世界中が、期待と不安で見守ったアメリカ大統領選挙が終わった。
バイデン大統領に引導を渡し、選挙の4か月前に副大統領のハリス女氏が候補者となった。
アメリカ合衆国初の女性大統領誕生かと
期待した人々もいただろう。
しかも黒人の血を引く。
選挙期間は、一方のトランプ氏が4年間もあったのに比べれば短かった。
知名度も低い。
副大統領としての実績がほとんどないからだ。
それでも民主党には、他にふさわしい候補者がいなかった。
多くの著名人などの応援を得て、激戦区でもトランプ氏と互角の戦いと言われ、
多くの人が、八リス氏の当選を期待した。
選挙期間中、トランプ氏は、2度暗殺されそうになった。
1度目は、弾丸が耳をかすめ、あと少しずれていたら、危なかった。
トランプ氏は、暗殺は民主党の企みだなどと主張し、
神が自分を助け、味方したと逆手に取った。
トランプ支持者たちは勢いづく。
開けてみれば、トランプ氏の圧勝に終わった。
アメリカファーストで、かなり偏った考え方の上に
自分と違う考えの人々をことごとく排除するという人物が、
国際社会のリーダーたるアメリカ大統領に再び選ばれるとは!
世界中で、多くの人がトランプ敗北を願っていただろうが、
132年ぶりの再選。
日本にとっても明るい材料は少ない。
特に中国は、歓迎してはいないだろう。
就任は1月だが、閣僚人事が始まっている。
国務長官には、対中強硬派のマルコ・ルビオ氏
司法長官には、保守強硬派のマット・ゲーツ氏
大統領次席補佐官には、対移民強硬派のスティーブン・ミラー氏を充てるなど、
自分を支持し、崇拝しているイエスマンとも言える人たちを配置する予定だ。
これは、1党独裁の中国と似ている。
自分に盾突く者は、排除し、自分の思いだけを実現させることが出来る。
アメリカの中国化だ。
基盤の弱い石破政権は、どう対峙していくか。
中国との関係修復にも影響がありそうだ。
日本人の多くは、「またトラ」でないことを期待していたのだが…
ウクライナや中東問題を、思わぬ形で決着させるかも知れないというサプライズには期待したい。
ただ、国際社会のリーダーでないことは確かのようだ。
益々世界が、不安定になるのではと危惧してしまう。
132年ぶりに大統領経験者が返り咲くということになったトランプ氏の再選、ただ組閣人事について批判もあるみたいです。
過去に性犯罪をやらかした者、ワクチン批判派などを起用しているけど、前科より自分の言う事だけを聞くことに重きに置いたとしか思えないし、実績よりも自分に忠誠を誓う者しか使わないのはイエスマンだけで周りを固めるの典型例だし、中国やロシア、北朝鮮のような強権全体主義国家に成り下がる懸念があります。
自由と民主主義を謳うアメリカがその真逆を行くなんてと憂いたくもなるが、結局トランプのようなポピュリストを生む原因となった既存政治に対する不信感がエスカレートした弊害に映ります。
政治を自分の思うような道具にしているとしか思えないトランプ氏、アメリカ国内においても親トランプ派と反トランプ派とで分かれる分断状態だが、それに拍車がかかれば劣化しかないです。
この話題ですが、私のブログでも取り上げてますので、よろしければ見に来てくださいませ。→ http://deskou.blog87.fc2.com/blog-entry-10344.html