政府は、今の紙の健康保険証を今年末で廃止し、
マイナンバーカードに保険証を統一する方針だ。
2024年1月末現在で、マイナンバーカードの保有率は73.1%。
オンライン資格確認件数の中で、マイナ保険証利用は、4.6%だ。
政府は、強引に、医療機関や薬局などに
マイナ保険証の利用拡大を進めさせるため、インセンティブ(20万円、10万円)をちらつかせての無理強いだ。
大きな医療機関、公立や大手法人などは、早い時期にマイナ保険証の読み取り機を設置しているが、
個人病院や小さなクリニックでは、これらの投資が、100万円単位となり、
更に、オンライン診療のためのソフトの導入など、
負担が大きく、廃業を視野に入れている医療機関も少なくない。
多くの医師会が、マイナ保険証の導入延期に声を上げている。
マイナンバーカードは、そもそも任意となっているのに、
健康保険証は、廃止して、マイナ保険証に統一するというのは、
筋が通らない。
批判が多いため、資格確認書を全員に交付するという。
なら、紙の保険証を今まで通りに使えばいいではないか。
5年以内の有効期限だが、組合保険であれば、5年後も更新されるらしい。
任意のマイナンバーカードに強制的に保険証を紐づけるという矛盾。
どうしてもというなら、暫定期間を設けて、
マイナンバーカードは強制とし、同時に保険証に紐づけさせるようにすればいい。
今回、定額減税を行ったが、不評だ。
それは、所得税、住民税から引くという形にしたからだ。
1人4万円と分かっているなら、給付にすればいい。
そのために、マイナンバーカードに口座を紐づけてないと給付出来ないと、
今回をチャンスとして、マイナンバーカードを作るように引っ張れたのに。
全てがチグハグで、無駄が多い。
政府のやり方、考え方の稚拙さに振り回されるのは、各自治体や当事者だ。
マイナ保険証になれば、受付もスムーズだというが、
病院や薬局に来るのは、病人やけが人だ。
寝たきりの人や赤ん坊もいる。
顔認証が今くいかないと受付は止まる。
受付機を複数設置するところはないだろう。
なぜ、ここまで無理やり進めようとするのか。
不評にも関わらず。
いや、不評だからこそ、一機にやってしまいたいのだ。
今の政治家は、本当にひどい。
悪代官以上だ。
マイナ保険証に移行するには、もう5年くらいかけた方がいいのだろう。
一旦立ち止まる勇気も必要だ。