fc2ブログ

プロフィール

hiromi1960

Author:hiromi1960
広島県東広島市在住
政治や社会問題に物申す
子供たちにツケを回さない社会を目指す
中央大学法学部卒


最近の記事


最近のコメント


最近のトラックバック


月別アーカイブ


カテゴリー


FC2カウンター


ブロとも申請フォーム


本日、政府は、東京都を中心に1都3県に緊急事態宣言を発令するという。
’緊急’と言いながら、随分悠長に時間をかける。

昨年の12月初めから、各医師会の会長などが、
「このままでは年末年始の医療がもたない」
と声を挙げ続け、
クリスマス前には、強い対策を政府に求めていた。
それでも、政府側は、これといった対策を示さず、
菅総理に至っては、
会食のはしごが批難されるような状況だった。
そんな人が何を言ってもねと、信頼がない。

更に、GOTOトラベルが感染拡大させているというエビデンスがないとして、
GOTOキャンペーンの中止も渋った。

今回、飲食店の時短を要求し、
ほぼほぼ飲食店狙い撃ちのような要請になっているが、
尾身会長は、飲食が最も感染の原因というエビデンスはないと言っている。
エビデンス=根拠、証拠
だが、
飛沫感染が中心と分かっているので、
マスクを外す機会の多い会食が感染リスクが高いことは理解できる。
旅行に行けば、複数人での食事の機会が増えるわけで、
移動することだけで感染リスクは低いだろうが、
エビデンスという他への責任転嫁としか思えない。

昨年の4月の緊急事態宣言は、多くの業種に休業を求め、
かなり厳しい要請であったと思う。
しかし、今回は、飲食店の時短や、
テレワークの推進要望、
外出の自粛などかなり緩い。
飲食店が時短にお応じた場合、協力金が支払われる。

1都3県だけだ。

もう、既に全国的に飲食店を中心に、客足はほとんどなく、
経営は風前の灯だ。
年末で閉店したお店も多い。
もう、もたないのだ。
これは首都圏だけの問題ではない。

持続化給付金の申請は、1月15日までだが、
多くの事業者は、昨年の早いうちに申請し、とっくに使い切っている。
今一度、給付金を出すべきではないか。
飲食店だけではない。
多くの業種が、潰れて行く。
多くの失業者が出る。
ホームレスが増える。
社会保障費も膨らむ。
良いことは、何一つない。

そもそも、昨年新型コロナの最初の感染者が発見されてから、
約1年経つのに、なぜ、感染拡大した場合の封じ込めのシミュレーションをしていないのか。

知事たちに押し切られる形で、渋々限定的な宣言を出すわけで、
そんな政府を信頼する国民がいるだろうか。

医療体制を含め、第2波、第3波がきた時のために
こういう手を打つ、あるいは、すぐに対応できる準備をするなどしていなかったのか。
呆れかえる。

国会議員の皆さんは、
会食を4人以下、午後8時までにするという。

何を言っているのか。
4人以下ならいいとか、午後8時までならいいとか、
そんな感覚なのかと、こちらも呆れるばかりだ。
中川医師会長も怒りっていた。

国民には、テレワークだ、リモートだと言っているのだから、
リモートでやればいいだろう。
食事を挟む必要があるのか。
リモートの仕方が分からないのなら、
IT推進の担当大臣に教えてもらえばいい。

議員さんや総理が利用される高級料亭や高級ステーキハウスは、
コロナ禍でも潰れないお店でしょうが、
多くの庶民が利用するお店は、
もう潰れてくしかない状況なのだ。

本気で国民の命と暮らしを守る姿勢を見せて欲しい。
菅総理は、2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにすると、所信表明演説で述べた。

温室効果ガスの削減は、全世界での課題で、
地球温暖化を少しでも鈍化させためには、
二酸化炭素の排出を抑える。
そのためには、ガソリン車を廃止していくことを進めている。

日本政府は、2030年半ばまでに
新車販売は、電気自動車に限ると表明。
これに対し、トヨタ自動車の豊田社長は、
低炭素社会から脱炭素社会へと一機に舵を切る上、
2030年までとは拙速過ぎると不快感を露わにした。

それはそうだろう。
トヨタは、水素燃料車MIRAIを開発し、発表し、
ハイブリッドカーでは、トップを走ってきたトヨタ潰しのような政策だからだ。

世界の主流は、電気自動車へと動き始めているが、
日本で、果たして電気自動車は、簡単に普及出来るのか。

まず、マンションやアパートなどの集合住宅や賃貸物件に住む国民が多い日本では、
充電の問題がある。
戸建てでは、充電器の設置も可能だが、
集合住宅の立体駐車場にしても平面の駐車場にしても
全部に充電器を設置することも容易ではなく、
駐車場が離れていたり、入れ替わりが激しい場合の電気料金の請求方法など
細々とした問題点がある。

昨年末の大雪による大渋滞が起こった場合、
もし、あの車列のほとんどが電気自動車だったらどうだったろう。
48時間以上、雪の中で立ち往生だった。
暖房を切るなどは、自殺行為だ。
ガソリン車やハイブリッド車は、ガソリンを補充してもらえばいい。
しかし、電気自動車は、全て放電してしまっては、
暖房も出来ないし、
渋滞が解消されても動くことが出来ない。
一体どうなったかと考えると恐ろしい。
そう、日本に電気自動車は、不向きなのだ。

更に、電気自動車が、本当に環境にいいのかと言えば、
車からの二酸化炭素の排出は無くなっても、
充電は、自然エネルギーだけではないだろう。
火力発電より二酸化炭素排出量の少ない原子力発電を残すための策略ではないか。

大災害の多い近年の日本。
停電が続くこともあろう。
電気自動車が、蓄電池となって役に立つなどと言うが、
何日も停電したり、充電が少なかったら、
ただの鉄の塊だ。
軽自動車も電気自動車にという政府。
普通車でもフル充電で400km程度しか継続走行出来ないのに
軽自動車は、もっと短い距離になるだろう。
しかし、価格は、かなり高くなり、
セカンドカーとして、商用車として活用されてきた軽自動車が、高嶺の花になりそうだ。

電気自動車が、今のプラグイン方式などではなく、
よりコンパクトなバッテリーを開発し、
予備のバッテリーを持ち、
簡単に載せ替えられるようにしなければ、電気自動車を押し付けるのは難しい。

それ以上に世界のトヨタに代表されるように
日本の物作り産業が、衰退していく。
ガソリン車の製造には、2~3万個の部品が必要で、
その生産には、約500万人以上の人が関わっていると言われている。
小さな町工場も含め、日本の大きな産業なのだ。

当初2050年までに低炭素社会を目指すとしていたのを
なぜ2030年半ばに縮めたのか。
自動車業界との事前の協議はなかったようだ。
世界に対して耳障りがいいことを言ってみただけではないか。
無責任というしかない。

クリアすべき課題が多い中で、期限だけを決めてしまった感がある。

 | BLOG TOP |