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hiromi1960

Author:hiromi1960
広島県東広島市在住
政治や社会問題に物申す
子供たちにツケを回さない社会を目指す
中央大学法学部卒


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2016年もいよいよ終わりだ。

2016年を振り返ると、日本にとっては大変な年の幕開けとなった。
衆議院、参議院ともに自民党が、過半数を取り、
1党独裁政権となってしまった。

そのため、集団的自衛権や駆け付け警護を可能とし、
TPP法案、カジノ法案(通称)などを
大した議論もせずに、数の力で押し切った。
年金を物価変動に合わせる法案も通し、
日本の将来に不安を与えている。

さらに、許せないことは、沖縄の問題だ。
年末になって、最高裁は、
辺野古沖の埋め立てについて、前知事の判断に違法性はないとして
現沖縄県知事の訴えを全面的に退けた。
わずか2か月での結審。

最高裁のお墨付きを得たとしても
すぐに工事を再開するというのはいかがなものだろう。

沖縄の県民に寄り添うなどと言いながら
実際には、翁長知事の訪問を菅官房長官は断り、
話し合いをして、理解を求めようという態度は一度もない。
それは、総理も同じ。
もっとも大きな力を持つ国が、一つの自治体を力で踏みつぶそうとしている。
これは、民主国家とは言えない。

民主主義とは、違った多様な意見を議論し、
落としどころを探りながら、お互いが納得した上で
多数決により決めるものであるべきである。

それを数という力で、議論もしない今の安倍政権は、
日本の民主主義を崩壊させようとしている。
由々しき状況である。

海外には、いい顔をして、アフリカを始め多くの国に多額の援助を約束した。

国内では、経済的格差が広がり、
職を失い、収入が大幅に減少し、
生きることにやっとの国民が増えているのに
外面はいいようである。

社会保障費が足らないから、年金を減らし、
高齢者の医療負担を増やすと言いながら、
一方でトランプ次期アメリカ大統領が、離脱を表明しているTPPに関係する予算を
1兆2千億円も執行しようとしている。
批准が難しいTPP関連の予算の執行は一旦停止するべきだ。
各省庁は、啓蒙活動や農家対策など
中には、TPPに直接関係なさそうな予算をすでに取っている。

無駄遣い政治は、一体いつまで続くのだろう。
取れるところから、取っていく税法。
大企業には優遇。
年金生活者や低所得者に寄り添わない政治。

来年以降もそれは変わらないだろう。
IR法についても、なぜカジノなのか。
韓国ですでに
カジノを誘致したために、家や財産を失い、まるでゴーストタウンになってしまった町がある。
車を質種にし、取り戻せなかった車が
所狭しと並んでいる。
ごくごく普通の韓国人が、カジノにはまり、
ホームレス化している。
そんなことが日本で起こらないと限らない。

外国人だけに限っても、大金が動く世界では、
闇の世界も暗躍し、
犯罪に巻き込まれる可能性もある。

カジノ法案ではなく、カジノも含めた複合施設を作るための法だというが、
多くの主要新聞でさえ、今急いで成立させることに疑問をなげかけていた。
にも拘わらず、数でこれまた押し切った。

こんな国政に我々日本国民の未来は預けられるのか。

自民党は、総裁任期を伸ばして、
安倍政権をさらに継続させようとしている。
今の自民党政権は、中国のようで危険な気がしてならない。

2016年は、一方で女性の年を予感させた。
一番は、小池都知事の誕生だ。
女性初の都知事の誕生だ。
自民党の支援もなく、さらに非難されながら、
女性として戦い、勝利した。
就任後、豊洲の移転問題やオリンピックの問題など
多くの問題に取り組み、どれも解決はしていないが、
世間に公表したことには意義がある。
こんなに問題山積なのに前知事は、湯河原通いしてただけなのかとあきれる。

野党第一党の党首も女性になった。
蓮舫氏。
二重国籍問題もあったが、残念なのは、党幹部人事。
なぜ、民進党を窮地に追いやった張本人の野田氏を起用したのか。
さらに、蓮舫氏は、参議院議員のため、党首討論も場がほとんどない。
今のところ数の大差になすすべがないように見える。

女性活躍社会を目指すといいのは容易いが、
そのためには、育児の問題、就業時間の問題、
家庭との両立など解決すべき課題は多い。
単に女性管理職の比率を増やせというだけでは、
本当の意味での活躍は出来ない。

まだまだ働く女性への理解が低い日本で
個人が戦かっているのが現状で、
働き方に選択肢があるべきだ。

正直なところ、来年以降に明るい未来を感じない。
不穏な動きがさらに増すのではと不安である。

それでも、我々庶民は、間違ったことは間違っていると言える強さと
正しい判断力を身につけて
少しでも平和な未来を子や孫に残していこう。


人気俳優の成宮寛貴さんが、芸能界を引退した。

コカイン吸入疑惑などを「FRIDAY」に掲載され、
電撃的な引退発表だった。

疑惑とされた写真や情報は、彼の友人からとされる。
その情報の中には、音声データや、彼の性的なことまであり、
彼には、その裏切りや好奇の目にさらされることに耐えられなかったということらしい。

コカイン吸入疑惑と言っても、警察が捜査に動いているとか、
被疑者となっているとかいうものではない。
事務所も尿検査を自主的に行って陰性であったと明らかにしている。

つまり、犯罪者でもなんでもないのだ。
彼には、それ以上に性的なことが暴露されたことの方が耐えられなかったのかも知れない。

彼は、母子家庭で育ったが、その母親も早くに亡くなり、
祖父母に引き取られ、弟たちのために自身は進学をせず、
働いて支えてきた。

そんな彼を、なぜこんな下らない雑誌の報道で葬り去らなければならないのか。
不倫報道よりも悪意があり、俳優としてのイメージを大きく傷つけた。

彼を潰したい人間がいるのかとさえ思う。
彼の直筆のコメントに
「消えてなくなりたい」
とあった。
これは、精神的に追い詰められた人の発言だ。
相当な絶望感と孤独感、不信感に押しつぶされてしまっているのではないか。

「FRIDAY」や「週刊文春」などのゴシップで金を稼ごうとする低俗な雑誌は、
善良な読者によって撲滅すべきだ。

本当に知りたい情報であれば、頑張って書いて欲しいが、
芸能人やアナウンサーのプライベートなどを暴露したからと言って
一体誰に何の利益があるのやら。

不買運動でもして廃刊に追い込みたいところだが、
この2誌を買ったことは、そもそも1度もない。

政治家などの公人は、そのプライバシーないと言っていい。
しかし、それ以外は、公に利がなければ、
すべて単なるゴシップだ。

信じていた友人に裏切られたという思いは、一生消えないだろう。
こんな低俗なことは、終わりにすべし!
最近、社会が殺伐としてきたなと感じることが多くなった。

あるマンションでは、子供たちに挨拶をしないように決めたという。
マンションの住民なのか、不審者なのかが分からず、
挨拶をかわすことで身近に感じ、
不審者が子供たちに近づくことを懸念してのことらしい。

これが、マンションの役員会で可決されたという。

確かに、大型マンションでは、住民の顔がすべて分かるわけではない。
不審者にスキを与えることになるかも知れない。

しかし、挨拶は、人としての基本だ。
私の住むこの町では、すべての小学生が、
朝は、出会った人に「おはようございます」と大きな声であいさつし、
夕方には、「ただいま帰りました」とあいさつしてくれる。
全く知らない子供から挨拶されて戸惑う人もいるが、
大人も笑顔で挨拶を返す。
マンモス校でありながら、全校生徒が挨拶することに感動さえ覚える。

挨拶をしないことで子供を危険から守るというネガティブな発想ではなく、
挨拶することでコミュニティーの結束を促すことはできないのだろうか。

更に、年末の風物詩でもある餅つきイベントが、
食中毒を恐れて、各地で中止されているという。
一部では、行政からの指導もあるという。

寒くなると、ノロウィルスやインフルエンザウィルスなどが、
活発化し、食中毒のリスクも高まる。

しかし、それは、今年始まったことではない。
手の消毒をしたり、手袋をしたり、
予防はしているはずだ。

餅つきだけでなく、どんな食品でもリスクは伴う。
今は、なかなか個人の家での餅つきはしないだろうから、
学校や幼稚園、地域での餅つきは、子供たちの貴重な体験の場だ。

今回は、屋外でのイベントについて特に注意されているようだが、
屋内でも屋外でもリスクについてはさほど差はないだろう。

結局は、責任追及を恐れての予防のように思える。

その根底には、クレームを上げる人々がいるためだろう。
関係者でもない人が、責任追及するコメントやツイートを出す。
行政や主催者は、怖い。

しかし、ネットでの匿名で上がるクレームにそこまでビクつく必要があるのか。
匿名という無責任な状況での意見であり、
これに簡単に同調する輩も多いが、
本当の声なのかを考えるべきだろう。

福岡のスペースワールドでスケートリンクの下に魚を氷つけにして
これに批判の声が殺到し、中止になった。
これは、確かに品の悪さはあるが、
かわいそうだ
ひど過ぎる
などという声を上げた人々は、スペースワールドの本当のお客さんだったのか。
同施設にほとんど行ったこともない人間が、
間違った正義感を振りかざしているだけかも知れない。

学校を始め、クレームに過敏だ。
クレーマーと言われる人は、本当はわずかで、
多くは、黙っている。
くだらないと思っているかも知れない。

クレームが、一つの暴力となっている現代が、殺伐とした社会を作り出している気がしてならない。

正しい意見を言う人々とそうでない人々を嗅ぎ分ける力が大切だ。

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