衆議院選挙から 1週間が経とうとしている。
事前の調査通り、民主党の惨敗、自民党の圧勝となった。
しかし、中身を見ると
最低の投票率、比例での自民党の得票は、惨敗した前回とほぼ同じ。
第3極の動きを封じるためか、野田総理の突然の解散宣言。
多くの国民は、解散よりも政治を前に進めることを望み、
こんな年末の忙しい時期での選挙への反発ももっていたのではないか。
小選挙区では、選択肢がなく、
消極的な選択をした有権者も多かったことだろう。
選挙の準備期間が短かったため、
一番盤石な組織をもっていた自民党が、もっとも有利だったと言える。
日本を取り戻す
のではなく、政権を取り戻したかったのだろう。
とは言え、自民党の圧勝により、
株価は上昇し、円安も進んでいる。
経済が動き始めている。
自民党政権の方が安定していると思われてるようだ。
国民の多くは、経済の立て直しと 雇用の安定を望んでいる。
圧勝したとは言え、数の力で何もかも押し切ろうとしたら、
今度こそ、自民党には、鉄槌が下る。
前回の記事にも書いたが、
低い投票率の中にある無効票の中に
民意があることにも目を向けるねきだ。
参議院選挙までに ネット投票が出来るようにしたいということだが、
それなら 投票用紙を変更して
最高裁の国民審査のように
当選させたくない人に×を書く方式にしたらどうだろう。
その方が、民意がよく分かるのではないか。
自民党の憲法改正や、維新の会の首長と国会議員の兼務の法案など
許されるべきでない。
憲法改正のハードルを下げたり、
地方政治を国会の片手間にやられたのではたまらない。
維新の会が目指す地方分権が果たされれば、
首長が国会議員を兼務する意味などなかろう。
議員定数の削減も声高に言われるが、
単純に人口割りなどされると
過疎地や中山間地などの人口の少ない、
高齢者の多い税収の少ない地域が切り捨てられることになる。
むしろ、声の大きな大都会の議員を減らし、
声の小さな地域の議員を増やすべきだ。
大都会だけが日本ではない。
山や里を守らなければ、土砂崩れや美しい水が枯渇する。
平野部の生活は、山や里に守られていることを
忘れてはならない。
自民党は、勝って兜の緒を締めないと
この反動は、近い将来に訪れるかも知れない。
テーマ : 衆議院解散・総選挙 - ジャンル : 政治・経済