みなさまご存知のように、私、半山は国家I種試験の最終合格者で、官庁訪問をして現役の
官僚と議論をした経験のある人間です。
まぁもう1年前のことですが。
そのため、
官僚のお友達とかも実際にいます。
先週の土曜から東京で、現在東京よりブログを更新しております。
彼らとも会食する機会がありました。
すごく生き生き仕事をしている人もいれば、
めちゃくちゃ忙しくて、ライフワークバランスが維持できない
とぼやく人もいます。
総じてやはり、原則終電帰りが当たり前の世界のようです。
厚生労働省の
官僚は、
後期高齢者医療制度のことで、説明不足を唱えていました。
原因としては、医療制度を考案した人間は、施行前に人事異動で部署が変わっているので、理念とか前提が後任者に引き継げないようです。
ちなみに制度名は、いくつかの候補の中から、局長が選んだみたいです(笑)
そもそも2年くらいで異動って、そんな人間が制度作っていいんかい!って庶民感覚では思いますが。
キャリア
官僚ってそんなもんです。
ただ、国家公務員制度改革で、I種のキャリアコースとII種のノンキャリアコースの枠組みが撤廃される可能性があるようです。
そりゃ、入り口審査だけで、仕事力を測るわけですから、見込み違いもありますから。
面接なんてギャンブルです。どんどん官界も実力主義になるようですね。
それはいいことです。
どのみちキャリアといえども公僕なんですから、仕事できないのに高いポストと俸給をもらうのは税金泥棒以外の何者でもないですから。
ただ、ちょっと残念だったことは、
「省庁の理念を
政治家に根回ししていって、仲間を増やしていき法案を通す」
という友達の発言でした。
政治学科の私から言わせれば、
役人風情が何をえらそうに!と、ぶち切れ発言です。
大体、省庁の理念を布教するんじゃなくて、国家・国民を幸せにする制度を構築するのが
官僚の仕事でしょうが。
日本の
政治家はだいたい
法律が書けません。
官僚がゴーストライターになるからです。
(不祥事が起こった際の大臣の発言も、キャリアの原稿ですから)
地方自治体の議会の議員立法の制定率が全国合わせて一桁台ってのもなんとなくわかります。
この国の
政治家は
法律が作れない。
法律が作れないから、官僚にリーダシップを握られる。
日本は
法律により行政を行う法治国家ですから。
官僚以外で、
法律の素案をかけるくらいの能力ある集団(シンクタンク)がほかに国内にあればいいのですが、日本の行政のシンクタンクは
霞ヶ関しかありません。
行政大学院が各地にできつつありますが、
霞ヶ関のカウンターパートにはまだなっていません。
日本の
中央集権の弊害でもあります。
ただ、やはり会社でもそうですけど、採用担当者は、自分たちと同質な価値観を持った人間を採用します。
そのせいか、官僚の皆さんに会うと、大体
・天下りは悪くない
(まぁ天下り自体は悪くないと思うけど、天下り先を創設したり、それによって癒着が起こるのはよくない。そういう悪いクセを断ち切るには、天下り自体を廃止するのがいいかもしれない。ただ、それは「振られるのが怖いから恋しない」と似たような論証でもある)
は口をそろえていいます。
次に
・日本の政策はわれわれがリードしている
という強烈な自負があります。
まぁ事実といえば、事実ですが、地方分権をやるさいにはその価値観は邪魔以外の何者でもないです。
道州制とか始まったら、霞が関は解体して、州ごとに転勤させるのがいいと思いますね。
まぁ、私もぼちぼち彼らに負けないように頑張っていきます!
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