東京オリンピック開催まで、2か月に迫った。
と言うより、まだやる気なのかと思う。
新型コロナウイルスのインド型変異株感染者が、激増している中、
IOC副会長のコーツ氏は、
日本が、緊急事態宣言発令中でも、オリンピックは開催する
完全にイエスだ
と発言。
これには、驚きと憤りを感じた日本人は多い。
オリンピック開催し、
その後に変異株が日本国内で大流行しても
死者が増大しても
IOCは、その責任を取るわけではないだろう。
参加選手へのワクチン提供などを提案している。
それなら、日本国民全員分のワクチンを提供すればいいだろう。
東京オリンピック開催までに、日本国民全員にワクチン接種を終えれば、
観客を入れて開催することも出来ただろう。
もう2か月前にそういう提案をしていたら、
オリンピック開催も現実味があったはずだ。
今、8割の国民が7月の開催には反対している。
何を根拠に開催しようとしているのか。
聖火リレーもほとんどの地域で、
トーチキスとなり、無観客で、
形だけになった。
全く盛り上がらない。
多くのリレー予定者が、辞退している。
本当なら、盛大に聖火リレーをやって、
日本中がオリンピック一色に染まり、
地方の自治体には、各国の事前キャンプなどで経済効果もあったはずだ。
どう見ても何のメリットもなく、
多くの反対を無視してまで、開催することの意義はどこにあるのか。
やると言ったらやるんだ
とムキになっているとしか思えない。
緊急事態宣言が10都道府県に発令され、
延長も論議され、
多くの国民は、外出自粛、会食禁止など
行動制限されているのに、
オリンピックだけはいいという論理はどこにあるのだろうか。
九州の小学校で、運動会は中止になると告げられた小学生が、
「オリンピックはいいのに、なんで運動会はだめなの?」
泣きながら訴えていた。
この子供が理解出来る説明をして頂きたい。
なぜ、政府もIOCのこんな勝手な発言に反論しないのか。
今は、新型コロナウイルス対策が、最大の課題であり、
国民の安心安全を担保できない限り、オリンピック開催は、出来ない
となぜ、きっぱり言えないのか。
大会関係者を約9万人から7万8千人に減らすとか、
何の役にも立たない。
橋本会長にもそろそろ英断を願いたい。
中止を口にしていいのは、もう総理しかいないわけだが、
高齢者へのワクチン接種を7月末までに終える
政府が、全力で進める
とここへ来て強気に語る。
それは、オリンピック開催するためだ。
本当は、高齢者へのワクチン接種を先行させるのではなく、
出勤や登校などで出歩くことの多い若い人からワクチンを接種すべきだったのだ。
無症状や軽症の人が、家庭内にウイルスを持ち込んで広げていることを考えると
出歩くことの少ない高齢者より、
外出機会の多い若い世代の接種が急がれたのだ。
高齢者への接種が終われば、オリンピックが開催出来るというのは、
風が吹けば桶屋が儲かる
みたいな話で、ズレている。
無理が通れば、道理が引っ込む
無理をし続ければ、必ず、しっぺ返しがある。
ワクチン接種の予約の取り方、
集団接種のやり方、
現場の自治体は、一生懸命にやっているが、
政府が、勝手にスケジュールを変更したり、
システムがバラバラだったり、
総務省の管理職から自治体に圧力かけさせたり、
計画性のない、思慮のないやり方は、
政権にとっても禍根を残すことになる。
オリンピックなんかやれる状況じゃないんだ!
と言えたら、菅総理の株も上がるのだが…