27日、安倍総理は、全国の小、中、高校の一斉休校(休業と言っていたが)を要請した。
来週から、3月末までだ。
英断だと言っていいのだろうか。
突然の発表。
文科省すら、知らされていなかったという。
全国の自治体、教育関係機関が、大混乱になっている。
最も影響を受けるのは、子を持つ親だ。
シングルマザーや共働き家庭など、
1ヵ月間も休むことは出来ないだろう。
当初、2週間は、イベントや集団での活動自粛という話だった。
休校も2週間であれば、
何とかしのげるかも知れないが、
1ヵ月はかなり厳しい。
1ヵ月の根拠も示さず、
政府として対応はする
というが、どんな対応かは語らない。
仕事を休まざるを得なかった親の収入を保障すると言わなければ、
安心して休めない。
特に非正規の人は、休んだら収入が無くなってしまう。
生活苦になってしまうのだ。
韓国や香港は、休業する過程の生活費の補填をしている。
そういうところは、何も決めていない。
3月と言えば、期末試験や卒業式、
入試などがあり、
進級や進学の準備など節目の時期でもある。
卒業式は、一生に一度のセレモニーである。
どんな形であれ、やって頂きたい。
中3の期末テストが出来ないと、成績証明が作れないなど
色々と心配ごとも多い。
なぜ、もっと事前の確認や調整をしないのか。
トップダウンで私が総理だから
とでもいうのか。
子供を持たない、世間で働いたことのない安倍総理には、
子育てや子供の未来を考えられないのだろう。
憲法改正や戦争にしか興味のない安倍総理は、
記者会見をして、国民にこの大きな決断を語ることさえしなかった。
ずっと、厚労省に丸投げだったが、
批判が高まり、何かせねば、
でした決断が、これだ。
親が休業するということは、
経済活動が、止まる、混乱するわけで、
もっと、不安を払拭する対応を示すべきだ。
先に休校を決めていた市川市長が、
「われわれの努力が水の泡」
と言われていたが、その通りだ。
もはや冷静さを欠いているとしか言えない。
最も華々しいはずの3月が、暗い3月になるのは遺憾である。