富山市議が、8人辞職した。
政務調査費の不正受給が明らかになり、
自ら辞職を申し出た。
7人以上が辞めると補欠選挙を行わなければいけないそうだ。
辞職した市議らは、かなり当選回数も多い、いわば重鎮だ。
なぜ、こんなことを
しかも、かなり以前からで、その額が1000万円を超える者もいるのだ。
そもそも、政務調査費とは、議員報酬とは別に支払われるものだが、
政務に支払ったと認められるものだけに支払われるものだ。
富山市議は、月15万円までの政務調査費が認められている。
実際には、1年分年間180万円まで認められている。
その財源は、もちろん税金で、各会派に全員分の額が先に支払われている。
各議員が提出した領収書に従って支払われることになっていたようだ。
白紙の領収書に架空の金額を書き込んだり、
実際の領収書に数字を書き加えて偽造など、悪質。
記者会見では、
いけしゃあしゃあと
「遊興費に使いました。飲みに誘われたら断れなくて。ゴルフにも行きました。」
と、正直に言ったつもりだろうが、
これは許せないだろう。
領収書を偽造して政務調査費を受け取った行為は、
間違いなく詐欺罪である。
人をだまして金品を奪うことを詐欺という。
この場合、市民の税金を奪ったのだから、市民が被害者で
訴えることが出来る。
騙し取ったお金を貸しても、犯罪を犯したことにかわりはなく、
訴追されてもおかしくはない。
正直に言って、お金を返し、辞職すればいいというものではない。
特に、富山市議会は、元々市議の報酬が月額60万円だったが、
今回辞職し議員から
「この報酬では政治活動は出来ない」と言って
月額70万円に増額を可決している。
税金という人の金なら、出来るだけむしり取ろうという魂胆が許せない。
国会議員にも文書交通費というものがあって、
使い放題のように思って使う議員もいる。
多くの自治体では、領収書の公開を進めていたり、
わが東広島市は、政務調査費が、月額2万円と少額で
それでも議員活動はしている。
少ないから生活出来ないというなら、議員などやらなければいい。
ボランティアでとは言わないまでも、議員は市民、国民のために働くという基本的な精神が必要で
税金の無駄使いに対して、しっかりと監査する役目を負うはずだ。
それが、議員が市民よりも偉い立場にいるかのような勘違いで
もらえるものは何でももらえ!
第2の財布とまで言われているのだ。
富山だけでなく、全国どこの議会でも同じようなことが蔓延しているのだろう。
多少のことなら、許す国民のはずだ。
それくらいしょうがいないかと思える程度というものもあるだろう。
これでは気の毒だから、報酬を上げてあげるべきだと
思えるくらいの仕事をしているのか。
議員職は、名誉職ではない。
地方では、議員をイベントに呼んでご祝儀などに期待する所もあるようだが、
そんな市民が、勘違い議員を生んでいることも忘れてはいけない。