元萌 : 番場百惠
宮藤官九郎 : 木部富幸
田中泯 : 井上(イノさん)
寺尾聰 : 荻生直文(福江が憧れる牧師)
加藤ローサ,田口浩正,北山雅康,松野太紀,
広岡由里子,シルクロード,明生,名塚佳織,神戸浩


   *******

【関連記事】


山田洋次監督最新作
「こんにちは、母さん」 完成報告会見
 親子の新たな人生 軽やかに

https://www.akahata-digital.press/.../article/20230508-1203
 しんぶん赤旗【文化】-2023年5月8日

 映画監督・山田洋次さんの最新作「こんにちは、母さん」の完成報告会見がこのほど東京で開かれました。「母べえ」「母と暮せば」に続き、山田さんが監督、吉永小百合さんが主演を務める作品です。
 大企業の管理職・昭夫(大泉洋)は、神経をすり減らす仕事にヘトヘト。妻や娘・舞(永野芽郁〈めい〉)との関係にも悩む日々です。ある日、昭夫が下町の実家に帰ると、一人暮らしの母・福江(吉永)が妙に明るく、華やか。どうも恋をしているようで―。おせっかいなご近所さんの応援も受け、母と息子が新たな人生を歩み始めます。

KonnichiwaKaasan_Movie_202300903-01.jpg

 原作は劇作家・永井愛さんが2001年に発表した同名戯曲。山田さんは舞台を見て以来、ずっと映画化したかったと述べました。
 「主役を誰にするか悩みましたが、吉永さんが母親役の作品を2本撮り、思い切って『おばあちゃん』と呼ばれる役をお願いしました。キャストに恵まれ、軽やかな音楽が流れるような作品になりました」
 吉永さんは「孫娘役の永野さんとの共演シーンは、幸せなひとときでした。大泉さんにもサポートされて終えられました。おばあちゃん役をやって良かった」。

 山田監督作品に初出演の大泉さんは「困りっぱなしの役ですが、最後は軽やかに吹っ切れます。これを描けるのは山田監督だけだと思います」と話しました。

KonnichiwaKaasan_Movie_202300903-02.jpg

 永野さんと、昭夫の同僚役の宮藤官九郎、牧師役の寺尾聰(あきら)、ご近所さんで福江のボランティア仲間役のYOUと枝元萌の各氏も本作への思いを語りました。
 舞台は隅田川沿い。東京大空襲を想起させる場面もあり、田中泯(みん)さんが被災者役を演じます。吉永さんは「隅田川で多くの方が亡くなった悲劇を、田中さんが克明に演じてくださって良かった」と語りました。
 撮影が毎日午前9時から午後5時までで終わったことも話題になり、大泉さんは「普通、そんな現場はない。僕の娘も喜んでいた」。
 本作で90本目となる山田監督。「数が多いことは自慢ではない。いつも初心者のような気持ちで作っています」と述べました。
 9月1日公開予定です。



NishinipponNP_202300902_KonnichiwaKaasan-01.jpg




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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

映画【マリウポリ7日間の記録】を見る !
2023年9月4日(月)

 きょうの13時40分から KBCシネマ で
映画【マリウポリ7日間の記録】
 (原題:Mariupolis 2)を見ました!

Mariupolis 2_Movie_Poster-01

直接の戦闘場面は描かず、既にロシアの砲撃を受けて廃墟の街と化した
マリウポリの一角で、かろうじて外壁のみ焼け残った教会で過ごす
近所の人々の有り様を描くドキュメンタリー映画でした。

そこからそれ程遠くない地域では今も砲撃が行われており
火煙が立ち昇っています。見た感じ1kmも離れていないのでは。

なので、映画全編に亘って砲撃音が鳴り続けます。
雷が鳴り続けていると言う感じですがその下では多くの生命が
危険に晒されているわけです。

Mariupolis 2_Movie_Poster-02

ロングショットの映像が多く、数分間同じ画面が続き砲撃音だけが
様々に続く処も。
その為、何度かうっかりウトウトと。



映画【マリウポリ7日間の記録】公式サイト
 https://www.odessa-e.co.jp/mariupoli7days/#



映画【マリウポリ7日間の記録】予告編映像
 https://youtu.be/t7ytHCmSCx4




  映画.comによる作品紹介
   https://eiga.com/movie/98833/

【解説・ストーリー】
ウクライナ・マリウポリの戦禍の惨状とそこに生きる人々の日常を記録したドキュメンタリー。

2022年2月24日、ロシアがウクライナへの侵攻を開始。ウクライナ東部の都市マリウポリは、ロシア軍の砲撃によって廃墟の街と化した。2016年に同地の人々を記録したドキュメンタリー「Mariupolis」を制作したリトアニア出身のマンタス・クベダラビチウス監督が、侵攻直後の3月に現地入りし、破壊を免れた教会に避難した市民たちと生活をともにしながら撮影を開始。死と隣りあわせの悲惨な状況下に置かれながらも、おしゃべりを交わし、助け合い、祈り、また次の朝を待つ人々の姿を映し出す。

取材開始から数日後の3月30日、クベダラビチウス監督は現地の親ロシア分離派に拘束・殺害されてしまうが、助監督でもあった婚約者によって撮影済み素材は確保され、監督の意志を継ぐ製作チームが完成に漕ぎ着けた。同年5月に開催された第75回カンヌ国際映画祭で特別上映され、ドキュメンタリー審査員特別賞を受賞。

*********************
 2022年製作/112分/
 リトアニア・フランス・ドイツ合作
 原題:Mariupolis 2
 配給:オデッサ・エンタテインメント
 劇場公開日:2023年4月15日
*********************

【スタッフ】
監督 : マンタス・クベダラビチウス
製作 : マンタス・クベダラビチウス, ウリヤナ・キム, ナディア・トリンチェフ,
オマール・エルカディ, タナシス・カラタノス, マーティン・ハンペル
撮影 : マンタス・クベダラビチウス
編集 : ドゥニア・シチョフ





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テーマ:ヨーロッパ映画 - ジャンル:映画

映画【あしたの少女】を見る !
2023年9月5日(火)

 きのう(9/4) の16時10分からKBCシネマで
韓国映画【あしたの少女】
 (原題:Next Sohee)を見ました!

Next Sohee_Movie_Poster-01

高校生が実地研修の名のもとで悪徳企業に搾取される様子を描くもの。
この研修の『成果』が、卒業後の就業率に影響し、
その就業率が、高校をランク付けすると言う世界。

就業率を上げるために高校は研修先を充分調査せずに高校生を
送り込む。
日本以上の異常な競争社会を描き、その中で自殺してしまう
女子高生を描いたものです。

5年ほど前に韓国で実際にあった悲劇の事件を題材に描かれたとのこと。

映画後半は、連続した自殺事件の異様さに疑問を持った女性刑事が
当該企業と高校の闇に迫ります。


  映画【あしたの少女】公式サイト
   https://ashitanoshojo.com/

高校生のソヒ(キム・シウン)は、担任教師から
大手通信会社の下請けのコールセンター運営会社を
紹介され、実習生として働き始める。
しかし、会社は顧客の解約を阻止するために
従業員同士の競争をあおり、契約書で
保証された成果給も支払おうとしなかった。
そんなある日、
指導役の若い男性チーム長が自殺したことに
ショックを受けたソヒは、自らも孤立して
神経をすり減らしていく。
やがて、凍てつく真冬の貯水池で
ソヒの遺体が発見され、捜査を担当する
刑事・ユジン(ペ・ドゥナ)は、
彼女を自死へと追いやった会社の
労働環境を調べ、いくつもの根深い
問題をはらんだ真実に迫っていくのだった…
(以下略;公式サイトには実際の事件の詳細が書かれている)




映画【あしたの少女】予告編映像
 https://youtu.be/285CF_HWtB4




  映画.comによる作品紹介
   https://eiga.com/movie/98101/

【解説・ストーリー】
「私の少女」のチョン・ジュリ監督とペ・ドゥナが再タッグを組み、2017年に韓国で起こった実在の事件をモチーフに、ごく普通の少女が過酷な労働環境に疲れ果て自死へと追い込まれていく姿をリアルに描いた社会派ドラマ。

高校生のソヒは、担任教師から大手通信会社の下請けであるコールセンターを紹介され、実習生として働き始める。しかし会社は従業員同士の競争を煽り、契約書で保証されているはずの成果給も支払おうとしない。そんなある日、ソヒは指導役の若い男性が自死したことにショックを受け、神経をすり減らしていく。やがて、ソヒは真冬の貯水池で遺体となって発見される。捜査を開始した刑事ユジンはソヒを死に追いやった会社の労働環境を調べ、根深い問題をはらんだ真実に迫っていく。

ペ・ドゥナが刑事ユジンを演じ、少女ソヒ役には新進女優キム・シウンを抜てき。2022年・第23回東京フィルメックスのコンペティション部門で審査員特別賞を受賞。

*********************
 2022年製作/138分/PG12/韓国
 原題:Next Sohee
 配給:ライツキューブ
 劇場公開日:2023年8月25日
*********************

【スタッフ・キャスト】
監督 : チョン・ジュリ
製作 : キム・ドンハ キム・ジヨン
製作総指揮 : チョ・ピョンホ キム・チョルウ キム・ドンハ
脚本 : チョン・ジュリ
撮影 : キム・イルヨン
編集 : イ・ヨンリム
音楽 : チャン・ヨンギュ

 配  役 : 役  名(役 柄)
ペ・ドゥナ : オ・ユジン(刑事)
キム・シウン : キム・ソヒ(企業研修中の女子高校生)
チョン・フェリン,カン・ヒョンオ,パク・ウヨン
チョン・スハ,シム・ヒソプ,チェ・ヒジン





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テーマ:韓国映画 - ジャンル:映画

【福岡に音楽大學を】 福岡県自治体問題研究所のつどいで
2023年9月11日(月)

 今日は、知り合いの案内で『福岡県自治体問題研究所』の
「まちづくり部会」に参加しました。

【福岡に音楽大學を】

テーマは、九州大学箱崎跡地に「音楽大學」(何故か「学」ではなく「學」)
を創ろうと言う話し。

プレゼンテーションは、この分野に詳しく家族も音楽家である
と云う齋藤輝二さん。

今日の会合の為に調査し準備された資料を元に
意義と構想概要をプレゼンされた。

福岡県は数多くの名を遂げたポップスミュージシャンや
安永徹さんのようなベルリンフィルのコンサートマスターを
務めたようなアーティストを輩出している。
にも拘わらず、公立の音楽大学や藝術大学がない。

九州大学箱崎跡地の近代建築物活用ゾーン
(元九大の建物が保存されているエリア)は
「音楽大學」を造る適地である。
また、政令都市(百万都市)福岡には市立大学がない。
【福岡市立音楽大學】として実現したい。
と言うのが、主な方向性。

私は、九州芸術工科大学・音響設計学科4期生として
自己紹介を兼ねて意見表明。

九州芸術工科大学は今から60年前の1963年に安川大五郎を
中心とする九州財界と芸術愛好家などによって「九州芸術大学」
期成同盟が造られ、音楽・美術・工芸などを教育し芸術家を
輩出する大学として設立運動が行われた。
しかし当時、藝術大学設置の条件(教員人材も含む)は厳しく
藝術と産業の橋渡し的大学として方向を修正し「産業芸術大学」
「芸術産業大学」等など、方向性が二転三転(その経緯は省略)
結果的に1967年に「九州芸術工科大学」とされた。
「藝術学部」は難しいが「工学部」ならOKと言う文部省の意向も。
なので、「九州芸術工科大学」は工学部の位置付け。
地元の運動から僅か5年後の1968年に開学の速攻だった。
当時は公害問題を始め、産業の独走が人間環境を脅かし始めて
いたことから、産業に人間性を取り戻し、そのためには芸術的
素養が重要であると言う観点が押し出された。
学科は「環境設計学科」「工業設計学科」「画像設計学科」
「音響設計学科」の4学科となった。
1期生の合格競争率は全体で20倍、「環境設計」は50倍。
私は、音響設計学科4期生で、音楽の講義もあり楽器は2種
必修であった。ピアノは全員履修、第2楽器は選択制で、
私はチェロを習った。しかし、これらは音楽的素養を養うもので
演奏家になるレベルの教育ではない。他に音響工学や聴覚形成
なども必修であった。
2003年に大学再編で九州大学と合併。九大芸術工学部になる。
そういう訳で、九州に音楽大學を創ろうと言うのは想いは良いが
実際には厳しいかも知れない。


全体で2時間ほどプレゼンと論議が行われたが、行動計画が
無かったので
「いつまでに取り纏めて行政や事業者に提案するのか?」
と問うと、会報の次号に掲載するだけと言う。

「ロマンを語り合っただけで、実現のための行動は行わないのか?」
と厳しく問うと『福岡県自治体問題研究所』は運動団体ではない
との応答。
会報に掲載して会員に喚起するだけらしい。

「九大箱崎跡地を考える会」との連携も考えていないとのこと。
きょうの会議には「九大箱崎跡地を考える会」からも2名参加
していたので、そこで話が深まればと言う。

『福岡県自治体問題研究所』は『研究所』という名で
ロマンを語るだけの団体のように私には見えた。

齋藤輝二さんが配付された詳しい資料作成も徒労か?
(添付画像は配付資料の ほんの一部)

【コンセプト】
QshuOndai_20230911-01m.jpg

【福岡県の大学一覧】
QshuOndai_20230911-02m.jpg

【全国の主な音楽系大学一覧】
QshuOndai_20230911-03m.jpg

【福岡音楽大學の構想】
QshuOndai_20230911-04m.jpg

#九州大学箱崎跡地に音楽大學を!
#福岡県自治体問題研究所
#九州芸術工科大学 #九州大学芸術工学部
#九州産業芸術大学 #九州芸術産業大学
#環境設計学科 #工業設計学科 #画像設計学科 #音響設計学科」





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福岡市西区『さいとぴあ』で【伊藤野枝100年フェスティバル】開催
2023年9月15日(金)

  今日の午後1時半から
福岡市西区の『さいとぴあ』で開催された『伊藤野枝100年プロジェクト』
【伊藤野枝100年フェスティバル】に参加しました。

ItoNoe100Fes_20230915-01.jpg


『さいとぴあ』は、JR筑肥線の九大学研都市駅の目の前の施設。

この地域は、伊藤野枝の出生地であるとともに、
伊藤野枝の娘たちが引取られ育った土地柄であり、
それ故『さいとぴあ』が会場に選ばれたようです。

資料の展示では、新聞記事切り抜きや
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伊藤野枝の幾つかの写真や
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伊藤野枝から後藤新平に宛てた長さ4mにおよぶ手紙の実物大レプリカ等。
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13時30分からは、伊藤野枝の四女・ルイさんの生涯を中心に
大杉栄・伊藤野枝の足跡を描く映画【ルイズその旅立ち】
(1997年制作)を鑑賞。
初めて知ることが殆どでした。
【ルイズその旅立ち】

15時30分からは矢野寛治さんの講演。
細かいエピソードが多く、若干食傷気味(笑)
ItoNoe100Fes_20230915-02.jpg


17時10分からは学生シンポジウム。
女子大生6人が伊藤野枝の遺した「文」について語りました。
ItoNoe100Fes_20230915-14m.jpgItoNoe100Fes_20230915-15m.jpg


最後は有志のパフォーマンス。 

いのうえしんじさんが提供する伊藤野枝クイズ
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24才の伊藤野枝から後藤新平に宛てた長さ4mにおよぶ手紙を
画面に実物の画像と活字を投影して朗読。
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平塚雷鳥、神近市子、伊藤野枝が現代にタイムスリップした
3人組パフォーマンス。 まぁ素人芝居で・・・
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   *******

【関連記事】


伊藤野枝「100年早かった」生き方
 ジェンダー平等、現代に共感
 福岡市で9月15、16日イベント

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1126839/
 西日本新聞:鎌田浩二 - 2023年9月15日

(引用)
 女性解放活動家で福岡県今宿村(現福岡市西区)出身の伊藤野枝(1895~1923)が、関東大震災の混乱のさなかに虐殺されて、16日で100年となる。ジェンダー平等を訴え、恋愛でも因習にとらわれず自分を貫いた野枝。福岡や東京でその歩みに焦点を当てるイベントが計画されるが、それは単に節目だからではなく、「今」という時代も背景にある。「100年早かった」生き方に共感、関心が高まっている。

NishinipponNP_20230915-ItoNoe100Fes-01.jpg

 代々、海産物などを扱った家に生まれた野枝は上京して上野高等女学校に入学。卒業後は、平塚らいてうらが発刊した女性のための雑誌「青鞜(せいとう)」に参加して数々の作品を発表した。1915年には2代目編集長に就任し、「何の主義も方針も規則もない雑誌をすべての婦人達に提供」すると宣言した。

 私生活では、親が決めた相手との婚姻生活を送りながら、わずか9日間で出奔。高等女学校時代の教師と結婚するも2人の子を置いて離婚し、アナキスト(無政府主義者)の大杉栄にひかれた。そして大震災直後の23年9月16日、野枝と大杉ら3人は東京の憲兵分隊に拘引、虐殺された。

 今月15、16日に福岡市西区で開かれるイベントは、「100年早かった女・伊藤野枝を感じとる2日間」と銘打って開催。東京では24日にシンポジウム「自由な自己の道を歩いて行こう」が開かれ、作家の森まゆみさんやルポライターの鎌田慧さんによる講演などが予定されている。

 近年になって認識が広がってきたジェンダーの問題に、野枝は100年も前に向き合っていたと言える。福岡のイベントを主催する関係者は「ようやく時代が野枝に追いついてきた。生涯を見つめ、考える機会にしたい」と強調した。

 明治大法学部の田中ひかる教授(アナーキズム史)は野枝について「傍若無人に見えたかもしれないが、大変なエネルギーを必要とした人生だった」と言及。「現代の女性も日常的にさまざまな不快感に触れている。だからこそ、野枝のストレートな生き方に共感を持つのではないか」と指摘した。

 (鎌田浩二)




伊藤野枝の人生 作品でたどる
 西日本新聞-2023年9月2日

NishinipponNP_20230902-ItoNoe-01.jpg



【ルイズその旅立ち】
 映画.com による解説
https://eiga.com/movie/40105/

【解説・ストーリー】
大正時代の思想家・大杉栄と伊藤野枝の四女として生まれ、志なかばに倒れた両親の思想と情熱を受け継いで体現した市民運動家・伊藤ルイさんの生涯を、多角的に見つめた長編ドキュメンタリー。

「思想に自由あれ、行為に自由あれ、さらに動機にも自由あれ」と唱えた大杉栄と、敢然と社会の風圧に立ち向かった伊藤野枝は、1923年9月16日、軍部によって虐殺された。
ふたりには1歳で夭逝した男児のほかに4人の娘があったが、彼女たちは養女に出された次女を除いて、それぞれ困難な環境に育った。
両親が殺された時に1歳3カ月だった四女の伊藤ルイさんは、野枝の実家で祖父母に育てられ、周囲の冷たい視線を浴びて成長した。1976年に公表された両親の虐殺の鑑定書を見たルイさんは、記憶にない両親に対して肉親としての口惜しさを実感し、若くして生命を奪われた父母の志を自分なりに受け継いで、個人の自由と尊厳を守るために、草の根を紡ぐような市民活動を続けた。
74歳を迎える直前に癌の宣告を受け、手術も延命措置もせずに自然死を選んだルイさんの人生を中心に、ゆかりの人々の証言や資料、写真などを織り混ぜながら、彼女の父母の思想の今日性を描き出していく。
監督は「杉の子たちの50年 学童疎開から明日へのメッセージ」の藤原智子。97年度キネマ旬報文化映画ベスト・テン第1位。

*********************
 1997年製作/98分/日本
 劇場公開日:1997年11月
*********************

【スタッフ・キャスト】
監督 : 藤原智子
脚本 : 藤原智子
製作 : 鈴木久雄 銀川桂子
撮影 : 宮内一徳 海老根務
音楽 : 原正美
録音 : シネマサウンドワークス
編集 : 吉田栄子 加納宗子
解説 : 武藤礼子






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テーマ:展示会、イベントの情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

映画【福田村事件】を KBCシネマで見る !
2023年9月16日(土)

  きょう13時25分からKBCシネマで
映画【福田村事件】を見ました!

Fukudamura1923_Movie-01.jpg

森達也監督・田中麗奈によるトークショー(舞台挨拶)付き。

Fukudamura1923_Movie-02.jpg

田中麗奈さんが来られたからかも知れませんが、
補助席を20席以上(それが限度)出す満席超の大盛況。

Fukudamura1923_Movie-03.jpg

今日は2回トークショー付き上映が行われますが、2回目も完売!

Fukudamura1923_Movie-18.jpg

福岡では、きのう上映開始の2日目で、内容は
ネタバレに成りそうなので書きません。

トークショーでは、田中麗奈さんが役作りについて
結構詳しく語られました。
脚本が13稿まで改訂され映画における役柄の性格が
全く異なる設定に変わったことなどの苦労話も。
お若くないとは思いますが(アラフォー世代)、オーラが輝き美しい!

Fukudamura1923_Movie-07.jpg

田中麗奈さんは久留米出身とのことで、この難しい作品に
補助席まで出る満席のお客様に来て頂けて感動している。
何かが起こっている気がする、と。

森達也監督も日本の映画界、特に俳優や観客に
『日本の映画界は、このままで良いのか?!』と言う変化を感じるし、
変わってゆく契機に成れば嬉しい、と語られました。

Fukudamura1923_Movie-04.jpg

この難しい作品に誰も出演してもらえないだろうと思っていたが、
御覧になったような豪華な顔触れの方々が映画の趣旨を理解し、
ほぼ即答で出演依頼を受けられたとのこと。

この映画は、韓国の映画祭でも上映予定と言う話しでした。

トークショーは、16時半過ぎまでの45分を超える充実したものでした。

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サイン入りパンフレットの販売には長蛇の列。
会場定員の半分を超える50人以上が購入されたようです(私も)
田中麗奈さんのサイン入りは部数が20部と限られていて私はハズレ(^_^;)

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#福田村事件 #森達也 #田中麗奈 #KBCシネマ


映画【福田村事件】公式サイト
 https://www.fukudamura1923.jp/



映画【福田村事件】予告編映像
 https://youtu.be/qmoGbGfy3hU?si=ixAvLwtjxloqMDQr




映画.comによる作品紹介
 https://eiga.com/movie/97856/


*********************

以下は、KBCシネマのスタッフの心と力のこもったディスプレイより。

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映画【福田村事件】観客の力で『ミニシアター』から『シネコン』へ拡大展開!
2023年9月17日(日)

  きのう見た映画【福田村事件】

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当初は独立系のミニシネマ(シアター)などで
関東大震災100周年の2023年9月1日から上映が始まり、

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福岡では9月15日からKBCシネマで上映。

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関東大震災のドサクサに紛れて甘粕憲兵隊大尉が大杉栄と
福岡市今宿出身の伊藤野枝と9歳の甥を虐殺した
9月16日には、KBCシネマに森達也監督と
久留米出身で主演の田中麗奈さんを招いて
トークショー付きの上映会が2回開催され
2回とも補助席を出す大盛況でした。

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KBCシネマでは当初は短期上映の予定を大幅に延長すると云う話し。
全国でもあちこちで満席と上映延長が起きているとのこと。

集客できそうだと見ると大手シネコンも群がって来る。 

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地元では『ユナイテッドシネマトリアス久山』など・・・

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浅はかな態度だが結果的に目にする人が増えることは良いことだ!

そう云う状況に追い込んだのはKBCシネマの観客をはじめ
全国で見に行った観客の行動の成果!

また、この企画を積極的に捉えて参加した
そうそうたる俳優諸氏の吸引力もあるだろう。

田中麗奈さんもそのひとり!
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*******
公演パンフレット購入の長い列に並びGET!

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結構分厚いパンフレットだが1500円。
メイキング過程の写真やエピソード。
主演の井浦新さんと田中麗奈さんの対談
そして歴史的背景さらに映画脚本まで
入っていました!


映画【福田村事件】公式サイト
 https://www.fukudamura1923.jp/



映画【福田村事件】予告編映像
 https://youtu.be/qmoGbGfy3hU




【ノーカット】
井浦新、田中麗奈、永山瑛太、東出昌大ら登壇
 映画『福田村事件』初日舞台挨拶

https://youtu.be/g1ECtoD7PXM
 2023年9月1日




映画.comによる作品紹介
 https://eiga.com/movie/97856/

【解説・ストーリー】

「A」「A2」「i 新聞記者ドキュメント」など、数々の社会派ドキュメンタリー作品を手がけてきた森達也が自身初の劇映画作品として、関東大震災直後の混乱の中で実際に起こった虐殺事件・福田村事件を題材にメガホンを取ったドラマ。

1923年、澤田智一は教師をしていた日本統治下の京城(現・ソウル)を離れ、妻の静子とともに故郷の千葉県福田村に帰ってくる。澤田は日本軍が朝鮮で犯した虐殺事件の目撃者であったが、静子にもその事実を隠していた。その年の9月1日、関東地方を大地震が襲う。多くの人びとが大混乱となり、流言飛語が飛び交う9月6日、香川から関東へやってきた沼部新助率いる行商団15名は次の地に向かうために利根川の渡し場に向かう。沼部と渡し守の小さな口論に端を発した行き違いにより、興奮した村民の集団心理に火がつき、後に歴史に葬られる大虐殺が起こってしまう。

澤田夫妻役を井浦新、田中麗奈が演じるほか、永山瑛太、東出昌大、柄本明らが顔をそろえる。

**************
 2023年製作/137分
 PG12/日本
 配給:太秦
 劇場公開日:2023年9月1日
**************

【スタッフ・キャスト】
監督 : 森達也
脚本 : 佐伯俊道 井上淳一 荒井晴彦
企画 : 荒井晴彦
統括プロデュ―サー : 小林三四郎
プロデュ―サー : 井上淳一 片嶋一貴
企画協力 : 辻野弥生 中川五郎 若林正浩
アソシエイトプロデュ―サー : 内山太郎 比嘉世津子
撮影 : 桑原正
照明 : 豊見山明長
録音 : 臼井勝
美術 : 須坂文昭
装飾 : 中込秀志
衣装 : 真柴紀子
ヘアメイク : 清水美穂
編集 : 洲崎千恵子
音楽 : 鈴木慶一
助監督 : 江良圭
キャスティング : 新井康太
スチール : 佐藤芳夫
メイキング : 綿井健陽

 配 役 : 役 名 (役 柄:引用者追記)
井浦 新 : 澤田智一(朝鮮から帰国したインテリ)
田中麗奈 : 澤田静子(智一の奔放な妻)
永山瑛太 : 沼部新助(讃岐の薬行商の頭目)
東出昌大 : 田中倉蔵(福田村の舟渡しの船頭)
コムアイ : 島村咲江(戦死した兵士の妻。船頭の愛人)
松浦祐也 : 井草茂次(農民)
向里祐香 : 井草マス(茂次の妻)
杉田雷麟 : 藤岡敬一(讃岐の薬行商の最若手)
カトウシンスケ : 平澤計七(虐殺される実在の社会主義者)
木竜麻生 : 恩田楓(千葉日日新聞の果敢な女性記者)
ピエール瀧 : 砂田伸次朗(千葉日日新聞で恩田楓の上司)
水道橋博士 : 長谷川秀吉(在郷軍人班長)
豊原功補 : 田向龍一(大正デモクラシーに傾倒する市長)
柄本明 : 井草貞次(日清戦争時の馬の世話係)






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映画【福田村事件】関連情報
2023年9月18日(月)

  おととい見た映画【福田村事件】関連情報


この1本:「福田村事件」
 狂気への過程、丹念に

 https://hitocinema.mainichi.jp/article/weekend-cinema-fukudamura
 ひとシネマ - 2023年9月1日

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関東大震災直後の1923年9月6日、千葉県福田村で、香川県から来た被差別部落出身の行商人15人のうち9人が、朝鮮人だと誤解され自警団ら村民に惨殺された。タブーとされていた史実を発掘したノンフィクションが出版されたのが2013年、本作は「A」などのドキュメンタリーで知られる森達也監督が、事件を劇映画として再現した。歴史の闇に埋もれた惨劇に名前と顔を取り戻し、当事者の目から語り直す力作だ。

新助(永山瑛太)が率いる薬の行商団15人が、香川県を出発する。一方、日本統治下の朝鮮で教師をしていた智一(井浦新)は、妻の静子(田中麗奈)と帰国し、故郷・福田村で農業を営み始める。シベリアで夫が戦死した咲江(コムアイ)は、夫の留守中に村の船頭、倉蔵(東出昌大)と関係を持っていた。そのほか、老いた父親と妻の関係を疑う馬子、軍の威信をかさに着る在郷軍人会の分会長、民主主義を信奉するインテリの世襲村長ら、映画の前半では多くの人物を点描する。

背景に、韓国併合以来の韓国での独立運動の高まりと、反日感情を警戒する日本で強まった朝鮮人差別がある。地元紙の記者楓(木竜麻生)は、凶悪事件を報じる記事を、犯人は〝主義者か鮮人か〟という決まり文句で結ぶことに抵抗する。多様な人物は善悪に色分けされず配されて、一人の中に差別も偏見も、善意も持ち合わせる。弱者が弱者を差別し搾取し、良心を持った人物の声が押しつぶされる。時代と共同体の空気を丹念に描くのである。

地震を契機に不安と恐怖が噴出し、流言飛語に点火されて惨劇に至ったのはどんな状況だったのか。平凡な人間がいかに集団的な狂気に至るか。資料の隙間(すきま)を想像力を駆使して埋め、真実に肉薄できるのが虚構の力だ。製作、俳優陣の気迫と覚悟も感じられる。

ただ、映画としては欲張りすぎた感もある。あれもこれもと問題意識を詰め込んで、いささか窮屈で慌ただしい。しかしそれでも、100年前の出来事ではないという主張は強い説得力を持つのである。2時間17分。東京・テアトル新宿、大阪・シネ・リーブル梅田ほか。(勝田友巳)

<ここに注目>
「顔」が見える。加害者も被害者も顔をしっかり映す。とりわけ、在郷軍人や自警団、村人一人一人、村長らの顔が見える。多くの人物が登場する群像劇でありながら個々の内心を想像させる。それは、事態の緊迫度が増すにつれて強い震動の源となって押し寄せる。被差別部落への差別や社会主義者が殺害された亀戸事件などとともに、村社会のセクシュアリティーや土着性を分かりやすく提示するのも効いている。結末は知っており、どんよりとした心持ちが重くのしかかる。歴史から学び、思考する映画。日本映画の大きな転換点になる作品だ。(鈴木隆)

<技あり>
「ラーゲリより愛を込めて」を撮った鍋島淳裕撮影監督に師事した、桑原正撮影監督の仕事だ。群像劇をうまくさばいた。行商の薬売りを朝鮮人と誤解した村人の擦り半鐘で、在郷軍人や自警団らが集まってくる。地元の警官は、署に帰り身元照会をするから待てと村民を落ち着かせるが、在郷軍人の面々や自警団は収まらず、やがて暴行の口火が切られる。それまで固定カメラで撮っていたのを、手持ちカメラを交ぜて撮るが、画(え)が大揺れすることはない。「いかにもドキュメンタリー監督の劇映画らしさ」を裏切る手法が、新鮮に感じた。(渡辺浩)

2023年 /日本 /137分 /PG12
#森達也 #永山瑛太 #井浦新 #田中麗奈 #桑原正




今朝の西日本新聞紙面から
【福田村事件】著者インタビュー

西日本新聞 - 2023年9月4日(火) 

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今日の西日本新聞夕刊から
映画【福田村事件】
KBCシネマで9月15日から上映予定!

 西日本新聞 - 2023年9月7日

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【「福田村事件」公開】
森達也監督が胸中を告白
「誰も映画に参加してくれないと思っていた」

https://eiga.com/news/20230901/13/
映画.com ニュース - 2023年9月1日 

映画「福田村事件」の初日舞台挨拶が、関東大震災発生から100年が経過した9月1日、テアトル新宿にて行われ、メガホンをとった森達也監督をはじめ、井浦新、田中麗奈、永山瑛太、東出昌大、向里祐香、杉田雷麟、水道橋博士、豊原功補が登壇した。

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「i 新聞記者ドキュメント」など、数々の社会派ドキュメンタリー作品を手がけてきた森達也が自身初となる劇映画作品として挑んだ本作。関東大震災直後の混乱のなかで実際に起きた虐殺事件を描く。

全国90館で封切りされた本作。満員の客席を見渡した井浦は「映画館を満席にして僕たちを迎えてくださってありがとうございます。幸せです」と感無量な表情を浮かべると「2019年10月17日、このテアトル新宿で森監督と井上淳一プロデューサから、福田村事件を映画化するという話を聞きました。そのとき『君にも参加してほしい』とオファーをいただいたのですが、僕はその場で『どんなことがあっても必ず参加したいです』と森監督に伝えたんです」と裏話を披露する。

井浦は即決した理由を「森監督のドキュメンタリー作品は観てきましたが、劇映画でどのように現場に立って、同映画作りされるのか、それを最前線で何が何でも観たいと思ったんです」と語ると、9月1日に映画が封切られたことに「関東大震災から100年の今日、この作品が上映できたこと、映画がちゃんと旅立ったこと、本当に意味があることだと思います。映画を観にきてくださって、どうもありがとうございます」と感謝を述べていた。

井浦と共に主演を務めた田中も満員の観客に感謝を述べ「私もこの映画に関わるまで、福田村事件のことは知りませんでした。これほど大きな事件がなぜ多くの人に伝わらなかったのか、映画を観てくださった方なら分かったと思います」と語ると「100年前のことですが、いまの現代の私たちの生活にもいろいろなことを問いかけてくれることがたくさんあると思います」と作品に込められたメッセージについて述べる。

永山は映画の企画と準備稿を読んだ際「僕の出番を増やしてほしいと、初めて言いました」と言うほど作品に前のめりだったことを明かすと「本当に素晴らしい映画に携われたことが幸せです」と笑顔。東出も「差別の問題や国の問題など、日本の大手配給会社やテレビ局では描き切れない題材」と述べると「楽しいエンターテインメントだけではなく、過去に起きたことをなぜ起きてしまったのか……と考え続けながら物語を紡いでいくのも、映画人の大切な仕事かなと思う」と作品の意義について語る。

多くの俳優陣が「ぜひ」という思いで参加した本作だが、森監督は企画が走り始めた段階では「映画に誰も参加してくれないんじゃなか」と不安があったという。

森監督は「始まる前は、どう考えても反日映画と批判され、上映中止運動が起きて、劇場どこもやってくれないということになったら、俳優には何もメリットがない」と危惧していたというが、ふたを開ければ多くの俳優たちが意欲的に参加してくれたという。森監督は「この状況はおかしい、なんで日本映画がダメになってしまったのだろうかという思いが皆さんにもあったのかなと、いまは思っています」と胸の内を明かしていた。



映画【福田村事件】公式サイト
 https://www.fukudamura1923.jp/




 


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映画【わたしたちの国立西洋美術館】を KBCシネマで見る
2023年9月29日(金)

  きのう9月28日KBCシネマで、11:00から
映画【わたしたちの国立西洋美術館】
  ~奇跡のコレクションの舞台裏~

    を見ました!

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この日が、KBCシネマでの最終上映日。

国立西洋美術館は世界文化遺産に登録されているとのこと。

建築家の間では憧れのル・コルビュジエが設計したが、
前庭は随分改変されているらしい。
コロナ禍の2020年から2年がかりで耐震補強も含めて大改修され、
前庭もル・コルビュジエが当初設計した意図を再生することになった。

その前庭の地下には大規模な収蔵庫があり、其処の大量の美術品を
避難させる活動が映画の主要部分。
前庭に屋外展示されていたロダンの『考える人』など幾つかの重量級彫刻も
移転対象で、移転作業が結構延々と映し出されていました。

映画の終盤は、運営の難しさの訴え!
世界遺産に指定されているほど多量の美術品を収蔵しているので
空調の管理も重要。
にも関わらず、この十数年で全体の予算が半分になったとのこと。

実は、この悲痛な叫びが映画の『隠れた?テーマ』だったのでは?!

観客は十数名でした。

*******

【わたしたちの国立西洋美術館】
 ~奇跡のコレクションの舞台裏~
 公式サイトから

  https://www.seibi-movie.com/

【解説・あらすじ】
東京・上野の国立西洋美術館を題材にしたドキュメンタリー。

クロード・モネ、フィンセント・ファン・ゴッホ、パブロ・ピカソなどの作品を有し、建築家ル・コルビュジエの作品の一つとして世界遺産にも登録されている国立西洋美術館の内側を紹介する。

監督は『スズさん~昭和の家事と家族の物語~』などの大墻敦。

東京・上野にある国立西洋美術館は、美術品収集家でもあった実業家・松方幸次郎のコレクションをベースにした約6,000点の絵画、彫刻、版画、素描などを所蔵・展示している。

2020年10月からは、整備工事のために同美術館は休館し、設計者であるル・コルビュジエが構想した創建当時のデザインに近づけるための工事が始まる。
休館となった美術館に1年半にわたって密着し、コレクションの移送や保存修復作業などの様子にカメラが迫る。

監督 大墻敦
音楽 西田幸士郎
制作国 日本
公式サイト・https://www.seibi-movie.com/



映画【わたしたちの国立西洋美術館】公式サイト
 https://www.seibi-movie.com/



映画【わたしたちの国立西洋美術館】予告編映像
 ナレーション:井浦新

 https://youtu.be/avTh36Mpo7I




  映画.comによる作品紹介
   https://eiga.com/movie/99209/

【解  説】
20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエが設計し、2016年に世界文化遺産に登録された、東京・上野の国立西洋美術館の舞台裏を描いたドキュメンタリー。

1959年にフランス政府から日本へ寄贈返還された「松方コレクション」を基礎に、彫刻、版画、素描など約6000点の作品を所蔵する国立西洋美術館。
20年10月、ル・コルビュジエが構想した創建時の姿に近づける整備のため休館となった同館の内部にカメラが入り、1年半の長期間にわたる取材を敢行。
モネの「睡蓮」やロダンの「考える人」といった数々の所蔵品を紹介するほか、「美」を守り伝えることに尽力する美術館スタッフの多岐にわたる活動を記録。
館長やキュレーター、美術関係者へのインタビューからは、日本の文化行政が抱える難問や美術館が抱える危機的状況があぶり出される。

監督は、永青文庫「春画展」の内幕を描いたドキュメンタリー「春画と日本人」などを手がけた大墻敦。

*********************
 2023年製作/105分/G/日本
 配給:マジックアワー
 劇場公開日:2023年7月15日
*********************


【スタッフ】
監督 : 大墻敦
製作 : 大墻敦
撮影 : 大墻敦
照明 : 折笠慶輔
録音 : 大墻敦 折笠慶輔 梶浦竜司
カラーグレーディング : 堀井威久麿
編集 : 大墻敦
音楽 : 西田幸士郎
演奏 : 閑喜弦介 多久潤一朗
音楽録音 : 深田晃
リレコーディング : 深田晃
技術協力 : KIN 大石洋平 宮澤廣行






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映画【国葬の日】を KBCシネマで見る
2023年9月30日(土)

 きょう午前11時50分からKBCシネマでで
映画【国葬の日】
 を見ました!

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大島新監督のドキュメンタリー映画です。
安倍晋三の国葬が強行実施された2022年9月27日の1年後
(KBCシネマでは2023年9月29日)に公開されたのも
監督の意志を感じさせます。

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映画終了後に大島新監督を迎えてのトークショーがあるためか大入り。
観客席の8割超が埋まっていた様子。

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映画は、国葬の日の1日だけを描き、
その前後に有った賛成・反対の行動や報道は無し。
更にはナレーションも音楽も無し。

北海道から沖縄まで、そして安倍晋三殺害現場や地元下関、広島・長崎の被爆地、
福島原発事故被災地、静岡の洪水の被災地などで人々の日常生活を描きながら、
無作為にインタビューを収録する方式。

そこで見られるのは大方の人々の無関心。

落合恵子さんが参加している国葬当日の反対運動や
落合恵子さんへのインタビューも描かれています。

一方で、漠然と安倍晋三や政権を黙認している若者は、小学校から高校卒業まで、
或いは中学校から大学を出て就職するまで安倍政権であり、それが当たり前の日常で
あったことがインタビューによって明らかに成ってゆきます。

リベラルな人々は『若者の保守化』を嘆きますが、『保守化』ではなく、
それが「当たり前の日常であった」と言うのが実態である訳です。

そう云うことを知らせる映画でもありました。


通常、トークショーがある上映では上映終了後拍手が巻き起こるものですが
激励の(儀礼の)拍手をしたのは私一人。
【福田村事件】の時は満場の拍手でしたが😁

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それだけ、今日の映画の与える微妙な雰囲気を反映したものと伺えます。
客席には国葬に反対していた人々が多かったのでしょう。

トークショーでは、大島新監督が
「この映画で描きたかったのは、国葬そのものや国葬への賛否ではなく、
国葬の『日』の一日の人々の状況でした。」との趣旨を話され、腑に落ちました。

また、冒頭に出した国葬に対する世論調査結果について大島新監督は
「各社の結果が反対6割強・賛成4割弱と言うものだが、これらの中で
強い反対や賛成は1割も居ないのではないか? 
賛否の分断より寧ろ関心の有る無しの分断のほうが問題だ」と語られました。

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5人ほどの方と質疑応答。
誠実かつ丁寧に返答されていました。

トークショーは、終映後約1時間の長丁場で14時20分頃終了。
その後、大島新監督のサイン入りパンフレットをチケット売り場で販売。
私も購入しました。800円

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映画公式サイト
  https://kokusou.jp/



映画予告編映像
https://youtu.be/WsIaKn-pDfQ




  映画.comによる作品紹介
   https://eiga.com/movie/99772/

【解  説】
「なぜ君は総理大臣になれないのか」「香川1区」などの大島新監督が、安倍晋三元首相の国葬当日の人々の姿を記録したドキュメンタリー。

世論調査では国葬に反対する声が増えていく中、2022年9月27日に東京・日本武道館で執り行われた安倍晋三元首相の国葬。その当日に東京・下関・京都・福島・沖縄・札幌・奈良・広島・静岡・長崎の10都市で取材を敢行し、国葬や安倍元首相という人物について、人々のリアルな思いを映し出す。

*********************
 2023年製作/88分/G/日本
 配給:東風
 劇場公開日:2023年9月16日
*********************

【スタッフ】
監督 : 大島新
プロデューサー : 前田亜紀
取材・撮影 : 大島新, 三好保彦, 田渕慶, 石飛篤史, 浜崎務, 船木光,
      前田亜紀, 越美絵, 石飛篤史, 中村裕, 込山正徳, 高澤俊太郎
編集 : 宮島亜紀
整音 : 高木創
効果 : 高木創
監督補 : 船木光
制作スタッフ : 中村有理沙



10月7日追記(西日本新聞の映画評)

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