本日、政府は、東京都を中心に1都3県に緊急事態宣言を発令するという。
’緊急’と言いながら、随分悠長に時間をかける。
昨年の12月初めから、各医師会の会長などが、
「このままでは年末年始の医療がもたない」
と声を挙げ続け、
クリスマス前には、強い対策を政府に求めていた。
それでも、政府側は、これといった対策を示さず、
菅総理に至っては、
会食のはしごが批難されるような状況だった。
そんな人が何を言ってもねと、信頼がない。
更に、GOTOトラベルが感染拡大させているというエビデンスがないとして、
GOTOキャンペーンの中止も渋った。
今回、飲食店の時短を要求し、
ほぼほぼ飲食店狙い撃ちのような要請になっているが、
尾身会長は、飲食が最も感染の原因というエビデンスはないと言っている。
エビデンス=根拠、証拠
だが、
飛沫感染が中心と分かっているので、
マスクを外す機会の多い会食が感染リスクが高いことは理解できる。
旅行に行けば、複数人での食事の機会が増えるわけで、
移動することだけで感染リスクは低いだろうが、
エビデンスという他への責任転嫁としか思えない。
昨年の4月の緊急事態宣言は、多くの業種に休業を求め、
かなり厳しい要請であったと思う。
しかし、今回は、飲食店の時短や、
テレワークの推進要望、
外出の自粛などかなり緩い。
飲食店が時短にお応じた場合、協力金が支払われる。
1都3県だけだ。
もう、既に全国的に飲食店を中心に、客足はほとんどなく、
経営は風前の灯だ。
年末で閉店したお店も多い。
もう、もたないのだ。
これは首都圏だけの問題ではない。
持続化給付金の申請は、1月15日までだが、
多くの事業者は、昨年の早いうちに申請し、とっくに使い切っている。
今一度、給付金を出すべきではないか。
飲食店だけではない。
多くの業種が、潰れて行く。
多くの失業者が出る。
ホームレスが増える。
社会保障費も膨らむ。
良いことは、何一つない。
そもそも、昨年新型コロナの最初の感染者が発見されてから、
約1年経つのに、なぜ、感染拡大した場合の封じ込めのシミュレーションをしていないのか。
知事たちに押し切られる形で、渋々限定的な宣言を出すわけで、
そんな政府を信頼する国民がいるだろうか。
医療体制を含め、第2波、第3波がきた時のために
こういう手を打つ、あるいは、すぐに対応できる準備をするなどしていなかったのか。
呆れかえる。
国会議員の皆さんは、
会食を4人以下、午後8時までにするという。
何を言っているのか。
4人以下ならいいとか、午後8時までならいいとか、
そんな感覚なのかと、こちらも呆れるばかりだ。
中川医師会長も怒りっていた。
国民には、テレワークだ、リモートだと言っているのだから、
リモートでやればいいだろう。
食事を挟む必要があるのか。
リモートの仕方が分からないのなら、
IT推進の担当大臣に教えてもらえばいい。
議員さんや総理が利用される高級料亭や高級ステーキハウスは、
コロナ禍でも潰れないお店でしょうが、
多くの庶民が利用するお店は、
もう潰れてくしかない状況なのだ。
本気で国民の命と暮らしを守る姿勢を見せて欲しい。