2015年もあと2時間足らずで終わります。
このブログを訪問して頂いた皆様、貴重なご意見を下さった皆様に
心からお礼を申し上げます。
2015年を振り返ると
政治的には、 民主主義が危機に瀕していると言えるのではないでしょうか。
民主主義とは、
最後は、数の論理になるでしょうが、
今の日本は、最初から数の勝利で進められている気がします。
本来は、議論し、意見を交換し合い、
共感を得る努力をしたり、
落としどころを互いに探したり、
その結果として、数で決するべきなのです。
何のために国があって、
国民は、国に対してどんな存在なのかを
考えさせられた1年だったように思います。
国が県を訴え、県が国を訴えるなど
本来あり得ないことです。
でも、残念ながらそれが現実となっています。
国家の主体は国民です。
国民の収める税金によって国家の事業、政策は進められていくのです。
官僚や役人が勝手に好き勝手に、我々の税金を使わないように
政治家は、監視し、国民のためになる政策や制度を進めるのが役割のはずです。
ところが、実際には、国民のためではなく、
ある一部のために、数という大きな力を持った政治家が、
独裁的な政治を進めています。
沖縄県の米軍基地の移転問題もそうでしょうし、
原発の再稼働もそうです。
多くの人が不安を抱え、
特に原発については、完全な安全性を担保出来ていない上に
使用済み核燃料のリサイクルや処理が何も出来ないままで
再稼働を進めています。
福島の人の声は聞こえないのですか。
故郷を失い、職を失い、
思い出も希望も失って、今なを先の見えない日々を送って
悲しみの癒えない人々の声は無視していいのですか。
1億総活躍社会というけれど
ますます格差が拡がり、
非正規労働者や無職の人が増え続けています。
母子家庭の半数は、年収200万円以下の貧困層と言われている中で
女性の活躍を推進し、
管理職登用30%を目指す
何の話だと言いたくなります。
本当に景気は回復していますか。
そうは思えません。
賃金が上がったのは、一部の企業だけです。
アルバイトやパート、派遣社員、契約社員の多くは、
賃金は上がっていません。
最低賃金が10円程度上がったので
コンビニなどは、最低賃金なので上がりました。
そもそも最低賃金なのです。
私は、契約社員ですが、
給料も賞与も全く上がってはいません。
大手企業なので、正社員はみんな賃上げされましたが、
正社員以外は、上がることはありません。
大手企業の正社員より、中小零細企業や
個人事業主、非正規労働者の方が、圧倒的に多いのです。
そんな状況で、消費税はまた10%へと上げられます。
生活は苦しくなるばかりです。
家も車も買えない人たちがまた増えることでしょう。
今の政権は、一部の中流以上の人にうければいいのでしょう。
政治に切り捨てられている人たちがどんどん増えています。
この国の将来も危うい状況です。
集団的自衛権を認める安保法制や秘密保護法など
国民の命ではなく、国家を守るための法律が
強行に制定されました。
私たちが、こうした政権と戦うためには、
2016年の参議院選挙に、まずは行くことです。
投票に行って、自分の意思表示をすることです。
少なくとも、我が子や孫に平和な未来を渡せるかどうかは、
私たち大人の責任だということをしっかりと考えて投票しましょう。
そして
小さくても声を上げていきましょう。
黙っていたら、それでいいのだと頭の悪い連中は考えますから
2016年が、今年よりもいい年になるようにしたいものです。
来年もよろしくお願いいたします。