日本音楽著作権協会(JASRAC)が、早ければ来年1月1日から
音楽教室にも著作権料の支払いを求めるということを発表。
これに対して、音楽教室側が、JASRACを提訴。
音楽関係者からも批判の声が上がっている。
宇多田ヒカルは、著作権料なんてどうでもいいから、自由に楽曲を使って欲しいとコメント。
それ以外にも多くの作曲者が、営利目的の演奏会などと教室の練習用とは区別すべきとしている。
著作権とは、無体の財産権のことであり、
小説や詩、絵画など個人の創造による知的財産権である。
作曲者、作詞者の権利を守るため、日本音楽著作権協会(JASRAC)が
1939年に設立された。
知的財産権は、作成者の大切な権利であり、保護されるべきである。
しかし、特に音楽著作権については、
その徴収方法などにもこれまでも批判の声はあった。
私は、飲食店を経営しているが、
カラオケや有線などの設置をすると、すぐにJASRACがやってくる。
業界がそういうネットワークを結んでいるんだろう。
本来は、1曲1曲に対して、いくらと支払われるべき著作権料だが、
実際は、その客席数や床面積に合わせた月額料金が設定される。
集められた料金から、
演奏された楽曲にその比率によって分配される。
もちろん、協会がいくらか、手数料を引いて。
演奏会や放送で使用された場合は、1曲事に徴収される。
音楽教室での楽曲使用は、公に向けて演奏するものではなく、
音楽に親しもうとする子供や生徒さんにとって、多くの楽曲に触れ合える場ではないのか。
発表会での使用には、すでに著作権料を払っているというのだからそれでいいではないか。
JASRACがお金の徴収にばかり固執すると
本来、音楽に親しみ、業界の発展に寄与するということに逆行しはしないか。
今は、JASRACに反発して、あのエイベックスが、イーライセンスという著作権管理の会社を立ち上げている。
作曲者からも疑問の声が上がるJASRACの姿勢。
もっと、自由でもいいのでは
今後の行方に注目したい。