明日、自民党の総裁選挙が告示される。
しかし、既に総裁は、菅官房長官に決まった感があり、
更に党員投票が行われないこともあり、
自民党内の派閥や力の論理で決められてしまうという悪い実態になっているようだ。
菅義偉氏
名前を何と読むかと聞くと、ほとんどの人が知らない。
安倍政権で官房長官になるまで、多くの人は、
菅氏を知らない。
そんな人が、どうやら次の総理になるらしい。
いくら派閥の中にいると言っても、
自民党議員さんは、自分の意思で総裁を選ばないのか。
勝ち馬に乗るなんて言われて、恥ずかしくはないのか。
１年だけの暫定政権だと宣言するのであれば、
菅氏でいいだろう。
安倍総理の継続という意味で。
しかし、１年後、いや私が続けるというのであれば、
もっと、新しい自民党政治を見せる人になってもらいたい。
安倍総理から、次は君だと言われてきた岸田氏。
残念ながら、この人は運のない人だ。
禅譲されると、高をくくっていたと思われる。
その言葉に胡坐をかき、岸田カラーを作る努力がなかった。
国民からの人気が高い石破氏。
安倍総理と反目することで人気を集めていた。
自民党総裁になるためには、自民党員からの人気、期待が必要で、
国会議員の仲間がすくな過ぎた。
党員投票が行われても、厳しいかも知れない。
今回出馬を見送った河野氏。
次回を約束されたかどうかだ。
しかし、岸田氏のように約束は簡単に反故にする世界だ。
菅氏の出馬会見を見て、がっかりした。
記者から、どういう政策や主張をしてきたかと尋ねられ、
ダムの管理を一元化して、事前放流を素早く出来るように提言した、
携帯電話の使用料が諸外国に比べて高いので、４割程度値下げするように提言した、
という２点だった。
この２年で言っていたことだ。
２０年以上国会議員でそれだけ？と思ってしまった。
他にふるさと納税を推進したことや、
テレビ局に圧力をかけたことや、
GOTOキャンペーンを強引に開始したことなども挙げられよう。
苦労人などと言われているが、
党内でも派閥を渡り歩き、常に負け組だった。
あの冷たい目は、その言動にも現れている。
１年ならいいというのは、菅氏では、外交は厳しいと見るからだ。
お酒も飲めず、面白味のない首相では、
果たして、安倍総理のようにトランプ氏やプーチン氏に
対等に扱われるだろうか。
国を代表する人間には、
良くも悪くもオーラがある。
菅氏には、ない。
田舎っぽさがあるので、地方に優しいと思ったら大間違いではなかろうか。
せめて党員投票を実施して、開かれた自民党を見せるべきなのに、
昔の派閥争いに明け暮れていた頃の自民党に逆戻り。
多派閥の傀儡では、菅カラーは出せはしないだろう。
自民党が変わるきっかけにはならないようだ。
