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hiromi1960

Author:hiromi1960
広島県東広島市在住
政治や社会問題に物申す
子供たちにツケを回さない社会を目指す
中央大学法学部卒


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政治の圧力

文科省が、前川前事務次官の名古屋市内で講演を行った内容について
再三に渡り、市教育委員会に報告を求めていた。

二人の国会議員による問合せに応じたものだという。

自民党の赤池誠章参議院議員と池田佳隆衆議院議員だ。

「法令違反をした人が教壇に立っていいのか」
などと、質問を繰り返したという。

林大臣は、国会議員からの質問に対して
文科省として判断をして質問状を名古屋市教委に出したといっている。

なぜ、国会議員からだからなのか。

質問状の内容に、池田議員は、
交通費などの出所を聞いたり、
動員はないかなど
の質問を入れるように事前に求めている。

これは、どうにも政治家からの圧力ではないか。

前川氏が、現政権に批判的な考えの人物であっても
それぞれの学校がどういう目的で
どういう人を講師として招くかは、
それぞれの裁量で、上部組織である文科省が介入することではない。

まして、文科省に圧力をかける政治家はもっての他だ。

質問をしたいなら、議員自身が、直接質問すればいいではないか。
組織の上部から、問合せがあることは、圧力になり、
他への影響も考えられる。

前川氏は、自身の不登校の経験などを語り、
生涯にわたって学ぶ力を身につけて欲しいという内容の講演をしたという。

思慮の浅い前出の国会議員とは違い、
前川氏は、中学生にふさわしい講演をしているのだ。

何を危惧しているのか。
政治の自信のなさも露呈しているが、
それ以上に、傲慢さを感じる。

法令違反をした人というが、
だから講師にふさわしくないという理由になるのか。
むしろ失敗をしている人の方が、
説得力もあるし、興味も沸くだろう。

地方の学校の判断に国会議員がもの申すということが、
どんな影響を与えるかを考えていないのだろう。

まるで、政治による検閲だ。

森友問題の改ざん文書もそうだが、
行政が、政治家に屈していていいのか。
もちろん、政治家は、選挙によって選ばれた国民の代表である。
その政治家が、特別な存在だと思い始めている。

文科省の太田理財局長に
「安倍政権を貶めるために、意図的に変な答弁をしているのではないか」
と発言し、
太田氏が、感情を露わにしたという場面があった。

これは、安倍一強による政治家のおごりだろうか。

政治家が上から目線で行政を牛耳る。
世界中でそんなことが、目立っているが、
日本の民主主義を守るためにも
官僚の皆さんには、毅然として頂きたい。

と同時に政治家は、襟を正すべき。
森友学園への土地払下げについての決裁文書が、書き換えられていたことが発覚し、
国会は、空転している。

売却予定の土地から大量のごみが出て、
売却額の減額を求めた経緯が記されている文書に
約300か所の改ざんがあったという。

そもそも、昨年の国会では、当時の理財局長の佐川氏が
そんな文書はないと発言し、
法令に基づき、適正に処理したと答弁していた。

捜査機関にも改ざん後の文書を提出していたという。

ないとしていた文書があったうえに
改ざんされているものと改ざん前の原本も見つかった。

それを受けて国税局長となっていた佐川氏が引責辞任した。
減給の上の辞職のようだ。

その佐川氏に対して、麻生大臣は、
「最終責任は佐川だ。」と
すでに一般人になっている人を何度も呼び捨てにして
責任は自分ではなく、佐川氏だと主張を繰り返し、
当人の辞職は考えていないと発言。

組織のトップとして、元部下に責任を擦り付けるとは!
公文書の改ざんは、国民への背信行為だ。

バカにされているのは、すべての国会議員でもある。
与党、野党に関わらず、国民の代表たる国会議員が欺かれたことに
もっと、国会全体で怒るべきだろう。

佐川氏や昭恵夫人の証人喚問について
政府は、一般人だからと拒否の姿勢。
しかし、籠池氏は一般人であるにも関わらず、証人喚問に呼んだではないか。

全く言い訳にもなっていない。

この改ざんの時期がいつなのかが大きな焦点になる。
なぜなら、昨年2月、安倍総理は、感情的に
「私や妻がこの件に関わっていることがあれば、総理だけでなく、国会議員も辞める」
と答弁している。

このことを発端に、一連の忖度(であるかどうかわからないが)が始まったのかも知れない。

書き換えをしたというメモを残して財務省の職員が自殺している。

真面目でまっすぐな人なら
間違ったことを知りながらやらねばならないことに
後ろめたさや罪深さに耐えられなかったのだろう。

私の知るある地方自治体の優秀な管理職が、
当時の市長から理不尽な契約の締結を進めるように指示され、
じくちたる思いで、職務は果たしたが、
定年前に退職された。
真っすぐな方だけに、耐えられなかったのだろうと思われる。
副市長になって頂きたい方だっただけに残念だった。

官僚もほとんどが、国や国民のために
正義感をもって仕事に当たっているはずだ。

行政が歪められたとしたら、
トンでもないことだ!

安倍一強の弊害か。
権力の濫用なのか、忖度なのか。

近年にない長期政権
圧倒的な与党の数的優位
活動的な総理夫人

官僚が振り回されているのかも知れないが、
国家、国民本位の行政でなくてはならないことを
今一度肝に銘じて欲しい。

政府与党も今回ばかりは、
国民の代表として、毅然と真相究明に協力すべきだろう。

パワハラ問題

レスリング界で、パワハラ問題が続いている。

伊調選手が、栄監督からのパワハラで練習場やコーチを奪われたかのような報道がある。

しかし、冷静に見てみると、
告発状を出したのは、伊調選手ではなく、
男子のコーチで伊調選手の指導もしていた田南部氏と安達氏であり、
伊調氏から頼まれたわけでもなく、
伊調氏自身、あずかり知らぬことだったと言っている。

報道は、オリンピック4連覇の伊調氏に注目して、
あたかも伊調氏自身がパワハラの被害者であるかのようになっている。

どうやらパワハラの被害者は、田南部氏のようだが、
これは、伊調氏の5連覇が危ういというフレーズで大きくなっている。

本当は、栄氏と田南部氏との権力争いではないか。

何の実績もなかった女子レスリングをここまで強くしたのは、
他の誰でもない栄氏だ。
私財を投げ打って寮を作って
部員たちを昼夜育成してきた。

その結果、吉田沙保里氏や伊調氏のようなオリンピック覇者を多く輩出してきたのだ。

外から見れば、強引とも見れるところもあるだろう。
しかし、選手を強くしたいという思いでやってきたことだろう。

難しいのは、選手が自分の元を離れる時だ。
より高く羽ばたけるなら、見送りたい気持ちはあろう。
しかし、そうではないと思えたら

私もかつてバドミントンの指導をしていて
部長兼監督をしていた時、
あるご婦人が、ある男性に指導を求めた。
何の実績もない、独自の理論の男性。
私もよく知っている人だった。

クラブの練習以外で一緒に練習することは、個人の自由だと思っていたが、
クラブの練習にも顔を出して
練習の合間に二人で何かしら話して、他の部員とは離れるようになり、
試合にも男性が運転をして彼女だけを送迎し、
セコンドのように側にいる
ということが続くようになった。

他の部員から
「気が散る」
「うざい」
などのクレームもあり、クラブや試合への参加は遠慮するように申し入れが、
聞き入れなかった。
うちのクラブだけでなく、他のクラブからも噂になっていた。
孤立して、余計に二人の距離は近づいたようだった。
いい噂にはならなかった。

今回の告発も何だか、その時のことと重なる。
当人たちはどう思っているか分からないが、
男女が、身体を絡めての練習は、憶測も呼ぶ。
栄氏が、田南部氏に注意したのは、そんなことも含めてではないか。

男子のコーチでありながら、伊調氏に付きっ切りだったという。
周囲からどう見られていたのか。

伊調氏の本音もよく分からないが、
どんな選手も一人で強くなったわけではない。
自分を育ててくれた監督への感謝と敬意をいつも持って接していれば、
大きな反感を買うこともあるまい。

指導者同士の嫉妬だとしたら、
みっともない話だ。

伊調氏に練習場所がないというのは間違いで、
本人が、田南部氏との練習場所がないということだろう。

国民栄誉賞を花道に引退となる公算も強い。

男同士の争いで、彼女が一番の被害者なのかも知れない。

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