解散総選挙は、自民党と公明党が、3分の2を確保するという圧勝で終わった。
戦後最低の52.66%という投票率は、
やはり大義のない選挙への抵抗と
政治への不信感・無関心の表れであろう。
わずかながら、自民党は議席を減らし、
民主党は、議席を増やした。
それでも、海江田党首が落選するなど、
民主党には、敗北の色が濃い。
唯一、気を吐いたのが、日本共産党。
2.5倍以上の議席を伸ばした。
安倍政権に、はっきりと「ノー」を突き付けているのは共産党だけで、
対立軸がはっきりしていたからだろう。
自民党は、マスコミを黙らせ、
新聞などには、圧勝という文字を躍らせて、
「どうせ何も変わらないだろう」という諦めムードを作り上げた。
投票率が低ければ、支持基盤が強固な自民党と公明党が強い。
無党派層に一揆を起こされるのが一番怖かったのだ。
思い通りとなった。
しかし、全国の得票を見ると、自民党は、その得票を減らしていて、
民主党や共産党は増えている。
現政権に「ノー」と言っている人は多いのだ。
沖縄に自民党の議員が、一人も当選しなかったことは、象徴的だ。
しかし、3分の2という大きな勢力を得て
「国民の信任を頂きましたので」
と言って、原子力発電の再稼働や
集団的自衛権の立法化などを、当たり前のように進めていくだろう。
日本の経済的格差は、どんどん広がり、
生きることも、老いることも、そして、産むことも
奪われていく人たちが増えていくのだ。
来年は、統一地方選挙の年だ。
まだ、我々にはチャンスがある。
選挙には、絶対に行こう!