7月から始まったGOTOトラベルで、お安く、楽しい旅行を楽しんだ方も多いことだろう。
ここへきて、配分される金額を超えたとして、
大手旅行サイトの楽天やじゃらんなどが、
上限3500円にすると発表すると、
政府は、上乗せでの配分を発表し、
サイト側も35%引きの商品の販売を再開した。
珍しく迅速な対応だ。
しかし、大手とは違って、中小の旅行業者は、再開の目途がたたないという。
それは、
開始から3か月経っても、立て替えている代金が、
政府から全く振り込まれていないからだ。
大手のサイトには、金銭的な体力もあるだろうが、
中小の旅行会社では、数億円にもなる金額の負担は存亡の危機にもなる。
あの「ゆこゆこ」でさえ、もうもたないということで
GOTO割引を中止した。
大手に流れるのは悔しいが、このままでは運転資金が底をつくという。
上乗せを名言してもこれまでの代金を払っていないのだから、
どうにもお粗末。
これは、地域クーポンも同じで、
クーポン券を利用して買い物や食事をする客が増えることは嬉しいが、
クーポン券では、現金収入にならない。
まとめて申請をしなければ振り込まれないが、
これが、またいつになるか分からないとなれば、
小さな店舗や個人事業主などは、
お金が回らないことで危機を迎えてしまう。
お金を出すんだからいいだろうというキャンペーンを立ち上げた官僚や政治家には、
日銭を回して何とか経営している実態などは分からないのだろう。
まず、2週間毎でも入金を急ぐべきだ。
配分枠を大きくする前に、支払え!だ。
そもそも35%引きという設定も、あまり考えていない。
結果として、通常行けない高級旅館や高級ホテルの割引額が大きいということで、
そちらに客が流れる。
安価な料金で頑張ってきた小さな旅館や民宿は、逆に疲弊している。
押し並べて宿泊業を救う目的だというなら、
利用額に応じて、割引金額にすべきではなかったか。
10000円以下だと3000円
10000円~30000円だと5000円
など、段階的に決めるなど
GOTOイートも、最初による1000円の食事をすると、
1人1000円分のポイントがもらえる。
次回、このポイントで1000円の夕食をすると、また、1000円分のポイントがもらえる。
無限ループを勧める西村大臣の会見を見て呆れた。
飲食店こそ、日銭が入らないと店が回らないのだ。
ポイント分が、いつ店に入金されるのか。
客は増えたが、現金収入がなく、苦しくなるということも多くなる。
それを大臣が推奨とは。
GOTOキャンペーンが始まって、明らかに感染者が増えている。
無症状や軽症者がほとんどだが、拙速に始め過ぎた感は否めない。
今年解雇された人は、既に6万人を超えた。
倒産や閉店が、今後も続く。
キャンペーンの陰で暮らしに困っている人たちをもう救わないのだろうか。