fc2ブログ

プロフィール

hiromi1960

Author:hiromi1960
広島県東広島市在住
政治や社会問題に物申す
子供たちにツケを回さない社会を目指す
中央大学法学部卒


最近の記事


最近のコメント


最近のトラックバック


月別アーカイブ


カテゴリー


FC2カウンター


ブロとも申請フォーム


第二の歳費

国会議員の文書通信交通滞在費が、にわかに脚光を浴びている。

発端は、10月31日に投開票された衆議院選挙で当選した日本維新の会の
新人議員の疑問からだ。

自分の机の上に
帯封のついた100万円が封筒に入って置かれていたという。
歳費は、日割りで3万円だったが、
文通費は、1か月分の100万円が支給されたのだ。

文通費は、1日でも議員の身分であれば、満額が支給されるという。

議員の身分とは、当選した日から始まるのだが、
国会議員選挙の場合、当選が決まるのは、夜中、
翌日にまたがることもあるが、
投票日を基準としているらしい。

新人議員の指摘を受け、各党が「日割りにすべき」とか、
「寄付するべき」とか、
言い始めた。

いやいや、問題はそこではない。

そもそも、文通費とは何なのか。
普通に考えれば、経費ではないのか。
経費であれば、領収書添付して、かかった費用のみを支給すべきだ。
そこを議論しないのか。

しかも、国庫に返納出来ないので、寄付だと言う。
そもそも税金なのだから、国庫に返納出来るべきではないか。

以前から、第2の歳費と言われて、無制限に使える文通費は、
しばしば問題視されてきた。
しかし、年間1200万円が自由に使えるわけだから、
国会議員も前向きに議論しない。
JRの無料パス(グリーン車指定)や航空券の無料往復料金もつきに3~4回支給され、
これらが、年間約14億円。
文通費は、国会議員全員で年間約85億円が支給されるのだ。
それは美味しいのだろうが、
日割り支給などで誤魔化してはいけない。

返すべきというなら、供託して、
法改正をし、改正したら、国庫に返せばいいではないか。

今回をたまたまの例として、
迅速な対応をし、一機に収束させようとしている感が否めない。

一部には、子供の学費や旅行代金に使っているとも言われている。
不透明なことが一番の問題なのだ。

領収書など出されたら、事務作業が煩雑になり、
人出が足らないと言うだろう。

だったら、デジタル庁も出来たのだし、
IT化すればいい。
民間企業でやっている、コーポレートカードのような物を支給し、
使用明細でチェックし、不適切な使用に対しては、返還を求めれば、
それほど多くの人員は必要ではないだろう。
何でも紙ベースの行政は、見直すべきだ。

ただ、そうすると、地元の行事で参加費という名の祝儀などには使えないので、
嫌がる議員が多そうだ。

税金の使い途をああだこうだ言う立場でありながら、
自分たちは、もらえる物はもらいたいというのでは、
国民の代表として、失格なのではなかろうか。

この際、文通費の運用の見直しを進めて欲しい。
衆議院選挙で自民党は、安定多数を獲得した。
それを受けて、
第2次岸田内閣が発足した。

早速、公明党へのお礼なのか、
18歳以下への10万円の給付を決めた。

公明党案を丸呑みするわけにはいかず、
所得制限を設けることで合意。

960万円という制限で約9割が支給対象というが、
実際は、世帯総所得ではないため、
働き手が一人で960万円を超えていれば、支給対象外だが、
夫婦共働きで、いずれも960万円以下であれば、
支給対象となる。

本当に子育て応援なら、
世帯所得と子供の数、年齢で決めるべきだろう。

元々何を目的とした支給なのか分からない。
5万円の現金と5万円分のクーポン支給で落ちつたようだが、
クーポンの印刷や配布には、更に数百億円の経費がかかる。

子供だけでなく、生活困窮者への支援、中小企業や個人事業主などへの支援などなどで
30兆円超の財政出動となる見込み。
さて、その財源は?
結局は、赤字国債がいずれ発行されるだろう。

今、全国民に背をわされている国の借金は、約1000万円だ。
更に、これが増え、子供や孫の代まで、
ずっと背をわせてしまうのだ。

それを考えると、生きたお金の使い方をして欲しい。
少子高齢化もこの負担を大きくする原因なのだから、
一律給付などではなく、
3人以上の子供を産んでくれた世帯の3人目以降には、教育費が無料になるというような、
思い切った政策が必要。

2人が結婚して、2人産んでやっと現状維持。
それ以上に産んでくれた家庭を応援する。
3人目以降の子供が、入園、入学などの際に必要な制服代や
教科書代など学校などで一括購入する物などを
領収書または請求書を示すことで、国から支払われるような仕組みにする。
所得が1000万円以上であっても、子供が4人、5人といれば、
とてもじゃないが、経済的には厳しい。
大学卒業までをほぼ無償でいけるようにすれば、
一時的な支給よりも効果はあるのでは?

コロナで職を失ったり、家を失ったり、
まだまだ困窮者は多い。
支援の仕組みも家賃補助や学生への支援など、既に用意されているものも多い。
しかし、それらを知らないで苦しんでいる人や命を絶つ人もいる。
新聞を読まない人も多いので、
何とか周知出来るようにして欲しい。

コロナ感染が落ち着ても経済活動がコロナ前に戻るには、
時間もかかるし、元と同じではなさそうだ。

炊き出しがあると、まだまだ多くの人が並ぶ。
報道されないと、皆困ってないのかと思ってしまうがそうではない。

住むところがないと、就活もままならない。

格差は、拡がり続けている。

お金をバラまいてアピールすることばかりせず、
現実と向き合い、本当に必要な人、急を要する人に
しっかりと支援し、そうでもない人への支援は今はいらない。

非正規で必死に働いて、非課税世帯でもない家庭は多く、
ここへの支援はない。

矛盾だらけは、もうやめて、生きたお金にして欲しいものだ。

 | BLOG TOP |